9月7日Anker フロンタウン生田で行われた関東ユース(U-15)サッカーリーグ1部第14節、浦和レッズジュニアユースに4-0で勝利した川崎フロンターレU-15生田。
試合後に久野智昭監督、先制点を決めた荒井瑞樹、2得点の吉田琉海に話を聞きました。
試合の記事は◇フロンターレU15生田 – 浦和レッズジュニアユース / 関東ユース第14節
「ゴール前の質っていうところは、
高いレベルでも、というこだわりを持ちながら、トレーニングをするというところはまだやっていかないといけないと思います」
久野智昭監督

〇再開初戦、4-0で快勝だったと思うんですけど、振り返ってみていかがですか?
まずミーティングでは前節(第5節の浦和戦、4月6日、△3-3)、3-1で勝っていたところを2点入れられて追いつかれたというところで「隙を見せない」という話をして。
選手たちはクラブユースを終えて、「複数得点にこだわっていこう」という話をしていたなかから。
複数得点を取れて、無失点で終えることができたので。それは良かったかな、意識してやってくれたかなと思います。
〇優勝に向けて、勢いに乗って行けそうですか?
そうですね。選手たちにはひとつひとつという話をしていて。
あと四つしかないので。そこはひとつひとつ戦って、成長してくれればなと思います。
〇今日良かったところってどんなところでしょう?
具体的に行ったら、攻撃に人数をかけよう、ボランチの攻撃参加というのを意識して、今週トレーニングをやってきたので。
そこは意識してやってくれた。質のところはまだまだなんですけど。そういうところが良かったと思います。
〇快勝したとはいえ、今後に向けて引き締めていきたいところもあると思うんですけど、課題はどんなところですか?
そうですね。やっぱりこれからも言われるかもしれないですけど。
ゴール前の質っていうところは、レベルが高ければ高いほど、ちょっと崩れただけでは点を取れないというのがあるので。
そういう高いレベルでも、というこだわりを持ちながら、トレーニングをするというところはまだやっていかないといけないと思います。
〇クラブユースはちょっと残念でしたけど、夏に取り組んできた成果が出たんですか?
そうですね。
クラブユースを終えて、前に人数をかけるということは意識してやってくれているので。
またちょっと(夏に取り組んできたこととは)別物だったかなというところで。
〇クラブユースが終わって、取り組んできたことはどんなことだったんですか?
得点が1点だけじゃ何かアクシデントがあったときには勝てないよということで、得点を複数得点ということで、ボランチがフォワードとつながる。
あとは背後へのランニング。サイドの中盤だったりサイドバック、ボランチも背後へのランニングをしようというところは、意識してやってきた部分です。
〇月見里君(月見里遥希)とか佐藤君(佐藤慶)とか初出場で、そこの競争はどうですか?
2年生ももともと何人か出ていた中で。うまくこの夏成長してくれた2人だと思うので。
もっとできるかなと思ってはいます。緊張もあっただろうし。そのなかで、やれることは全部出してくれたかなと思います。
〇この暑さの中で最後まで走りきれた。フィジカル面も上がってきているんじゃないですか?
そうですね。全国大会が終わって、まだ9日くらいしかトレーニングはしていないんですけど。
レッズさんは僕らより。ベスト4に行ったので。練習期間が僕らより少ないぶん、もしかしたら、わからないですけど。
そういうところで差があったのかもわからないんですけど。
でも、普段からフィジカルのところは取り組んでいるところなので。
そこは成果が出つつあるのかなと思います。
〇クラブユース、先制してチャンスがある中で、決められないで追いつかれてPKで負けてしまった(ラウンド16、柏レイソルU-15戦、吉田琉海のPKで先制するも後半PKで追いつかれ、PK戦で敗退した) ことはかなり悔しいもので、その中で今日四つゴールを決めたことはその後の成果が出たのかなと思ったんですけど。
守備のほうは1失点で抑えたり、無失点で抑えたり、ある程度、全国大会で出たところはあったんですけど。
やっぱり2点、3点取れるっていうところは意識して。まあ意識しても入らないものは入らないんですけど。
でも、そういうメンタルを持って、これからも戦ってほしいし。
そういうメンタルがあったからこそ、今日4点取れたと思っています。
〇2年生の2人が新たに出ることによって、今まで出ていた選手にも刺激になると思うんですけど、どうですか?
うかうかしていられない。学年は関係ないっていう話はしているので。
やらなかったら、試合に出られないですし。
そこは、個人の成長がチームの成長につながるので。
そこは競争させながら、チームを強くしていきたいと思います。
〇月見里君の良さってやっぱり前にどんどん持っていけるっていうところですか?
前の攻撃参加。右足でも左足でも蹴られる。ミドルシュートがあるっていうところが彼の特長なんですけど。
もっとできるはずだ、と思っているので。今後に期待したいと思います。
〇佐藤君はどうでしょう?
今日得点を取って。彼はシュートのタイミングがうまかったりとか。
ボールの引き出すタイミングが良かったりということ。クリアしたボールをマイボールにして。前に持っていってくれるというのが彼の特長でもあるので。
そういうところがチームの力になりますし、守備も献身的にやってくれるので。
そういうところを続けてやってくれればと思います。
〇すごい楽しみですね。
そうですね。もちろん今2年生で出ていない選手もいるので。
そこからパワーをもってさらにまた。さらに3年生も、引き上げていければと思います。
〇ファンのみなさんにコメントをお願いします。
関東リーグでいうと残り4試合。クラブユース、全国大会で優勝できなかったことを。敗戦したことを無駄にしないで。関東リーグにつなげてやっていきたいので。
残り少ない試合ですけど、引き続き応援、よろしくお願いします。
「クラブユースで自分は無得点で終わってしまったので。
今日はしっかり練習から点を決められるように取り組んできたので、決められて良かったです」
MF7 荒井瑞樹

〇先制点、ナイスゴールだったと思うんですけど、振り返ってみてどうですか?
裏にボールが出たので、ストロングを生かして、縦への突破をしようと思ったんですけど。
相手の動きを見て、大虎君(中野大虎)に預けてもう1回動き直して、ゴールまで行けたので良かったと思います。
〇左のタッチライン際を走っていっていましたけど、シュートって決めていた?
ずっと「シュート決めたいな」っていう気持ちがあったので。シュートまでいって良かったと思います。
〇今日は再開初戦ということでしたけど、どんなことを意識してピッチに入りました?
クラブユースで悔しい思いをしたので。
それを結果で出せて良かったと思います。
〇クラブユースで自分なりに反省点があったと思うんだけど、そこから取り組んだことってどんなこと?
クラブユースで自分は無得点で終わってしまったので。
今日はしっかり練習から点を決められるように取り組んできたので、決められて良かったです。
〇荒井君の持ち味って改めてどんなところ?
左サイドでボールを持った時の仕掛けとか。そういうところだと思います。
〇すごい高い位置を取って攻撃に絡んでたと思うんだけど、ポジショニングとかどんなことを考えている?
味方がいい状況でいるときは背後を狙いながら、味方が厳しそうだなというときは足元で。あとはゴールに直結するようなポジションというのを意識しています。
〇これから取り組んでいきたいことは?
今日もまだゴールを決められたところがあって。あとはクロスの質だとか。そういうところをもっとこだわって、もっと練習していきたいと思います。
〇改めてクラブユースは本当に悔しかったと思うんですけど、自分のこういうところが良くなかったと思うところってどこですか?
クラブユースでは、無得点で終わったんですけど。
アシストが少なくて、やりきるところでやりきれなかったり。そういうところが課題だったので。
今日は結果に出て良かったと思います。
〇改めてシーズンの残り、どんな結果を残したいとかありますか?
やっぱりチームの勝利のためにゴールとアシストをいっぱいして。チームに貢献できるように頑張りたいです。
〇ファン、サポーターの皆さんにひとこと。
いつも応援ありがとうございます。これからもフロンターレらしいサッカーで勝っていくので。
応援よろしくお願いします。
「先制点を取って。もう1点を取ったのが、大きな成長になったと思います」
DF5 吉田琉海

〇まずは中断明け最初の試合ということで振り返ってみていかがですか?
クラブユースでけっこう悔しい思いをしたので。
この関東リーグの入りというのは、みんなでとっても大事な入りだったので。
そこは勝てて良かったです。
〇クラブユースのレイソル戦は先制して、そのあともチャンスはありながらも決めきれないで、追いつかれてしまったという印象があるんですけど、今日は4点決められて。そのことについてはどう思いますか?
やっぱり先制点は取れて良かったですし。
レイソル戦は先制点は取ったんですけど、もう1点がなかったので。今日はやっぱり先制点を取って。もう1点を取ったのが、大きな成長になったと思います。
〇今年はPKもそうですけど、流れの中でもけっこう点を取っている印象があるんですけど、秘訣のようなものがあるんですか?
去年は1個上に出させてもらったんですけど、全然得点に絡めなくて。
悔しい思いをしていたので。
今年は自分たちの代で「自分が引っ張っていく」というのがあったし。
得点と結果で、自分を証明したいというのが大きいです。
〇PKのキッカーですけど、あれは吉田君だと決まっているんですか?
多分、決まっています。
〇理由とかは何かあるんですか?
前期のヴェルディで久野さんから言われて。そこからずっと自分です。
〇PKには自信がある?
うーん、まあそうですね。
〇今まで外していないですよね。
そうです。
〇PKを蹴る上で心掛けていることは?
自分はもうコースを決めているので。
今日はちょっとひどかったですけど。
〇ちょっと危なかった?
危なかったです。
〇来週メニコンカップ(メニコンカップ 2025 日本クラブユースサッカー東西対抗戦⦅U-15⦆)がありますけど、それに向けて何か意気込みがあれば。
一番はやっぱり関東リーグで勝って。関東リーグで優勝して。高円(高円宮杯全日本U-15サッカー選手権大会)も優勝したいんですけど。
メニコンに選ばれたことはすごいうれしいですし。そこで活躍して上に行けるように頑張ります。
〇これからに向けて自分自身の目標を教えてもらってもいいですか?
やっぱり得点を取りまくるだけです。
〇お兄さん(吉田湊海、鹿島アントラーズユース)からも「得点を取れ」って言われています?
そうですね。クラブユースのグループステージもゼロ得点なので。決勝トーナメントでは、「ここだぞ」「ここから本番だぞ」って言われました。
〇けっこうアドバイスをくれたりとか?
アドバイスというか、活を入れてくれたので。それぐらいです。
〇フロンターレのサポーターの方にメッセージをお願いします。
いつも応援ありがとうございます。
クラブユースではすごい悔しい結果で終わってしまったんですけど。
ここから関東リーグと高円でしっかりいい結果で終われるように頑張ります。
応援お願いします。
◇
4-0。複数得点、無失点という素晴らしい形で、関東ユース(U-15)サッカーリーグの再開初戦を飾ったフロンターレ生田。夏の全国大会で味わった悔しさをばねに、今まで出ていなかった選手たちの台頭と、それに刺激を受けた選手たちのさらなる成長も力にしながら、シーズンの終盤へ向かおうとしています。
残り4試合となった関東ユース(U-15)サッカーリーグで、フロンターレ生田は2位FC LAVIDA(勝ち点28)とは勝ち点差2の勝ち点30で首位。
タイトルを目指すひとつひとつの試合の中で、どんなものを得て、どう成長していくのか。
とても楽しみにしています。
(文中敬称略)
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