9月7日Anker フロンタウン生田で行われたメトロポリタンリーグ、浦和レッズジュニアユース戦を0-0で終えた川崎フロンターレU-15生田の2年生たち。
試合後に狩野健太コーチ、GKの根岸佑成、中島嵩登の2選手に話を聞きました。
試合の記事は◇フロンターレU15生田(2年) – 浦和レッズジュニアユース / メトロポリタンリーグ
「集団として勝てた部分が、自分が勝たせる力があるのかということをもう1回見つめ直さないと。
そこに価値が出てくるよ、という話はさせてもらいました」
狩野健太コーチ

〇まずは試合を振り返ってみて、久しぶりのメトロポリタンリーグということで、対戦相手も(K6リーグで対戦する高校などとは)違うと思うんですけど。
そうですね。Aチームのほうにいい選手がいっているなかで。(この日は関東ユース⦅U-15⦆サッカーリーグにメトロポリタンリーグで出場を続けてきた佐藤慶、月見里遥希が先発した) チャンスが回ってきた選手もいたりとか。たぶん、いつもとは違う環境の中で、試合をやった中で。
自分がどれぐらいできたのかというのを振り返ってほしい、というゲームだったと思います。
〇クロスバーに当たったシュートもあったりとか、けしてチャンスがなかった試合ではなかったと思うんですけど、もっともっとできただろうという試合だったんでしょうか?
そうですね。試合の前から話はしていたんですけど、やっぱりチャンスを多くつくるというよりは、一個のチャンスをちゃんと決める。
それは結局数字となって残るわけで。選ばれている中で、その数字にこだわってほしいという話は最初にしていて。
ただ、そこに関して、得点に及ばなかったということでいうと。ゼロで抑えたことは良かったですし、評価できる部分ではあるんですけど。
やっぱり数字を残すことができなかったということは、チームを勝たせることができなかったっていうところには目を向けなければいけない。個人、個人が。誰かが、じゃなくて。
そこはさっきも話しました。
〇対戦相手もだいぶ成長しているのかなという感じもするんですけど、そんななかでも自分たちの良さを出さないといけないですよね。
そうですね。対戦相手ももちろんそうですし。
ただ、いい選手がAチームに絡んでいますし。それはいいことだと思うので。
その中で集団として勝てた部分が、自分が勝たせる力があるのかということをもう1回見つめ直さないと。
そこに価値が出てくるよ、という話はさせてもらいました。
〇次に向けてやっていくことは?
やろうとしていることは変えるつもりもないですし。個人個人が成長していくっていうところに目を向けていくという。
そういう部分に関しては変わらないので。
その中で、どれだけ自分がチームを勝たせられるのか。今日だったら決めきれるところもそうだと思いますし。
やっぱり、チャンスが多いじゃ、サッカーはダメだと思うので。
それを、ゴールを決めるというところにもっともっとこだわってほしいと話しました。
〇また、フロンターレのサポーターの方に。今日も横断幕を出していましたけど。メッセージをお願いします。
暑いなかですけど、こうやって足を運んでもらって。本当に選手にとっても、僕らにとってもですけど。
ありがたいですし。
そのなかで、もちろんトップにつなげていくっていうのを、もちろん持ちながらですけど。
せっかく足を運んでもらっているので。
いいものを見せられるように、しっかりもう1回、個人に目を向けてやっていきたいと思うので、引き続き応援よろしくお願いします。
「メトロではもう1回来週からやり直して。しっかりこの後は全部勝って、いい結果で終われるようにするのと。
K6リーグはそのまま全勝して、K5に上がれるように頑張ります」
GK21 根岸佑成

〇今日の試合を振り返ってみて率直な感想などをお願いします。
今日は前半押している中で、「点を取りきれないな」と思って。
自分が出ていたところからは、チャンスはつくっていたんですけど。決めきれないっていうところが試合の結果に出てしまったと思います。
〇その中でも無失点で抑えたのは良かったのかなと思うんですけど、自分のプレーについてはどう評価をしていますか?
途中から入るということもあったので、「全体とのコミュニケーションは多めに取ろう」と思って。
入ったなかで、カウンターとかもあったんですけど。そこは落ち着いて対応できたかなと思います。
〇途中から藤田君(藤田日向輝)とか星君(星諒大)とかが入って最終ラインの選手が代わる中で、何か工夫をしたことなどはありました?
さっき前に行われていた関東リーグ(関東ユース⦅U-13⦆サッカーリーグ、ジェフユナイテッド市原・千葉U-13戦)にも出ていて。
疲労感とかもあると思っていたので。
そこは望月君(望月輝夢)とかにもカバーの声をかけながら、対応しました。
〇フロンターレに入って2年目になりましたけど、自分のこういうところが伸びたというのがあれば、教えてもらってもいいですか?
シュートストップのところは止められる範囲が広くなってきた、と思うのと。
コーチングのところも攻守にバランスよくやれるようになったかなと思います。
〇こういうキーパーになりたい、というのがあれば教えてもらってもいいですか?
トップの山口選手(山口瑠伊)みたいに、信頼できるような、チームにとって信頼できるようなキーパーになりたいです。
〇K6リーグでは前半は嵩登君(中島嵩登)が出て、後半は根岸君が出ることが多かったと思うんですけど。お互いにプレーで刺激を受ける部分ってあったりとかしますか?
練習からけっこう嵩登はうまくて。それで取り入れられるところがたくさんあるので。
そこは自分もできるように、日々の練習から積み重ねている感じです。
〇いま、こういうところが自分の課題だと思うところがあれば。
自分の課題はやっぱりキックのところの精度とか、あとは裏へのボールの対応とかがちょっとできていないところが多いかなと思います。
〇残りのシーズンに向けて目標などがあれば教えてもらってもいいですか?
メトロではもう1回来週からやり直して。しっかりこの後は全部勝って、いい結果で終われるようにするのと。
K6リーグはそのまま全勝して、K5に上がれるように頑張ります。
〇フロンターレのサポーターの方にメッセージをお願いしてもいいですか?
今日も暑いなか、応援に来てくれる人がいたので。
これからも勝てるように頑張るので。応援よろしくお願いします。
「自分は点を取れないですけど。
チームの勝利のためにっていうプレーはもうちょっとできたんじゃないかと思います」GK19 中島嵩登

〇今日の試合を振り返っての感想をお願いします。
無失点で終えることができたのは、キーパーとしては良くて。
でも、自分の中ではあってはいけないミスとかあって。もっとチームのために。自分は点を取れないですけど。
チームの勝利のためにっていうプレーはもうちょっとできたんじゃないかと思います。
〇その中で無失点で終えられたことは良かったのかなと思うんですけど。今年は得点が多い一方で、失点も少ないチームで。そのことについては後ろから見ていて、どう感じています?
やっぱり岬(徳政岬)だったりとか、輝夢(望月輝夢)とか、琉久(藤崎琉久)がすごい守備がうまかったり。足元があって。
そういうところで選手に助けられている部分もありますし。
全員で声をかけて。最近はいい声が出ていたりするので。そこは無失点につながった理由かなと思います。
〇自分のキーパーとして得意にしている部分は?
自分はやっぱりジュニアから(フロンターレに)いて。足元の部分にはけっこう自信があって。
今日はちょっとミスがあったんですけど。でも練習とかではそこを意識してやれているので。
〇キーパーとしてこれから目指すものは?
まずはユースに昇格するというところで。
今はそこに向き合ってやっていかないといけないですし。
近いところでいうと高円(高円宮杯全日本U-15サッカー選手権大会)とか。風人(小村風人)と馨(青木馨)、いい先輩が2人いるので。食っていけるようにやっていきたいと思います。
〇クラブユース(日本クラブユースサッカー選手権⦅U-15⦆大会)ではメンバーにも入って。実際控えに入った試合(グループリーグ第3節清水エスパルスジュニアユース戦)もありましたけど、何か感じたことがあれば。
やっぱりいつもと違う緊張感と。そのグラウンドもちょっと違かったりとか。気候も違う中で。
1個上は守備が、風人と馨がすごいので。けっこう失点も少なかったりしていたんですけど。
やっぱり来年自分たちが行くってなったときに、どうなのかなというのを常に考えながら試合を見ていたりしていたので。
そこは次につなげられる部分があるのかなと思います。
〇残りのシーズンに向けての目標などがあれば教えてもらってもいいですか?
今あんまりいい流れが続いていないんですけど、しっかり次はカモフラ(LIGA CAMUFLAR)なんですけど。しっかりLAVIDAに勝って。
そのあと勢いに乗れるように頑張っていきたいです。
〇フロンターレのサポーターの方にメッセージをお願いします。
今日もサポーターの方に来ていただいて。やっぱり力になっている部分もあるので。
しっかりここからいい結果を報告できるように、チーム全員で頑張っていきたいと思います。
〇ここまでK6では、前半は自分が出て、後半は根岸君が出てという感じでやっていると思うんですけど。根岸君のプレーについて思うところは何かありますか?
やっぱりギシは背が高いので。しかもキックも飛ぶし。セービングも自分にはないものを持っているので。
そこは自分も見習わないといけないですし。今、前半出れているからといって、油断しているわけじゃなくて、しっかり気を引き締めて。
もっともっと高いレベルで前半出れるように、もっとやっていきたいです。
◇
川崎フロンターレU-15生田(2年)の次戦は、全国各地のJリーグのアカデミーやクラブチームのU-14年代の選手たちが競う「LIGA CAMUFLAR(リーガ カモフラ)」、FC LAVIDA戦。
9月21日、Anker フロンタウン生田 にて午前10時キックオフ。
来年は関東ユース(U-15)サッカーリーグでも対戦するであろうFC LAVIDAを相手に、選手それぞれが、チームを勝たせるために、どんなプレーを見せるのか。とても楽しみにしています。
(文中敬称略)
This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International License.