1月19日は、時之栖スポーツセンター裾野グラウンドへ。毎年Jクラブのユースや高校の強豪チームが参加し、新たなシーズンへ向けてチームの力を高める場であるジャパンユースプーマスーパーリーグが今年も始まり、川崎フロンターレU-18も初戦を迎えました。
フロンターレは、サンフレッチェ広島ユース、JFAアカデミー福島、旭川実業、北越、市立船橋、前橋育英、帝京、東邦、四日市中央工業、近畿大附属、奈良育英、立正大淞南と同じAグループに入りました。
【川崎フロンターレU-18 ジャパンユースプーマスーパーリーグvs立正大淞南】
1月19日(土)午後4時25分キックオフ 晴れ 時之栖スポーツセンター裾野グラウンドG 前半30分 後半20分
初戦の対戦相手は2018年度の全国高校サッカー選手権大会の島根県の代表校、立正大淞南。
フロンターレの先発は、GK19川合我空、最終ラインは右から20澤田泰大、15道間雄生、27神橋良汰、30岡崎玄、ボランチは32山内日向汰、25戸水利紀、右MF23常安澪、左MF7中島大成、FW26平田流衣、24鈴木大登。
雲ひとつない好天に恵まれたものの、太陽は山の向こうに落ちていき、気温が次第に落ちつつある裾野グラウンド。ベンチコートなどを羽織った選手の家族らが見つめるなか、試合は始まりました。
立ち上がり、後ろから組み立てを図りにいくフロンターレ。対して高い位置から連動してプレスをかけにいく立正大淞南。1分、エリア外右でボールを奪った立正大淞南の18がエリア内へ。フロンターレにファールがあったとの判定で立正大淞南がPKを得ます。
キッカーの84が左を狙ったシュートには川合が反応したものの、これが決まり、0-1。先制点は立正大淞南へ。
先手を許したフロンターレでしたが、山内や戸水が縦パスを入れるなどして、攻勢に。岡崎が左サイドの高い位置へ上がり、立正大淞南の選手を引き付けスペースをつくり、中島が左サイドから斜めにエリア前に仕掛けるなどしていくと、4分には山内の縦パスに、右サイドから斜めに動きだした常安が、エリア左へ抜け出し、シュート。GK30にセーブされましたが、決定的な場面をつくっていきます。
道間や神橋に、戸水や山内がかかわりながらボールを動かしていくフロンターレ。岡崎や澤田が高い位置を保ち、相手陣内でのプレーを続け、神橋のフィードに平田がエリア外左へ抜け出し、コーナーキックを得るなど、長いボールも交えながら前へ出ていきます。
すると6分、フロンターレは戸水がエリア右へ浮き球のパスを入れると、平田と鈴木がこれに反応、鈴木が立正大淞南の守備に遭いながらも押し込み、1-1。息の合った連係から生まれたゴールで、フロンターレが追い付きます。
ラインを高く保ち、セカンドボールも戸水や山内がよくものにしてボールを動かしていくフロンターレ。7分には戸水がエリア前に縦パスを入れるとルーズボールを拾った平田がミドルシュート。GK30が阻み、左コーナーキックに。キッカーの山内はショートコーナーを選択、戸水から山内がボールを再び受け、エリア外左からミドルシュート。GK30のセーブに阻まれましたが、ゴールを狙う姿勢を見せていきます。
一方の立正大淞南も12分にはすばやいリスタートから、18がエリア外正面へ。ミドルシュートは枠をとらえますが、川合が好反応で阻み、勝ち越しとはさせず。
さらにコーナーキックのこぼれ球を拾った立正大淞南のシュートは枠をとらえましたが、ライン上で山内が阻み、得点とはさせず。
しのいだフロンターレは、時には川合もエリアの外へ出て、道間が右サイドの高い位置を突く縦パスを入れ、常安がこれに反応するなど、最終ラインの選手も攻撃へつながるようなプレーを重ね、山内もエリア内へさかんに飛び出してゴールに向かっていくなど、厚みのある攻めを見せていきます。
22分には右サイド、澤田のサイドを変えるパスを受けた中島が、エリア外左からミドルシュートを打つもGK30がセーブ。さらに戸水の浮き球のパスにエリア左へ中島が抜け出すなど、ゴールへ迫っていくフロンターレ。
24分には、山内が右に展開。澤田がエリア外右の高い位置へ。エリア内へ速く低いボールを送ると、中島がエリア左でシュート。いい形をつくりましたが、ボールは右へ。
27分にはさらにエリア前で細かくテンポよくボールを回し、エリア内、平田がシュートを打つもGK30がセーブ。29分には山内からエリア右、常安へ。こぼれ球を拾った山内がシュートを打つもGK30がセーブ。前半はタイムアップ。1-1でハーフタイムへ。
日は落ち、夜のとばりも下りつつあるなか、始まった後半。フロンターレは神橋のフィードにエリア内へ山内が飛び出したり、山内のスルーパスにエリア右へ常安が抜け出すなど、攻勢に。
テンポよくボールをつないでいくと、4分には山内の縦パスにエリア正面へ抜け出した常安がシュート。GK30が飛び出したところを、ボールはゴールの中へ向かっていきますが、立正大淞南の39がライン上でクリアする好守を見せ、惜しくも決まらず。
立正大淞南も直後にはリスタートから、エリア外左へ48でボールをキープしようとしますが、道間がうまくボールを奪い、そこからフロンターレは再び組み立てに。マイボールの時間をつくっていきます。
神橋が左に展開し、中島を岡崎が追い越すなどしていくと、7分には中島が山内とのパス交換からエリア外左へ。シュートを打つもボールはわずかに右へ。
立正大淞南は、エリア前にボールを入れ、揺さぶりにいきますが、道間や神橋がこれに対応。山内や戸水がセカンドボールをものにして、流れを渡さず。
10分には立正大淞南、18がエリア外右から折り返しのボールを入れますが、道間がエリア内で対応。さらに浮き球を入れてくる立正大淞南でしたが、澤田がボールをしっかりおさめ、川合に戻し、攻めにつなげさせず。
11分には常安が右サイドから斜めにエリア前に仕掛け、平田とのパス交換からエリア正面へ。シュートは決まりませんでしたが、決定的な場面をつくっていきます。
立正大淞南にボールがわたっても高い位置で連動してプレスをかけ、ボールをものにしていくフロンターレ。16分、平田がスルーパスを出すとエリア正面やや左、中島が右足でシュート。これがゴールネットを揺らし、2-1。勝ち越しのゴールはフロンターレへ。
立正大淞南のコーナーキックにも、しっかり対応し、切り替えよく攻めに出ていくフロンターレ。川合も、神橋と道間の間に下りた戸水に縦へボールをつけるなど、組み立てに加わっていきます。
しかし、照明のない裾野グラウンドG。20分、主審の判断で試合は終了となり、2-1。2019年初めてのフロンターレの対外試合は、「もっと見たかった」と思わされるような、後ろ髪ひかれるような形で終わることになりました。
前半1-1 後半1-0 計2-1
得点:鈴木大登、中島大成
フロンターレの先発:19川合我空、20澤田泰大、15道間雄生、27神橋良汰、30岡崎玄、32山内日向汰、25戸水利紀、23常安澪、7中島大成、26平田流衣、24鈴木大登
(文中敬称略)
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