12月18日慶應義塾大下田グラウンドでは、天皇杯の予選につながる第31回東京都サッカートーナメント学生系の部予備予選代表決定戦が行われ、慶應義塾大と法政大が対戦。
川崎フロンターレU-18出身、法政大のFW髙橋宗杜が0-3と、法政大がリードして迎えた90分から出場しました。
前からプレスをかけてボールを奪う姿勢を見せ、4点目を狙った髙橋宗杜。残り時間は少なく、なかなか見せ場をつくることはできませんでしたが、試合はそのままタイムアップ。
法政大が東京都学生サッカートーナメント学生系の部の出場権を獲得し2025年のシーズンを終えました。






大学2年目の今季は、誕生日の4月13日に肩の手術をしたことで長いリハビリも経験。
9月16日に話を聞いたときには、「まだ肩に怖さもある」と話をしていた髙橋宗杜。
◇「自分の特長をもっと伸ばして大学でナンバーワンぐらいの武器をつくれるように」 / FW髙橋宗杜
それでも、インディペンデンスリーグではゴールやアシストも記録するなど結果も残し、10月8日の関東大学サッカーリーグ2部第15節、立正大戦(〇3-2)で初めてメンバー入り。
10月19日の第17節拓殖大戦(●1-2)では82分から出場し、初出場を果たしました。
試合後に髙橋宗杜に、大学2年目の今季とこれからについて、話を聞きました

〇まずは試合を振り返ってみて。今日はどんなことを心掛けて入りました?
短すぎたので。とりあえず前から行くことしか考えていなかったですね。
点取りたかったですね。
〇だいぶ相手が前がかりだったからチャンスも?
そうですね。「あるかな」って思ったんですけど。
あんまりなかったですね。
〇今日が法政は今シーズン、最終戦?
はい。
〇振り返ってみてどうでした?
ほぼ半年くらいサッカーをやっていなくて。
手術をして。1回復帰してきてもらったときに「今年はIリーグ(インディペンデンスリーグ)かな」って言っていたんですけど。
関東リーグ(関東大学サッカーリーグ)、ちょっと絡めて。まあ、良かったですね。素直に。
〇関東リーグは1試合、2試合?
たぶん5試合か6試合ベンチに入って。試合に出た感じでしたね。
〇実際に出てみてどうでした?
「全然やれるな」って思いましたし。徐々にコンディション上がっていって、今が一番いい感じでしたね。
関東リーグ、ちょっと出たときも、「全然やれるな」って感じでした。
〇肩の怖さは全然なくなったかんじですか?
そうですね。だいぶいい感じです。
〇来年から(法政大は)1部。すごい楽しみなんじゃないですか? (2部を3位で終えた法政大は、1部10位慶應義塾大との1部参入プレーオフ決定戦を3-0で勝利し1部昇格を決めた)
はい。楽しみですね。本当に。やっぱり1部でフロンターレで同期だった子たちがいっぱいいるので。
2部だと泰輝(岡田泰輝、関東学院大)ぐらいしかいかなったので。1部に上がったらみんないるので。
「楽しみだな」って思います。
〇個人的に楽しみな対戦相手はいたりするんですか?
けっこうキーパー陣と仲が良かったので。
菊池(菊池悠斗)とハマ(濱﨑知康)がいる東海と明治は。自分もフォワードなので。「やりたいな」っていうのはありますね。
〇2人が出ていたら点を取りたいような?
そうですね。成長した姿を見せたいですね。
〇法政、今日見ていても「強いな」と感じたんですけど、中にいてどう感じています?
やっぱり1個上の今の3年生が、いい選手ばかりなので。
同じポジションでいったら、晃助君(松村晃助、2027年横浜F・マリノス加入内定)とか。今日はいないんですけどツナ君(小湊絆、2027年FC東京加入内定)とか。
みんな、プロに決まっているような選手がいっぱいいて、
競争があるので。
いろんなことを盗みながらやっていきたいですね。
〇自分には自分なりの武器もあると思うんですけど、それも生かしながら?
そうですね。
この前フィジカルテストをやって、足一番速くて。ものすごくうれしくて。
すごいうれしくて。1年のトレーニングの成果というか、そういうスピードとか、瞬発系、すごい取り入れてトレーニングをしていたので。
トレーニングの成果が結果として、数字として出て。
やっぱり「スピードが武器なんだな」って改めて実感しましたね。
〇ユースの頃よりも、肩を手術した期間でトレーニングをやって上がってきた感じですか?
そうですね。
〇来年の目標は?
とりあえず、けがをしないということを第一に。
けがしないで、1年間やり続けていたら、同じポジションにいい選手はいっぱいいるんですけど、チャンスが巡ってきて。
チャンスをつかみ取れる準備ができていたら、ちゃんと点が取れる、結果を出して。それがいいかなって思います。
〇だいぶフロンターレの選手、プロが決まりましたけど。季晋君(五木田季晋、2027年水戸ホーリーホック加入内定) それについては?
前回も話しましたけど、季晋君、小学校のころから一緒だったので。
変な感じですね。改めて。
〇3年目は本当に大事なシーズンになってくると思うんですけど。
はい。本当にそうですね。
毎年「勝負の1年」って言っているんですけど。
本当に3年生で出れるか出れないかで今後プロのスカウトの人が目をつけてくれるとか。
やっぱり変わってくると思うので。
やっぱり、やんなきゃいけないですね。
〇来年これだけ点を取りたいとか。リーグ戦で。目標はありますか?
2桁。関東リーグで2桁、取りたいですね。
〇2桁取れば周囲の目も変わってきますよね。
はい。変わってくると思います。
〇フロンターレのサポーターの方に、改めてメッセージをお願いします。
来年も変わらず自分らしく、がむしゃらにやっていくので。
時間のある人はお願いします。

◇
半年近くサッカーができない時期も経験した末に、初出場を果たした関東大学サッカーリーグの舞台は、「全然やれる」。
手ごたえもあったという髙橋宗杜。
リハビリの期間にトレーニングに取り組んだことで、武器であるスピードの部分がさらに磨かれたことも、これからに必ずつながるものになっていくはずです。
多くの素晴らしい選手が攻撃陣に集まる法政大の中で、お手本となる選手たちからさまざまなものを学びながら、その個性をピッチでより多く表現するような2026年になりますように。
フロンターレU-18の同期たちとの対戦が、素晴らしいものになることを、楽しみにしています。
(文中敬称略)
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