「試合に出て活躍することが一番だと思うので。 そこに向けて準備はしてきたつもりなので。チームの勝利に、試合に出て貢献できるようにしたいです」 / GK濱﨑知康


9月18日明治大八幡山グラウンドで行われたインディペンデンスリーグ関東1部Dブロック、明治大U-22 vs 慶應義塾大U-22A。ボールパーソンを務めたのは、川崎フロンターレU-18出身のGK濱﨑知康。

 

ボールパーソンを務めた濱﨑知康選手

 

大学2年目の今季、当初は関東大学サッカーリーグ新人戦やインディペンデンスリーグで出場を重ねると、6月15日の関東大学サッカーリーグ1部第7節、日本大戦で初先発。

8月9日の関西大との定期戦でも先発に名前を連ねるなど、大学のトップチームでの出場機会を増やしています。

 

関東大学サッカーリーグ新人戦、慶應義塾大戦で先発した濱﨑知康選手

 

 

9月3日から9日まで、ミャンマーのヤンゴンで行われた「AFC U23アジアカップ サウジアラビア 2026予選」に臨んだU-22日本代表にも選出され、第1節のアフガニスタン戦(〇3-0)では先発フル出場。

大学に入って、初めて代表の舞台にも立ちました。

 

インディペンデンスリーグ後、濱﨑知康に今季のこれまでとこれからについて、話を聞きました。

 

濱﨑知康選手

 

〇大学2年目、今年はどうですか?

去年はトップでいさせていただいたんですけど。

今年の最初はセカンドチームにいたりとか。難しい時期もあったんですけど。

やっぱり、そこで腐るというのはないとおもうんですけど。

自分の中で成功の糸口とか、そういうのを見つける、じゃないですけど。

苦しい中で、ひとつ成長できたのが、この3月ぐらいから6月ぐらいまで成長することができて。

やっぱり精神的にもひとつ成長できてから、プレーがうまく行きだして。

代表に呼ばれたりとか。直近だと。そういうことがあったのかなと思います。

 

 

〇どういうところを伸ばしました? 成長というのは?

技術的というよりかは、「精神的なところかな」っていうのはあって。

たとえばきついメニューとかも、一歩頑張ってみたりとか。

そういうところが少しずつ、人間的にもそうですけど。

「成長してきているのかな」というのは少し感じる部分で。

まだまだ足りない部分はあるんですけど。

そこは「少し成長できたかな」というのは感じています。

 

〇いまはAチームに戻ったんですね?

はい。そうです。

 

〇代表活動にも呼ばれましたけど、どうでした?

評価いただいたのは、ボールがない部分の準備の部分だったり。

攻めているときのリスク管理だったり。自分のポジショニングのところ。

「準備というところがいい」と言われたので。

そこはまだまだ自分的には足りないって思うんですけど。

少しは意識していたところなので。そこの事前にピンチを防ぐ、というか。

ビッグプレーとかそういうプレーは少ない方なので。

事前に防いでいくっていうところの質を高めながら、やっていくっていうイメージをけっこう最近は持って、できているかなっていうふうに思います。

 

〇代表のスタッフの人もそういうところを見ている感じなんですね。

そうですね。

 

〇実際、アフガニスタン戦でしたよね。やってみてどうでした?

基本的に日本のほうが優勢というか。ボールを握る時間が多い中で、やっぱり相手は一発のチャンスだったり、セットプレーでやっぱり得点を狙ってくるので。

そういうところは少し難しい部分がありましたけど。

代表活動で初めてやる選手もいるなかで、いろんなコミュニケーションを取りながら、ゼロっていうところは常に意識しながら、できたかなっていうふうに思います。

 

〇久しぶりの代表は懐かしい感じがありました?

そうですね。もともとU-20のワールドカップを目指してずっとやっていた中で、大学に入ってから1回も代表に呼ばれていなかったので。

うれしさ。けっこう「うれしいな」っていうのはありました。

 

〇土屋君(土屋櫂大)も一緒でしたよね。どうでした?

変わらず、守備の競り合いとかもそうですけど。

ビルドアップで安定感が増しているなっていうのは少し感じました。

 

〇大学でこれからリーグ戦が再開となりますけど(関東大学サッカーリーグ1部は9月20日再開となる)。それに向けての目標は?

やっぱり今4位ということで。けっこう難しい状況ではあって。

首位と勝ち点が開いていたりとか。(首位国士舘大が勝ち点27、明治大は勝ち点19) チームとしては全勝で、上と詰めて。優勝目指してやっているので。

そこに試合に出て、貢献したいというのはあります。

 

〇明治としては前半戦は悔しいものだったんじゃないですか?

そうですね。アミノ(「アミノバイタル®」カップ)も含めていい結果が出ていなかったので。

やっぱり後期は取り返す、じゃないですけど。

また、ひとつ強い明治を見せられたらなというのはあります。

 

〇そのなかで自分はこういったことをやりたいというのがあれば。

やっぱり試合に出て活躍することが一番だと思うので。

そこに向けて準備はしてきたつもりなので。

しっかりとチームの勝利に、試合に出て貢献できるようにしたいですね。

 

〇最近のフロンターレについては思うところはありますか?

トップの試合は見ているんですけど。

やっぱりエリソンとか伊藤達哉とかタレントがいて。

その人たちが強力で。

でも、キーパーからしても山口選手(山口瑠伊)はうまいし。参考にする部分は多いのでっていう感じです。

 

〇大学の同期の選手とは今年は?

最近はあんまり会っていないですけど。

たまに岡野一(岡野一恭平、中央大)とか。髙橋宗杜(法政大)とかはたまに飯に行ったりとか。そういう交流はしていて。

「リーグで一緒に出たいね」っていう話はしていますし。

そこに出ているやつも、尾川(尾川丈、中央大)とかいるので。やっぱりそういうやつらに負けないように、自分も感化される部分はあるかなって思います。

 

〇フロンターレのサポーターの方にメッセージをお願いしてもいいですか?

大学サッカーってあまり注目されないので、見ている方は少ないと思うんですけど。

けっこうレベルも高くて。いい試合とかもしているので。

注目していただけたらなと思います。

 

濱﨑知康選手

 

 

9月20日に行われた関東大学サッカーリーグ1部第12節、慶應義塾大戦(△1-1)では、先発。

大切な後半戦の初戦のゴールを任された濱﨑知康。

苦しい時期に取り組み、成長し、準備してきたものがあるからこそ、今がある。そう思わされるものがあります。

今季の前半戦、悔しい思いをしてきたチームとともに、どれだけ試合に出て、どんなプレーを見せていくのか。

とても楽しみにしています。

 

 

 

(文中敬称略)

 

 

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