10月30日の等々力第一サッカー場。川崎フロンターレU-18と東急SレイエスU-18との練習試合の後は、川崎フロンターレU-15が関東ユース(U-15)サッカーリーグ、GRANDE FC戦に臨みました。
大会形式が当初から変更され、全9試合で行われることになったリーグ戦は、この日を含めて残り2試合であり、GRANDE FC戦はフロンターレにとって、ホーム最終戦。
フロンターレは、前節ワセダクラブForza´02に0-2で敗れており、ここまで4勝1分け2敗、勝ち点13。首位Forza´02は勝ち点19としており、首位で1部へ自動昇格するためには、残り試合をすべて勝ちたい、という状況でこの日の試合を迎えました。
この記事は、フロンターレに取材を依頼し、了解を得たうえで書かせていただきました。
【川崎フロンターレU-15 関東ユース(U-15)サッカーリーグ2部Aブロック第7節 vs GRANDE FC】
10月30日(土)午後4時2分キックオフ 等々力第一サッカー場 晴れ 40分ハーフ
フロンターレの先発は、GK21松澤成音、最終ラインは右から13加治佐海、3山中大輝、4土屋櫂大、6柴田翔太郎、ボランチはキャプテンの5田所莉旺、14齊名優太、右MF8知久陽輝、左MF9児玉昌太郎、前線には10矢越幹都、7香取武。
GRANDE FCの先発は、GK1渕上舜亮、最終ラインは右から18大塚獅童、14工藤舜大、13清水巌、キャプテンの4寺尾帆高、ボランチは2萩原奨泰、20紺野颯樹、右MF30田中晴喜、左MF9池田拓歩、トップ下19宇野大稀、前線には6阿武大瑚。
フロンターレU-18とレイエスとの練習試合の時と同様、穏やかな気候のなか、始まった試合。
立ち上がりは、GRANDE FCが左サイドからの攻めに持ち込んでいくも、フロンターレはこれをしのいでいくと、3分には中央で田所が持ち上がり左へ展開。
児玉から柴田とつなぎ、柴田のクロスを遠いサイド、知久が折り返すと、こぼれ球に詰めた矢越が正面でシュートを打ちますが、GRANDE FCの体を張った守備に阻まれていきます。
フロンターレは両サイドを生かして、攻めに持ち込み、知久や加治佐、柴田や児玉がよく連係。
5分には、柴田のサイドチェンジをおさめた知久が、切れ込んでエリア外右へ。ミドルシュートを打ちますが、GK渕上がセーブ。
GRANDE FCも中央で球際に厳しく競り合い、7分にはエリア外正面で、フロンターレにファールがあり、フリーキックに。工藤が直接右足で狙いますが、右へそれていきます。
フロンターレは、齊名や田所、山中や土屋が左右に動かし、8分には齊名からやや右、知久へつながり、知久の浮き球のパスに、香取がエリア正面へ走り込みますが、GK渕上がセーブ。
直後には渕上がエリア左を狙い、フィード。GRANDE FCのチャンスになりそうになりますが、松澤が前に出て阻む好守を見せていきます。
さらにGRANDE FCは、中央でボールを奪い、右へ展開。右サイドから折り返すも、土屋がカバー。最後のところで、集中した守りを見せていきます。
11分には、フロンターレにアクシデント、知久が負傷しピッチの外へ。
一時10人となったフロンターレは、香取が右サイドに下り、コンパクトに。出足の良さでボールを奪い、田所のクリアしたボールを右サイドで香取が粘り強く競り、しのいでいきます。
フロンターレは知久がそのまま交代となり、11八田秀斗が入り前線、香取が右MFへ。
フロンターレは再び柴田や児玉、加治佐がそれぞれのサイドでしかけ、田所や齊名、八田や矢越がうまく間で受けながら前に出ていきます。
細かくつなぎ、田所や山中らがボールをよくカットする場面が続いていき、20分には土屋から左へ展開。児玉の斜めに入れたパスを間で八田が受け、矢越につなぎ、矢越のスルーパスに、香取がエリア内右へ。 しかし、シュートはブロック。
コーナーキックのセカンドボールも拾い、最終ラインの土屋のスルーパスに柴田が仕掛けていくなど、幅を持って攻めていくと 飲水タイムをはさんで、25分には、加治佐の斜めに入れたパスを下がり目で八田がおさめ、ボールは齊名へ。齊名が左サイドに展開し、柴田へ。柴田が左サイドから浮き球を入れると、香取が走り込み、ダイレクトでシュートを打ちますが、枠はとらえられず。
GRANDE FCがエリア前へのルーズボールに迫りそうになる場面でも、柴田がカバーするなどして、そこから攻めに持ち込んでいくフロンターレ。
27分には山中のパスから香取が右サイド、高い位置へ。折り返しに八田が迫りますが、GRANDE FCはクリア。
セカンドボールを拾った齊名は、後ろに戻し、山中から土屋、再び齊名が受け、下がり目の矢越へ。
さらに最終ラインで回して、齊名のパスに、加治佐がエリア内へ迫りますが、GRANDE FCはクリア。
30分には、矢越の縦パスを正面で受けた八田が、うまく反転。そのパスに、エリア左へ児玉が迫りますが、ここでもGRANDE FCの守りが阻んでいきます。
セカンドボールに対しても、加治佐がすばやくものにするなど、流れをわたさずプレーを重ねていくフロンターレ。
35分には、矢越から右サイド、香取、香取から高い位置の加治佐へつながり、加治佐は折り返すも、ここでもクリア。
さらに左サイドに開いた児玉のパスに柴田が高い位置へ抜け出そうとしていき、中央でGRANDE FCがボールを奪ったところでも田所や齊名がすばやくボールを奪い返すなどしていきます。
37分には、山中から右サイド、香取へ展開。香取が斜めに入れたパス、中央で児玉が受け、児玉の縦パスを受けた八田が正面でシュートを打ちますが、渕上がセーブ。
38分には、右サイドに開いた香取のスルーパスに、八田がエリア内、抜け出しますが、オフサイド。
直後には、児玉から正面の八田へ。八田のスルーパスに、エリア右、香取がシュートを打ちますが、ボールは惜しくもポスト。
そこから攻めに転じたGRANDE FCは右サイドの高い位置へ、阿武が抜け出していきますが、山中が寄せてクリアしていきます。 GRANDE FCは42分、萩原に代わり25松下蓮。
フロンターレはさらに中央の香取から左サイド、児玉から柴田、中央の齊名から八田、後ろに戻して山中から加治佐と両サイドを生かして相手陣内で時間を重ねていき、前半はタイムアップ。0-0でハーフタイムとなります。
後半も立ち上がりは、GRANDE FCが左サイドから攻めに持ち込んでいくも、加治佐がクリアしたボールを八田がおさめ、齊名につなぎ、最終ラインに戻して、落ち着かせに。
ふたたび、最終ラインからの組み立てを図り、左サイド、児玉、柴田の仕掛けからゴールをうかがい、失っても高い位置で土屋がカット。山中や加治佐が多くボールに触れながら、攻めの機会をうかがっていきます。
7分には、中央でパスを回して、齊名の縦パスに正面へ抜け出した児玉がシュートを打ちますが、渕上がセーブ。 さらに田所も八田とのパス交換から中央突破を図ったり、左サイドの児玉が斜めに入れたパスを八田がおさめ、齊名を経由して右サイドの高い位置、加治佐から香取へとつないだりしながら、フロンターレは前に出ていきます。
GRANDE FCも右サイドからの攻めに持ち込んだり、間でボールをカットし、右サイドに展開したりしていきますが、土屋や田所がカバーし、チャンスをつくらせずにプレーを重ねていきます。
14分には、矢越が高い位置でカット、スルーパスにエリア内へ八田が抜け出しますが、GRANDE FCの守備に遭い、シュートには至らず。
16分には左サイド、児玉が入れたパスを、正面で矢越がおさめ、そのパスにエリア右へ、香取が抜け出して、シュートを打ちますが、ミートしきれず。
さらに中央で齊名や矢越がパス交換を繰り返し、両サイドも高くして、相手陣内でプレーを重ねていくフロンターレ。18分には、児玉のパスから柴田が左サイドを仕掛け、折り返すもGRANDE FCはブロック。
ここから立て続けの左コーナーキックとなり、2度目のコーナーキックで、柴田はショートコーナーを選択。柴田が左クロスを入れると、八田がヘディングシュート。しかし、左へ。
20分には、中でカットした齊名がミドルシュートを打つも、GRANDE FCはブロック。
23分には、右サイド、加治佐が仕掛けていくと、エリア外右でGRANDE FCにファールがあり、フリーキックに。柴田が入れたボールのセカンドボールを拾い、正面で浮き球を入れると、攻め残っていた山中が抜け出しますが、オフサイド。
24分には、高い位置でGRANDE FCがボールをカット。エリア内へ仕掛けますが、土屋が厳しく寄せていきカバー。そこから攻めに再び持ち込んだフロンターレは、児玉から柴田とつながり、柴田が高い位置で折り返すと、エリア内、香取、八田が飛び込みますが、さわることはできず。
フロンターレはここで矢越に代わり2岩坪瑛太、児玉に代わり27柏村涼太。岩坪が前線、柏村が右SB、加治佐が左へ。 GRANDE FCも31分には、阿武に代わり15村越翔。
33分には、フロンターレ、さらに交代、齊名に代わり25林駿佑、香取に代わり42恩田裕太郎。 右サイドに岩坪が流れ、受けた恩田が右サイドから斜めに仕掛ける姿勢を見せたり、林の左サイドを突くパスに、加治佐が抜け出し、仕掛けていったり、田所のパスに柏村が高い位置へ仕掛けていき、切り返しから突破を図ったりと、フロンターレは相手エリア前に迫っていきますが、GRANDE FCも粘り強く守り、なかなかちゃんつに至らない場面が続いていきます。
36分には、GRANDE FCに交代、池田に代わり3外山翔、寺尾に代わり16渡邊歩陸。
ここからGRANDE FCは、フロンターレが後ろから回していこうとするところで、厳しく前からプレス。 フロンターレは、なかなか相手陣内までいけない時間が続いていきます。
それでも40分には、柴田がサイドを変え、ボールは右サイドへ。恩田とのパス交換から柏村が高い位置へ。柏村は折り返しますが、ラインを割りシュートには至らず。
アディショナルタイムに入り、41分には左サイドのスローインの流れから、GRANDE FC、枠をとらえたミドルシュートを打ちますが、松澤がセーブ。
42分には、山中のクリアボールを、恩田がおさめ、岩坪が右サイドに流れていき、右サイドでのスローインに。そこから左サイドに展開したフロンターレは、柴田から加治佐とつないで、加治佐が切れ込み、そのパスに、エリア内へ抜け出した恩田がシュートを打ちますが、枠はとらえられず、ゴールキックに。
試合はタイムアップとなり、0-0。
フロンターレは勝利はならず、引き分けに終わりました。
フロンターレの2部での優勝はなくなりました。 それでも多くの選手がかかわり、アイディアを出してチャンスをつくりだしていったことは、これからに必ずつながるものになると思います。
これまで積み重ねてきたものを、残り1試合となったリーグ戦、そして、これから始まる高円宮杯の関東予選で、生かしていけますように。選手たちそれぞれの活躍を願っています。
前半0-0 後半0-0 計0-0
フロンターレの先発:21松澤成音、13加治佐海、3山中大輝、4土屋櫂大、6柴田翔太郎、5田所莉旺(c)、14齊名優太、8知久陽輝、9児玉昌太郎、10矢越幹都、7香取武
交代:知久→11八田秀斗 矢越→2岩坪瑛太 児玉→27柏村涼太 齊名→25林駿佑 香取→42恩田裕太郎
GRANDE FCの先発:1渕上舜亮、18大塚獅童、14工藤舜大、13清水巌、4寺尾帆高(c)、2萩原奨泰、20紺野颯樹、30田中晴喜、9池田拓歩、19宇野大稀、6阿武大瑚
交代:萩原→25松下蓮 阿武→15村越翔 池田→3外山翔 寺尾→16渡邊歩陸
(文中敬称略)
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