1ショット日記「深み」


2008年8月に川崎フロンターレに加わり、2010年8月までプレーしたレナチーニョ選手。その後はポルトガル、ブラジル、中国、タイ、アルバニアなどのクラブでキャリアを重ね、今年関東サッカーリーグ1部のVONDS市原FCに加入。約7年ぶりに日本のクラブでプレーすることになりました。

11月10日、JFLへの昇格を懸けて各地域リーグの王者などによって行われる全国地域サッカーチャンピオンズリーグが始まり、関東サッカーリーグ1部を制したVONDS市原も、栃木グリーンスタジアムで行われた松江シティFCとの第1戦に臨みました。

先発したレナチーニョ選手は、ゴールこそなかったものの、随所にテクニックを見せて攻撃の起点に。フロンターレでワクワクするプレーを見せていた頃に比べれば、「まだまだ」とも思われましたが、機を見てゴールを狙い、試合終盤には巧みにファールを誘ってチームプレーに徹し、勝利に貢献しました。

印象に残ったのは、ピッチの上でのプレー以外。前半終了とともにほかの選手を集めて、身振り手振りを交えて、言葉をかける場面があり、試合終了後、途中出場したものの交代で下げられて、涙を流していた選手に真っ先に駆け寄って励ます姿には、心を大いに動かされました。突然フロンターレを去り、さまざまな国で波瀾万丈ともいえるサッカー人生を送ってきたレナチーニョ選手。30歳となり、人間としての深みが増しているようにも見えました。

この大会に臨むにあたり、チームの公式サイトでは、「これまでのサッカー人生で残してきたキャリアなどは全て忘れて、この3試合に人生のすべてを懸けて戦います」「決勝ラウンドで市原の皆さんと昇格の喜びを分かち合いたい」と言葉を寄せたレナチーニョ選手。一次ラウンドも決勝ラウンドもいずれも3日間で3試合をこなすという厳しい日程のなかで、かつて等々力を沸かせたようなプレーも見せて、最後にはその意気込みや願い通りに、VONDS市原にかかわる人々へ笑顔をもたらすことを願っています。

【全国地域サッカーチャンピオンズリーグ一次ラウンドAグループ 松江シティFC vs VONDS市原FC】
11月10日(金)午前10時45分キックオフ 栃木グリーンスタジアム 249人
前半0-1 後半1-1 計1-2
得点:金村賢志郎(松江)峯勇斗、二瓶翼(市原)

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