「点を決めるところが自分の武器なのでもっと出さないといけない。 一人で剝がして決めきれる選手に今年、来年、再来年になりたい」 / FW岡崎寅太郎


JFLやJリーグを目指すチームや、そのほかの社会人チームが集まる関東サッカーリーグ。

1部では、桐蔭横浜大による「桐蔭横浜大学FC」と、日本大の「日本大学 N.」が参戦。フロンターレU-18出身の選手たちもプレーしています。

 

4月20日、桐蔭学園多目的グラウンドで行われた関東サッカーリーグ1部第3節、桐蔭横浜大学FC vs VONDS市原FC。

桐蔭横浜大学FCは、川崎フロンターレU-18出身、FW岡崎寅太郎(2年)が先発出場。

プレミアリーグEAST、川崎フロンターレU-18 vs 流通経済大柏があったため、試合を見られたのは後半からでしたが、ドリブルで果敢にエリア内へ進入し、惜しいシュートを打つ場面も。

フル出場し、0-1とビハインドの中、最後まであきらめずに得点を追い求める姿勢を見せました。

 

 

VONDS市原FC戦に出場した岡崎寅太郎選手㊨。フロンターレU-18の後輩である加治佐海選手㊧も出場した
岡崎寅太郎選手

 

 

試合後に岡崎寅太郎から話を聞かせてもらいました。

 

岡崎寅太郎選手。4月20日は誕生日だった

 

 

〇今日が誕生日だそうで。おめでとうございます。

ありがとうございます。

〇バースデーゴールほしかったですね。

そうですね、本当にチームメートからも言われていて。そこは狙っていたんですけど。

チームを勝たせることができなかったですし。

バースデーゴール、初ゴールっていうところも取れなかったので。苦しい試合になったかなって思っています。

 

〇ここまで関東リーグ3試合やってみて、どうですか? 確か2アシストしていますよね。

はい。

〇自分のプレーなどについては?

シーズンの最初のほうは上がらないところがあって。「どういう立ち回りでやろう?」と思っていたんですけど。

最近はけっこうコンディションも上がってきて。今日も体は非常に動いていたんですけど。

最後決めきるっていうところがまだまだ、3試合通して出てきていないかなって思います。

〇ドリブルでエリア内に入って、惜しいシュートを打つところもありましたけど、大学2年目に入って自分が進化したと思うところってありますか?

桐蔭にはいろんなものを持った選手がいるんですけど。

フロンターレとの一番の違いは、決定的なパサーだったり、最後シュートを打てるようなラストパスを送りたがる選手がいないというなかで、自分でエリア外でボールを引き受けて勝負するっていうところ。最後のシュートまで持って行くっていうところは、去年1年とか、今年ここまででちょっとずつ付いてきているところかなって思っています。

〇社会人だと、大学だけではなくて、今日みたいにJリーグで経験のある選手もいたりしますけど、対戦してみてどうですか?

関東リーグ(関東大学サッカーリーグ)だとアスリート能力が高かったり。人を動かす、みたいな。例えば、サイドバックと連携してとかそういう選手が多いんですけど。

社会人のほうだと、どちらかというと、ずる賢さというか、背負ったときに自分がいやなことをしてくるとか、体のひざのところに1回蹴りを入れてから、とかして球際で戦ってきたりとか、そういう見えないところでの駆け引きというのはやっぱりプロでやっていた選手も多いので。

そこは一番感じているところですね。

〇今年の目標は?

まずチームとして、今年の社会人の戦力を見たときにJFL昇格を狙える戦力があるというのは、みんなずっと言っているので。

そこを目指しているのと。

個人としてはやっぱり結果。関東リーグで得点王になるというのもそうですし、今は点を取らせるというのも意識していて。

2アシスト、結果として付いてきていますけど。

もっともっとゴールとかアシストのところを増やすのが目標ですし。

今年そこで大きく成長して、1年後、また。どうなるか分からないですけど、もっと大きな選手になれたらと思っています。

 

〇前節は日大(日本大学 N.)とでしたけど、どうでした? 知久君と叡志君(江原叡志)がいて。

叡志とは逆サイドだったのであんまりマッチアップすることはなくて。

知久はすごいですよね、1年生から社会人でスタメンで出ていて。

ボランチでかなりボールを引き出していましたし。

〇知久君はボランチをやっていたんですね。

はい。ボランチをやっていました。

プレスバックしたりしたんですけど。

びびることなくやっていたので。

「すげえな」って。

でも、それぐらいやれる選手だって思いますけど。「すげえな」って思いました。

〇今年1年間でどういった選手になりたいですか?

今ちょっと自分の中で、こういう選手にと言い切れる武器というか、魅力を失ってるなって自分で思っていて。

どっちつかずの選手というか、なんでもできる選手になってしまっている部分があるので。

「ストライカーはそれだとだめだ」と思っていて。

点を決めるっていうところが自分の武器なので。もっと出さなきゃいけないですし。

人を剝がすっていうところも自分の体格では、それがないとプロになれないと思うので。

一人で剝がして決めきれるっていう選手に、今年、来年、再来年になりたいなって思っています。

〇フロンターレのサポーターの方にメッセージをいただいてもいいですか?

いつもあたたかい応援ありがとうございます。

今年はこちらの社会人リーグのほうで頑張ってもらわせているんですけど。

今の自分に足りないものが山積みな状態で、大きいことはまだ言えないんですけど。

日々成長していくので、応援よろしくお願いします。

 

 

点を決めきってこその自分。改めて自分がどんな選手なのか。プロになるためにはどんな選手にならなければならないのか、見つめ直して、関東サッカーリーグでのシーズンに臨んでいる岡崎寅太郎。

フロンターレのアカデミーを愛するサポーターたちも、ゴールをたくさん決めることを望んでいると思います。

Jリーグなどでの豊富な経験を持つDFやGKも出場する関東サッカーリーグは、関東大学サッカーリーグとは、また違った経験ができる舞台。

そういったなかで、どんな数字を残していくのか。とても楽しみにしています。

 

(文中敬称略)

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