5月3日、等々力補助競技場での斎藤旗争奪春季川崎市少年サッカー大会のあとは、等々力第一サッカー場へ。関東ユース(U-15)サッカーリーグは第9節を迎え、川崎フロンターレU-15はホームにヴァンフォーレ甲府U-15を迎えました。
【川崎フロンターレU-15 関東ユース(U-15)サッカーリーグ2部第9節 vs ヴァンフォーレ甲府U-15】
5月3日(木)午後1時キックオフ 等々力第一サッカー場 晴れときどき曇り 40分ハーフ
未消化だった第5節のTOKYU S Reyes戦を粘り強く戦い抜き、1-0で勝利したフロンターレは、第8節のGrande FC戦を3田鎖勇作、18入江流星、8秋葉拡人のゴールで3-0で勝利し、2度目の2連勝を飾り、順位も2位に再び浮上。
先発はGK16宮地健輔、DFは右から2高畠捷、3田鎖勇作、6田中慶汰、28浅岡飛夢、ボランチは8秋葉拡人、キャプテンの10小室愛樹、右MF7甲斐翔大、左MF18入江流星、FW11五十嵐太陽、9田中幹大。
13山田新己は、Jリーグ選抜に選ばれ、東京国際ユースに参加しているため、不在に。
青空は見えるものの、強い風が吹き抜ける等々力。ピッチ脇のベンチでは、このあとにメトロポリタンリーグを控えた甲府の二年生の選手たちがにぎやかに、懸命にチャントやゴールで選手たちの背中を押すなか、試合は始まりました。
立ち上がり、地上戦よりも浮き球や浅岡のロングスローなどで、高い位置へ押し込んでいくフロンターレ。浅岡が入れたボールを田中幹大が競り、甲斐がエリア外右へ抜け出し、そこからラインを上げていきます。
甲府も前へボールがこぼれると、前線の15が抜け出しますが、小室がカバー。さらに左サイドの高い位置へ7が仕掛けて、エリア内へ飛び出す9を狙ってクロスを上げるも、宮地がしっかりキャッチ。
フロンターレは、宮地も田鎖や田中慶汰とともに多くボールに触れ、後ろから組み立てを図り、高畠が右から斜めに縦パスを入れ、田中幹大や小室、五十嵐が近い位置でテンポよくパスを回してゴールをうかがいに。6分には五十嵐が中盤まで下りて左へ展開すると、浅岡のパスからエリア左へ入江が仕掛けていきますが、甲府も15が前から守備に戻って対応していきます。
12分には小室のパスに右サイドを上がった高畠がクロスを入れると、田中幹大が飛び込みますが、惜しくも触ることはできず。はらにボールを幅広く動かし、エリア右から甲斐が仕掛けると、こぼれ球にエリア左で反応した浅岡がシュートを打つもワンタッチあり、決まらず。
甲府も切り替えが速く、コーナーキックをしのいだところから前に速い攻めを仕掛けていきますが、フロンターレも田中幹大が自陣まで戻ってプレスをかけ、入江も中盤にしぼってボールを奪い返す好対応。一進一退の攻防に。
フロンターレが浅岡のロングスローからエリア左へ田中幹大が抜け出そうとすれば、甲府も10のパスからエリア左へ7が仕掛け、シュートを打つ場面にはつながらずともともにゴール前へ近づいていきます。
23分には高畠、五十嵐と縦パスが入り、エリア右へうまく前を向いた田中幹大が抜け出してシュート。しかし、GK12が抑えてゴールとはならず。さらに五十嵐からエリア右の田中幹大を経由して、入江がシュートを打つもワンタッチあり、決まらず。
甲府も直後にはコーナーキックをしのいで、すばやく前へボールを送ると、エリア左へ15が抜け出し、うまく切り返して正面からシュートを打つも宮地がセーブ。
28分にはフロンターレ、高畠の縦パスにエリア右へ田中幹大が抜け出してシュート。しかし、揺らしたのはサイドネット。
フロンターレは小室や秋葉が中盤でボールをものにし、田鎖が田中幹大に浮き球を入れるなど目先を変えながら揺さぶりに。
32分には甲府もセンターサークル手前からのフリーキック、3が左足でボールを入れるとうまく5が飛び込みますが、ハンドがあり、ゴールとはならず。
なおも小室が中盤でボールをよく奪い、田鎖や田中慶汰が開いてサイドにボールをつけ、浅岡のパスに田中幹大が左へ流れ、入江や五十嵐が中へ動き出すなどしていきます。39分には田鎖から左へ展開。入江にボールを戻し、入江のパスを受けた田中幹大からエリア前に。五十嵐が飛び出すも触れることはできず。
前半は0-0でタイムアップとなります。
後半立ち上がりにはフロンターレ。
五十嵐が左サイドからゴールの前へうまく切り返して仕掛けていくと、エリア右へ抜け出した田中幹大がシュート。しかし、GK12もしっかりとこれに対応。先制点とはならず。さらに畳み掛けるフロンターレ。五十嵐が今度はエリア右へ。折り返しに田中幹大がシュートを打つも甲府も粘り強く寄せられますが、こぼれ球を拾って甲斐がさらに右サイドの高い位置に。シュートを打つまでには至りませんでしたが、ゴールに迫りに。
しかし、フロンターレの攻撃の流れのなかで、甲府のキャプテンの6が右手首を負傷し、そのままピッチの外へ。救急車も呼ぶことになる、心配な、大きな怪我を負って、しばし試合は止まることになります。
試合再開とともに甲府は中盤からサイドへ展開して攻勢に。5分には10からパスを受けた5が右からクロスを入れるも田鎖がクリア。6分には16のクロスのこぼれ球がエリア内の14の足元に入りますが、シュートは田鎖がブロック。続いての右コーナーキック、3が左足でボールを入れると、8がフリーで合わせますが上に。さらに甲府がサイドを突く攻撃を続け、15が左へ流れて、エリア内へ仕掛けていきますが、折り返しは宮地がキャッチ。
しのいだフロンターレも高畠が右サイドの裏を突いて動き出す田中幹大を狙ってパスを出すなどして、再び攻撃へ。10分には秋葉がセカンドボールを拾い、小室を経由して右へ。高畠が高い位置からクロスを上げると、入江、五十嵐がうまくエリア内へ飛び込みますが、GK12の前にシュートは打てず。
甲府のサイドを狙った攻めには田中慶汰がよくカバーし、12分には7が右かエリア前へボールを動かして、エリア内の10へ。しかし、シュートはブロック。フロンターレも守備でもよいプレーを続けていきます。
15分には田中幹大が高い位置でカットしカウンターへ。甲斐や五十嵐がエリア前へ走りだし、迫っていくもクリア。甲府も好守で対抗していきます。しかし、16分エリア左へうまく抜け出したのは入江。あまり角度のないところから放ったシュートは必死にクリアしようとする甲府の選手たちのプレーは及ばず、ゴールの中へ。1-0。ついに先制点を奪ったのはフロンターレ。
五十嵐がプレスバックからボールをものにするなど、緩まずに守から攻につなげていくと、18分自陣から甲斐が前へ入れた浮き球のパスにうまく五十嵐が抜け出して、GK12と1対1に。ループ気味に放ったシュートはゴールの中へ。2-0。
甲府も選手を入れ換えて打開を図りにいくと、26分、エリア外左で得たフリーキック、8がエリア内へボールを入れたところからゴールに決まって2-1。1点差に。
フロンターレは高い位置から田中幹大や五十嵐が連動してプレスをかけ、右サイドの高い位置へ抜け出す5には入江が戻って寄せにいくなどしていきます。
31分にはコーナーキックのセカンドボールを拾った甲府。エリア左へパスが出ると14が抜け出しますが、シュートは田中慶汰がブロック。
32分にはフロンターレに交代、浅岡に代わり17レオニ楓真が入り右MF、甲斐は左SBへ。直後には高い位置で田中幹大がボールをカットすると、右サイドのレオニからエリア内へ入れたボール、左から得た内へ走り込んだ入江が飛び込むも触ることはできず。
甲府は8が時おり中盤まで下りて、強い風を利用するように浮き球を入れてきますが、田中慶汰や田鎖がしっかり対応。右サイドのレオニへ浮き球を送り、攻撃の姿勢も見せていきます。
39分には入江に代わり37五木田季晋が入りFW、五十嵐が左MF。
甲府のセットプレーの場面ではしっかり寄せながらボールを拾った秋葉が五木田を走らせるパスを出すなどしていきます。41分には小室の浮き球を五木田が競り、田中幹大とのパス交換からエリア前へ抜け出すもGK12が前へ出てシュートは打てず。さらに田中幹大が右サイドの高い位置へ抜け出し、折り返すも五木田は惜しくも触れず。
最後にはエリア外左でフリーキックを得た甲府は、GK12もエリア内へ上げて追いすがりましたが、しのいだフロンターレ。最後に15南暖が交代で出ようとしたところでタイムアップ。2-1。攻守に最後まで粘り強く、苦しい時間も耐えて、3連勝を飾りました。
前半0-0 後半2-1 計2-1
得点:入江流星、五十嵐太陽
フロンターレの先発:16宮地健輔、2高畠捷、3田鎖勇作、6田中慶汰、28浅岡飛夢、8秋葉拡人、10小室愛樹(c)、右MF7甲斐翔大、18入江流星、11五十嵐太陽、9田中幹大
交代:浅岡→17レオニ楓真 入江→37五木田季晋
序盤には浅岡がロングスローで起点になるなど、強みとなるプレーも増えてきていることがうかがえるフロンターレ。次はどういった武器が飛び出すのか、という期待も抱かせます。
関東ユース(U-15)サッカーリーグの次節は、6日午後6時10分キックオフ。早稲田大学東伏見グラウンドにて、Forza’02との試合に臨みます。
(文中敬称略)
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