4月24日午前、夕方から川崎フロンターレが浦和レッズと等々力で対戦がするのを前に、埼玉県坂戸市の東京国際大坂戸キャンパス第一サッカー場へ。関東大学サッカーリーグは第4節。2部では神奈川大、青山学院大とともに東京農業大が3連勝と好スタートを切り3位につけています。この東京農業大には川崎フロンターレU-18で育った選手が3人所属し、大学サッカーの舞台でそれぞれのプレーを磨いています。
【関東大学サッカーリーグ2部第4節 東京学芸大vs東京農業大】
4月24日午前11時半キックオフ 東京国際大坂戸キャンパス第一サッカー場 くもり
東京学芸大はここまで1勝1分け1敗。先発はGK1木村真、DFは右から13大竹陸、17和田夏紀、20鈴木翔太、3冨澤右京、ボランチがキャプテンの10平田惇、15堀大貴、右MF8南直志、左MF7藤得健司、FWは9増田侑也、30色摩雄貴。一年生の色摩は鹿島アントラーズユース出身、昨年のJユースカップ2回戦ではフロンターレU-18と対戦しなかなかの存在感を見せた選手でした。
昨年は東京都大学サッカーリーグで2位となり関東大学サッカー大会昇格決定戦を2-1で制して、2年ぶりに関東大学サッカーリーグへ戻ってきた東京農業大。先発はGK1深谷星太、DFは右からキャプテン4徳田康朗、24寺門宥斗、3加藤聖哉、5割田大遥。ボランチは7神沼拓海、その前に6金裕志、23牧寛史、右MF17近藤康人、左MF10岡庭裕貴、FW9村山翔。二年生の深谷、牧、ベンチスタートの三年生DF2加藤徹がフロンターレU-18出身。牧は第2節でPKを決めて関東大学サッカーリーグでの初ゴールを挙げています。
立ち上がりの10分は互いに様子見といった雰囲気での試合の入りでしたが、CBの二人とボランチの神沼が後ろから組み立て、サイドに展開するなどして東京農業大がペースを握っていきます。
15分には左サイドから岡庭がボールを運びリターンを受けた牧がエリア左からシュート、しかし、これは枠外。20分にはエリア外左でファールを受けると岡庭のフリーキックにエリア内加藤が合わせますがこれは右へ。
一方の東京学芸大は24分にカウンター、左SBの冨澤が高い位置から上げたクロスに大竹が飛び込みますが、接触がありファールに。
直後には東京農業大、岡庭が左サイドから仕掛けて最後はリターンを受けた神沼がエリア左からシュートを放ちますがここはGK木村がわずかに触りスコアは動かず。
さらに攻勢に出る東京農業大、中盤の神沼に牧、金が絡んでボールを保持していくと、31分に岡庭が村山に入れたボールのリターンを受けた金がエリア左からミドルシュートを放つもこれも決まらず。
しかし、33分に左コーナーキック、岡庭が入れたボールに寺門がニアで合わせると最後はオウンゴールを誘って0-1。先制は東京農業大。
平田のサイドチェンジを起点に反撃をはかる東京学芸大に対して東京農業大は選手の距離感がよく、さらに攻勢に。前線の村山がよくボールをおさめてGKの深谷も後ろから指示を出したり、正確なキックでボールを配給したりしながら組み立てにかかわっていきます。
40分には岡庭が左から入れたボールに逆サイドから近藤が抜け出しますがここはGK木村が先に触りシュートは打てず。さらに金のミドルシュートをGK木村が弾いたところを村山が拾い、木村をかわしてゴールへ流し込もうとしますが、ここはCBの和田がかき出す好プレーで東京学芸大がしのぎます。
前半は0-1。東京農業大がリードしてのタイムアップとなりました。
後半は東京学芸大は藤得に代えて21高橋晃也を入れ右MFに。南が左MFへ。
立ち上がりから攻勢に出たのは東京農業大、エリア外左で牧がボールをキープしオーバーラップしてきた左SB割田にボールを出すと、高い位置まで上がった割田がいい軌道のクロスを上げますがここは誰もさわることはできず。
東京学芸大は高橋晃也や冨澤のサイドからの仕掛けでゴールを目指しますがなかなかシュートには至らず。11分には東京農業大、岡庭の左からのボールに前半も見せたのと同じように、逆サイドの近藤が抜け出しますがここは再び木村が先に触りシュートには至らず。
東京学芸大は14分にようやく色摩がエリア外左からミドルシュート、ここは深谷が弾きながらも抑えて対応。さらにコーナーキックの流れから左クロスにエリア内鈴木がボールを拾いますがここは加藤がカバーし、シュートは打たせません。
16分には増田に代えて11岸寛太がFWに。さらに攻勢に出る東京農業大は牧から左サイドの岡庭、さらに割田とつないでまたも割田がいいクロスを上げますがやはり誰も触れず。
25分には東京学芸大が大竹に代えて5吉田一彦が右SBに。30分には東京農業大、牧に代えて13糸川颯、36分に岡庭に代えて19吉田博也、40分には村山に代えて11山本侑史と選手を代えていきます。
終盤にかけては東京農業大がボールを回しながらうまく時間を使っていきますが、ロスタイムにはコーナーキックを得た東京学芸大が反撃に。しかし、これを深谷らが何とか抑えてしのぎ、タイムアップ。東京農業大は開幕戦から4連勝、2-2で青山学院大が引き分けたため、同じく4連勝の神奈川大に続いて2位に浮上しました。
東京農業大はここまで1失点、この日はボールをうまく保持しながら相手にチャンスをあまりつくらせないのが印象に残りました。
リーグ戦はまだ中盤に差し掛かったところ。これから上位につけるチーム同士の対戦も組まれています。3人のフロンターレU-18出身の選手がそんななかでどんなプレーを見せるのか、楽しみにしています。
前半0-1 後半0-0 計0-1
得点:オウンゴール(東京農業大)
東京学芸大の先発:1木村真、13大竹陸、17和田夏紀、20鈴木翔太、3冨澤右京、10平田惇=cap、15堀大貴、8南直志、7藤得健司、9増田侑也、30色摩雄貴
交代:南→21高橋晃也 増田→11岸寛太 大竹→5吉田一彦
控え:12秋元元 25松居朋生 24山本紘夢 14林勇太
先発:1深谷星太、4徳田康朗=cap、24寺門宥斗、3加藤聖哉、5割田大遥、7神沼拓海、6金裕志、23牧寛史、17近藤康人、10岡庭裕貴、9村山翔
交代:牧→13糸川颯 岡庭→19吉田博也 村山→11山本侑史
控え:31佐々木籃 2加藤徹 28影森宇京 12鈴木嶺太
(文中敬称略)
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