関東大学サッカーリーグのリーグ戦が行われる一方で、トップチームに登録されていなかったり、出場機会がない選手たちが力を磨く場であるインディペンデンスリーグが4月下旬から始まっています。
5月29日は慶應義塾大学の下田グラウンドへ。昨年フロンターレU-18から卒業した選手では関東大学サッカーリーグ1部で、専修の岸晃司が2ゴール、筑波の三笘薫もコンスタントにサブに入り途中出場を重ねていますが、慶應へ進んだ渡邉啓太郎もインディペンデンスリーグでゴールを決めて、アシストを重ねるなどしています。
【インディペンデンスリーグ2部Bブロック 慶應義塾大U-22Bvs筑波大U-22B】
5月29日(日)正午キックオフ 慶應義塾大学下田グラウンド 晴れ
慶應の先発メンバーはGK41藤川誠人、DFは右から49前田啓介、66鈴木将太、93風間真哉、118山本研、ボランチはキャプテンの73藤川裕章、107田島敬太、右MF119渡邉啓太郎、左MF80近藤貫太、トップ下89八田和巳、FW116福本拓海。昨年川崎フロンターレU-18で右MFとして欠かせない選手だった渡邉が先発。近藤貫太は関東大学サッカーリーグでも活躍したあと、退部してJ2の愛媛FCでプレーをしたのち、今年戻ってきた選手。
筑波の先発メンバーはGK30森岡亮、DFは右から28森田真陽、5鍵野洋希、17キャプテンの角井勇太、27中村脩人、ボランチは33山田魁人、32佐々木智康、右MF25川崎将輝、左MF15高田啓伍、FW16西村日向、46酒井龍
試合は一進一退。7分には慶應、近藤貫太が左から中へ切れ込みシュートを打つも左に。一方の筑波もこぼれ球にエリア左から高田がシュートを打ちますがこちらも決まらず。
13分には渡邉の右サイドからの仕掛けに福本がエリア内へ。しかし、筑波のDFの寄せの前にシュートを打つことはできず。
筑波は森田と川崎がうまくポジションを入れ換えて起点になって慶應を押し込んでいきますが、最後の精度を欠き、前日の関東大学サッカーリーグでもトップチームが見せたような粘り強い慶應の守備もあって、なかなかゴールを決めるには至らず。
20分には慶應、渡邉のリターンを受けた田島がエリア右からシュートを打ちますが、左へ。
30分には筑波、鍵野のフィードを受けた森田のスルーパスに西村が反応し、エリア右からシュートを打つもここはGK藤川誠人が好セーブを見せて対応。
すると慶應、右SBの前田啓介が右サイドから仕掛けてエリア外右へ進入、その折り返しに福本が合わせるとこれがゴールネットを揺らして1-0。先制します。
ここから筑波も中村の左クロスに酒井、さらにはコーナーキックのこぼれ球を拾い、山田がシュートを打ちますがいずれも藤川誠人が阻んで同点とはならず。前半は1-0でタイムアップとなりました。
後半もともにゴールへ迫る場面が多い展開に。1分には慶應の山本がエリア左へ進入、しかしシュートは上へ。3分には筑波、酒井が右から好クロスを上げますがGK藤川誠人がパンチング。
直後には慶應がカウンター、八田がGK森岡が前へ出ているのを見てループシュートで狙いますがこれはキャッチされて決まらず。渡邉も5分には縦へ仕掛けて折り返しますが、藤川裕章は
わずかに触れず。
10分には筑波、カウンターから酒井が仕掛けてシュートに持ち込みますが、枠外に。さらにエリア左から高田がシュートを打つもブロックに阻まれるとこぼれ球を拾った佐々木のシュートはGK藤川誠人の正面に。18分には筑波、酒井に代えて8鯨岡裕平。20分には川崎に代えて34宮崎一馬。22分には慶應も八田に代わり109多嶋田雅司。25分には筑波酒井に代わり23跡部峻平。
27分には慶應、近藤の左サイドからのサイドチェンジをエリア右で福本が受けるとシュートのこぼれ球を多嶋田が決めて2-0。
ここで筑波は川崎に代えて26成ヶ澤雅人。慶應は29分には渡邉に代わり36松本渓。さらに前田に代わり55澤田泰祐、筑波も高田に代わり12八田祐人。36分には慶應、藤川裕章に代わり29伊藤駿。次々に選手が交代します。その後も慶應は多嶋田と福本を起点にゴールへ迫りますが3点目はならず。45分には福本に代わり85原田圭。
筑波も跡部がエリア内へ迫るなどして追いすがりますが、こちらもシュートを決めることはできず。試合は2-0で慶應の勝利となりました。
前半1-0 後半1-0 計2-0
得点:福本拓海、多嶋田雅司(慶應)
慶應の先発:41藤川誠人、49前田啓介、66鈴木将太、93風間真哉、118山本研、73藤川裕章=cap、107田島敬太、119渡邉啓太郎、80近藤貫太、89八田和巳、116福本拓海
交代:八田→109多嶋田雅司 渡邉→36松本渓 前田→55澤田泰祐 藤川裕→29伊藤駿 福本→85原田圭
筑波の先発:30森岡亮、28森田真陽、5鍵野洋希、17角井勇太、27中村脩人、33山田魁人、32佐々木智康、25川崎将輝、15高田啓伍、16西村日向、46酒井龍
交代:西村→8鯨岡裕平 酒井→23跡部峻平 川崎→26成ヶ澤雅人 高田→12八田祐人
インディペンデンスリーグには川崎フロンターレU-18の出身の選手ではそのほか、東京国際大の相馬健一朗、国士舘の小川穂高、大河内流星、神奈川大の河村英侑らがここまで出場しています。フロンターレのアカデミーで育った選手たちがそれぞれ、いいプレーをすることを願っています。
(文中敬称略)
This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International License.