「チームとしては1部昇格というのがあるので。そこはあきらめずにいって。アシストだったり得点だったりで、もっと自分の攻撃力をアピールできたらなと思います」 / DF高畠捷


10月5日、拓殖大八王子国際キャンパスサッカー場で行われた関東大学サッカーリーグ2部第15節は、前節まで5連勝、勝ち点を24まで積み上げた拓殖大と、勝ち点27、2位につける早稲田大との上位対決。

拓殖大は川崎フロンターレU-18出身、DF高畠捷が先発、フル出場しました。

 

早稲田大戦に臨む高畠捷選手

 

3バックの右に入った高畠は、鋭い縦パスを何度も差し込んで、後ろから組み立て。

何度もエリア近くにも顔を出し、チャンスも演出。

守備でも、早稲田大のクロスやシュートに対し、好カバーを見せるなど、90分間チームのために奮闘を続けました。

 

3バックの右に入った高畠捷選手。フロンターレU-13からのチームメート、田鎖勇作選手㊧は3バックの中央に入った

 

 

試合は、前半早稲田大が伊藤猛志のゴールで先制するも、後半23分に拓殖大が、松村拓実のゴールで同点に。

その後もゴールに迫る場面をつくるも、早稲田大の体を張った守りに阻まれると39分に早稲田大が高橋博和のゴールで勝ち越し。1-2。勝利したのは早稲田大となりました。

 

 

 

試合後に高畠捷に、大学ラストシーズンとなる今季について、話を聞きました。

 

高畠捷選手

 




〇試合の率直な感想をお願いします。

先制点を許してしまって。苦しいゲームにはなったんですけど。前半1で抑えることができて。

後半みんなでいい入りができて、1点取って。そのあとにたたみかけたかったんですけど。

ちょっと追加点を取れず。相手もしっかり粘ってきて、相手のやり方に再度されて、失点をしてしまったというのが自分たちの課題ではあります。



〇これから上位争いをするには、決めきるところが大事になってくる?

そうですね。はい。

そこで決めきれないとやっぱり上には勝てないし。

僕たちの1失点目も、すごい簡単な失点だったので。

ああいった失点をなくして、追加点、得点を取るということを意識していかないといけないのかなと思います。



〇自分のプレーについては、手ごたえをつかめていますか?

そうですね。自分の体が動いている感じはあって。

今日は攻守にかかわることができたのかな、と思います。



〇今シーズンのここまではどうですか? コンディションもすごくいいのかな、と感じたんですけど。

フルで出させてもらっていて。どんどんどんどん、自分の調子が上がっているというのは自分でも感じているので。

もう少し攻撃で、数字でアピールできたらな、と今は思っています。


〇3バックの右ですよね。だいぶ慣れてきた感じがするんですけど、どうですか?

そうですね。ずっと3月ぐらいからやっていて。

リーグ戦の途中でちょっと勇作(田鎖勇作)がボランチに行って。

自分が3(3バック)の真ん中をやるっていうのも何回かあったんですけど。

守備のやり方もわかってきたというのもあるし。

自分も攻撃参加を「行っていいよ」と言われているので。

どんどん前に上がって。サイドバックっぽい感じでやれているので。

慣れてきました。



〇パスでも縦パスをさしてどんどん前にも上がっていって。そういうところでも持ち味を出せているような感じがしたんですけど、どう感じています?

自分の求められているプレーがビルドアップだと縦パスさしたりとか、自分で剝がして出ていくとか。

そういったプレーを求められているので。

そこは意識してやれています。


〇残りのシーズンに向けての目標は?

チームとしては1部昇格というのがあるので。

そこはあきらめずにいって。

自分としてはまだ数字で結果が出せていないので。アシストだったり得点だったりで、もっと自分の攻撃力をアピールできたらなと思います。


〇これから大学卒業後はサッカーは?

続けようとは思っています。


〇チームはこれから決めるような感じですか?

そうですね。はい。


〇練習参加などはしたんですか?

何チームか、させてもらっていて。

いい返事をもらえていないので。

これから自分でアピールして、練習参加とか呼ばれるように、やっていきたいなと思っています。


〇そのためにも大学で結果を残すことが大事になってきますね。

そうですね。数字で名前が残るように。やっていきたいです。


〇大学振り返って、1年間出られない時期もあって、大変だったこともあったと思うんですけど(2年時にけがのため1年間試合に出られなかった) 。振り返ってどうですか?

「あのけががなければ」と思った時期もあったんですけど。

今ここまで調子が良くやれているのは、ああいったときに自分と向き合うことができたからだと思っていますし。

あのけがを言い訳にせずに、ここまでやってこれているので。

1年生から試合に出て。2年生でちょっと挫折しちゃったんですけど。3、4年で盛り返すことができて。

自分的にはいい大学サッカーだったと思っています。



〇フロンターレのサポーターの方にメッセージをお願いします。

まだまだ大学サッカー続くので。

ぜひ、あたたかいご声援を引き続きよろしくお願いいたします。






今シーズンは第1節の産業能率大戦(△3-3)から、3日後に行われた第15節の山梨学院大戦(●0-2)まで、15試合続けて先発フルタイム出場を続けている高畠捷。3バックの右という新たなポジションでも、攻守において持っている力を発揮。充実したシーズンを送っているように思えました。

リーグ戦の残りは7試合。数字にも残るような活躍をして、チームの多くの勝利に貢献。そして、それが将来を切り開くものになりますように。

 

高畠捷選手

 

 

 

(文中敬称略)

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