9月4日は浦和駒場スタジアムへ。プリンスリーグ関東は第12節。前節三菱養和ユースを1-0で下した川崎フロンターレU-18は首位に立つ浦和レッズユースと対戦しました。前回の対戦では0-2。敗れています。
【川崎フロンターレU-18 プリンスリーグ関東第12節vs浦和レッズユース】
9月4日(日)午前10時キックオフ くもり一時雨のち晴れ 浦和駒場スタジアム
フロンターレの先発はGK16早坂勇希、DFは右から14小川真輝、34高吉正真、22新井秀明、3川崎晶弘、ボランチはキャプテン10田中碧、7桝谷岳良、右MF11道本大飛、左MF8栗脇拓人、トップ下18村田聖樹、FW26宮代大聖。AFU U-16選手権に臨むU-16日本代表に選ばれた宮代はこの試合を最後にしばらくチームから離れることになります。
レッズの先発はGK1山田晃士、DFは右から3関慎之介、40橋岡大樹、5遠藤凌、6鈴木海都、ボランチは16大西翔也、キャプテン10渡辺陽、右MF23シマブクカズヨシ、左MF9川上エドオジョン智慧、トップ下8松高遼、FW14井澤春輝
曇り空、時折雨もぱらつく変わりやすい天気のなか、行われた試合は立ち上がりから井澤のキープ力を生かしたレッズのペースに。1分には左クロスをエリア内でうまくおさめた井澤が前を向いてシュート。枠をとらえますが早坂がこれを弾き出す好守、最後は小川がクリアをしてしのいでいきます。
レッズはフロンターレの最終ラインでの組み立てを狙い、井澤や松高らがプレスをかけ、それに対して田中や桝谷がCBの間におりて、サポートを試みますが、なかなかうまくはいかず。5分にはエリア前でボールを失い、エリア外右からシマブクにシュートを打たれるもこれは上に。さらにまたもエリア前で失ったところから松高にシュートを打たれるもこれは早坂が再び素晴らしい反応を見せてゴールを許さず。
フロンターレにとってはひやりとする場面はさらに続き、8分には川上がドリブルで仕掛けて左から折り返すとエリア前でうまく受けた渡辺のシュートはポストをたたき、決まらず。レッズはこの川上とシマブクの両サイドからの仕掛けを武器にこのあともフロンターレをおびやかしていきます。
なかなか攻撃に転じられなかったフロンターレもレッズの立ち上がりから続いた前からの守備がやや緩むとようやくボールを回せるように。栗脇が左からドリブルでよく仕掛けて打開を図っていきます。25分にはこの日最初のコーナーキック、左から小川が入れたボールに宮代がニアで合わせますが左に。さらにエリア前で田中がボールを奪いエリア右の村田へパス。対面する選手を一人かわして村田が放ったシュートは上へ。
レッズも直後にはエリア前で、再び井澤がボールを受けてうまく前を向いて強烈なシュート。枠をとらえますが、早坂がこれをしっかりキャッチ。さらに川上がエリア左へ進入、シュートに持ち込むも高吉がブロック。レッズの攻勢は続き、左サイドからのシマブクのフリーキックにエリア内、橋岡が頭で合わせますが早坂がまたも好守。
直後にはフロンターレも中盤でボールを奪い、村田から右サイドの道本へ展開。道本はエリア右からシュートを打つもこれは上に。
次第にフロンターレもゴールへ迫る場面が増えてきたところでしたが先制したのはレッズ。35分左サイドからドリブルで仕掛けられクロスを上げられるとこれを川上が折り返し、最後はエリア内、松高のシュートがゴールネットを揺らし0-1。分厚い攻めの前に、早坂の好守と高吉、新井らの体をはった対応でしのいできたフロンターレも止めることはできず。
前半は0-1でタイムアップとなります。
前半は曇り空に時折雨も降っていた駒場スタジアムでしたが、黒い雲はいつのまにやらどこかへ去りすっかり青空が広がって気温は上昇。汗ばむ暑さに。
フロンターレは道本に代えて6小泉靖弥を右MFに入れての後半へ。
立ち上がりは間でうまくボールを受けてフロンターレがレッズのエリア前に迫って始まった後半でしたが、最初の決定機はレッズに。縦パスをエリア左で受けた川上がうまく前を向いてシュートを放つもこれはポストに。
フロンターレは小泉が右サイドから仕掛けてゴールへ迫り、小川のフリーキックなどからもゴールを狙いますが、決定的な場面をつくるには至らず。
9分にはレッズ、川上に代わり20長倉幹樹が左MFに。
10分にはフロンターレ、桝谷が右へパスを出すと抜け出した小泉がエリア右から仕掛けますがレッズの守備陣がクリア。得たコーナーキック、ショートコーナーを選択しますがショートには至らず。
川上が下がったレッズの左サイドからの攻勢もやまず。14分には交代で入った長倉がスピードにのり、エリア内左へ進入。シュートを打つもまたも早坂が好セーブ。
さらに15分にはシマブクが右からドリブルで一気にエリア前へ。シュートに持ち込むも高吉がブロックしコーナーキックに。左からシマブクが入れたボールに遠藤が合わせますが上へ。
フロンターレは最終ラインに早坂、前からは村田が降りて組み立てに加わりますがなかなかエリア前へ迫れず。21分には小川に代わり2横山尚貴が右SBに。
27分にはパスをつないで右サイド、村田のパスに横山が抜け出すもこれはオフサイド。28分には田中が持ち上がり右へパスを出すと受けた小泉が仕掛けてエリア前、宮代へ。宮代はシュートを打つもブロックに阻まれます。
田中や桝谷がかかわって追い付こうと攻勢をかけたフロンターレでしたが、30分も過ぎると次第にパスがずれて相手に渡り、シマブクらの仕掛けからレッズの攻勢を逆に受けてしまう場面が目立っていきます。
37分には桝谷に代わり15池谷祐輔がボランチ、栗脇に代えて4伊従啓太郎が入り、前線は伊従、宮代に。村田が左MFに。伊従の高さを生かして同点を狙いにいきます。
しかし、決定的な場面をつくったのはレッズ。40分には右から松高の折り返したボールにエリア前左、渡辺がフリーでシュートを打ちますが、右へ。フロンターレとしては首の皮が一枚つながった場面に。
41分にはフロンターレ、池谷のフリーキックにエリア前左新井が頭で合わせるも揺らしたのはサイドネット。ここでレッズはシマブクに代わり11時里幹樹。3分間のロスタイムに入り、井澤に代わり7伊藤敦樹。逃げ切りにかかります。
フロンターレはマイボールになると、時には早坂が高い位置まで上がってボールを入れて伊従を生かした攻めをしようと試みます。
ロスタイムも2分を過ぎる頃、右コーナーキックを得ると池谷がボールを入れますがこれはシュートに至らず。しかし。セカンドボールを拾い右から村田がボールを入れるとエリア内こぼれてきたボールを拾ったのは伊従。うまくトラップをしてボールをおさめ、右足を振り抜くとこれがゴールネットを揺らし1-1。得意気な顔で駆け出す伊従に選手が次々に集まり笑顔に。土壇場で追い付いたのはフロンターレ。劣勢にも夏でつちかった粘り強い姿勢で戦い抜いて、最後には貴重な貴重な勝ち点1を得ることになりました。
前半0-1 後半1-0 計1-1
得点:松高遼(浦和) 伊従啓太郎(川崎)
フロンターレの先発:16早坂勇希、14小川真輝、34高吉正真、22新井秀明、3川崎晶弘、10田中碧=cap、7桝谷岳良、11道本大飛、8栗脇拓人、18村田聖樹、26宮代大聖
交代:道本→6小泉靖弥 小川→2横山尚貴 桝谷→15池谷祐輔 栗脇→4伊従啓太郎
控え:21浅川将輝 20森陽平 17大曽根広汰 31上野綜太 28山田新
レッズの先発:1山田晃士、3関慎之介、40橋岡大樹、5遠藤凌、6鈴木海都、16大西翔也、10渡辺陽=cap、23シマブクカズヨシ、9川上エドオジョン智慧、8松高遼、14井澤春輝
交代:川上→20長倉幹樹 シマブク→11時里幹樹 井澤→7伊藤敦樹
第12節を終えて川崎フロンターレU-18は4勝4分け4敗、得点13、失点16、暫定5位。次節は9月10日、麻生グラウンドにて山梨学院高校との対戦となります。
(文中敬称略)
写真はかんちさん撮影のものを多く使わせていただきました。ありがとうございます!
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