「自分の特長を生かして。まずは福島の勝利に貢献するということ。チームだったり個人でどんどん昇格して。一人で試合を変えられるような選手になりたいと思います」 / MF田中慶汰


10月8日川崎フロンターレが柏レイソルとのYBCルヴァンカップ準決勝第1戦に臨んだUvanceとどろきスタジアム by Fujitsu。川崎フロンターレU-18出身、2026年の福島ユナイテッドFC加入が内定している日本大のMF田中慶汰が、2027年に水戸ホーリーホックへの加入が内定しているFW五木田季晋とともにGゾーンでフロンターレを応援。

試合後にはサポーターにあいさつをしました。

 

そのあとに田中慶汰に話を聞かせてもらいました。

 

田中慶汰選手

〇Gゾーンに来るのは久しぶりですか?

いや、初めてです。

 

〇初めてですか。どうでした?

迫力がすごくて。一番前だったんですけど。

すごい声が大きくて。楽しかったです。

 

〇チャントは歌えました?

だいたい、覚えているのもあって。ちょっと変わっているのもあったんですけど。

基本、歌えました。

 

 

〇トップチームの選手のプレーを見て、どう感じました?

今日だったら山本選手(山本悠樹)。自分のプレースタイルに近い選手で。

見ていて、シンプルに「うまいな」って思いますし。

パスの精度とか今日も得点に絡んでいましたけど。(この日は先制点を決めた)

そういうところを見て、参考にしたい選手でしたね。

 

〇大学で対戦経験があると思うんですけど、山之内選手(柏レイソル内定、東洋大のDF山之内佑成、JFA・Jリーグ特別指定選手として後半から出場)も出ていましたけど、どう感じました?

そうですね。自分が対戦した選手が、ルヴァンでしたけど、こうしてピッチに立つのはすごい刺激になりましたし。

そこを目指してサッカー選手ならやるべきだと思うので。

シンプルに「うらやましいな」っていう思いと、「悔しい」という思いがあります。

 

〇福島に決めた、その決め手となったものはなんですか?

ほかのチームにも行かせていただいたんですけど。

決めた理由として、自分の目指しているサッカーというか、サッカー観が一番合ったというのが大きくて。

基本ボールを大事にして。中を使いながらゴールを目指すというのは僕も得意ですし。

今までやってきたのもそういうサッカーだったので。

あとは雰囲気も含めてすごい良かったので。

そういうところが決め手かなと思います。

 

〇寺田監督(寺田周平監督)は、ジュニアユースの2年生の時、監督でしたよね。

そうですね。2年生の時に3年生に上がらせてもらって。寺田監督でした。

 

〇懐かしさとかありました?

ありました。高校1年生の時も教えてもらったんですけど。(2019年寺田監督は、コーチとしてフロンターレU-18を指導)

練習で福島に行って、久しぶりに会って。

周平さんは周平さんで変わっていなくて。すごい、自分が教えてもらったときのままの感じです。

 

〇福島には松長根君(松長根悠仁)と由井君(由井航太)もいますけど、どうでした?

練習参加行ったときも、ナガネも由井も送り迎えをしてくれて。

ご飯も一緒に行って、いろいろ話をしたりしていたので。

2人も年が近いですし。ユースでも一緒にやっていたので、自分が練習参加に行ったときは良くしてもらえました。

 

〇福島でこういう選手になりたい、というのがあれば。

自分の特長を生かして。まずは福島の勝利に貢献するということと。

個人としてはJ3からのスタートになると思うんですけど。

チームだったり個人でどんどん昇格して。一人で試合を変えられるような選手になりたいと思います。

 

〇スタジアムで試合は見ました?

見ました。

 

〇どうでした?

スタジアムも大きくて。

サッカースタイルも、ファン・サポーターのみなさんが分かってくれている中での応援だったり。雰囲気っていうのが。

「福島のサッカーをよく知っている方たちが応援しているな」って印象を受けて。

雰囲気も良くて、スタイル的にも「相手より多く点を取ろう」というスタイルなので。

見てて、楽しかったというのはあります。

 

〇自分のプレーでサポーターを喜ばせたいという思いも?

そうですね。サッカー選手になる以上、お金を払って見に来てくれているわけで。

お金を払う価値のある選手になりたいと思います。

 

〇大学、残り少なくなりましたけど、目標などは?

チームとしてはまずは残留を決めて。インカレ出場権を獲得するということと。

個人としては少しでも日大に何かを残すということ。残り期間で残していかないといけないですし。

大学4年間での積み上げっていうものを大事にして、また来年以降、Jリーガーとして上を目指すうえでの準備期間にしたいと思います。

 

〇けっこう同期の選手が、勇作君(拓殖大のMF田鎖勇作、SC相模原加入内定)だったり、幹大君(中央大のFW田中幹大、いわきFC加入内定)だったり、輝大君(関東学院大のDF佐々木輝大、水戸ホーリーホック加入内定)だったり決まりましたけど、それについて思うところは?

シンプルに「うれしいな」っていうのはあって。

一緒にやっていた選手がプロの舞台に行くっていうことはうれしいことですし。

対戦できることもうれしいので。

良かったかなと思います。

 

〇勇作君はJ3で対戦する可能性もありますよね。

そうですね。より上の舞台でできるといいですけど。すごいうれしいことだと思います。

 

〇福島のサポーターの方にメッセージをお願いします。

来シーズンから加入することになりました、日本大学の田中慶汰です。

まずは今年特別指定になってはいますが。まずは今年中に力になれればうれしいですし。

来年以降、正式に入団して。福島の力になって、必ずJ2昇格に貢献できるように頑張ります。

応援よろしくお願いします。

 

〇フロンターレのサポーターの方にメッセージをお願いします。

いつも応援ありがとうございます。

こうやって卒業してこういう場をつくってもらえることが、ほかのクラブだったらありえないことですし。

こういう場をつくってもらって、自分たちは本当に感謝していますし。

大学にも足を運んでいただいて。4年間見に来ていただいて、応援していただいたので川崎のサポーターには本当に感謝しても感謝しきれないです。

まだまだ自分のサッカー人生は続くので、この等々力のピッチに必ず帰ってこれるように頑張るので、応援よろしくお願いします。

 

 

福島ユナイテッドFCの攻撃的なサッカー。そのサッカーを知るサポーターがつくりだす雰囲気にも惹かれたという田中慶汰。

自らの培ってきたものを生かして、プロのサッカー選手として、成長する道筋を描いています。

大学サッカーでのシーズンはあと少し。日本大の選手として、どう積み上げ、どんな結果をチームのもたらしていくのか。

そして、福島のサポーターにどんなプレーを見せていくのか。とても楽しみにしています。

 

(文中敬称略)

 

フロンターレのサポーターからはパイナップルが贈られた
水戸ホーリーホック加入内定、日本大のFW五木田季晋選手と田中慶汰選手

 

 

 

 

 

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