大学サッカーの夏の王者を決める8月の総理大臣杯へ向けた予選が各地で始まっています。
東北地区では川崎フロンターレU-18出身の伊藤健太や原島亨太がいる富士大学が予選のトーナメントで準優勝、総理大臣杯の出場権を獲得、伊藤健太もゴールを決めるなどして貢献しました。
6月1日は関西学生サッカー選手権の準決勝へ。
この大会では関西に割り振られた総理大臣杯の6つの出場枠を決めており、準決勝には立命館大、関西大、びわこ成蹊スポーツ大、大阪体育大が進出。この4チームは総理大臣杯の出場権を獲得しており、ここからは関西のタイトルを目指すプライドをかけた戦いといったところ。
【関西学生サッカー選手権準決勝 びわこ成蹊スポーツ大vs大阪体育大】
6月1日(水)午後5時半キックオフ キンチョウスタジアム 晴れ
びわこ成蹊スポーツ大の先発はGK31岡田慎司、DFは右から23柳田健太、3山本義道、5宮大樹、22中濱颯斗、ボランチは24喜多村知範、12荒木大輝、右MFキャプテンの14田路大樹、左MF13曽根田穣、トップ下に8熊田克斗、FW9堂安憂
大阪体育大の先発はGK31立川小太郎、DFは右から6平田健人、キャプテンの5秋山拓也、3羽田昇平、20小川明、ボランチは7森永佑、8後藤虹介、右MF9浅野雄也、左MF11末吉塁、FWは10池上丈二、24大田賢生。川崎フロンターレU-18出身のDF2太田賢吾がベンチスタート。
試合はスピードのある熊田、堂安を裏へ走らせるびわこ成蹊スポーツ大、大田が裏を狙って駆け引きをしてくる大阪体育大がしのぎをけずっていきます。7分には大阪体育大、後藤虹介がGK岡田が前へ出ているのを見てロングシュートで狙いますが、GK岡田が対応。直後には池上の左コーナーキックに羽田が合わせますが上に外れます。
10分にはびわこ成蹊スポーツ大、田路のスルーパスに抜け出した熊田が右からエリア前へボールを出しますが堂安はオフサイド。
ここからびわこ成蹊スポーツ大は喜多村や荒木、大阪体育大は後藤や森永と、両チームのボランチが中盤で激しくセカンドボールを競い合う展開に。長いボールに対してはびわこ成蹊スポーツ大の宮、大阪体育大の秋山がハイボールへの強さを見せる場面が目立っていきます。
そんななか、32分にはびわこ成蹊スポーツ大、熊田のスルーパスに堂安がエリア内抜け出しますがシュートは大阪体育大のGK立川が前へ出て防ぐ好守。一方の大阪体育大も右サイドに開いた池上のサイドチェンジから、最後は末吉が左からシュートを放ちますがこちらもブロックされて決めることはできず。42分にはエリア外左、池上のフリーキックに羽田が合わせますがGK岡田がキャッチ。前半は0-0でタイムアップとなりました。
後半は立ち上がりは大阪体育大。末吉のポストプレーから大田がシュートを打つも右へ。7分にはびわこ成蹊スポーツ大、スローインからエリア右の田路がシュートを打ちますがこれは、枠外。ここでびわこ成蹊スポーツ大は田路に代えて6清川流石。
11分には大阪体育大、池上の右コーナーキックに、秋山が頭で合わせますが上へ。やや大阪体育大の押し込む時間帯が続いたなかで、14分にはエリア外左でフリーキック、池上がエリア内へボールを入れるとこれを左足で押し込んだのは森永。ゴールネットが揺れて0-1。先制点は大阪体育大。
びわこ成蹊スポーツ大は柳田が負傷し、交代で手間取って10人の時間が少し長く続き、34忽那喬司が入ってボランチ、荒木が右SBに。大阪体育大も26分には浅野に代わり32林大地が入って池上が右MFに。32分には左クロスに林がエリア内合わせる決定的なかたちをつくりますがシュートは右へ。追加点とはなりません。
びわこ成蹊スポーツ大は同点を狙って熊田や清川、堂安が前線で動いてゴールをうかがいますがなかなか決定機をつくることはできず。
35分にはびわこ成蹊スポーツ大、熊田に代わり32井上直輝、大阪体育大も秋山に代わって太田賢吾が入り、DFは右から太田、平田、羽田、小川に。
直後にはびわこ成蹊スポーツ大、右クロスにエリア内、入ったばかりの井上がダイレクトでシュートを打ちますがここは立川が反応。いい形をつくりましたが追い付くことはできず。
大阪体育大もマイボールになると太田や小川らが上下動を繰り返して追加点を狙っていきますが、時間が終盤に差し掛かると交代で入った林に代えて4菊池流帆を入れ前線でボールをキープ。サイドから人数をかけて攻勢に出るびわこ成蹊スポーツ大に対しては太田や平田らがよく体をはる場面が目立っていきます。
終盤にはびわこ成蹊スポーツ大もセットプレーから同点を狙っていきますがこれをしのいだ大阪体育大が逃げ切り、試合は0-1。大阪体育大が決勝へ進むことになりました。
前半0-0 後半0-1 計0-1
得点:森永佑(大阪体育大)
びわこ成蹊スポーツ大の先発:31岡田慎司、23柳田健太、3山本義道、5宮大樹、22中濱颯斗、24喜多村知範、12荒木大輝、14田路大樹=cap、13曽根田穣、8熊田克斗、FW9堂安憂
交代:田路→6清川流石 柳田→34忽那喬司 熊田→35井上直輝
控え:1田中勘太 27佐藤拓真 17上村大悟 32田村大樹
大阪体育大の先発:31立川小太郎、6平田健人、5秋山拓也=cap、3羽田昇平、20小川明、7森永佑、8後藤虹介、9浅野雄也、11末吉塁、10池上丈二、24大田賢生
交代:浅野→32林大地 秋山→2太田賢吾 林→4菊池流帆
控え:21本田渉 23江郷下奨 17立川嶺 26古城優
翌2日行われた決定戦では、フロンターレU-18出身の脇坂泰斗、長谷川隼、名良橋拓真がいる阪南大が大阪産業大に1-0で勝利し、総理大臣杯の出場権を獲得することになりました。
昨年冬の全日本大学サッカー選手権では退場し、悔いを残すかたちでシーズンを終えたであろう太田、チームは全日本大学サッカー選手権の決勝へ進んだものの自らは怪我で大会を欠場することになってしまった脇坂らが、夏の全国の舞台で生き生きとプレーをすることを願っています。
(文中敬称略)
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