【インディペンデンスリーグ1部Aブロック 明治学院大U-22A vs 産業能率大U-22A】
7月8日(土)午前10時キックオフ 明治学院大横浜キャンパスへボンフィールド くもり
7月8日、明治学院大横浜キャンパスへボンフィールドで行われたインディペンデンスリーグ、明治学院大U-22A vs 産業能率大U-22A。
明治学院大はフロンターレU-18出身の、MF102内海太瑚が先発。一方の明治学院大はこちらもフロンターレU-18出身、DF5松永竜之介、FW16岡崎玄がメンバー入り。
フロンターレU-18では同期だった3年生3人が試合に臨みました。
登録はMFでしたが、左のCBでの先発となった内海は、時折強い風が吹く中、浮き球を産業能率大が入れてくる中、粘り強く対応。ゴールの前に産業能率大が迫る場面では、球際の厳しさを見せ、ボールを奪いに。
また、明治学院大が後ろから組み立てる場面では、うまく中盤の15堀田 尚輝につなげるなど、多くボールに触れながら、攻撃につなげようとしていきます。
そんななか、先手を取ったのは産業能率大。高い位置でボールをカットすると、17我妻岳との連係から11岸本尚也がエリア内左へ。シュートを打つとこれが決まり、0-1。
産業能率大が先制点を奪います。
明治学院大も、テンポよく動かし、エリア左へ32荻原康太が迫る場面をつくりますが、産業能率大も集中した守りを見せ、対応していきます。
産業能率大は、さらに下がり目で受けた岸本のスルーパスに、我妻がエリア内へ。こぼれ球からシュートを打っていきますが、左に。
さらに19新井光から左へ展開。2梅崎拓弥がクロス。エリア左、新井が抜け出しますが、明治学院大はカバー。
産業能率大が、さらに最後尾から動かし、フィードも交えながら前に出る場面をつくりますが、メンバー外の選手の応援も得て、明治学院大の選手たちも集中力を保ち、対応していきます。
飲水タイムをはさみ、最終ラインの82田中海州の出足の良いカットから、攻撃へ持ち込んでいくのは明治学院大。
右に開いたキャプテンの96西川雄太のスルーパスから、ゴールへ迫る場面をつくるなどしていきます。
29分には、右コーナーキックを得ると、キッカーの内海は右足で遠いサイドに供給。エリア左、洞澤がシュートを打つと、これが決まり、1-1。
応援していた選手たちからも、「ダイゴ、ナイスボール!」と声が出るキックから、明治学院大が追いつきます。
追いつかれた産業能率大は、新井の仕掛けなどで前へ迫り、右サイドでボールを動かし、13岩﨑大翔がエリア右へ進入する場面をつくりますが、明治学院大は中盤の30今井陸翔がカバー。
エリア内へ入ったボールも、内海がクリア。しのいでいきます。
36分には、産業能率大、右へ流れた我妻から、エリア外右で受けた18渡辺健斗がミドルシュート。しかし、枠はとらえられず。
産業能率大がボールを動かす中、じれずに対応していく明治学院大。内海もボールをカット。前線の32萩原康太につながるようなかたちで対応していきます。
すると、43分には産業能率大にファールがあり、明治学院大のエリア外右でのフリーキックに。
キッカーは内海。エリア内へボールを入れると、田中海州につながりますが、最後は田中のファールに。
産業能率大も、直後にはパス交換から新井が左からの折り返し。しかし、81佐久間琉平がセーブ。
前半は1-1でタイムアップとなります。
後半立ち上がりには、産業能率大、3岩﨑慶太のフィードに、動き出した我妻がエリア前に。しかし、明治学院大は103早川龍弥が粘り強く対応。
左コーナーキックとなり、産業能率大は、こぼれ球を正面で拾った7本田壮弘の縦パスに、エリア内、渡辺が反応。しかし、シュートは枠をとらえられず。
4分には、産業能率大も、ルーズボールを萩原がカット。エリア正面やや左、抜け出した55田中颯真のシュートはゴールへ決まりますが、オフサイド。
副審は明治学院大の選手。しかし、しっかり見極めていきます。
すると再び流れは産業能率大へ。
6分には、エリア外左でフリーキックを得ると、我妻が入れると、こぼれ球に、エリア内右、渡辺が反応。シュートを打ちますが、上に。
さらに右サイドから梅崎がクロス。左へ流れたボールを拾って、両サイドから攻勢に出る産業能率大。
しかし、明治学院大もコンパクトに、粘り強く対応していきます。
すると11分には、明治学院大。萩原が右サイドでボールを残し、エリア前に持ち込み、そのパスに、田中颯真がエリア左へ。エリア内へ持ち込み、シュートを打ちますが、サイドネット。
直後には産業能率大、岸本のポストプレーから、正面で岩﨑大翔がシュート。しかし、明治学院大は体を張った守り。内海や田中海州が球際の強さを見せていきます。
間にボールを差し入れながら、動かしていく産業能率大に対して、しっかりブロックをつくって対応していく明治学院大。
エリア前に浮き球を入れるなど、産業能率大は迫りますが、最後のところでシュートは打たせず。
20分には、カウンターから、左サイド、高い位置へ田中颯真が抜け出し、リターンを受けた 53高良希生がシュート。枠はとらえられませんでしたが、チャンスもつくっていきます。
飲水タイムをはさんで、22分には産業能率大、途中出場の13高橋夢斗の浮き球に、我妻がエリア内へ。しかし、内海がカバー。ゴールキックにしていきます。
26分には、さらに産業能率大、右サイドからの浮き球に、13岩﨑大翔がエリア正面右へ。おさめて放ったシュートは決まりませんでしたが、直後にも産業能率大、パス交換から再びエリア内右へ抜け出したのは岩﨑大翔。シュートを打つとこれが決まり、1-2。産業能率大が勝ち越します。
さらにテンポよくボールを入れながら、前に出るのは産業能率大。31分には正面やや右に抜け出した我妻がシュート。しかし、佐久間がセーブ。
明治学院大も、内海からうまく左サイド、間にボールを入れ、そこから浮き球を入れていきますが、産業能率大はしっかり対応。逆にボールをテンポよく動かしていきます。
36分には、髙橋のパスに、正面やや右、岸本がシュートを打ちますが、佐久間がセーブ。
37分には、エリア正面、間で受けた途中出場の10三原快戸斗のパスに、こちらも途中出場、17村井創哉が抜け出し、1対1に。決定的な場面でしたがシュートは上に。
終盤、次々に選手を入れ替える産業能率大。44分には岩崎大翔に代わり16岡崎玄。右に入り、明治学院大が後ろから回していこうとする場面では、プレスをかけ、ボールを奪いにいく姿勢を見せていきます。
アディショナルタイム、明治学院大は、内海の左コーナーキックなどからゴールを狙うも、それはならず。
GK佐久間のフィードから田中颯真が高い位置へ動き出すも、これもシュートにつながらず。
試合はタイムアップとなり、1-2。
勝利したのは産業能率大となりました。
前半1-1 後半0-1 計1-2
得点:洞澤想(明治学院大) 岸本尚也、岩﨑大翔(産業能率大)
2020年、新型コロナウイルス禍で、プリンスリーグ関東の開幕が9月にずれ込み、試合も無観客で行われるなどしたシーズンを最後に、フロンターレU-18を卒団した3選手。
3年の時を経て、再び同じグラウンドで、それぞれがサッカーに向き合う姿を見られたことがとてもうれしく感じられる試合でした。
2021年にプリンスリーグ関東で初優勝、プレミアリーグプレーオフを制し、悲願のプレミアリーグ昇格。2022年には、プレミアリーグEAST初優勝、今季は連覇を狙うフロンターレU-18。
そんなフロンターレU-18の現在があるのは、難しい2020年のシーズンを、ひたむきに戦った3人のような選手たちがいたからこそだ、と改めて考えさせられました。
これからも、それぞれのことを応援しています。そして、とても楽しみにしています。
(文中敬称略)
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