1ショット日記「ただいまは言わない」


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9月3日、等々力陸上競技場で行われた天皇杯2回戦、川崎フロンターレが対戦したブラウブリッツ秋田のゴールを守ったのは2011年途中、フロンターレにやって来た松本拓也選手でした。在籍したのは半年ほど、ピッチに立つことはありませんでしたが、8連敗を喫するなど苦しい時期のチームを熱い言葉で鼓舞してくれた、鮮烈な印象を残した選手でした。

試合後、フロンターレのサポーターへあいさつに来た松本選手には多くの「お帰りなさい」の声がかけられました。それに対して、松本選手は「まだ『ただいま』は言いません」「またフロンターレのエンブレムをつけられるように頑張ります」「そのときに『ただいま』を言います」「年々フロンターレに対する想いが強くなってきた」。あの頃と変わらない熱い言葉で、心をつかむ姿がそこにはありました。また「お帰りなさい」と言えるように。今度は「ただいま」を聞けるように。その日を待っています。

【天皇杯2回戦 川崎フロンターレvsブラウブリッツ秋田】
9月3日(土)午後7時3分キックオフ 等々力陸上競技場 曇り時々雨 5088人
前半0-1 後半3-0 計3-1
得点:エドゥアルド、大久保嘉人、田坂祐介(川崎) 前山恭平(秋田)

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