6月23日は三菱養和会巣鴨スポーツセンターへ。日本クラブユース選手権の予選のため中断されていたプリンスリーグ関東は再開初戦を迎え、川崎フロンターレU-18は、三菱養和SCユースとの試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-18 プリンスリーグ関東第7節vs三菱養和SCユース】
6月23日(日)午後4時キックオフ 三菱養和会巣鴨スポーツセンターグラウンド くもり
フロンターレの先発は、GK21川合我空、最終ラインは右から31高畠捷、34田鎖勇作、4栗田悠巨、5森璃太、ボランチは8山内日向汰、18戸水利紀、右MF11有田恵人、左MF20鈴木大登、前線には26五十嵐太陽、ゲームキャプテンの10宮城天。
三菱養和の先発は、GK1渡辺舜作、最終ラインは右から25斎藤眞斗、3清水雅仁、15畑橋拓輝、ボランチは2古舘陸大、16田中雄大、右に4望月海輝、左に7今野息吹、トップ下に28飯田泰成、前線には8上田英智、キャプテンの10栗原イブラヒムジュニア。
朝から時折雨がぱらつくあいにくのお天気。それでも多くの両チームの選手の家族らやサッカーファン、フロンターレのサポーターらが集まった三菱養和会巣鴨スポーツセンター。巣鴨駅から近く、住宅や商店などが集まる地域にあるため、声援こそ送ることはできないものの、熱気にあふれた雰囲気のなか、試合は始まりました。
立ち上がり、主導権を握ったのは三菱養和。ラインをぐっと高めて、前に浮き球を入れていくと、栗原がそれをよくおさめて起点に。ボールを拾った上田がすかさず左へ展開し、田中が左サイドの高い位置へ仕掛け、スローインを得ると今野のロングスローからゴールに迫るなどしていきます。
フロンターレはエリア前に人をかけて、粘り強く守り川合も、望月のフィードに、エリア内へ飯田が飛び出したところを前に出てシュートにはつながらせないなど、いい対応を見せていきます。
4分には三菱養和、GKの渡辺から左の今野へつないで、左サイドで受けた上田がエリアへ向かい仕掛ける姿勢を見せて、左クロスを上げるとエリア内へ栗原や飯田が飛び込むも触ることはできず。
一方のフロンターレは6分、中央で宮城がファールを受けてリスタート、右からの攻めに。高畠の縦パスが右サイドへ流れた宮城へ通り、エリア外右、宮城のパスに山内がエリア右へ。シュートを打つもGK渡辺がセーブ。それでも決定的な場面をつくりだしていきます。
直後には三菱養和。またもや左サイドでの今野のロングスローからチャンスに。こぼれ球をエリア内で拾った上田が巧みにボールをおさめ、鋭い切り返しからシュートを打つもワンタッチあり、左へ。左コーナーキックとなり、田中が入れたボールを遠いサイドで栗原が合わせるとボールはポストに。さらに正面でのミドルシュートは、クロスバーを直撃。ゴールライン手前で跳ね返り、得点にはなりませんでしたが、フロンターレとしては危ない場面が続いていきます。
なおも三菱養和は今野のフィードを栗原がおさめ、栗原のリターンを受けた今野がクロスを入れてきますが、栗田がクリア。
フロンターレは、三菱養和がサイドにボールを入れてきたところを囲い込むなどして、そこから前へつなぐ場面をつくりに。山内や戸水、田鎖や栗田がボールを触る場面も増えていき、栗原もプレスバックにいくなどして、厳しくコンパクトな寄せを見せてくる三菱養和に対して、栗田の縦パスをワンタッチで鈴木がはたいて森につなげたり、五十嵐がボールをおさめたところからリターンを受けた鈴木が高い位置へ宮城を走らせるパスを出したりするなど、相手陣内でプレーする時間も増えていきます。
三菱養和もロングスローを栗原がおさめたり、右サイドに流れた栗原がボールキープを図ったりしますが、フロンターレは人をかけた守りを見せたり、森が粘り強く寄せて栗原からボールを奪ったりといい対応を続いていきます。
19分にはフロンターレ、高畠、鈴木と縦につながり、鈴木のスルーパスに宮城が抜け出しそうになりますが、三菱養和がファールぎりぎりの厳しい守備で宮城を止めて、それをさせず。直後には三菱養和、左サイドでボールを奪うと、エリア左へ飯田が飛び出しそうになりますが、田鎖が阻む好守。
21分にはフロンターレ、山内がうまく体を使いボールを運んで戸水へ。戸水から左へ展開。鈴木、森とつながり、森の左クロスをGK渡辺がはじいたところをエリア外左で拾った戸水がミドルシュート。右へそれましたが、チャンスをつくっていきます。
さらに森のフィードに、五十嵐が右サイドから斜めに抜け出し、そのまま左サイドへ流れたり、高畠のパスをうまく右サイドで五十嵐が受け、正面の宮城へつなげたりとフロンターレはエリア前での場面が続いていきます。ラインを高め、宮城が下がり目でボールを受ける一方で有田がエリア前や時には左サイドに顔を出すなど、ポジションを入れ替えながら、迫っていきます。
しかし、三菱養和も堅い守りを見せ、マイボールにしたところから攻めに。24分には、古舘が左サイドの高い位置へ。クロスを上げるとボールはポストを直撃。フロンターレも切り替えよく、エリア内へのボールを鈴木がクリア。
ところが25分、エリア外左でフリーキックを得た三菱養和。田中がエリア内へ入れたボール、エリア左でおさめた栗原がシュート。ボールはゴールの中へ。0-1。先制点は三菱養和へ。
さらに右サイドで栗原がボールをキープし、追加点を狙う姿勢も見せてくる三菱養和。フロンターレは、田中がフリーキックからエリア内へ入れたボールを川合がキャッチ。追いかける展開にも落ち着いて対応し、攻めの機会をうかがっていきます。
すると28分、フロンターレは有田が右サイドの高い位置でボールを受け、クロスを上げるとエリア内、頭で合わせたのは五十嵐。ボールはゴールネットを揺らして、1-1。フロンターレは追いつきます。
フロンターレは、中央へのセカンドボールに対して鈴木が出足よくものにするなど、マイボールの時間が続き、戸水もボールを預けたところから前に動き出すなどしていきます。32分には栗田のフィードに、有田がエリアの正面へ。三菱養和の渡辺が前にすばやく出たためにシュートまでは至りませんでしたが、揺さぶりに。
高畠が右サイドから斜めに動き出して、うまく前に持ち出したり、パス交換から山内が右サイドの高い位置へ顔を出したりしていくフロンターレ。ボールを奪われても戸水がファールとはなりながらも厳しい寄せを見せるなどしていきます。35分には、有田が右サイドを仕掛けて右コーナーキックに。宮城が右足で入れたボール、田鎖が頭で合わせるも左へ。
さらに高い位置で五十嵐がボールを奪い、右の有田へつなげたり、栗田の縦パスを有田が中央でおさめ、リターンを受けた戸水から右へ展開し、高畠、宮城と高い位置での場面をつくっていくフロンターレ。栗田がフィードを入れ、高い位置で鈴木が寄せてマイボールにするなどしていきます。
44分には、山内が高い位置でボールをカット。宮城、五十嵐とつながり、五十嵐のパスに有田がエリア外右からシュート。上に外れましたが、フロンターレがゴールへ迫り続けて前半は、タイムアップ。1-1でハーフタイムとなります。
後半フロンターレはメンバーはそのままに、三菱養和は飯田に代わり40篠原將浩が入ってのスタート。立ち上がり1分には三菱養和、左サイドから栗原が仕掛けてクロスを上げると正面で上田がフリーで合わせるも上に。さらに直後には浮き球にエリア左へ上田が抜け出し、フロンターレは栗田がシュートをブロックし、左コーナーキックに。
田中が入れたボール、ニアで望月があわせ、こぼれ球をエリア外左で拾った望月、鋭いターンからシュートを放つと、ボールはゴール右へ突き刺さるように決まり、1-2。会場がどよめくゴールが生まれます。
再び追いかける展開となったフロンターレは、戸水が中央で落ち着かせるようにボールを後ろに戻し、時には鈴木が中央でボールを受けるなどし、三菱養和のボール時にも田鎖が粘り強く寄せ、ロングスローから入ったボールを、川合がキャッチするなどして、決定的な場面にはつながらせず。うまく五十嵐が間で受けて、宮城、戸水を経由して高畠の右クロスにつなげるなどしていきます。
6分には、三菱養和、渡辺の正確なフィードから栗原がエリア正面へ抜け出るも川合が前に出てシュートは打たせず。7分にはさらに三菱養和、左サイドのスローインから上田があまり角度のないところからシュート。しかし、川合がセーブ。
フロンターレも栗田、山内と縦へつなげ、宮城が正面へ抜け出しそうになったり、鈴木がボールをカットしたところから山内を経由して右に展開し、有田へつなげたり、山内のスルーパスにエリア右へ宮城が抜け出すなどしていきます。
10分には三菱養和、今野の左クロスを栗原が競り、田中がミドルシュートを打つも左へ。さらにフロンターレのスローインから入ったボールを左サイドで奪い、今野が折り返すも正面へ入ったボールは、戸水が右サイド、有田へつながるかたちで対応。攻めに転じたフロンターレは、有田から宮城とつなげ、宮城から中央の戸水、山内へ。山内のパスに鈴木がエリア左へ。三菱養和にブロックされましたが、ゴールへ迫りに。
さらに12分には高畠が右サイドで拾い、戸水から左へ。鈴木、森とつながり、中央へ戻し、戸水の浮き球に、正面へ宮城が抜け出しそうになりますが、三菱養和も集中した守りを見せて、ボールはカット。さらにうまく三菱養和のプレスがかからない位置で受けた有田がエリア外正面やや右へ。シュートを打つも渡辺がセーブ。
フロンターレは三菱養和の今野のロングスローをしのいだところから有田につなげたり、栗田の縦パスに森が高い位置へ上がり、そこから後ろに戻して栗田のフィードに五十嵐が高い位置へ抜け出すなどしていきます。
15分には、三菱養和、カウンターから今野が左から折り返すと、ニアで上田がシュートを打つも川合がセーブ。そこから攻めに転じたフロンターレは山内から右へ。有田が右サイドを仕掛け、正面へパスを出すと五十嵐がシュートを打つもブロック。
フロンターレは有田が右サイドから中央へ動き出したり、鈴木が左サイドから右サイドへ流れたりし、位置を変えながら攻めの機会をうかがっていきます。
ところが18分、追加点をあげたのは三菱養和。左コーナーキックを得ると田中が入れたボール、栗田が合わせてボールはゴールへ。1-3。
フロンターレはここで高畠に代わり2神橋良汰が入り左SB、森が右SBへ。栗田の縦パスを受けた宮城から山内へつなげ、山内がエリア左へ持ち込むなどしていくと、22分には、宮城が中央で鋭くターンをしてマークを剝がし、そのパスに有田がエリア右へ。シュートを打つも渡辺がセーブ。
さらに高い位置で宮城が寄せ、鈴木につなげたり、戸水から五十嵐へつなげ、後ろにボールを戻しながら人をかけて攻めに出ていくフロンターレ。三菱養和の攻めに対しても、右からの望月の折り返しを栗田がカバーし、栗原のシュートを川合がセーブするなどしていきます。
20分には、フロンターレ、宮城が望月に寄せてマイボールに。鈴木が仕掛けてクロスを入れるも中では合わず。さらに鈴木がボールをおさめ、戸水の浮き球に、宮城が正面へ。シュートはワンタッチあり、左コーナーキックとなり、宮城が入れたボール、栗田が合わせ、さらに田鎖が折り返すも三菱養和はクリア。
三菱養和のカウンターを田鎖が阻み、そこから攻めにつなげていくフロンターレ。29分には、山内のフィードに、宮城がエリア内へ。しかし、渡辺が阻みシュートは打てず。
フロンターレは31分、五十嵐に代わり13常安澪がピッチへ。直後には栗田のフィードに、有田が正面へ。しかし、渡辺と交錯し判定は有田のファールに。
さらに神橋がエリア内へ常安を走らせるようなフィードを入れるなどしていくフロンターレ。34分には宮城のスルーパスに山内がエリア内へ。しかし、三菱養和はブロック。右コーナーキックからセカンドボールを拾い、攻めていくフロンターレ。36分には有田のスルーパスにエリア内へ宮城が抜け出るも渡辺がセーブ。
一方の三菱養和も37分にはうまく間で受けた田中がエリア外右でシュートを打つも左へ。さらに今野から受けた上田が左クロスを上げると、エリア内へ栗原が飛び込むも触ることはできず。
再び攻めに出たフロンターレは41分、宮城から左へ。鈴木が折り返すと正面で有田がミドルシュートを打つも上に。三菱養和は、栗原に代わり19仙北颯音、上田に代わり11樋口陸と立て続けに選手を入れ換えていきます。
フロンターレは43分、山内から左に展開し、神橋、鈴木の左サイドでの連係から田鎖に戻し、田鎖から受けた有田が右から折り返し、山内がシュートを放つも三菱養和はブロック。拾った山内はシュートを打つも渡辺がセーブ。ロスタイムに入り、48分には神橋の左クロスに遠いサイドで鈴木が飛び込むも渡辺がセーブ。最後まで迫り続けながらもゴールにはつながらず。試合はタイムアップとなり、1-3。プリンスリーグ再開初戦は敗戦でのスタートとなりました。
前半1-1 後半0-2 計1-3
得点:五十嵐太陽(フロンターレ) 栗原イブラヒムジュニア2、望月海輝(三菱養和)
フロンターレの先発:21川合我空、31高畠捷、34田鎖勇作、4栗田悠巨、5森璃太、8山内日向汰、18戸水利紀、11有田恵人、20鈴木大登、26五十嵐太陽、10宮城天(c)
交代:高畠→2神橋良汰 五十嵐→13常安澪
控え:33青山海 3道間雄生 15松永竜之介 28小室愛樹 7中島大成 9宮本ディアウ勇守歩
三菱養和の先発:1渡辺舜作、25斎藤眞斗、3清水雅仁、15畑橋拓輝、2古舘陸大、16田中雄大、4望月海輝、7今野息吹、28飯田泰成、8上田英智、10栗原イブラヒムジュニア(c)
交代:飯田→40篠原將浩 栗原→19仙北颯音 上田→11樋口陸
プリンスリーグ関東は、次節は30日午後4時。麻生グラウンドにて。桐生第一との試合に臨みます。決定的な場面をつくることはできているフロンターレ。それが実を結ぶような試合となりますように。
(文中敬称略)
写真はかんちさんから多くをいただきました。ありがとうございます。
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