8月9日は、北陸大学フットボールパークへ。
全国各地の44チームが競い合うMCCスポーツ和倉ユースサッカー大会が8月6日から行われており、この日は4日目。
川崎フロンターレU-18は、矢板中央、藤枝東、立正大淞南との予選リーグを2勝1敗、2位で終え、決勝トーナメントに進出。
8日の1回戦では星稜高校に1-0で勝利し、9日は履正社高校との準々決勝に臨みました。
【川崎フロンターレU-18 MCCスポーツ和倉ユースサッカー大会】
8月9日(土) 午前10時29分キックオフ 北陸大学フットボールパークB 晴れ 30分ハーフ
フロンターレの先発は、GK1松澤成音、最終ラインは右から7平内一聖、22山川陽平、3藤田明日翔、24長崎亘佑、ボランチは5楠田遥希、14小川尋斗、右MF26木下勝正、左MF11ステンパールカ大翔、トップ下6藤井漣祐、ゲームキャプテンの9恩田裕太郎。
8月6日にトップチームへの加入内定が発表された、キャプテンのDF4林駿佑、DF2関德晴はメンバー外。
履正社の先発は、GK45新宮尋大、最終ラインは右から48髙屋敷永輝、36梶谷一晟、24堀江純之介、26三崎竜太郎、ボランチは32相澤伶実、6大重健二朗、右MF40小池総一郎、左MF18玉山煌稀、トップ下21鳥山陽斗、前線には30李将輝。
厳しい日差しがある一方で、時折涼やかな風もかすかに吹き抜ける北陸大学フットボールパーク。
多くの両チームの選手の家族らが見守るなか、キックオフの時を迎えました。
立ち上がりは、履正社、李が高い位置でうまくボールをキープ。右サイド、小池が背後を狙う動きを見せてフロンターレのエリア近くへ入り込んでいき、右コーナーキックに。
キッカーは、三崎。左足でニアに入れると、フロンターレは跳ね返すも、セカンドボールを拾った履正社は、三崎が右サイドからクロス。
さらにこぼれ球を拾って、右サイドからクロスを入れていくと、ゴール左、飛び込んだのは李。ゴールへ押し込み0-1。先制点は履正社に入ります。
追いかける展開となったフロンターレは、前からプレスをかけてくる履正社に対して、藤田がフィード。恩田が高い位置へ動き出すなどしていくと、3分には左サイド、ステンパーのパスを間で受けた小川尋斗がエリア左へ進入。シュートは新宮のセーブに遭い、得点とはなりませんでしたが、チャンスをつくっていきます。
一方の履正社も、堀江のフィードに、髙屋敷が右サイド、高い位置へ。
最終ラインに戻し、梶谷がやや前に持ち上がり、さらに組み立てを図り、うまく右サイド、抜け出した鳥山がクロスを入れると、遠いサイドに李が迫りますが、平内がカバー。
左コーナーキックを得た履正社は、鳥山が右足で入れるとセカンドボールを拾い、正面でシュートを打とうとしますが、フロンターレは体を張り、ブロック。
さらに履正社は、左SBの三崎が中央へ持ち込む動きを見せ、玉山が左サイド、背後を取る動き。
しかし、フロンターレは平内がカバー。粘り強く対応し、次第に山川や藤田、長崎や小川尋斗も多く触れて、自陣からの組み立てに。
それに対し、履正社は前から奪いにいく姿勢を見せ、8分には中央で鳥山がカット。ミドルシュートを打ちますが、松澤がセーブ。
すると直後にはフロンターレ、ステンパーが左サイドからエリア外正面へ持ち込み、そのパスに藤井がエリア左へ。
ここは履正社の体を張った守りに遭い、左コーナーキックに。
キッカーは小川尋斗。右足で入れると履正社は跳ね返すも、セカンドボールを拾い、小川尋斗がクロス。
それにしっかり対応した履正社は、左サイドに展開。玉山がエリア左へ持ち込みますが、藤田がカバー。シュートは打たせずにしのいでいきます。
12分にはさらに履正社。右クロスを李がおさめ、エリア正面左、抜け出した大重がシュート。決定的な場面でしたが、右に。
13分には、中央で楠田や小川尋斗がかかわってボールを動かそうとしたところ、履正社は鳥山がカット。縦パスに李が正面へ抜け出しますが、オフサイド。
すると直後には、フロンターレ、小川尋斗から左サイド、ステンパーにつながると、ステンパーから受けた長崎はクロス。
エリア正面、恩田がおさめますが、履正社は大重が粘り強く寄せていき、シュートは打たせず。
フロンターレがゴールへ迫る場面をつくるなか、履正社もそれにしっかり対応していきます。
飲水タイムをはさんで、履正社は梶谷や堀江の両CBに、相澤、大重がかかわって組み立て。フロンターレはそれに対し、楠田が中央でカット。
前に少し持ち出し、左サイドに展開。ステンパーにつなげていきます。
一方の履正社も、中央で鳥山がうまく粘り強い寄せ、フロンターレのファールを誘うなどしていきます。
20分には、履正社、高い位置で李がおさめると、小池が右サイド、高い位置へ抜け出しそうになりますが、小川尋斗が対応。
さらに堀江のフィードに、髙屋敷が右サイド、高い位置へ。オフサイドとはなりましたが、背後を狙う動きを見せ、揺さぶりをかけていきます。
フロンターレは、20分、長崎のフィードに木下がエリア外左へ。粘り強くボールを残すとマイナスのパスに藤井がエリア正面へ迫りますが、履正社の守りも集中しており、シュートを打つことはできず。
さらに楠田のパスに、平内が右サイド、高い位置へ。平内が折り返すとエリア左、おさめた恩田は正面へパス。
おさめたのは藤井。シュートはいったんは履正社の体を張った守りに遭うも、こぼれ球を拾った藤井が自ら決めて、1-1。
フロンターレがついに追いつきます。
松澤や藤田、山川がかかわって組み立てを図るフロンターレに対し、厳しく前からプレス。奪いに行く姿勢を見せる履正社。
それに対し、フロンターレは長崎がフィード。ステンパーが高い位置への動き出しを見せ、長いボールから打開を図ろうとしていきます。
24分には、フロンターレ、左サイド、藤井のパスに恩田がエリア正面へ。ここは履正社のGK新宮が前に出て対応し、シュートは打たせず。
直後には履正社、フィードに李が正面へ。しかし、藤田が粘り強く寄せ、マイボールにしていきます。
中央、小川尋斗がうまくボールをキープ。左サイドに展開。おさめた恩田のパスに、ステンパーが正面への飛び出しを見せていくフロンターレ。
27分には、平内のパスに木下が右サイド、高い位置へ。エリア右へ持ち込んで折り返すと、エリア外正面こぼれ球に詰めた小川尋斗に対し、履正社はファール。
フロンターレのフリーキックに。
キッカーは小川尋斗。右足で直接狙いますが、これは上に。
一方の履正社も、三崎のフィードをうまく、鳥山がおさめ、右サイドに展開。髙屋敷が抜け出しますが、藤田が対応。
藤田は少し前に持ち出し、左サイドに展開するとステンパーがエリア左へ持ち込もうとしていきますが、履正社は堀江がカバー。最後は新宮がセーブ。
27分には履正社、鳥山のパスに、玉山がエリア左へ。決定的な場面でしたが、松澤がセーブ。
フロンターレも、直後には長崎から間で受けた小川尋斗、やや下がり目に顔を出した藤井が中央でボールを動かし、さらにやや下がり目に下りた恩田へ。
恩田のパスに、楠田が高い位置へ飛び出していきますが、恩田に対しファールがあり、シュートにはつながらず。
一方の履正社も、鳥山のパスに髙屋敷が右サイド、高い位置へ。髙屋敷がクロスを入れるとエリア正面左、セカンドボールを拾った玉山がシュート。
しかし、松澤がセーブ。
さらに履正社は、三崎のクロスを、李が高い位置でおさめ、そのパスに玉山がエリア左へ。しかし、平内がカバー。
左コーナーキックを得た履正社は、鳥山が入れると、ニアで李が合わせますが、枠をとらえることはできず。
前半は1-1でタイムアップとなります。
後半、立ち上がりにはフロンターレ、楠田の縦パスに恩田がエリア外正面へ。これに対しては履正社の対応があり、シュートを打つことはできず。
一方の履正社は左サイド、流れて受けた李がエリア左へ持ち込む動き。しかし、フロンターレは体を張りブロック。
キッカーの鳥山はニアに入れてきますが、山川が対応。
セカンドボールを拾った履正社は、フィードを入れてきますが、松澤がセーブ。しのいでいきます。
さらに履正社は三崎が少し前に持ち上がり、間で受けた鳥山のパスに玉山がエリア左へ持ち込む動き。しかし、平内が対応。
さらに最終ラインでボールをつないでいき、髙屋敷のパスに、小池が右サイド、高い位置へ。正面で李がキープ。
左サイドに展開すると玉山が左サイドから正面へ持ち込み、シュートを打ちますが、これは上に。
一方のフロンターレも、山川のフィードに、恩田が右サイド、高い位置へ。これに対しては履正社がファールを取られながらも厳しい寄せ。
さらにフロンターレは、藤田の縦パスをやや中寄りで木下が受けるなど、間にパスを差し入れるなどしながら、前に出ようとしていきますが、履正社も厳しく寄せて、簡単に前には行かせず。
すると5分には履正社、小池のパスを、右サイドで李がキープ。中央の鳥山につながり、最後はエリア外正面、大重がミドルシュート。左にそれましたが、チャンスをつくっていきます。
フロンターレも直後には、恩田がうまく間で受け、エリア正面へ持ち込んでいくと、梶谷の対応があり、フロンターレの左コーナーキックに。
フロンターレはここで木下に代わり17廣瀬寧生。
左コーナーキック、小川尋斗がボールを入れると、セカンドボールを拾ったフロンターレはエリア外正面で長崎が浮き球のパス。しかし、新宮がセーブ。
新宮はすばやくリスタート、右サイド、高い位置で李がキープを図りますが、仕掛けてきた李に対しては、長崎がブロック。
フロンターレは、廣瀬が左MF、ステンパーが前線、藤井が右MFに。
9分には、フロンターレ、平内が右サイド、高い位置へ。1人をスピードにのった仕掛けで剝がし、正面のステンパー、恩田とつながり、恩田のパスに廣瀬がエリア左へ。
シュートは左にそれ、得点とはなりませんでしたが、素晴らしい仕掛けからチャンスに結び付けていきます。
直後には、履正社、左サイド、抜け出したのは三崎。折り返すと遠いサイド、飛び出したのは小池。ゴールへ決まり、1-2。勝ち越しのゴールは履正社へ。
フロンターレは再び追いかける展開に。
フロンターレは、中央、小川尋斗が間で受け、うまく前に持ち出し、その縦パスをステンパーが受けますが、履正社は囲い込んで前には行かせず。
さらに山川のフィードに平内が右サイド高い位置へ動き出そうとしますが、履正社は三崎が対応していきます。
12分には履正社、浮き球のパスを、李がおさめ、エリア左へ。シュートを打ちますが、これは右に。
さらに前からのプレスでボールを奪い、右サイド、小池から左サイドに展開。高い位置でボールを動かし、下がり目で鳥山が受け、最終ラインに戻すと、髙屋敷のパスから小池と右サイドでつながり、中央で大重が受けて縦パス。李が左サイドへ流れ、下がり目で受けた三崎はクロス。しかし、松澤がセーブ。
松澤はすばやくリスタート。左へ流れた恩田から間で受けた小川尋斗へつながり、小川尋斗は前に持ち出そうとしますが、履正社もこれにしっかり対応していきます。
履正社は、直後には三崎が正確なフィード。しかし、長崎が対応。
右コーナーキックを得た履正社は、三崎が遠いサイドに入れていきますが、松澤がパンチング。きわどいボールに対し、しっかり対応していきます。
飲水タイムを挟んで、フロンターレはステンパーに代わり25小川翔太が入り右SB、平内が左MF、廣瀬が前線へ。山川に代わり32加藤昊が入りボランチ。楠田が右のCBに。
小川尋斗、加藤が中央で受け、右サイドに展開。小川翔太が高い位置へ動き出していくフロンターレ。
それに対して、履正社も左サイドでボールを奪い、そこから高い位置へ持ち込もうとしていきますが、小川翔太がすばやく戻りカバー。
奪い返し、右サイドから持ち込んでいき、右サイドでのスローインに。
フロンターレはここで長崎に代わり13柏村涼太。
右サイドでのスローイン、その流れから藤井がエリア右へ持ち込んでいくと、履正社はファール。
フロンターレはPKを得ます。キッカーは恩田。これを決めて、2-2。再びフロンターレが追いつきます。
フロンターレは恩田に代わり10平塚隼人。キャプテンマークは藤井に。
履正社は左サイドからの仕掛けを見せていきますが、楠田がカバー。
フロンターレは左サイド、平内のパスを間で平塚が受け、左サイドに展開。廣瀬が高い位置への動き出しを見せていきます。
25分には、履正社、中央で大重がボールを奪い、左サイドに展開すると左サイドから折り返していきますが、エリア正面を柏村がカバー。
直後にはフロンターレ、柏村のフィードに、藤井が正面へ。シュートを打ちますが、惜しくも左。
履正社も、27分には右サイド、髙屋敷から中央の鳥山へ。鳥山は左サイドに展開。三崎が高い位置へ抜け出しますが、クロスはブロック。
左コーナーキックを得た履正社。鳥山がニアに入れると、李が飛び込みますが、藤田が対応。
再び左コーナーキックを得た履正社は、鳥山が入れたボール。堀江が合わせますが、ここでもフロンターレはブロック。
またも左コーナーキックを得た履正社、鳥山が入れると、セカンドボールを拾い、エリア正面右で堀江がシュート。これは右にそれていきます。
フロンターレは29分、藤井が下がり目に下り、間で受けた小川尋斗のパスに小川翔太が右サイド、高い位置へ。小川翔太がクロスを入れると、遠いサイドで柏村が折り返し。
しかし、エリア内で履正社は対応。
さらに平塚が正面へ持ち込んで、そのパスに小川翔太がエリア右へ。しかし、新宮が対応。試合はここでタイムアップ。2-2。
規定により準決勝へ進出するチームを決めるために、PK戦が行われることに。
履正社先攻、フロンターレ後攻でのPK戦は、松澤が1人を止めるも、フロンターレは2人が決めることができず。3-4。
履正社が準決勝に進出。フロンターレは、前橋育英との順位決定戦に回ることになりました。
前半1-1 後半1-1 計2-2 PK3-4
得点：藤井漣祐 恩田裕太郎=PK(フロンターレ) 李将輝 小池総一郎(履正社)
フロンターレの先発：1松澤成音 7平内一聖 22山川陽平 3藤田明日翔 24長崎亘佑 5楠田遥希 14小川尋斗 26木下勝正 11ステンパールカ大翔 6藤井漣祐 9恩田裕太郎(ｃ)
交代：木下→17廣瀬寧生 ステンパー→25小川翔太 山川→32加藤昊 長崎→13柏村涼太 恩田→10平塚隼人
(文中敬称略)
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