立正大 – 中央大 / 関東大学サッカーリーグ1部第15節


関東大学サッカーリーグは10月31日、第15節の一日目を迎え、江戸川区陸上競技場で行なわれた第1試合では、立正大と中央大が対戦。川崎フロンターレU-15から星稜を経て中央大でプレーする髙岸憲伸も試合に臨みました。

 

【関東大学サッカーリーグ1部第15節 立正大 vs 中央大】

10月31日(土)午前11時キックオフ 江戸川区陸上競技場 晴れ

 

新型コロナウイルスの影響を受け、活動を停止していた時期もあり、未消化の試合が2ある立正大は、ここまで6勝1分け5敗。先発は、GK12湯沢拓也、最終ラインは右から6半田尚之、4孫大河、27林海斗、ボランチはキャプテンの7梅村豪、8神戸康輔、右に22鎌田翔太郎、左に23野沢玲、シャドーに17榊原杏太、13坂井剛、前線には14冬至直人。

 

1勝3分け10敗、12位の中央大。先発は、GK45猪越優雅、最終ラインは右からキャプテンの3深澤大輔、27牛澤健、12塩﨑悠司、15岡井駿典、中盤は底に、19村上達哉、その前に7髙岸憲伸、26田邉光平、右に34岩澤桐人、左に25山崎希一、前線には35栗山且梛。

 

この日は空には雲一つない好天に恵まれた江戸川区陸上競技場。多くのサッカーファンや両校のOB、家族らが集まり、30分ほど前に到着しても、新型コロナウイルス対策として行わている検温や場所を指定してのチケット販売でなかなか中には入れないほど。ようやく入場できたのは始まって10分が過ぎるころでした。

 

前半ペースを握ったのは中央大。後ろからボールを動かし、髙岸や田邉がうまく間で受けながら起点に。18分には、エリア外右、田邉から受けた髙岸がミドルシュートを打ちますが、立正大のGK湯沢がセーブ。こぼれ球を拾った髙岸がスルーパスを出すと、エリア右へ深澤が抜け出しますが、おさめきれず。

 

さらに高い位置でのプレーを続けていく中央大。20分にはエリア外左に抜け出した山崎が地を這うようなミドルシュートを打つと、ボールはゴールのなかへ。0-1。中央大が先制点をものにします。

 

さらに22分には、左サイドでフリーキックを得た中央大。塩﨑がエリア外左へ入れていくと、栗山がミドルシュートを打ちますが、湯沢がセーブ。さらにうまく間にボールを通し、立正大にボールが渡っても高い位置からのプレスで取り返していく中央大が押し込んでいく時間が続いていきます。

 

しかし、25分、立正大はパス交換から右サイドの高い位置へ抜け出した榊原が左足でクロスを入れると、これに合わせたのは冬至。ボールはゴールのなかへ。1-1。前線の選手が見事なコンビネーションを見せて、追いつきます。

 

立正大は中央大のパスを奪ったところからの攻めを試みていきますが、中央大は猪越や最終ラインの選手を中心に粘り強く守り、シュートまでは打たせず。次第に中盤のスペースで距離感の良さを見せられるようになり、再びエリア前に迫る時間をつくれるように。髙岸も下がり目で牛澤や塩﨑とかかわり合いながら、中盤に空いたスペースをうまく使い、エリア前に抜け出すなど、起点となっていきます。

 

33分には、中央でボールを奪った中央大。髙岸がエリア外正面やや右へ持ち込み、ミドルシュートを打ちますが、わずかに右へ。

 

さらに前線の3人が流れのなかで位置を変え、村上や髙岸、田邉が多くボールに触れながら回し、最終ラインの牛澤、塩﨑がラインを高め、中央大が押し込んでいく時間をつくっていきます。

 

35分には、左サイドへ抜け出した山崎から中盤の髙岸へ。髙岸は田邉とのパス交換からエリア左へ仕掛けていきますが、立正大も粘り強く守りシュートまではいけず。38分には、山崎のスルーパスに、エリア左へ田邉が抜け出しますが、ここも立正大の守りが上回りシュートには至らず。

 

40分にはルーズボールに抜け出した髙岸が湯沢もかわしてエリア左へ。しかし、シュートは決めきれず。それでも中央大がチャンスをつくる時間を重ね、立正大の攻めに対しても、深澤が、うまくボールをカットするなどして、集中した対応を続いていきます。

 

ロスタイムに入り、46分にはエリア外左で立正大がフリーキックを得て、神戸が右足でボールを入れたところから、ボールはゴールへ向かっていきますが、猪越がいったんは弾きながらもセーブ。前半はタイムアップとなり、1-1でハーフタイムへ。

 

 

 

ともに選手の交代はなく始まった後半。立ち上がりから流れをつかんだのは立正大。榊原や坂井らが中盤に下りながらうまくつなぎ役を果たし、ボールを相手陣内へ持ち込んでいくと、3分には下がり目の坂井から右サイドを突くパスが出て、鎌田が高い位置へ。クロスはブロックされたものの、再び前に出ていく立正大。4分には、半田が持ち上がり、縦にボールを入れると、エリア正面右へ坂井が抜け出し、シュートを打ちますが、猪越がセーブ。

 

直後には、榊原がエリア外右へ。ゴール左を狙いミドルシュートを打ちますが、枠はとらえられず。

 

一方の中央大も、8分には左サイドから入ったボールに、前を向いた髙岸がファールを受け、エリア外正面でのフリーキックに。岡井が左足で直接狙いますが、上に。

 

11分には、立正大のフリーキックをしのいだ中央大。栗山が競ったボールを髙岸が拾い、左サイドを突くパスを出すと、山崎が抜け出しますが、立正大の守備が阻んでいきます。

 

13分には今度は立正大、下がって前を向いた坂井から右サイドへ展開。鎌田の右クロスから立て続けにシュートを打ちますが、猪越がセーブ。中央大も右サイドで岩澤がボールを奪い、クロスが流れたところを拾った山崎が今度は左クロスを入れると、正面で深澤がシュートを打ちますが、ブロックに遭い、さらにセカンドボールを拾った髙岸がエリア外正面でミドルシュートを打ちますが、湯沢がセーブしていきます。

 

15分には、立正大、冬至に代わり18平松昇。16分には中央大。うまく間で受けた髙岸が、栗山とのパス交換からエリア外正面へ仕掛けますが、立正大も人をかけた攻めで、シュートには持ち込ませず。

 

中央大は17分、村上に代わり5阿久津諒。

 

ともに浮き球も使い、厳しい競り合いが続いていくなか、20分には下がり目で受けた平松昇がいったん右サイドの鎌田へ預け、エリア外正面やや右へ。切り返してゴール右を狙いシュートを打ちますが、これは右へ。

 

一方の中央大も直後には、岩澤から右へ流れた栗山へ。栗山がエリア前にパスを入れると、うまく正面へ抜け出した髙岸がシュートを打ちますが、湯沢がセーブ。

 

立正大は22分、榊原に代わり32青島太一、鎌田に代わり2鈴木康孝。中央大は岩澤に代わり8本間椋。23分には、エリア外正面でボールを受け、前を向いた髙岸がミドルシュートを打ちますが、左へ。

 

25分には、立正大が、さらに選手を交代。野沢に代わり29吉田新。鈴木と合わせて、両サイドの選手を入れ替えた立正大は、切り替えの速さを見せてカウンターに持ち込みますが、これを阻んだ中央大は27分には、左サイドからの攻めに。ラインを高めながら迫っていくと、最後はエリア外左、塩﨑がミドルシュートを打ちますが、枠はとらえられず。

 

ここで中央大もさらに交代、山崎に代わり22鈴木翔太。30分には後ろからの組み立てで攻める中央大、牛澤から受けた髙岸が本間とのパス交換から正面へ。エリア内へ動き出した栗山を狙い、スルーパスを出しますが、立正大は阻んでいきます。

 

さらに31分には本間が右サイドでボールをカット。右クロスが流れたところを拾った鈴木が左サイドでボールをキープ。相手を引きつけ、正面へボールを入れると、岡井がシュートを打ちますが、立正大は体を張り、防いでいきます。

 

34分には、立正大、平松がカット、エリア外正面の青島へ。青島はターンで振り切りシュートを打ちますが、ワンタッチあり、左コーナーキックに。ここから立正大が吉田が左サイドを仕掛けるなどして、立て続けにコーナーキックを得ていきますが、中央大はしのいでいきます。

 

中央大は37分、髙岸に代わり37三木結斗。40分には立正大、神戸に代わり10近藤拓海。

 

 

ここから立正大が、平松昇がうまくスペースに顔を出し、ボールをキープし起点に。中央大としては、ややセカンドボールを拾うことができなくなり、苦しい時間が続いていきます。

 

44分には、吉田のクロスのこぼれ球を、正面で拾った梅村がダイレクトでシュートを打ちますが上に。

 

中央大は、栗山に代わり32小島偉央。

 

ロスタイムは5分、カウンターに持ち込む場面をつくりながら、なかなかシュートまではいけない中央大に対し、坂井がうまくエリア内に飛び出すなど、おびやかしていく立正大。

 

49分には、立正大、左サイドから吉田がクロスを入れると、遠いサイド、青島がシュート。これがゴールネットを揺らし、2-1。勝ち越しのゴールを奪った立正大は坂井らが高い位置でボールをキープ。時間はタイムアップとなり、2-1。試合を制したのは立正大となりました。

 

流れをつかんでいた時間帯も長かった中央大としては、悔しさの募る敗戦に。それでも多くのチャンスをつくったことは必ずこれからに生きてくる、とも思わされました。

 

髙岸は両チーム最多の5本のシュートを記録。意欲的なプレーでチームを引っ張る姿は、心に残るものがありました。これからもその活躍を楽しみにしています。

 

前半1-1 後半1-0 計2-1

 

得点:冬至直人、青島太一(立正大) 山崎希一(中央大)

 

立正大の先発:12湯沢拓也、6半田尚之、4孫大河、27林海斗、7梅村豪(c)、8神戸康輔、22鎌田翔太郎、23野沢玲、17榊原杏太、13坂井剛、14冬至直人

 

交代:冬至→18平松昇 榊原→32青島太一 鎌田→2鈴木康孝 野沢→29吉田新 神戸→10近藤拓海

 

控え:31西田航太 5平松航 20五十嵐海斗 9小川大智 

 

中央大の先発:45猪越優雅、3深澤大輔(c)、27牛澤健、12塩﨑悠司、15岡井駿典、19村上達哉、7髙岸憲伸、26田邉光平、34岩澤桐人、25山崎希一、35栗山且梛

 

交代:村上→5阿久津諒 岩澤→8本間椋 山崎→22鈴木翔太 髙岸→20三木結斗 栗山→32小島偉央

 

控え:1飯吉将通 4松本大輔 28渡辺大智 13曾根大和 

 

(文中敬称略)

先制点は中央大へ

山崎希一選手が決めた

髙岸憲伸選手
栗山且梛選手と孫大河選手が競り合う
栗山且梛選手がシュート
湯沢拓也選手がセーブ
立正大、冬至直人選手がシュート
猪越
1-1に
髙岸憲伸選手

シュートを打つ髙岸憲伸選手

チャンスを迎える髙岸憲伸選手

前半は中央大がチャンスをつくった
髙岸憲伸選手

ハーフタイムへ
バックスタンドには幕が出された
後半へ

中央大のGK猪越優雅選手
髙岸憲伸選手
後半は立正大がゴールに迫る
シュートを打つ髙岸憲伸選手
湯沢拓也選手がセーブ

髙岸憲伸選手

後半途中で交代となった
青島太一選手が決め、立正大が勝ち越し

スタンドで見守った家族やOBのもとへ

 

 

CC BY-NC-ND 4.0 This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International License.

コメントを残す