10月31日に開催された関東大学サッカーリーグの第15節の第1日目。味の素フィールド西が丘では、2部の首位流通経済大と日本体育大が対戦。川崎フロンターレU-18出身、日本体育大の大曽根広汰が先発出場しました。
なお、この試合は、江戸川区陸上競技場で行なわれた立正大 vs 中央大のあとに電車を乗り継いで向かったため、後半からの観戦となりました。
【関東大学サッカーリーグ2部第15節 流通経済大 vs 日本体育大】
10月31日(土)午後1時半キックオフ 味の素フィールド西が丘 晴れ
流通経済大はハーフタイムに3人の交代があり、GK22北川空、最終ラインは右から3佐々木旭、4野々村鷹人、キャプテンの10伊藤敦樹、6佐藤響、中盤の底に14安居海渡、その前に7菊地泰智、9加藤千尋、右に11満田誠、左に23齊藤聖七、前線には18熊澤和希。
日本体育大は、GK21河畑光、最終ラインは右から2菅颯馬、24草地勇輝、19深川大輔、5三浦颯太、ボランチに7小林真鷹、右に4弓削翼、左に11大曽根広汰、トップ下には8伊藤純也、前線には10飛鷹啓介、14河村慶人。
好天に恵まれた西が丘。バックスタンドやゴール裏は閉鎖。開放されたバックスタンドには、多くのサッカーファンらが距離を保った上で腰を下ろし、試合の行方を見守りました。
後半の立ち上がりは、流通経済大がラインを高め、GKの北川もときには、エリア外に出て、伊藤や野々村、安居が左右にボールを動かしながら前に迫る展開。それでも日本体育大も、コンパクトに選手間の距離を保ち、大曽根もエリア前で好カバーを見せるなどして、対応していきます。4分には流通経済大、右サイドに熊澤が流れ、空けたスペースを満田が使い、右へ展開。佐々木が高い位置へ抜け出しクロスを入れますが、日本体育大はブロック。
5分には日本体育大、フィードに大曽根が抜け出しそうになりますが、オフサイド。それでも守りだけではなく、機を見てゴールへ向かう姿勢も示していきます。
日本体育大はさらに後ろで動かそうとする流通経済大に対して、河村や飛鷹、伊藤が前から寄せていき、サイドにボールが入ったところでは大曽根もすばやくプレスをかけていきます。
9分には右サイドからのおりかえ、加藤がシュートを打ちますが、日本体育大は草地がブロック。さらに満田が中央から縦パスを入れていきますが、これをクリアしていきます。
12分には日本体育大も右サイドの高い位置でスローインを得ると、エリア内へうまく抜け出した飛鷹がシュートを打ちますが、北川がセーブ。さらに河村が高い位置でボールをカット、最後は弓削がミドルシュートを打ちますが、枠はとらえられず。
15分には大曽根が左サイドを縦に仕掛け、左へ流れた河村へ。河村が高い位置で折り返しにエリア内へ飛鷹が迫りますが、流通経済大の守りも集中力を保ち、これをクリアしていきます。
19分には、流通経済大、エリア外左でフリーキックを得ると菊地が入れたボール、野々村が遠いサイドへ飛び込みますが、河畑と接触しファールに。21分には日本体育大、流通経済大が後ろからボールを動かそうとするところ、大曽根がエリア内へプレス。北川が前に出そうとしたところ、ブロックしますが、惜しくもラインを割り、シュートにはつながらず。それでもここぞというところで、よく走り、ゴールをおびやかしていきます。
流通経済大は菊地に代わり8仙波大志。攻勢を強める流通経済大は、浮き球にエリア内へ満田が抜け出したり、満田のスルーパスにエリア右へ抜け出した仙波が折り返したりと、ゴールに向かうプレーを重ねていきますが、日本体育大は深川がクリアするなど、最後のところでやらせない守備を見せ、コーナーキックの場面でも安居のシュートをライン上で阻み、好守を見せていきます。
26分には日本体育大、大曽根に代わり26飯田虎之介。その直前に左コーナーキックを得ていた流通経済大は、ニアに合わせ、ボールはゴール右へ向かっていきますが、深川がまたもこれをクリアする好守。さらに右サイドからの仙波の折り返し、エリア内へ佐々木が迫りますが、小林がクリア。
直後には右SBに位置を移した佐藤が仕掛けて、シュートを打ちますが、河畑がセーブ。こぼれ球に対しても飛鷹がカバーを見せ、しのいでいきます。
34分には、流通経済大は熊澤に代わり33菊井悠介。伊藤もときには、前に上がりながらゴール前に人をかけて迫っていきます。日本体育大は菅に代わり28渋井夢希。選手を入れ替え しのごうとした日本体育大でしたが、39分、流通経済大は左クロスを右サイドで拾った佐藤が仕掛けて、エリア外右でのフリーキックを得ます、キッカーの菊井が右足でボールを入れると、セカンドボールを正面で拾った満田が仕掛けてシュート。これがゴール左に決まり、1-1。ついに流通経済大が同点に。
追いつかれた日本体育大は、41分、飛鷹の浮き球に河村がエリア前に抜け出しそうになりますが、北川が前に出て阻み、さらにエリア外右でマイボールにした弓削がシュートを打ちますが、左へ。
すると再び流通経済大はサイドをうまく崩してエリア前に迫っていきますが、満田や佐藤のシュートは日本体育大の守備陣がブロック。すると45分、日本体育大は浮き球に正面へ抜け出した河村が、マークを振り切りエリア前に。北川はこれに対して、ファール。フリーキックを得ます。キッカーは伊藤。右足で入れたボール、飛鷹が合わせますが上に。
ここで日本体育大は弓削に代わり25今井康太。試合はまもなくタイムアップとなり、1-1。両者勝ち点1を分け合うことになりました。
試合を見られたのは後半のみ。勝利にはあと少し届かなかったものの、粘り強い守りを見せていく日本体育大の戦いぶりも、洗練された連係で次々にチャンスをつくっていく流通経済大の強さも、それぞれ印象に残るものがありました。そして、攻守に走り回り、献身的な姿勢を見せていく大曽根を、久しぶりに見られたことは何よりもとても嬉しくなるものがありました。
これからもそのプレーをとても楽しみにしています。
前半0-1 後半1-0 計1-1
得点:満田誠(流通経済大) 飛鷹啓介(日本体育大)
流通経済大の先発:22北川空、2河西守生、4野々村鷹人、10伊藤敦樹(c)、6佐藤響、7菊地泰智、14安居海渡、27丸山優太朗、26加瀬直輝、18熊澤和希、6佐藤響
交代:丸山→9加藤千尋 加瀬→11満田誠 河西→23齊藤聖七 熊澤→33菊井悠介 菊地→8仙波大志
控え:31薄井覇斗 12アピアタウィア久 16永井颯太 20関野元弥
日本体育大の先発:21河畑光、2菅颯馬、24草地勇輝、19深川大輔、5三浦颯太、7小林真鷹、4弓削翼、11大曽根広汰、8伊藤純也、10飛鷹啓介、14河村慶人
交代:大曽根→26飯田虎之介 菅→28渋井夢希 弓削→25今井康太
控え:1村田怜穏 13河原地亮太 22佐多秀哉 16三田野慧 20山本剛嗣
(文中敬称略)
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