9月28日Anker フロンタウン生田で行われたプレミアリーグEAST第15節、柏レイソルU-18戦を、3-3で終えた川崎フロンターレU-18。
試合後に森勇介監督、プレミアリーグ初出場初スタメンのDF28笹倉拓真、プレミアリーグ初ゴールを決めたFW36川村求、けがから復帰し、ゴールを決めたFW9恩田裕太郎に話を聞きました。
◇フロンターレU18 – 柏レイソルU18 / プレミアリーグEAST第15節
「立て直すというか、ボールを動かす、というだけです」
森勇介監督

〇リードを守ることができない試合になりましたけど。どんな課題が見えました?
いや、もう全部じゃないですか。サッカーが全く良くないので。
こっちが目指しているサッカーを選手たちができない。こっちがやらせてあげられていないのかもしれないですけど。
ボールも握れない。蹴る。これで結果が出ないんだったら、何も残らないゲームだったなって。
〇前半の入りが課題だったと思うんですけど…。
いや、今日は悪くはなかったと思います。
〇今日は良かったとは思うんですけど、後半はどう守りきろうとしていました?
いや、そんなことは考えていないです。そんなことは1回も言っていないです。
〇もっと点を取ろうと?
3点取って負けたり引き分けたりしたら守備のせいだ、と言っているので。
「ゼロで行こう」と言ってもゼロは無理なので。
「だったら点を取ろう」「3点取ろう」を合言葉にしているので。
緩さというか、動かない選手がいっぱいいるなって改めて思いました。
〇体力的な問題ではなくて?
体力的ではないですね。
〇やれるのにやっていない選手がいるというのが問題だということ?
やらせてあげることができなかったこちらにも問題がありますけど。
〇今日は笹倉君がスタメンでしたけど、局面局面を見ればいいプレーもあったと思うんですけど。
いや、サッカーは90分なので。やっぱり最後のところ、体張れていないし。
まだまだ、という印象です。
〇次に向けてどう立て直していきますか?
立て直すというか、ボールを動かす、というだけです。
〇勇気をもってボールを受けて動かさないと同じことを繰り返してしまう?
いや、絶対に選手が伸びないです。
うちのプレースタイルと程遠いので。
〇トップチームの試合があるなか、来てくれたサポーターの方にメッセージをお願いします。
ちょっとふがいなかったので。また来週からホーム2連戦があるので。
勝ち点6を取れるように。まずは(次で)勝ち点3を取れるようにトレーニングからしっかりやりたいと思います。
「ちょっとしたところとか。セットプレーの一発とか。
そういうところが僕の課題になってきているので。
次は絶対ないように。練習からも意識していきたいです」
DF28 笹倉拓真

〇プレミア初出場初スタメン。試合が終わって、感想はどうですか?
やっぱり、とても悔しくて。
攻撃が3点を取ってくれたなかで、3失点で。そのうち2失点は僕がかかわっているところがあって。
気を抜いてなくても、最後ちょっとしたところとか。セットプレーの一発とか。
そういうところが僕の課題になってきているので。
次は絶対ないように。練習からも意識していきたいです。
〇スタメンを言われたのはいつぐらいだったんですか?
今週の火曜日にJユース(Jユースカップ2ndラウンド第1節、清水エスパルス戦、〇4-0)があって。
その2日後、木曜ぐらいに、練習でA(Aチーム)のほうに入れてもらって。
けっこう不安定だったんですけど、何とか紅白戦でも気合を入れてやってきて。
スタメンで使ってもらったという感じです。
〇試合に入るとき、どんな意識をしていました? 気を付けることとかは?
とりあえず、失点は絶対いやなので。
あとは試合に入っていくためには、声が大事だと思うので。
なるべく自分から声をかけるようにして。
チームをできるように、という感じでやって、入るようにしました。
〇前半は1-0で終わって、入りも良かったと思うんですけど。前半は手ごたえがありました?
前半はフォワードにおさめられてしまうところはあったんですけど。
危ないところとか、マークを外されずに済んで。
前半は乗り切れていたかなって思います。
〇1点差になって、チームが混乱したところもあった?
僕が良くないと思うんですけど。全体的に焦りが出ちゃって。
つなぐっていうところがおろそかになって。
蹴るばかりになって。結局相手のほうがセカンドが速いので。
それからどんどん押し込まれる展開になってしまったかなと思います。
〇これからまだまだ試合もありますけど、笹倉君自身が自分のいいと思うところは?
声出すところと。対人の守備。体が大きいので。そこを武器にしたい、というのと。
ヘディングも今日はかぶるシーンがあって。セットプレーも課題なんですけど。
これから伸ばしていかなきゃいけないし。少しずつ良くなってきているところはあるので。
そういうところを武器にしていきたいです。
〇レイソルの選手と1対1とか球際のところかやってみて。手ごたえはどうでした?
普段恩田君とか、フロンターレの3年生のトップの人とやっているので。
全然かなわない、とかそういうのはなかったんですけど。
失点のところとか結局自分のミスのところから失点しているので。
そういうところを変えていかないと、というのは感じました。
〇これからプレミアでやっていくためには、普段のトレーニングから恩田君みたいなAチームの選手たちとトレーニングをやっていくことで伸ばせることがありそうだ、と感じるところもありますか?
普段から3年生とやらせてもらえることが多いので。
実際はいつも恩田君にやられているんですけど。ちょっとずつでもそれに対応できるようにしていきたくて。
〇プレミアでやるためにこれから自分が一番必要なものは何だと思いますか?
絶対に最後まで隙をつくらないというところと。
予測が本当に足りてなくて。失点のところも流れる予測が全然足りなくて。
最後ボールを見てマークを外してしまったりとか。そういうところがあったので。
〇ボールウォッチャーになってしまったところもあった?
はい。最初はがっちり寄せていて、でもボールが入ってきたときに一瞬で相手の力で入れ替わられるようなところがあって。
そういうところは距離を取ったりとか、もう少し対応を考えないといけないと思いました。
〇フロンターレのサポーターの方にメッセージをお願いします。
今回僕のミスで、同点まで追いつかれて本当に申し訳ないんですけど。
次、また機会があったら全力で頑張って、無失点で抑えて勝ちきりので、また会場に来てもらえたらありがたいです。
「今日は『バラバラやれるかな』って思っていたんですけど。
お預けだったので。
次ぜったい決めて。勝って。バラバラできるように頑張ります」
FW36 川村求

〇今日は初ゴールでしたけど、ゴールシーンについて振り返ってもらえますか?
あんまり覚えていないんですけど。ボールが転がってきたので。
振ったら入りました。
〇これで一区切り?
はい。やっと。良かったです。
〇途中出場で、どんなことを意識して試合に入りました?
勝っていたので。守備からっていうのは意識していましたけど。
きつかったですね。
〇どのへんがきつかった?
けっこうオープンな展開だったので。走っていました。
〇ゴールを決めて、あれだけみんなが喜んでくれることもなかなかないんじゃないか、と思うんですけど、どうですか?
もう、みんな「決めろ」「決めろ」って言ってくれていたので。
そのぶん、喜んでくれたんじゃないかって思います。
〇この前(Jユースカップ2ndラウンド第1節、清水エスパルス戦後)、「ひとつ決められれば乗っていけそうだ」って話をしていましたけど、これからどんどん決められそうですか?
来週は国体(国民スポーツ大会、10月3日開幕)でいないんですけど。
国体でもいい流れで、育英(前橋育英)戦に持っていければいいなと思います。
〇今年試合にけっこう出ていて、どう成長できました?
ジュニアユース(横河武蔵野FC U-15)時代は全然走れなかったんですけど。
試合に絡めて。少しずつですけど。走れるようになったんじゃないかって思います。
〇スタメンで出たい気持ちもあると思うんだけど、課題はどんなところ?
体力が全然ないのと。
あとはやりきれない部分が多いので。攻撃とかで。
そこが全然足りないのかなって思います。
〇やりきれないというのはシュートまで持っていけない?
はい。それでカウンターを受けて。その分、走って戻らないと、とかいっぱいあって。
もう一個やりきれれば、一個上の景色が見れるんじゃないかって思います。
〇今日はサポーターの方も待っていたゴールだと思うんですけど、そんなサポーターの方にメッセージをお願いしてもいいですか?
今日は「バラバラやれるかな」って思っていたんですけど。
お預けだったので。
次育英戦。ぜったい決めて。勝って。バラバラできるように頑張ります。
「なかなか簡単にスタメン、というのはできないと思うので。
もっと練習の中でアピールして。試合でもコンスタントに点、決めて。
スタメンにまた戻っていけるように頑張りたいと思います」
FW9 恩田裕太郎

〇試合は勝てなくて残念でしたけど。久しぶりのゴール。振り返っていかがですか?
ゴールの前に、自分の守備のミスから失点してしまっていたので。
「絶対取り返そう」っていう気持ちがあったので。
守備を見つめ直して、あそこのところでボールを守備で取れて、そこから一気に行けたので。
最後はキーパーに当てしまって。少し焦ったんですけど。
最後決められて良かったなと思っています。
〇けがはどこのけがだったんですか?
腿裏のハムストリングのけがだったんですけど。肉離れだったんですけど。
軽いけがだったので。3週間前から池さん(池田善憲トレーナー)とこの柏戦に向けて「上げていこう」っていう話だったので。
今日出れて、点を取ることができたので良かったと思っています。
〇ベンチから見ていて、試合の状況はどう見ていました?
ここ3試合、フォワードの2人がすごい守備で走っていましたし。
新堀(新堀翔)とか平塚(平塚隼人)がすごい走っていて。「自分もやらなきゃいけない」と思っていたんですけど。
守備のミスが出てしまったので、すごい悔いが残る試合だったかなと思っています。
〇監督やコーチからの指示は何かあったんですか?
試合中、ずっと守備のことは言われていたので。できなかったので。次につなげていきたいと思います。
〇次からはスタメンで行ける準備はできている。
はい。準備はできていますけど。
あの2人も調子がいいので。なかなか簡単にスタメン、というのはできないと思うので。
もっと練習の中でアピールして。試合でもコンスタントに点、決めて。
スタメンにまた戻っていけるように頑張りたいと思います。
〇けがしている期間、チームはだんだん調子が上がってきている感じでしたけど。どう見ていました?
悔しかったです。
悔しいし焦ったのが一番で。
和倉ユースでも、自分がいなかった前橋戦(前橋育英戦)で圧倒して勝ったり。
〇5-1でしたよね。
はい。
この2試合も2連勝っていういい流れで来ていたので。
そのなかで2人も調子が良かったので。
すごく焦りがあった中で、今日はベンチというのはわかっていたので。「交代して絶対決めてやろう」っていう気持ちだったので。
そこで決めたのは良かったと思います。
〇後半戦に履いてから新堀君と平塚君、今日は川村君、あとは前でいうと廣瀬君(廣瀬寧生)も決めていて。だいぶチーム内での競争が高まってきているのかなって思うんですけど、どう感じています?
チームとしてはいい状況なのかもしれませんけど、個人としてはライバルがいっぱいいるなかで自分が一番、二番を取りに行かないといけないというところがあるので。
そういうところでゴールを決めるというところが明確な基準だと思うので。
そのなかで翔(新堀翔)は自分を得点で追い越してきましたし。
そのなかで追いつけたのは良かったと思ているんですけど。(新堀翔と恩田裕太郎はレイソル戦を終えて共にプレミアリーグEASTで8ゴール)
今後求(川村求)とかもけっこう決めてくると思うので。
そこで負けないように、自分ももっと点を決めていけたらと思っています。
〇チームで一番点を取る選手になりたい?
そうですね。そこはもちろんですけど。
リーグを通しても、仲山獅恩(東京ヴェルディユース)が14得点ですけど。
もうダブルスコアぐらいの差がついているので。
追いつけるように、翔とも話しているので。
そこで追いつけるぐらい点を取れればチームも勝てると思うので。
頑張っていきたいと思っています。
〇次はFC東京戦ですけど。かなり意識する相手だと思うんですけど。
そうですね。前節(6月21日、第10節△2-2)点を決めたんですけど、そこから調子が悪くなってしまって。
途中交代っていう悔しい結果で終わったので。
そのなかで絶対勝ちたいのと。
相手もFC東京ですし。トップチームでもけっこう因縁のある相手だと思うので。
自分たちも勝って絶対に終わりたいと思います。
〇けっこう知っている選手もいるんじゃないですか?
トップも、4人も上がると聞いたので。(尾谷ディヴァイン チネドゥ、菅原悠太、鈴木楓、田中希和がトップチームに加入する)
そこをどう抑えるかだったり、どう攻略するかがカギになると思うので。
チーム全体で目を合わせて、絶対に勝ちたいと思います。
〇フロンターレのサポーターの方にメッセージをお願いします。
今日も熱い応援をありがとうございました。
3-1というなかで、2点追いつかれてしまって。悔しい結果となったんですけど。
次のFC東京戦に向けて自分たちも来週から頑張っていきたいと思っているので。
応援よろしくお願いします。
◇
目指すサッカーをするために、そのサッカーをすることで選手それぞれが成長するために、またトレーニングを積んで試合に臨む川崎フロンターレU-18。
次節は、FC東京U-18との“多摩川クラシコ”。ライバルを相手に、どういった試合をするのか。
とても楽しみにしています。
次節:プレミアリーグEAST第16節 vs FC東京U-18
10月5日(日) 午後5時 Anker フロンタウン生田 Anker Field
(文中敬称略)
This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International License.