1月13日、綾南オレンジサッカー団との日産カップ争奪神奈川県少年サッカー選手権大会ブロック大会の1回戦を3-0で制した川崎フロンターレU-12。この日はさらに2回戦が行われ、フロンターレは秋葉台SC戦を4-2で勝利したかもめSCとの試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-12 日産カップ争奪神奈川県少年サッカー選手権大会高学年の部ブロック大会2回戦 vs かもめSC】
1月13日(日)午後1時48分キックオフ 綾瀬スポーツ公園 晴れ 20分ハーフ 8人制
フロンターレの先発は、GK19斎藤准也、最終ラインは右から20柏村涼太、25林駿佑、15関徳晴、中盤は17楠田遥希、24吉田志生、前線は13新堀翔、18佐々木雄基。
1回戦と同様に晴天の綾瀬スポーツ公園。暖かさを感じる一方で時おり冷たい空気を含んだ風も吹くなか、試合は始まりました。
立ち上がり、ラインを高め、前に出てきたかもめSC。フロンターレは新堀も自陣に下り、コンパクトに対応。右サイドから斜めに仕掛けてくるかもめSCの10に寄せ、シュートを打たせず、次第にボールを回す場面を増やしに。
林や関、柏村に楠田や吉田がかかわり、後ろからボールを動かし、幅広くピッチを使い、ゴールを目指していきます。
4分には関が持ち上がり、右へ展開。佐々木がエリア右で鋭い切り返しを見せ、シュート。右にそれましたが、好機をつくりだしていきます。
一方のかもめSCも直後にはエリア右へ9が迫るも、柏村がカバーし、最後は林がクリア。フロンターレは、再びマイボールにして、吉田が中央を持ち上がり、楠田がエリア右の佐々木を狙ってパスを出したり、佐々木とのパス交換から、エリア前に吉田が抜け出そうとするなどして、得点を目指していきます。
5分には、新堀が浮き球を競り、エリア右の佐々木へ。佐々木がエリア前に仕掛ける動きを見せ、左へパスを入れると、関がエリア外左の角度のないところからシュート。GK1のセーブに阻まれましたが、迫力のある攻めを見せていきます。
フロンターレは直後には、吉田から左の関、関から中央の新堀とつないで、新堀のパスにエリア内、佐々木が抜け出すもオフサイド。さらに林のスルーパスに、佐々木がエリア外正面に抜け出し、佐々木からボールを受けた楠田のパスに、新堀がエリア右へ抜け出すも、シュートはブロックされ、右コーナーキックに。
新堀が右足でボールを入れると、こぼれ球を拾った林が、正面でシュートを打つも、かもめSCはブロック。セカンドボールを拾い、さらにフロンターレは、佐々木が右サイドから仕掛けたり、エリア内に飛び出した吉田を狙い、楠田がスルーパスを出すなどしていきます。
一方のかもめSCも、12分には右サイドから10が仕掛け、エリア内に折り返すも、フロンターレは林が頭でクリア。シュートは打たせず。さらに前線に迫るかもめSCの選手に対して、楠田と柏村が囲い込むようにして対峙し、いい距離感で守りでもよくプレーしていきます。
13分には、再び前に出ていくフロンターレ、林が楠田へ縦パスを入れると、ボールは左へ。関が高い位置で受け、中央の吉田を経由して右へ。柏村がエリア右でシュートを打つも上へ。
斎藤や林、柏村や関がかかわり、後ろから組み立てを図りにいくフロンターレ。16分には柏村からボールを受けた新堀が右サイド、高い位置へ。リターンを受けた佐々木がエリア右でシュートを打つもサイドネットへ。
直後にはGK斎藤の縦パスを受けた吉田、楠田と中央で回し、エリア左、新堀を狙いパスを入れるもGK1が阻みシュートは打てず。
前半はタイムアップとなり、0-0でハーフタイムとなります。
後半フロンターレは吉田に代わり14平塚隼人が中盤に。立ち上がり、前に出てきたかもめSC。10が右サイド、高い位置へ、仕掛けるも関が寄せ、スローインに。さらに攻勢に出るかもめSC。1分、エリア外右から10がミドルシュートを打つと、バーを叩きながらもボールはゴールの中へ。0-1。先制点はかもめSCへ。
追いかける展開となったフロンターレは、右サイド、柏村の縦パスにエリア外右、平塚が仕掛け、リターンを受けた関がエリア外からミドルシュートを打つも、かもめSCの選手が体を張って阻み、決まらず。さらに3分には林がエリア内、新堀を狙いスルーパスを出すもGK1がクリア。
5分にはさらに柏村がファールを受け、フリーキックを得ると、新堀が右足で直接狙うも上へ。
フロンターレは、新堀が左サイドへ流れた佐々木へ縦パスを入れ、関がタイミングよくオーバーラップするなど、厚みのある攻めに。9分には関が左サイドから斜めに仕掛け、縦パスを入れるとエリア内、楠田が抜け出すもオフサイド。
かもめSCも機を見て、エリア右に9が抜け出しますが、林が寄せ、シュートは打たせず。そこからフロンターレはマイボールにし、林、関が開いて中央に平塚が下り、右サイドの高い位置へ柏村、左サイドは、佐々木が上がり、両サイドに起点をつくり、ゴールをうかがっていきます。
10分には関のパスに、エリア外右でボールを受けた楠田がミドルシュート。枠をとらえますが、GK1がセーブ。さらに右サイド、新堀から中央の平塚、楠田と渡り、左に展開。関が切れ込みミドルシュートを打つも上へ。
直後にはフロンターレ、林がエリア前にスルーパスを送ると、うまく抜け出した平塚がGK1と1対1に。これを制した平塚。シュートが決まり、1-1。見事な連係からフロンターレが追い付きます。
佐々木が左サイドからエリア前に仕掛けるなど、攻勢を強めていくフロンターレ。14分には、平塚がエリア内に動き出す新堀を狙いスルーパスを送るも、GK1がセーブ。
かもめSCもGK1の精度の良いキックに、エリア前、9が抜け出しますが、柏村がカバー。16分には、エリア外右、フリーキックを得たかもめSC。10が直接狙いますが、上へ。
フロンターレも17分にはエリア外右、柏村がミドルシュートを放つと、こぼれ球を新堀が押し込むも、これはオフサイド。
かもめSCもここぞというところで決定的な場面をつくるも、フロンターレは斎藤がシュートをセーブしたり、楠田が粘り強く足を伸ばし、ボールを奪い取るなどして、勝ち越しのゴールは許さず。後半はタイムアップとなり、試合の行方は3人によるPK戦へ。
先攻フロンターレ、後攻かもめSCで行われたPK戦。フロンターレは一人目の楠田が決め、1-0に。一方のかもめSC、左を狙ったシュートは斎藤が反応。ボールはクロスバーを叩き、決まらず。
フロンターレは二人目、関が決め、2-0に。かもめSC、二人目11は左へ決め、2-1に。
そして、フロンターレは三人目、新堀が決め、3-1に。どちらも力を尽くした試合はここで決着。フロンターレがブロック大会の準決勝への進出を決めました。
前半0-0 後半1-1 計1-1 PK3-1
得点:平塚隼人
フロンターレの先発:19斎藤准也、20柏村涼太、25林駿佑、15関徳晴、17楠田遥希、24吉田志生、13新堀翔、18佐々木雄基
交代:吉田→14平塚隼人
控え:23陶山響 22ステンパールカ大翔 27榎本司
先制され、はやる気持ちを抑えながらも、ついに追い付き、試合を制したフロンターレの選手たち。チームとしても選手としてもさらに力をつけていくのでは、と思わされる試合となりました。
日産カップブロック大会は、1月20日に中央大会進出を懸けた準決勝と決勝が行われ、フロンターレは準決勝でGEO-X Football Clubと対戦します。
(文中敬称略)
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