川崎フロンターレが、ノエビアスタジアム神戸で行われたJ1リーグ第9節、ヴィッセル神戸戦を2-0で勝利した翌4月29日は、等々力第一サッカー場へ。斎藤旗争奪川崎市春季少年サッカー大会の決勝トーナメントが始まり、予選リーグを首位で突破した川崎フロンターレU-12も初戦に臨みました。
【川崎フロンターレU-12 斎藤旗争奪川崎市春季少年サッカー大会2回戦 vs 菅生SC】
4月29日午後0時8分キックオフ 等々力第一サッカー場 くもり 20分ハーフ 8人制
2回戦からの登場したフロンターレの対戦相手は、FCバモスとの1回戦を勝利した菅生SC。
フロンターレの先発は、GK16斎藤准也、最終ラインは右から7柏村涼太、3林駿佑、4陶山響、中盤は10平塚隼人、6楠田遥希、前線にはキャプテンの13新堀翔、9佐々木雄基。
例年ならば晴天の多いゴールデンウィーク。しかし、連休前直前の4月26日に冷たい雨が降って、気温が下がるなかで平成と令和にまたがる10連休に入り、この日も空には雲が立ち込めるすっきりとしないお天気に。それでも多くの選手の家族らが見守るなか、試合は始まりました。
立ち上がり、フロンターレは佐々木が右サイドへ流れ、エリア内へ仕掛け、菅生SCのゴールへ迫る場面をつくり、セカンドボールを新堀が正面でものにして縦パスを入れるなど、押し込んでいきます。
菅生SCの前線へボールが渡る場面でも、林がカバーしマイボールに。ラインを高め、右サイドへ開いた平塚が縦へボールをつけるなどしながら、前へ出ていきます。
2分には菅生SC、7が右サイドの高い位置へ流れ、エリア右へ10が飛び出しますが、林がカバーしシュートは打たせず。しのいだフロンターレは、浮き球を前に入れ、佐々木を走らせ、セカンドボールを拾ったところから再び攻めに。4分には、新堀のパスに柏村がエリア外右へ。リターンを受けた平塚がミドルシュートを打ち、ブロックされたところを右サイドでボールを拾った柏村が右クロス。サイドネットを叩いて、シュートには結びつきませんでしたが、たたみかけていきます。
佐々木がプレスバックにいくなど、ボールをものにしていくフロンターレ。5分には右サイドでスローインを得ると、林のロングスローで、ボールはエリア内へ。楠田がシュートを打つも上に。さらに自陣で陶山が競り勝ったボールが、エリア右へ。新堀がシュートに持ち込みますが、左へ。
6分には浮き球のパスに佐々木がエリア内へ。菅生SCの選手を2人引き付けると、ボールを正面で拾った新堀がシュート。しかし、菅生SCのGK1が好守で阻み、ゴールとはならず。さらに7分には右サイドで平塚がエリア左を狙い、パスを入れると、楠田がシュートを打つも枠はとらえられず。
フロンターレはさらに楠田とのパス交換から平塚がエリア右へ抜け出したり、左サイドへ流れた佐々木を陶山が追い越し、折り返しのボールを入れようとするなどしていきますが、菅生SCの守りも堅く、なかなか得点には至らず。
それでも焦れずにボールを動かしていくフロンターレ。13分には平塚の縦パスから新堀がエリア右へ。正面に折り返すと、こぼれ球を拾った佐々木がミドルシュートを打つも上に。さらに14分には、右へ開いた平塚がエリア内へパスを通すと、飛び出した楠田がシュートを打つもまたも上に。
柏村が中央を仕掛け、左サイドへ展開し、陶山がクロスを上げるなどしていくフロンターレ。17分には、佐々木のクロスに新堀がエリア内へ。菅生SCの選手が阻み、右コーナーキックとなり、新堀が右足でボールを入れると林が合わせるも左へ。
直後には菅生SC、縦パスに10がエリア正面へ。しかし、林が阻みシュートは打たせず。さらに18分には左クロスに7がエリア内へ。これをしのいだフロンターレ、前線へボールを送ると、新堀がうまく抜け出し、1対1に。ループシュートを放つと、これが決まり、1-0。先制点はついにフロンターレへ。
前半はここでタイムアップとなり、1-0。フロンターレがリードしてハーフタイムとなります。
後半フロンターレは、GK1井澤明己、最終ラインは右から楠田、林、柏村、中盤は11ステンパールカ大翔、5関徳晴、前線は2榎本司、8吉田志生。5人を入れ換えてのスタートに。
立ち上がりは、菅生SCがゴール前に迫る場面をつくりますが、ステンパーが自陣のエリア近くでカバーしたり、林が体を張り、ブロックするなどしてしのいでいきます。
フロンターレはステンパーが右からエリア前に持ち込むなどして、次第に菅生SCの陣内でプレーする時間を増やしに。左サイドの柏村から右へ展開し、ステンパーが仕掛けたところからエリア前に榎本が顔を出すなどしていきます。
3分にはエリア正面で吉田がボールを奪い取ると、関がミドルシュート。しかし、GK1が阻み、右コーナーキックに。ステンパーが右足で入れたボール、林が合わせるもGK1がセーブ。直後には、関が左サイドを突くパスを出すと、柏村が高い位置へ。柏村がエリア左へ仕掛け、折り返すと榎本がシュートを打つもGK1がまたもセーブ。
菅生SCはGK1がすばやく前にボールを送ると7がエリア内へ抜け出しそうになりますが、林がカバー。攻撃の芽を摘んだフロンターレは、林、楠田が開いて、間に関が下り、後ろからの組み立てを図りに。7分には中央へ下りた吉田のスルーパスに、柏村がエリア内へ抜け出しますが、菅生SCのGK1がカバー。直後には菅生SC、右から14が浮き球をエリア内へ入れると、7が抜け出しそうになるも、林がここでもカバーし、シュートは打たせず。
林の縦パスを右でステンパーが受け、榎本とのパス交換からエリア右へ仕掛けるなど、追加点を狙いにいくフロンターレ。9分には柏村が左サイドから斜めに仕掛け、右へ展開。ステンパーが右サイドからエリア前に仕掛け、最後は関がシュートを打つも右へ。
さらに12分には、左サイドから柏村が縦パスを入れると、ボールを拾った楠田がエリア右へ。折り返したボールを、エリア内、吉田が受けるもシュートは打てず。そして、13分、フロンターレは楠田が中央でボールをカット、エリア左へパスを送ると抜け出した柏村のシュートが決まり、2-0。遂に追加点をものに。
フロンターレは柏村に代え、再び平塚がピッチへ。14分には縦パスを吉田がダイレクトでさばいて、受けたステンパーが一気にエリア右へ仕掛け、シュートを打つも左へ。
フロンターレは最終ラインは右からステンパー、楠田、平塚、中盤は吉田、関、前線は林、榎本とポジションを変え、関や吉田、林や榎本が高い位置でテンポ良くパスを回していくかと思えば、左サイドに開いた平塚が、エリア正面へ動き出した林を狙い、浮き球のパスを入れるなど、長短のボールを交え、攻めに出ていきます。
19分には、関が中央を仕掛け、右へ展開。ステンパーがエリア正面、林へ縦パスを入れると、リターンを受けた平塚がミドルシュートを打つもブロック。
高い位置で林がプレスバックにいき、ステンパーのパスから榎本がエリア内へ迫るなど最後まで追加点を狙いにいったフロンターレ。試合はタイムアップとなり、2-0。好守を何度も見せた菅生SCに対して、フロンターレも攻守に一体となって勝利をおさめ、3回戦へ駒を進めました。
5月3日に始まる全国大会、チビリンピックも見据え、さらに進化しようとしていることを感じさせられる試合ともなりました。
前半1-0 後半1-0 計2-0
得点:新堀翔、柏村涼太
フロンターレの先発:16斎藤准也、7柏村涼太、3林駿佑、4陶山響、10平塚隼人、6楠田遥希、13新堀翔(c)、9佐々木雄基
後半のフロンターレのメンバー:1井澤明己、楠田、林、柏村、11ステンパールカ大翔、5関徳晴、2榎本司、8吉田志生
交代:柏村→平塚
(文中敬称略)














































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