12月24日は前日に続き長野Uスタジアムへ。Jリーグインターナショナルユースカップは最終日を迎え、ヴォイヴォディナ戦に5-1で勝利しグループAの2位となった川崎フロンターレU-18はグループBの2位のサンフレッチェ広島ユースとの3位決定戦に臨みました。
【川崎フロンターレU-18 Jリーグインターナショナルユースカップ3位決定戦vsサンフレッチェ広島ユース】
12月24日(日)午前11時キックオフ 長野Uスタジアム 晴れ 40分ハーフ
フロンターレの先発はGK16安福祐一、DFは右から27森璃太、キャプテンの34高吉正真、28栗田悠巨、32澤田泰大、ボランチは30山内日向汰、36黒川海翔、右MF37有田恵人、左MF35中島大成、FW24宮城天、18宮代大聖。京都サンガ戦、ヴォイヴォディナ戦を欠場した高吉が先発に復帰。
広島の先発はGK16佐藤海斗、DFは右から2大越寛人、22山崎大地、24鈴直樹、ボランチはキャプテンの5松本大弥、33土肥航大、右MF20桂陸人、左MF15東俊希、2シャドーに17渡部快斗、19大堀亮之介、FW23鮎川峻。
前日に比べるとやや薄い雲が多く寒さの感じられる長野Uスタジアム。フロンターレも広島もゴール裏からサポーターがコールやチャントで選手たちを後押しするなか、試合は始まりました。
立ち上がりからラインを上げ後ろでボールを回しつつサイドに展開したところから揺さぶってくる広島。
フロンターレはそれをしのいで宮城がボールを奪って右へパスを出すと、仕掛けた宮代は一気にエリア右へ。折り返しに有田が反応しエリア右からシュートを打ちますが、右へ。守備から攻撃へとつながるいい形をつくっていきます。
しかし、なおもサイドへボールを振ってゴールに迫ってくるのは広島。ポジショニングも良くボールも拾われてなかなかフロンターレは前に出ていけない時間が続いていきます。
7分には中島が足を痛めピッチの外へ。代わって20上野綜太が左MFへ。
広島は桂が右サイドの高い位置へ仕掛けてボールをエリア内へ入れたり、東も左サイドから盛んにクロスを上げ、フロンターレは安福や高吉、栗田が対処し、山内や黒川、時には宮城も自陣の深い位置まで戻ってコンパクトに備えていきます。
12分には東の左クロスをクリアしたところから右サイドへボールが出て有田が一気に前へ。ボールを受けた宮城がエリア右へ仕掛けていきますが、これは阻まれてシュートにはつながらず。
広島も直後には東の左クロスがエリア右へ。しかし、澤田が好カバーを見せてシュートは打たせず。さらに、山崎や鈴ら最終ラインに土肥や松本がかかわりながらボールを回し、右サイドから左サイドへとサイドチェンジを交えながらゴールをうかがってくる広島。時には大越がオーバーラップをするなど前線へ厚みを持たせてくるのに対し、有田がエリア前でクロスのこぼれ球を拾うなど、押し込まれながらもうまく対応。安福も東の左クロスをしっかりキャッチするなどそれぞれ落ち着いてた守備を見せていきます。
フロンターレは宮代が自陣まで下りてボールをキープ。そこから山内や黒川につなげて、攻撃へ転じようとしますが、囲い込まれてなかなか前を向けず。広島も18分にはエリア前でボールを拾った松本がミドルシュートを打つも左へ。19分には右へ展開したところから桂の右クロスがエリア内に。しかし、安福がパンチング。こぼれ球も山内が拾いしのいでいきます。
22分にはフロンターレ、宮代が中盤まで下がり前を向き、浮き球のパスを出すと有田がエリア右へ抜け出しますが、オフサイドとなり、シュートには至らず。なおも広島の攻勢をしのぎながら、攻撃の機会をうかがうフロンターレ。27分にはエリア外右からのフリーキックをニアで宮城がクリア。右サイドへボールが出ると、拾った宮代がドリブルで一気にエリア右へ。最後はうまく体を入れられてしまいファールを取られてシュートは打てませんでしたが、ゴールをおびやかしていきます。
さらに広島の最終ラインのボール回しに対して、高い位置から有田がプレッシャーをかけるなどして、対抗していくフロンターレ。しかし、ボールを奪っても広島の距離感が良く囲い込まれ、前を向けずに取り返されてしまい、攻撃へはつなげることはできず。
なおもマイボールにすると、長いボールを交えてゴールを狙いにくる広島。30分には鈴のフィードを起点にエリア内、渡部がシュートを打つも安福が対応。
フロンターレは高吉を左、栗田を右とCBの配置を入れ換え。広島の攻勢を最後のところでしのいでいきます。35分にはコーナーキックをしのいで山内のパスに抜け出した有田が一気に前へ。ドリブルで仕掛け、エリア前からシュートを打つも枠はとらえられず。
広島も両サイドをうまく使った攻めからゴールへ迫りますが、上野が自陣まで戻ったり、黒川や高吉もそれぞれ好カバーを見せ、前半はタイムアップ。0-0でハーフタイムへ。
後半フロンターレは澤田に代わり29道間雄生が入り、最終ラインは右から栗田、高吉、道間、ボランチ山内、黒川、右MF森、左MF上野、2シャドー有田、宮城、FW宮代と配置も入れ換えてのスタートに。
立ち上がり、広島は左クロスがエリア内へ入ると渡部がヒールで狙うも安福がブロック。さらにエリア内、桂がシュートを打つもまたも道間がブロック。
しかし、4分、東のクロスを渡部が競り、こぼれ球をエリア内で拾った鮎川がシュートを打つと安福が処理しきれずにボールはゴールの右隅へ。0-1。先制点は広島へ。
広島は直後にもエリア左へ大堀が抜け出して縦へ仕掛けていきますが、栗田がブロック。直後のコーナーキック、左から大堀が右足でボールを入れるとファーで松本が合わせますが、サイドネットへ。
9分にはフロンターレ、栗田の縦パスをエリア外正面で宮代が受けると、宮代がファールを受け、フロンターレにフリーキック。宮代は直接狙うもGK佐藤がキャッチ。
12分には右サイド、ボールを持ち上がった栗田のパスに有田が右サイドの高い位置へ。リターンを送るもカバーされてシュートは打てず。
広島はエリア前でのフロンターレのパス回しを狙い、14分には大谷が安福のパスをカット。安福が前へ出ていたため、空いていたゴールを目掛けてシュートを打つも、高吉がカバーしてクリアをする好守。直後には桂が右サイドから仕掛け、左足で狙いますが、安福が枠をとらえたシュートを弾き出しゴールは許さず。さらに15分にもエリア前で広島、松本がボールをカットしミドルシュートを打ちますが、枠はとらえられず。
17分、フロンターレは安福に代えて40川合我空がGK。さらに有田に代わり9山田新。
19分には高吉のフィードに山田がエリア前へ。しかし、広島の寄せも速くシュートには至らず。
広島も大谷とのコンビネーションなどから鮎川がシュートに立て続けに持ち込みますが、枠はとらえられず。
なかなかボールをつなぐことができないフロンターレ、栗田のフィードに山田が抜け出したり、黒川がボールをカットし前線へ動き出す宮城へパスを入れたりしていきますが、なかなかシュートには至らず。
29分には高い位置で黒川がボールをカット。山内を経由してエリア左から山田がシュートを打つも決められず。さらに黒川のスルーパスに山田が抜け出しシュートを打つもブロックされ、得点ならず。
34分広島は鮎川に代わり28棚田颯。
35分には栗田のフィードを起点に宮城から右サイドの高い位置へ森が上がっていきますが、シュートやクロスには持ち込めず。直後には広島、棚田から右へ展開すると渡部のクロスにエリア内、山崎が飛び込むもシュートは左へ。最終ラインの山崎も前へ顔を出す厚みのある攻めでさらに追加点を狙っていきます。
なおも交代で入った棚田が右へ流れてエリア内へボールを入れてきますが、道間がクリアし、シュートにはつながらせず。
フロンターレは高い位置で宮代がボールをキープし、黒川も関わって攻撃につなげようとしますが、なかなかかなわず。39分には山内と黒川でボールを動かしエリア右へパスが出ると宮城が抜け出すもオフサイドに。試合はタイムアップとなり、0-1。フロンターレは4位で大会を終えることになりました。
前半0-0 後半0-1 計0-1
得点:鮎川峻(広島)
フロンターレの先発:16安福祐一、27森璃太、34高吉正真(c)、28栗田悠巨、32澤田泰大、30山内日向汰、36黒川海翔、37有田恵人、35中島大成、24宮城天、18宮代大聖
交代:中島→20上野綜太 澤田→29道間雄生 有田→9山田新 安福→40川合我空
控え:14古屋雄帆 17小川達也 39常安澪
広島の先発:16佐藤海斗、2大越寛人、22山崎大地、24鈴直樹、5松本大弥(c)、33土肥航大、20桂陸人、15東俊希、17渡部快斗、19大堀亮之介、23鮎川峻
交代:鮎川→28棚田颯
控え:21青木陸 27森保陸 30佐藤幸生 29西川歩 34細谷航平
この試合で2017年のフロンターレU-18は終わりとなりました。多くの3年生が卒団し、2018年のシーズンへ向けての取り組みはまだまだ始まったばかり、ということを感じさせられました。来年1月からはジャパンユースプーマスーパーリーグなどが始まります。これから新しいシーズンへ向けて、どんなチームになっていくのか、とても楽しみにしています。
(文中敬称略)
高吉正真選手
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