11月24日は厚木市の荻野運動公園陸上競技場へ。全日本U-12サッカー選手権大会神奈川県大会は最終日。前日の準々決勝、SFAT ISEHARA SC戦を6-0で制した川崎フロンターレU-12は、バディーSCとの準決勝に臨みました。
前回の全日本U-12サッカー選手権大会でフロンターレが優勝したため、神奈川県から全国大会にいけるのは2チーム。勝った方が全日本U-12サッカー選手権大会出場を決めることができる、という一戦になりました。
【川崎フロンターレU-12 全日本U-12サッカー選手権大会神奈川県大会準決勝 vs バディーSC】
11月24日(日)午後1時半キックオフ 荻野運動公園陸上競技場 くもり 8人制 20分ハーフ
フロンターレの先発は、GK16斎藤准也、最終ラインは右から7柏村涼太、3林駿佑、4陶山響、中盤は5関徳晴、10平塚隼人、前線には9佐々木雄基、キャプテンの13新堀翔。
冷たい雨に見舞われた前日とは打って変わって晴れ間も顔を出し、キックオフが近づくにつれ、雲こそ広がったものの、気温も上がった荻野運動公園。スタンドには多くの選手の家族らやチーム関係者らがつどい、フロンターレはU-12の5年生やU-10の選手たち、バディーSCも下級生らがにぎやかに声援を送るなか、試合は始まりました。
バディーボールで始まった試合。キックオフとともにセンターライン付近からバディーSCが放ったシュートは上にそれていきます。
フロンターレは、平塚が左サイドでボールを奪い、エリア外左、新堀へ縦パスを入れると、バディーSCにファールがあり、フリーキックを得ます。キッカーは新堀。右足でボールを入れると、正面でこぼれ球を拾った平塚がシュート。上にそれましたが、いいかたちをつくっていきます。
バディーSCは、最終ラインの22がボールをカット、前線の10を前に走らせながらラインを高めに。コンパクトにして押し込もうとしていきますが、フロンターレは関が最終ラインの間に下り、後ろから回しながら、フィードを新堀がおさめ、右サイドに開いた佐々木につなげるなど、プレスをかいくぐり前に出ていきます。
3分には関が正面の新堀へ縦パスを入れると、新堀から左へ展開。エリア外左、陶山がシュートを打ちますが、GK12がセーブ。さらに高い位置で陶山がカット、エリア左へ持ち込みますが、5がこれに対応。シュートにこそつながらないものの、フロンターレは次々にエリア近くでプレーを重ねていきます。
一方のバディーSCも、4分にはエリア外左へ18が持ち込みシュート。ニアをとらえますが、斎藤がセーブ。さらに22が持ち上がり、10を経由してエリア右へ18が抜け出しますが、柏村が体を入れ、最後はバディーのファールに。
ここからバディーSCが前線からプレスをかけ、高い位置でマイボールにする時間をつくり、フロンターレは6分には林から右の柏村から右サイド高い位置の佐々木につなげ、佐々木のスルーパスに、正面へ柏村が抜け出しそうになりますが、GK12が前に出てシュートは打てず。直後にはバディーSC、4が前に持ち上がり、ミドルシュートを打つも右へ。さらにGK12が右へ開いた10につなげ、エリア外右、8が飛び出しますが、平塚がカバー。
フロンターレは佐々木も自陣に下り、コンパクトに。バディーSCがボールを動かす時間は続いていきますが、左から仕掛けてくる18に対して柏村がブロックで阻んでいくなど、体を張りしのいでいきます。
9分にはバディーSC、左コーナーキックに。22が右足で入れたボールは直接ゴールへ向かうも斎藤がセーブ。斎藤はすばやくリスタート。左で受けた柏村がサイドを変え、右サイド高い位置へ新堀を走らせ、そこからフロンターレはラインを高め、中盤で関がボールを奪い取り、新堀もプレスバックからマイボールにするなど、自分たちでボールをものにする時間をつくっていきます。
10分には浮き球を佐々木がおさめ、左へ展開。エリア外左、平塚が折り返すもバディーSCはブロック。さらに左サイド、平塚のスルーパスに佐々木がエリア外左へ。角度のないところからシュートを打ちますが右へ。
さらに12分には柏村がボールをカット、縦パスに新堀がエリア外右へ。ニアをとらえたシュートを打ちますが、GK12がセーブ。
コーナーキックのセカンドボールをものにして、迫るのはフロンターレ。13分には柏村から右サイド高い位置の平塚へ。平塚のパスに正面で新堀がシュートを打ちますが、右へ。
バディーSCも5が右サイド高い位置へ持ち込みにいくも、フロンターレは陶山に加え関も寄せにいきマイボールに。縦パスを関がカットし、平塚から左の陶山へ展開するなど、切り替えの良さを見せていきます。
15分には中盤で関、平塚の連係でマイボールに。柏村へ渡り、柏村から右サイド高い位置で受けた関が右クロス、新堀が頭で合わせますが右へ。
フロンターレはここで佐々木に代わり11ステンパールカ大翔。
17分にはさらにフロンターレ、新堀がエリア右へ仕掛け、左へ展開。陶山の折り返しはブロックされるも、正面でボールをものにした平塚のパスにステンパーがエリア内へ。しかし、オフサイド。
バディーSCも18分には正面で10がシュート。これは斎藤がセーブし、右コーナーキックに。コーナーキックをしのいだフロンターレは、ステンパーが前に持ち上がり、平塚へ。平塚がエリア前に浮き球を入れると、左から斜めに新堀が抜け出そうとしますが、GK12がセーブ。
前半は0-0でタイムアップとなります。
後半前線に19を入れてきたバディーSCに対して、フロンターレはそのままの8人でのスタート。キックオフとともに、平塚が後ろへそらしたボール、林がロングシュートを狙いますが、これはGK12がセーブ。
バディーSCは3分には中盤でボールをカット、中央を19が仕掛けていきますが、林がスライディングでクリア。左コーナーキックに。22が入れたボール、19が合わせますが、斎藤がセーブ。再び左コーナーキックに。このコーナーキック、しのいだフロンターレは陶山から左サイド、ステンパーへ。ステンパーが高い位置へ仕掛け、正面へボールを送ると、おさめた新堀が鋭く切り返してシュート。これが決まり、1-0。見事にカウンターが結実し、フロンターレは先制します。
ところが5分、バディーSCは18がエリア左へ。正面へ折り返すと、フリーで19がシュート。これが決まり、1-1に。
追いつかれたフロンターレは、関が最終ラインの間に下り、平塚が中央に。林から右サイド高い位置の柏村へ展開するなどして、攻めの機会をうかがいに。7分には林のフィードをステンパーがおさめ、新堀がエリア外右からエリア内へ仕掛けていきますが、ここはバディーSCの守備が阻み、直後にはバディーSC、正面へ19が抜け出そうとしますが、陶山がカバー。斎藤に戻してボールを自分たちで動かしにいきます。
フロンターレは9分、平塚に代わり14奥田悠真。10分にはバディーSC、右から5が折り返すと、19が正面で合わせますが左へ。さらに12分にはスルーパスに、11がエリア右へ。ここは林が体を入れ、シュートは打たせず。
さらにスルーパスに、5がエリア右へ。シュートはサイドネットをたたきましたが、フロンターレとしてはひやりとする場面が続いていきます。
前に19が動き出し、中央をうまく持ち出した8が縦へボールをつけてくるバディーSCに対して、林や関が粘り強く寄せにいくなどして、しのいでいくフロンターレ。16分には関から右へ展開。ステンパーに渡り、ステンパーから正面の関へ。関のパスにエリア内へ奥田が抜け出すもオフサイド。さらに関の浮き球をおさめた新堀がエリア右へ仕掛けていき、右コーナーキックに。新堀が入れたボール、遠いサイドに柏村が飛び込みますが、柏村のファールに。
18分には新堀から左へ展開。陶山の折り返しに、新堀が迫りますが、GK12がセーブ。さらに林の浮き球に、ステンパーがエリア左へ。しかし、ここでもGK12がセーブ。さらに高い位置で奥田がマイボールに。左へ展開。ステンパーがエリア左へ。GK12を振り切ろうとしますが、GK12も粘り強く守り、シュートは打てず。
すると19分、バディーSCは19がエリア外右へ。エリア右へ仕掛けてシュートを打つとニアを抜くかたちで決まり、1-2。勝ち越しのゴールはバディーSCに入ってしまいます。
フロンターレはここで関に代わり6楠田遥希を入れ、林を前に上げますが、試合はまもなくタイムアップとなり、1-2。フロンターレは3位で大会を終えることになりました。
結果は残念ですが、多くのゴールを決め、攻守にいいプレーを重ねていった姿は心に残るものがありました。
全国大会出場はならなくとも、培われたものは必ず生きてくると思います。これからも選手たちがどうなっていくのか、とても楽しみにしています。
前半0-0 後半1-2 計1-2
得点:新堀翔
フロンターレの先発:16斎藤准也、7柏村涼太、3林駿佑、4陶山響、5関徳晴、10平塚隼人、9佐々木雄基、13新堀翔(c)
交代:佐々木→11ステンパールカ大翔 平塚→14奥田悠真 関→6楠田遥希
控え:1井澤明己 2榎本司 8吉田志生
(文中敬称略)
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