4月5日等々力第一サッカー場で行われた神奈川県(U-15)サッカーリーグ2部Cグループ第7節、FC.vinculoに7-0で勝利した川崎フロンターレU-15等々力。
4月12日から、日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会の神奈川県予選、「日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会 神奈川県大会兼神奈川県クラブジュニアユースサッカー選手権大会」に臨みます。
試合後に玉置晴一監督、2ゴールのオガー悠仁、キャプテンの野田永輝飛の2選手に話を聞きました。
試合の記事は◇フロンターレU15等々力(3年) – FC.vinculo / 神奈川県U-15サッカーリーグ2部第7節
「自分たちのサッカーをするためにも、基準を上げることが、試合の中で出すためにも絶対に必要になる。そういったところに選手たちは本当に向き合ってくれています。
ただ、もっともっと。もっともっとできるんじゃないかと思います」
玉置晴一監督

〇お疲れ様です。ここまでリーグ戦、負けなしで来ていますけど、だいぶ選手たちの連係やパスなど深まっているのかなという感じがするんですが、いかがでしょう?
そうですね。本当に選手たちがトレーニングの中でやっていることをすごくゲームの中で意識してくれている部分が多いのかなと思います。
〇ここまでやってみて、どういったことが進化したところだと思われますか?
やっぱり自分たちの持っている、それぞれの特長というのをしっかり出しながら、やってくれているな、と。
プラス、やはりチームとして、スタートした時に「基準を上げていこう」というところでやってきていますので。
今日の前半なんかは、まだまだ、だったんですけど。
後半にそういったところをしっかり修正して入ってくれたのかなと思っています。
もっともっとやってほしいですね。
〇キーパーの松田君もキックが正確で。彼が組み立てに加わっているのもなかなかいいのかなと思うんですが、いかがですか?
本当にキックの練習もそうですし。
すごく俯瞰した眼を持っている、じゃないですけど。
コーチングにしても、全体を把握してやってくれているところがありまして。
ビルドアップも、しっかり見てやってくれていますので。
そこも強みにしてくれているというのは僕らも感じています。
〇ここまで無失点で来ていて。今日も相手にチャンスもありましたけど、そういうところでも体を張っていて。そういったところはいかがですか?
自分たちのサッカーをするためにも、そこの基準をやっぱり上げることが、試合の中で出すためにも絶対に必要になるというところを、スタートのところで確認してやってきたんですけど。
そういったところに選手たちは本当に向き合ってくれていますので。
ただ、もっともっと。もっともっとできるんじゃないかと思います。
〇まだまだ足りないと思うところはどこになりますか?
これはフロンターレとして、限りない部分ですけど。
技術的なところ。細かい部分で、もう少し狭いところで差せたなっていう部分ですとか。
またはキックなんかもそうですけれども。
もっともっと空間に落とすボールだったりですとか。
そういったアイディア。技術の部分と攻撃の崩しという部分はもっともっと突き詰めていきたいなというところと。
守備のところでも相手のレベルが上がってくれば上がってくるほど、もっともっと高めなければいけないと思いますので。
そのあたりを選手たちと確認しながらやっていきたいと思っています。
〇技術にしても体を張るというところも、もっともっと突き詰めていけばもっともっと良くなるということですね。
そうですね。やはりそれを提示していきながら、やっていますけど。それに選手たちも反応してくれていますので。
しっかり続けながら、より高いレベルでのことを、もっともっとすることが彼らの特長をもっと生かしていけると信じていますので。
そういった場を提供していくことが大事かなと思っています。
〇来週には全国大会へ向けての予選が始まりますけど、それに向けては?
負けたら終わりという状況でのトーナメントが始まりますので。
細部にこだわりながら、やっていくことが大事かな、というところと。
そうはいっても自分たちの持っているものを思い切って試合の中で出すということ。それに尽きるのかなと思っています。
〇また、サポーターの方にメッセージをいただいてもいいでしょうか?
選手たち、これから全国出場に向けてですね。
負けられない戦いが続いていきますけど。
何とかフロンターレらしさをですね、全面に出しながら、内容と結果にこだわってやっていきたいと思いますので。
また、引き続き応援のほうをよろしくお願いします。
「みんなで優勝することを掲げて頑張っているので。
自分が貢献できるようにいっぱい点取ったり、アシストしたり、チームを勝たせてあげたいと思っています」
FW15 オガー悠仁

〇お疲れ様です、よろしくお願いします。まずは今日の試合を振り返ってみていかがですか? 2ゴールを決めましたけど。
前半流れがあんまり良くなかったんですけど。
小嶋君がボールを持った時に、僕が引きつけた相手をうまくかわしてくれて。決めてくれて。
そこから流れが良くなったので。自分も2ゴールを決めさせてもらったという感じです。
〇去年はサイドバックもやっていたと思うんですけど、今年はずっとフォワードですか?
そうですね。3年生になって新しいカテゴリーに上がってからは、ずっとフォワードでやっています。
〇どうですか? 楽しいですか?
はい。やっぱり裏に抜けたときにボールが来たりとか。仕掛けるタイミングが多くなったり。
ゴールに絡める回数が増えると、やっぱり楽しいです。
〇サイドバックよりもフォワードのほうがやりたいポジションだった?
個人的にどのポジションも好きで。楽しいんですけど。今はフォワードが好き、という感じで。
サイドとフォワード、全部できる選手になりたいって今は思っています。
〇プレーのお手本にしている選手はいるんですか?
今レアル・マドリードに所属しているエムバペ選手とか。足が速いし、ずっと小学生のころからあこがれていたので。
ずっと真似しています。
〇自分の強みはスピードですかね。
スピードです。
〇フロンターレ等々力に入って3年目になりましたけど、自分のこういったところが進化した、と思うところはどこですか?
ポジショニングとか、体力がついたぶん、ボールが違うところに移動してもタイミングよく入ってこれたりとか。
あとは得点感覚も少しついてきたかなと思っています。
〇今年は自分なりに目標って何かありますか?
今年はユースに昇格することは、もちろんなんですけど。
ゴールは20ゴール以上を目標にやっています。
〇ここまでは何ゴールぐらい?
今は7ゴール5アシストです。
〇フロンターレ等々力は立ち上げから3年目ですけど、チームとして進化したと思うところは?
みんな、声を出せるようになったし。
一人一人のプレースタイルを理解しながら、プレーを判断していくっていうことがすごい上達したって思っています。
〇フロンターレのサポーターにこういうところを見てほしいというところはどこですか?
等々力の強みとしては、ショートカウンター。
ボールを回しながら、たとえば僕がフォワードをやっていたりすると、裏にボールを出したりして、ゴールを取りに行くという。
全員で攻めるプレースタイルを強みにしているので、そこをもっと見てほしいです。
〇全国大会の予選も始まりますけど、それに向けて、決意などを教えてもらってもいいですか?
高円宮杯もそうですし。クラブユースもそうですけど。このリーグも含めて、みんなで優勝することを掲げて頑張っているので。
自分がそれに貢献できるようにいっぱい点取ったり、アシストしたりで、チームを勝たせてあげたいと思っています。
〇フロンターレのサポーターの方にメッセージをいただいてもいいでしょうか?
フロンターレ等々力はおととし始まってから今年で3年目になるんですけど、みなさんの期待に応えられるように精いっぱい頑張るので。
心あたたかく、応援してほしいです。
「強い、年上の相手とやるときに、自分たちらしいサッカーをやるためにどうプレーするか。守備のところからどうプレーしていくかということを、もっと上げていきたいと思います」
DF7 野田永輝飛

〇まずは今日試合を振り返ってみて、いかがですか?
公式戦久しぶりということで、入りから緩くならないように、「しっかりチーム全員で締まった入りをしていこう」ということを試合前から言っていて。
最初ちょっと緩いところもあったんですけど、全体的に最後まで前まで行けていたし、自分たちらしいサッカーをできていたので、良かった試合かなと思います。
〇ここまでチームは無失点で負けなしできていますけど、個人的にはここまでのチームの出来について、進化したなと思うようなところはありますか?
最初と比べたらプレースピードも変わってきて。
切り替えのところだったり。
特に守備とかは試合の中で成長できているというところが多いかな、と思うので。そこは出来上がってきているかなと感じています。
〇もっと等々力のチーム全体を、もっと良くしていきたいと思うところはありますか?
高校とかと練習試合やったりしているんですけど。
まだまだ勝てないことが多いので。自分たちよりも強い、年上の相手とやるときに、自分たちらしいサッカーをやるためにどうプレーするかということ。
守備のところからどうプレーしていくかということを。もっと上げていきたいかなと思います。
〇もっと強度が高い相手でも、自分たちが日ごろやっていることをを出せるように?
自分たちが主導権を持って、常にサッカーをするためにという感じですね。
〇今日は最初はセンターバックで、途中から左サイドバックをやっていたと思うんですけど、どっちがいい、とかありますか?
センターバックのほうがやることが多いんですけど、サイドバックのほうが攻撃もかかわれるので。どっちも楽しいですね。
〇センターバックやっているときもたまに上がってきたりとかして「攻撃が好きなのかな」という感じもするんですけど。
はい。点が取りたいので。
〇今日も惜しかったですね。自分のモデルとしている選手はいたりしますか?
よくプレーを見るのは、ファン・ダイク(リバプール)とか、見ますね。
〇今年の自分なりの目標は何かありますか?
個人的な目標だと、日本代表。
個人というよりもチームですけど、クラブユースとか全国のタイトルを取りたいというのがありますね。
〇U-15の代表の合宿(2月24-28日、Jヴィレッジで行われたU-15日本代表候補のトレーニングキャンプ)にも呼ばれていたと思うんですけど、それはどうでした?
いつもと違うメンバーとやったりして。いい刺激をもらったし、チームにも還元できていると思っているので。良かったかなと思っています。
〇日本代表で学んできたことを、フロンターレ等々力にも持ち込んでいるような感じですかね。
そうですね。
〇来週から全国大会の予選も始まると思うんですけど、それに向けてどういった意気込みで臨みますか?
優勝を目指しているので。安定した試合を見せて、危なげなくできたらなと思っています。
1週間しかないんですけど、チームとしてまとまってやっていけたら、と思います。
〇フロンターレのサポーターの方に、フロンターレ等々力のこういったところを見てほしいというところを教えてもらってもいいでしょうか?
自分たちは全員がそんなに大きいわけではないので。
フロンターレらしい、パスをつないだりっていうところを重視してやっているので。
そういうフロンターレらしいサッカーを見てもらえたらと思います。
〇フロンターレのサポーターにメッセージをいただいてもいいでしょうか?
トップの試合終わりに、見に来てくれる方もいて。
すごくありがたいので。これからも応援よろしくお願いします。
◇
川崎フロンターレU-15等々力の次戦は4月12日午後3時、等々力第一サッカー場で行われる「日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会 神奈川県大会兼神奈川県クラブジュニアユースサッカー選手権大会」の初戦となる2回戦、S-tadioRiaz戦。
県内の102チームが出場しトーナメント形式で行われるこの大会から、日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会の関東予選に出場できるのは、ベスト8に入った8チームと敗者復活戦を勝ち抜いた3チームの計11チーム。
フロンターレ等々力にとっては、過去2年初戦で悔しい思いをしている大会です。
それでも、ここまでチームとして積み上げてきた力も、選手それぞれが身に着けてきたものも確かなもの。それをピッチで思う存分発揮することができれば、必ず勝ち抜くことができるはずです。
攻守にそれぞれが持っているものを表現して、1試合1試合勝ち抜いていけますように。
その1試合1試合には新たな成長がありますように。
選手それぞれの活躍をとても楽しみにしています。
(文中敬称略)
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