9月15日等々力陸上競技場で行われたJ1リーグ第26節、川崎フロンターレvs北海道コンサドーレ札幌。フロンターレは後半39分、フロンターレU-18出身の田中碧選手が交代で初めての公式戦の舞台に立ちました。
家長昭博選手の先制ゴールを口火に、下田北斗選手のフロンターレでの初ゴールも決まるなど、スコアが動くたびに、ゴールへの意欲が増していくようにも思えたこの日のフロンターレ。気合いを入れるように頬を手で叩き、等々力のピッチに足を踏み入れた田中選手も、チームの勢いに乗るように、積極的にエリアの前へ。そして、ロスタイムが過ぎた48分、知念慶選手のシュートのこぼれ球に詰め、右足を振り抜くと、初出場にして、プロとして初めてのゴールが決まりました。
この日の等々力には、フロンターレのアカデミーの現役選手、さらには多くのフロンターレU-18の先輩たちの姿もありました。コンサドーレは、都倉賢選手が先発。フロンターレのベンチには、安藤駿介選手や吉田勇樹コーチ。スタンドでは、コンサドーレに期限付き移籍し、北海道地震の募金活動のために等々力へ戻ってきた三好康児選手。さらには、かつてトップチームの選手になることを目指し、今回新たなスポンサーGA technologiesの取締役として、フロンターレを共に支えることになった樋口大さん。
多くの人々が集ったなかで、かつてプリンスリーグでも見せたように、ピッチの脇で試合の行方を見守っていたチームメートのもとへ駆け出し、喜びを分かち合った田中選手。「人生で一番楽しかった」。そう振り返ることのできるような、この上のない新たな一歩を進める姿を見られたことは、フロンターレのアカデミーを応援してきた多くのサポーターにとっても、もちろん、大きな喜びとなるものでした。
これからも様々な経験を積み重ねて、フロンターレの選手として活躍する姿を、ゆくゆくはこの日スタンドで、そのプレーを見守ったアカデミーの選手たちを牽引する姿を見せてくれることを楽しみにしています。
【J1リーグ第26節 川崎フロンターレvs北海道コンサドーレ札幌】
9月15日(土)午後7時3分 等々力陸上競技場 くもり 2万2522人
前半3-0 後半4-0 計7-0
得点:家長昭博、中村憲剛、阿部浩之、下田北斗、小林悠、知念慶、田中碧
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