11月19日はAnker フロンタウン生田へ。
川崎フロンターレU-18が、神奈川県クラブユースリーグ、湘南ベルマーレU-18戦に臨みました。
【川崎フロンターレU-18 神奈川県クラブユースリーグ vs 湘南ベルマーレU-18】
11月19日(日) 午後1時キックオフ Anker フロンタウン生田 Anker Field 晴れ 40分ハーフ
フロンターレの先発は、GK21松澤成音、最終ラインは右から24児玉昌太郎、36藤井漣祐、キャプテンの3髙橋悠斗、15中原章雅、ボランチは18八田秀斗、26齊名優太、右MF22加治佐海、左MF8名賀海月、前線には28香取武、41恩田裕太郎。
松澤、藤井、恩田と1年生は3人。2年生は児玉、八田、齊名、加治佐、香取の5人。そして3年生は髙橋悠斗、中原章雅、名賀海月の3人という構成に。
神奈川県U-18リーグ1部では1位につけるベルマーレ。
先発は、GK71島田悠生、最終ラインは右から46柿谷壮一朗、32田中大雅、17眞中脩羽、ボランチは40渡辺周、6東克俊、右に34柏原綾太、左に26野村拓矢、2シャドーに10渡部一歴、44安部理仁、前線には50葛西夢吹。
青空が広がり、好天に恵まれたAnker フロンタウン生田は、過ごしやすい秋らしい陽気に。ピッチ脇に設けられた観客席には、選手の家族らやサポーターが集まり、両チームの選手たちを見守る中、キックオフの時を迎えました。
立ち上がりからテンポ良くゲームを進めるのはフロンターレ。八田や齊名らが多くのセカンドボールを拾い、香取や名賀、加治佐も中央に顔を出しながら、ボールをテンポ良くつないでいく時間をつくっていきます。
3分には、髙橋悠斗が頭でボールを処理。そのボールがエリア正面へ抜け、恩田が反応。ここは湘南のGK島田が前にすばやく出て、シュートには行けませんでしたが、しっかり守備から攻撃へ、つながる場面に。
さらに、藤井や髙橋悠斗、八田や齊名が多くボールに触れ、縦パスの連続から右サイド、高い位置へ児玉が抜け出し、また、左サイドでも中原、名賀が連係。ボールを握る時間が続いていきます。
5分には、香取から中原、名賀と左サイドでつながり、名賀は高い位置からクロス。こぼれ球を正面で拾った八田がミドルシュートを打ちますが、枠はとらえられず。
ベルマーレも中央でボールを回していこうとしますが、フロンターレは囲い込むように、球際の厳しさも見せ、それをさせず。前日のプレミアリーグEASTと同様に、ピッチに立った選手たちはそれぞれ戦う姿勢を見せ、球際にもこだわってプレーを重ねていきます。
7分には、名賀の縦パスに、中原がエリア正面左へ抜け出し、シュート。ベルマーレの体を張った守りに阻まれるも、フロンターレはセカンドボールを拾い、高い位置でのプレーを続けていきます。
9分には、再び左サイドからの攻勢、名賀のパスに、中原が左サイド、高い位置へ。中原が正面へ速いパスを送ると、これに反応した香取がエリア内へ。持ち込んでシュートを打とうとしますが、ベルマーレも最後のところで体を張って対応。
直後には、またも左サイド、名賀から中原とつながり、中原が折り返すと、正面へうまく入り込んだ恩田がシュート。しかし、右に。
さらに八田が右サイド、低い位置でボールを奪い、パス交換から高い位置へ。クロスは島田の対応に遭いましたが、フロンターレはゴールへ向かう姿勢を続け、優位に試合を進めていきます。
八田や齊名、名賀、さらに恩田や香取もプレスバックに行き、高い位置でボールを奪い、そこから間につけ、攻撃へつなげていくフロンターレ。
スルーパスに、エリア左へ恩田が抜け出したり、中央で奪った齊名のスルーパスに、香取がエリア内へ抜け出したりするなど、ゴールに迫る場面をつくっていきます。
ベルマーレも、右サイドで渡部がカット。パス交換からエリア右をうかがいますが、髙橋悠斗がカット。
15分には、縦パスを高い位置で葛西がおさめますが、八田が対応し、クリーンにボールを奪い取る好プレー。
すると17分には、フロンターレ、髙橋悠斗が持ち上がり、スルーパス。これにエリア左抜け出したのは恩田。島田もかわし、シュートを打ちますが、惜しくもサイドネット。
しかし、出し手と受け手の素晴らしい連係からチャンスをつくっていきます。
フロンターレの攻勢をしのぐ場面が続いたベルマーレも、18分には下がり目でボールをおさめた葛西から左へ展開すると、野村が高い位置へ持ち込み、折り返し。
ここはフロンターレの守備の対応に遭ったため、シュートには至りませんでしたが、ゴールに迫る場面に。
さらに中央で東がカット。右サイドに展開。柿谷が高い位置へ上がり、中央で受けた渡辺はエリア内へ速いパス。渡部が抜け出しそうになりますが、藤井・齊名が囲い込むようにして、対応。
21分には、渡部が中央を持ち上がり、右サイド、柏原へ。柏原のミドルシュートは枠をとらえますが、松澤がセーブ。
すると再び流れはフロンターレに。22分には、藤井のフィードに、恩田がエリア正面右へ。うまく抜け出し、シュート。しかし、惜しくも左。
さらに中央で加治佐が持ち上がり、右へ展開すると、児玉が高い位置へ。児玉はエリア内へ折り返し。ベルマーレの守備の対応に遭いますが、香取が粘り強く寄せていき、右コーナーキックに。
キッカーは加治佐。右足でボールを入れると、髙橋悠斗のヘディングシュートは枠をとらえますが、島田が素晴らしい反応を見せ、惜しくも決めることはできず。
25分には、縦パスに恩田がエリア外左へ抜け、クロス。エリア内、おさめた加治佐がシュートを打ちますが、ここでも島田の好守に遭い、惜しくもゴールとはならず。
26分には左サイドでのスローインの流れから恩田がエリア左へ。しかし、ベルマーレの体を張った守りが阻んでいきます。
ベルマーレも、柿谷のパスに、右サイド、高い位置へ安部が流れ、ボールをキープ。しかし、八田、中原が厳しく寄せていき、エリア内へは行かせず。
ベルマーレはさらにGKの島田が中央に正確なパスをつけ、そこからテンポ良く前に出ていく時間をつくっていきます。
28分には、右サイドで安部との連係から柏原が高い位置へ抜け出すと、柏原のパスに東がエリア右へ。東はシュートを打ちますが、これは左に。
さらにベルマーレが中央で渡辺や東がうまく縦につながり、エリア内へスルーパスを入れていきますが、フロンターレの最終ラインの守備の集中力も高く、シュートは打たせずに対応していきます。
31分には、ベルマーレ、東が柏原との連係からエリア右へ抜け出しますが、髙橋悠斗がカバー。
さらに渡部が中央でうまくボールをキープ。持ち上がり、左サイドに展開していきますが、クロスはチャンスにつながるものとはならず。
ベルマーレは、最終ラインでボールを動かしていきますが、フロンターレは前から連動してプレス。
すると35分には、名賀が高い位置でボールをカット。エリア正面やや左へ持ち込み、シュート。しかし、島田がセーブ。
36分には中央に寄った中原から恩田、香取とつながり、香取のパスに、恩田がエリア左へ。恩田が粘り強くボールをキープし、左コーナーキックに。
左コーナーキック、名賀は精度の高いボールを供給。しかし、さわることはできず。
ベルマーレも、直後には最終ラインの眞中がインターセプトから前に持ち出し、左へ展開すると、安部がクロス。右サイド、流れたボールを拾い、中央に展開していきますが、香取が戻り、プレスバック。
さらに中央で渡辺がエリア内へ浮き球のパス。しかし、児玉が絞って対応。39分には、柿谷のスルーパスに、東がエリア内へ抜け出しそうになりますが、八田が対応していきます。
終盤はさらにベルマーレ、中央からの浮き球のパスに、渡部が高い位置へ抜け出しそうになる場面をつくりますが、藤井がカバー。
40分には、中央でボールを奪い、受けた渡部は左へ展開。高い位置へ野村が上がり、クロスを入れていきますが、フロンターレはブロック。
前半は0-0でタイムアップとなります。
後半ベルマーレは、葛西に代わり39牧田拓大。
立ち上がりはフロンターレ、齊名の左サイドを突くパスに、名賀が高い位置へ上がるなどしていくと、3分には右サイドでのスローインの流れから加治佐が高い位置へ。寄せに来た選手を力強く剝がして、クロス。
エリア内、飛び込んだ香取がヘディングシュート。しかし、上に。
すると直後にはベルマーレ、左サイドでうまく野村がスペースをつくり、安部が高い位置へ上がり、折り返すとニアに飛び出した牧田がシュート。ここはフロンターレが体を張り、ブロック。
さらに4分には、右サイドからのクロスに、エリア内、飛び出した牧田がヘディングシュート。しかし、これは上に。
フロンターレとしてはひやりとする場面。さらにベルマーレが、うまく間に縦パスをつけ、GKの島田から中央で受けた渡辺がダイレクトで縦パス。正面で安部がおさめそうになるなど、ベルマーレがボールを動かす場面が続いていきます。
8分には、右サイド、高い位置へ持ち込んだ渡辺が切り返して、左足でのミドルシュート。しかし、これは左に。
フロンターレも直後には齊名のスルーパスに、恩田がエリア右へ抜け出し、シュート。しかし、惜しくもポスト。
11分には再びベルマーレ、安部がおさめ、中央に寄り、受けた野村はスルーパス。これにエリア左へ牧田が抜け出しますが、フロンターレのカバーも速く、最後には松澤がセーブ。
さらにベルマーレが、眞中、安部、東がかかわって、左サイドから持ち込む場面をつくりますが、児玉がボールを回収。
14分には、渡辺の縦パスに、安部がエリア右へ進入。しかし、髙橋悠斗が対応。しのいでいきます。
すると15分、フロンターレは中央で齊名がスルーパス。これにエリア内、抜け出したのは恩田。島田をかわして、シュートを打つとこれが決まり、1-0。
ついにフロンターレが先制点をものにします。
さらに加治佐、児玉が右サイドでつながり、ゴールへ迫る場面をつくるフロンターレ。
16分には、加治佐に代わり27知久陽輝、香取に代わり40小野口天。
再びテンポ良く、髙橋悠斗や藤井、下がり目で恩田も受けながら、ボールを動かし、小野口が左サイド、高い位置へ仕掛ける場面をつくり、19分には、細かいパス回しから、齊名のスルーパスに、小野口がエリア右へ。これはオフサイドを取られましたが、間にパスを差し入れながら、チャンスをつくろうとしていきます。
ベルマーレは渡辺に代わり45原佑斗。安部がボランチに下がり、原が前線へ。
21分にはさらにフロンターレ、名賀が高い位置でカットし、スルーパス。これにエリア左、抜け出した小野口が折り返すと、正面へ恩田が迫りますが、ベルマーレはクリア。
左コーナーキックとなり、名賀がニアに精度の高いボールを入れていきますが、ベルマーレも集中したいい守りを見せ、しのいでいきます。
ベルマーレも、23分には、柏原が高い位置へ上がり、右クロス。これに正面へ飛び込んだ原が合わせますが、松澤がセーブ。ここぞというところでチャンスをつくるベルマーレでしたが、松澤も集中したいい対応を見せていきます。
フロンターレは、24分中原に代わり4元木湊大。ベルマーレは柏原に代わり43杉浦誠黎。
ベルマーレは27分には、渡部が正面のスペースをうまく運んで右に展開。杉浦が高い位置へ上がりますが、フロンターレはコンパクトにして対応。
さらに縦パスを受けた渡部がエリア内へ持ち込もうとしていきますが、藤井が対応していきます。
松澤、藤井に髙橋悠斗がかかわり、再びボールを回していくフロンターレ。31分には藤井のフィードに、正面へ恩田が抜け出し、シュート。これは惜しくも左。
フロンターレは、児玉や八田、齊名、髙橋悠斗や元木、名賀もかかわり、テンポ良くボールを動かす場面をつくっていきます。
すると32分、フロンターレは齊名の浮き球のパスに、恩田が左サイド、高い位置へ。恩田がエリア左で引き付け、エリア正面左にパスを送ると、小野口につながり、小野口のラストパスを、正面で知久が決めて、2-0。
素晴らしい連係から、フロンターレが突き放します。
直後には八田、齊名と中央で動かし、正面の名賀から受けた恩田がシュート。ここはベルマーレが体を張り、ブロック。
左サイドでのスローインとなり、その流れから小野口がシュート。これは島田がセーブするも、こぼれ球に詰めた名賀が押し込み、3-0。
フロンターレはここで5人を交代。児玉に代わり34柏村涼太、恩田に代わり39新堀翔、名賀に代わり37平内一聖、齊名に代わり38平塚隼人、八田に代わり35楠田遥希。
最終ラインは右から柏村、藤井、髙橋悠斗、元木、ボランチは平塚、楠田、右MF知久、左MF平内、前線には新堀、小野口。
36分には、元木の縦パスに、うまく背後を取った平内が高い位置へ。巧みなドリブル突破からスルーパスを出すと、小野口が正面へ抜け出しますが、ベルマーレの守備に遭い、シュートまでは行けず。
さらにフロンターレは楠田や平塚、元木もかかわって、選手が入れ替わっても、テンポの良いボール回しを見せていきます。
ベルマーレも38分には、高い位置で原がカット、右サイドに展開すると、渡部の折り返しから原が正面でシュート。しかし、上に。
フロンターレはさらに左サイド、平内が間を縫うようにして仕掛けていき、失っても楠田がカバー。流れを渡さずにプレーを重ねていきます。
39分には、藤井がフィードを入れると、中央の新堀から右へ流れた小野口とつながり、小野口のパスに、知久がエリア正面へ。シュートはブロックに遭い、右コーナーキックに。
キッカーは平塚。左足でボールを入れると、ニアでヘディングシュートを打ったのは藤井。これが決まり、4-0。フロンターレがさらに突き放します。
直後にはベルマーレ、左サイドから正面へ牧田が持ち込むも、髙橋悠斗がカバー。
左コーナーキックとなり、原が左足でボールを入れると、遠いサイドでの柿谷の折り返しからシュートを打ちますが、枠はとらえられず。
すると、41分、フロンターレは中央、楠田から間でうまく受けた新堀がスルーパス。これに正面へ抜け出したのは小野口。シュートを打つと、これが決まり、5-0。
見事な連係からフロンターレがさらに突き放します。
右サイドで柏村や平塚、知久がかかわり、さらにテンポ良く動かしていくフロンターレ。エリア左へ小野口が持ち込んでシュートを打つなどしていくと、43分には、エリア外正面でこぼれ球を拾った平塚がミドルシュート。
枠をとらえますが、島田が素晴らしい反応を見せ、惜しくもゴールとはならず。
試合はタイムアップとなり、5-0。
前半は多くの時間帯で流れを握りながらも無得点だったフロンターレ。後半途中には、ベルマーレの時間帯もあったなか、焦れることなく流れを引き戻し、最後には交代で入った選手たちも、多くの得点にかかわる見事な試合運びで、勝利をおさめました。
ピッチに立った選手たちがそれぞれ、好プレーを見せ、チームとしても、選手としても、成長を続けているということをうかがわせます。まだまだ、その進化は続いていくのだ、と思います。
前半0-0 後半5-0 計5-0
得点:恩田裕太郎、知久陽輝、名賀海月、藤井漣祐、小野口天
フロンターレの先発:21松澤成音 24児玉昌太郎 36藤井漣祐 3髙橋悠斗(c) 15中原章雅 18八田秀斗 26齊名優太 22加治佐海 8名賀海月 28香取武 41恩田裕太郎
交代:加治佐→27知久陽輝 香取→40小野口天 中原→4元木湊大 児玉→34柏村涼太 恩田→39新堀翔 齊名→38平塚隼人 八田→35楠田遥希 名賀→37平内一聖
控え:19山本健翔
ベルマーレの先発:71島田悠生 46柿谷壮一朗 32田中大雅 17眞中脩羽 40渡辺周 6東克俊 34柏原綾太 26野村拓矢 10渡部一歴 44安部理仁 50葛西夢吹
交代:葛西→39牧田拓大 渡辺→45原佑斗 柏原→43杉浦誠黎
控え:21水沢俊太
(文中敬称略)
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