U17日本代表 – 関東大学選抜 / 練習試合


世界各地から24チームが出場するFIFA U-17ワールドカップが、11月10日に開幕を迎えます。

U-17アジアカップを制し、出場を決めたU-17日本代表はポーランド、アルゼンチン、セネガルと同組に。川崎フロンターレU-18からは、DF土屋櫂大、DF柴田翔太郎の2選手が選出されました。

10月29日から始まった国内合宿には、土屋・柴田に加え、トレーニングパートナーとしてDF林駿佑が参加。10月31日には、千葉県内で国内での最後のトレーニングマッチ、関東大学選抜戦が行われ、3選手が出場しました。


【U-17日本代表 練習試合 vs 関東大学選抜】
10月31日(火) 午後2時32分キックオフ 40分×4 姉崎サッカー場 くもり

40分ハーフの試合を2試合行うという形式で、4本行われた練習試合。

1本目。
U-17日本代表の先発は、GK23後藤亘(FC東京U-18)、最終ラインは右から6柴田翔太郎(川崎フロンターレU-18)、4本多康太郎(湘南ベルマーレU-18)、3松本遥翔(鹿島アントラーズユース)、キャプテンの11小杉啓太(湘南ベルマーレU-18)、ボランチは5矢田龍之介(清水エスパルスユース)、17山本丈偉(東京ヴェルディユース)、右MF7佐藤龍之介(FC東京)、左MF9川村楽人(東京ヴェルディユース)、前線には14高岡伶颯(日章学園)、29徳田誉(鹿島アントラーズユース)。

U-17日本代表。1本目のメンバー



関東大学選抜は、GK12笠原駿(東海大)、最終ラインは右から3沖田空、4照井佑亮(拓殖大)、5永田倖大(明治大)、6平松直也(国士舘大)、ボランチは8常盤亨太(明治大)、7木村俊太(拓殖大)、右MF10梅津凛太郎(東洋大)、左MF9溝口駿(法政大)、前線には2中村翼(法政大)、11古澤ナベル慈宇(東京国際大)。

空には少し黒みがかった雲がかかるものの、風は弱く、穏やかな気候のなか始まった練習試合。

立ち上がりは、関東大学選抜がラインを高め、押し込む展開に。
4分には、右サイドからエリア左にパスがつながり、最後は中村が正面へ。しかし、小杉、松本が粘り強く対応。
さらに左サイドから回していくと、エリア正面、前を向いた中村がシュート。しかし、U-17日本代表は、川村や山本が体を張り、背中でブロック。しのいでいきます。

U-17日本代表は柴田や佐藤、矢田がかかわり、左サイドでボールを動かし、佐藤が高い位置へ飛び出していきますが、関東大学選抜も速い寄せからクリア。
ふたたび関東大学選抜が、最終ライン、照井や永田、GKの笠原も加わって組み立てを図り、うまく中盤で受けた常盤のパスに、溝口が背後を取り、クロスを入れる場面をつくるなどしていきます。

U-17日本代表も、GKの後藤に最終ラインの本多や松本が加わって、エリア前でのつなぎから組み立てを図りますが、関東大学選抜はそれを狙い、プレス。ボールを奪われる場面をつくられてしまいます。

ボールをにぎっていく関東大学選抜は、中央から木村が背後を突くパス。これに溝口が抜け出しそうになりますが、柴田がしっかり対応。
さらに関東大学選抜が、溝口がうまく背後を取り、木村もスローインの流れから、高い位置をうかがうなど、U-17日本代表のエリア前でのプレーを続けていきますが、U-17日本代表もコンパクトに、粘り強く対応を続けていきます。

 

右SBに入った柴田翔太郎選手



12分には、フィードに溝口が左サイドからエリア正面への動き出し。しかし、本多が体を粘り強く入れ、最後は後藤がセーブ。最後のところで粘り強い守備が勝り、しのいでいきます。

すると13分、U-17日本代表は、佐藤が中央を持ち上がりスルーパス。エリア右、抜け出したのは徳田。シュートを打つとこれが決まり、1-0。最初のチャンスを逃さなかった見事なかたち。U-17日本代表が先制します。

 

ゴールを決めた徳田誉選手



しかし、ボールを握るのは関東大学選抜。直後には、左サイド、溝口から下がり目で受けた平松がフィード。エリア左、飛び出した古澤はヘディングシュート。これは枠外。
さらにセカンドボールを常盤が拾い、そのパスに梅津がエリア左へ。これに対しては、松本がカバー。

左コーナーキックとなり、木村が右足っでボールを入れると、最後はエリア外左、古澤がシュートを打とうとしますが、柴田が体を張り、ブロック。

16分には、U-17日本代表のエリアまでの組み立てを狙いボールを奪った関東大学選抜。右サイドに展開し、クロスが上がると、古澤がヘディングシュート。しかし、左に。
さらに左サイド、流れて受けた古澤のパスに、溝口がエリア左へ。うまく寄せをかわし、角度のないところからシュートを打つとこれが決まり、1-1。関東大学選抜が追いつきます。


なかなか前に出られないU-17日本代表も、、18分には、右サイドで柴田がフィード。これを徳田が競り、高岡がおさめ、その縦パスに徳田がエリア前に抜け出しそうになりますが。関東大学選抜はこれをカット。攻めに転じ、右コーナーキックに。中村が右足でボールを入れると、遠いサイド、照井がヘディングシュートを試みますが、これはミートしきれず。

21分には、さらに正面で中村がカット。左に展開すると、エリア外正面で溝口がシュート。これは上に外れていきます。


U-17日本代表は、右MFに川村、左MFに佐藤、最終ラインは右から松本、本多、小杉、柴田と位置を入れ替え。

なおも関東大学選抜が、テンポ良く、間にボールを入れながら、迫る時間が続いていきますが、U-17日本代表はコンパクトに、粘り強く対応。

24分には、右コーナーキックから、照井のヘディングシュートが枠をとらえますが、ライン上でクリア。
さらに中盤で木村がパス交換からうまく正面へ上がり、左へ展開。溝口が仕掛ける場面をつくり、また、中盤で常盤がカット。そのパスに溝口が背後を取るなどしていきますが、U-17日本代表は体を張り、本多が粘り強く寄せていくなど、対応。28分には左サイドからのフィード、古澤がエリア左へ飛び出し、バックヘッドで合わせますが、後藤がセーブしていきます。


U-17日本代表も、次第に本多や小杉、柴田、矢田が下がり目、間で受け、ボールを動かす場面をつくり、29分には、左サイド、柴田が斜めに中央へ速いパス。
これを下がり目でおさめた高岡から右へ展開すると、松本が高い位置へ上がり、クロス。これにエリア内、飛び込んだ高岡はバイシクルシュート。しかし、右に。

U-17日本代表はここからテンポ良くボールを動かせるようになり、左サイド、柴田のパスを中央で矢田、下がり目に下りた高岡もかかわってつなげられるように。
31分には中央で受けた山本のスルーパスに、正面へ高岡が抜け出しそうになりますが、笠原が前に出てクリア。

さらに柴田や佐藤、山本がかかわって、うまく間に高岡が顔を出して、受けるなど、U-17日本代表がうまくボールを動かす時間が続いていきます。

34分には、中央で山本がカット。縦パスを川村が受け、そのパスに徳田がエリア右へ。しかし、オフサイド。

関東大学選抜も、直後には右クロスに、遠いサイド、溝口が飛び込みますが、シュートは左に。
再び関東大学選抜が、高い位置からプレス。中盤でマイボールにするなどして、U-17日本代表の陣内で時間をつくり、37分には、左サイド、溝口がエリア正面へ折り返し。しかし、山本がカバー。
38分には正面で古澤がカット。右に展開すると、中村がエリア内へ折り返し。しかし、後藤がセーブしていきます。

U-17日本代表も、中盤でうまく山本が受け、その縦パスを徳田が正面でおさめるなどするなかで、アディショナルタイム、勝ち越しのゴールを決めたのは関東大学選抜。
右サイド、沖田がクロスを上げると、うまくフリーになった古澤がヘディングシュート。これが決まり、1-2。ラストワンプレーで関東大学選抜が勝ち越し、タイムアップ。

 

古澤ナベル慈宇選手のゴールで関東大学選抜が勝ち越し





2本目、U-17日本代表は、GK23後藤亘、最終ラインは右から6柴田翔太郎、4本多康太郎、トレーニングパートナーの24大川佑梧(鹿島アントラーズユース)、キャプテンの11小杉啓太、ボランチは5矢田龍之介、17山本丈偉、右MF7佐藤龍之介、左MF9川村楽人、前線には13名和田我空(神村学園)、29徳田誉。

関東大学選抜は、GK1彼島優(流通経済大)、最終ラインは右から12松本翔(東京国際大)、3木村恵風(法政大)、5照井佑亮(拓殖大)、6小澤亮太(日本体育大)、ボランチは7木内達也(明治大)、8徳永涼(筑波大)、右MF4増田鈴太郎(東洋大)、左MF2永田亮輔(日本大)、前線には10梅津凛太郎、9渡邉啓吾(桐蔭横浜大)。

 



立ち上がり、いきなり試合を動かしたのはU-17日本代表。高い位置でボールをカットすると、抜け出した徳田が決めて、1-0。U-17日本代表が先制します。
直後には中央でテンポ良くボールを動かし、縦パスに佐藤がエリア右へ。ここは木村の対応に遭い、、シュートまでは行けず。

しかし、U-17日本代表が時には、徳田が中央、下がり目に下り、マイボールに。そこから最終ライン、大川や本多に山本が加わって、ボールを動かし、中央に顔を出した佐藤がスペースを突くパスを出すなど、うまく動かす時間をつくっていきます。

6分には、中央で山本がマイボールに。徳田へつながり、徳田から右サイド、柴田へ。柴田から中央、矢田を経由し、左サイド、川村が抜け出し、クロス。
徳田が反応するも、さわることはできず。しかし、U-17日本代表がうまく連係しながら、高い位置で時間をつくり、中央では山本や矢田がセカンドボールを拾い、ボールを握る場面につなげていきます。

一方の関東大学選抜も、中央でボールをカット。木内の浮き球に、増田が右サイド、高い位置へ。増田の右クロスは左に流れ、セカンドボールを拾い、そこからエリア左へ持ち込もうとしていきますが、柴田がカバー。
11分には、さらに関東大学選抜、永田の左クロスに、遠いサイド、増田が飛び込みますが、シュートは枠外。しかし、、関東大学選抜もうまくサイドを攻略。背後を取り、チャンスをつくっていきます。

徳永や木内を中心に再びボールを動かしていく関東大学選抜。U-17日本代表は、それに対して、コンパクトに、佐藤も低い位置まで戻り、うまく体を入れ、カバーするなどしていき、12分には、中央、下がり目に下りた徳田がカット。そこからカウンターに持ち込んでいきます。
徳田から、右サイド、高い位置へ飛び出した山本へつながり、山本はエリア正面へ斜めのパス。これに抜け出した川村がボールをうまく浮かせ、シュート。しかし、惜しくも枠はとられられず。

さらに最終ラインに、右に開いた柴田、中盤の矢田がかかわって、つないでいくU-17日本代表。
14分には、左サイド、高い位置へ川村が抜け出し、相手のハンドを誘い、フリーキックに。

名和田が右足でボールを入れると、セカンドボールを拾ったU-17日本代表は、右クロスに、本多がエリア内へ飛び込み、ヘディングシュート。しかし、枠外。

すると17分、関東大学選抜は木内の浮き球のパスに、増田がエリア内へ。ここはU-17日本代表が対応するも、こぼれ球を拾った渡邉が押し込み、1-1。


名和田や徳田、佐藤がかかわり、ボールを回していくU-17日本代表、右サイド、開いた柴田が、正面へ浮き球のパス。これに徳田が反応するなどしていきますが、関東大学選抜もしっかり対応。
それでも、間に関東大学選抜が入れてくる場面では、小杉がうまくスペースを埋め、マイボールに。しっかりこちらも対応していきます。

20分、U-17日本代表は徳田、佐藤が下がり、14高岡伶颯、さらに22永野修都(FC東京U-18)。関東大学選抜は、照井に代わり21常藤奏(中央大)、徳永に代わり13光廣健利(流通経済大)、梅津に代わり19持山匡佑(中央大)。

最終ラインは右から本多、永野、大川、ボランチは山本、矢田、右に柴田、左に小杉、トップ下名和田、前線には川村、高岡。形を変えていきます。

しかし、25分関東大学選抜は、うまくエリア外左へ抜け出した持山がシュート。最後はこぼれ球を増田が押し込み、1-2。勝ち越したのは関東大学選抜。

27分にはさらに関東大学選抜、右サイドでフリーキックを得ると、増田が右足で入れたボール、遠いサイド、松本が飛び込みますが、わずかに右。

さらに関東大学選抜が、ボールを回す時間をつくり、28分には、増田のクロスが左へ流れ、永田がエリア左へ持ち込みますが、U-17日本代表はブロック。
左コーナーキックとなり、増田がボールを入れると、セカンドボールを拾った関東大学選抜は、光廣がエリア外左へ抜け出し、シュート。これは右へ。

しかし、31分関東大学選抜は、左コーナーキックから常藤が決めて、1-3。U-17日本代表はさらに突き放されてしまいます。

33分には、関東大学選抜、中盤で光廣がカット。その縦パスに持山がエリア外正面へ。持山はゴール左を狙い、シュートを打ちますが、枠外。

U-17日本代表も、中盤に名和田が顔を出しながら、ボールを回す場面をつくりますが、縦パスに抜け出した高岡に対しては、関東大学選抜が厳しい寄せを見せ、シュートは打たせず。
なかなかシュートにはつながらない時間が続いていきます。

それでも、GKの後藤が最後のところで好守を連発。38分には、左サイド、永田がカット。クロスに遠いサイド、増田が飛び込むも、後藤がセーブ。さらに持山がシュートを打ちますが、これは枠外。
39分には浮き球のパスに持山がエリア内へ。しかし、ここでもシュートは後藤がセーブ。素晴らしい守りを見せていきます。

アディショナルタイムに入り、42分には、U-17日本代表、サイドチェンジを右サイドでおさめた柴田が、うまく相手を剝がし、クロス。しかし、、シュートにはつながらず。
さらに柴田から高岡とつながり、川村に預けた高岡はエリア内への動き出し。シュートを打ちますが、木村がカバー。枠は惜しくもとらえらえず。

2本目はタイムアップ。1-3。

 

終盤高い位置からクロスを入れる柴田翔太郎選手



2本目終了後にはPK戦を実施。

彼島が2本止めれば、後藤も好セーブを連発。FC東京U-18の先輩後輩同士がともに活躍を見せるも、U-17日本代表が2-0で勝利。柴田もPKを成功させました。

柴田翔太郎選手もPKを蹴り、これを決めた
流通経済大の彼島優選手とFC東京U-18の後藤亘選手。FC東京U-18の先輩後輩の活躍が光るPK戦だった






3本目。
U-17日本代表は、GK1上林大誠(モンテディオ山形ユース)、最終ラインは右からキャプテンの3松本遥翔、22永野修都、24大川佑梧、26森壮一朗(名古屋グランパスU-18)、ボランチは10中島洋太朗(サンフレッチェ広島ユース)、18布施克真(日大藤沢)、右MF13名和田我空、左MF19佃颯太(横浜FCユース)、前線には15井上愛簾(サンフレッチェ広島ユース)、16道脇豊(ロアッソ熊本)。

 

3本目のU-17日本代表のメンバー



大川、森、佃とトレーニングパートナーが入る陣容に。

一方の関東大学選抜は、GK1岩瀬陽(中央大)、最終ラインは右から6伊達由太嘉(明治大)、12常藤奏(中央大)、3松本翔(東京国際大)、4鷹取駿也(中央大)、ボランチは8井野佑優(国士舘大)、10光廣健利(流通経済大)、7竹間永和(東京国際大)、左MF2大久保帆人(日本大)、前線には5持山匡佑(中央大)、9清水勇貴(順天堂大)。

立ち上がりには、関東大学選抜、左サイドからクロスが入ると、ヘディングシュートは枠をとらえますが、上林が素晴らしい反応。
さらに右コーナーキックを得て、竹間が左足で精度の高いボールを入れていきますがU-17日本代表はしのいでいきます。

一方のU-17日本代表も、6分には右サイドでフリーキックを得ると、名和田はエリア内へ、合わせるようなボールを供給。しかし、岩瀬がセーブ。

試合は関東大学選抜が中盤の光廣や井野がかかわって、井野の浮き球に、持山がエリア内へ飛び出すなど、ゴールに迫る場面をつくりますが、決定的なものにはならず。

すると12分には、U-17日本代表、松本のパスに、井上が高い位置へうまく抜け出し、そのパスに名和田がエリア正面やや右へ。
名和田はシュート。しかし、惜しくもポスト。

直後には、関東大学選抜、最終ライン、松本のフィードに、清水がエリア右へ。うまくおさめた清水でしたが、シュートは上にそれていきます。

さらに縦パスに対し、常藤が出足よくカットし、そこから攻めにつなげるなどしていく関東大学選抜。17分には、中盤、井野から右へ展開。
右サイド、下がり目からの浮き球に、竹間がエリア外右へ。そのパスに光廣がエリア右へ飛び出しますが、U-17日本代表は、コンパクトに人をかけた守り。
右に展開した関東大学選抜は、クロスを入れていきますが、上林がセーブしていきます。

右サイドにうまく展開し、折り返しからゴールを狙っていく関東大学選抜。しかし、最後のところでU-17日本代表は集中したいい守り。

20分には関東大学選抜、松本に代わり19太田和輝(中央大)。

21分には、U-17日本代表に交代。GK上林、最終ラインは右から松本、21林駿佑(川崎フロンターレU-18)、22永野修都、26森壮一朗、ボランチは18布施克真、10中島洋太朗、右MF15井上愛簾、左MF8吉永夢都(神村学園)、前線には25前田勘太朗(横浜FCユース)、16道脇豊。
林、前田とサポートメンバーが2人入る構成に。

 

3本目途中から出場した林駿佑選手


U-17日本代表候補は、中盤でうまく布施が受け、右サイド、井上に振り、下がり目で受けた中島の浮き球に、前線へ布施が飛び出していく場面をつくりますが、GKの岩瀬が阻んでいきます。
一方の関東大学選抜も、大久保がエリア左へ。しかし永野がカバー。

U-17日本代表は、ラインを高めてくる関東大学選抜に対し、低い位置でつなぎ、林もかかわってボールを回していきますが、なかなか前には行けず。
一方の関東大学選抜も、井野や光廣を中心にボールを動かす場面こそつくるものの、なかなか決定的なチャンスをつくることはできず。
3本目は0-0でタイムアップとなります。



4本目、U-17日本代表はGK1上林大誠、最終ラインは右から19佃颯太、26森壮一朗、キャプテンの2土屋櫂大(川崎フロンターレU-18)、18布施克真、ボランチは21林駿佑、10中島洋太朗、右MF25前田勘太朗、左MF8吉永夢都、前線には15井上愛簾、16道脇豊。

関東大学選抜は、GK12後藤佑介(順天堂大)、最終ラインは右から2桒原陸人(明治大)、21田端琉聖(立正大)、3太田和輝(中央大)、5入江羚介(順天堂大)、ボランチは4欠畑魁星(駒澤大)、7菅野隆星(日本体育大)、右MF6松村晃助(法政大)、左MF9東廉(早稲田大)、前線に19森夲空斗(青山学院大)、23鈴木大翔(早稲田大)。




立ち上がりには、U-17日本代表、土屋の縦パスを起点に、吉永がエリア左へ。これは関東大学選抜が阻んで、左コーナーキックに。
中島が右足でボールを入れると、エリア左、佃がシュート。しかし、右にそれていきます。

直後には関東大学選抜、左サイドからの攻めに。これに対しては、土屋が体を張った守り。左コーナーキックとなり、菅野が右足でボールを入れると、折り返しに最後は鈴木が押し込んで、0-1。
4本目は関東大学選抜が先制します。

関東大学選抜はさらにうまくサイドに展開。桒原が精度の高いクロスを入れますが、エリア内で土屋が対応。

 

4本目に出場した土屋櫂大選手。キャプテンを務めた


さらにラインを高め、前に出てくる関東大学選抜。それでも、U-17日本代表はコンパクトにして対応。土屋が、自陣の左サイドをカバー。中島も最終ラインの間に下りて、対応。林もうまく間に入ったところでボールを奪うなどしていきます。
11分には、関東大学選抜、右サイドからの折り返しに、森夲が正面でシュートを打ちますが、ここは体を張り、ブロック。
13分にいは、田端が持ち上がり、そのパスに桒原が右サイド、高い位置へ。桒原からエリア外正面のスペースに、うまくパスが通り、欠畑がミドルシュート。これは上に外れていきます。

14分には、左コーナーキックを得ると、ショートコーナーを選択。下がり目で受けた吉永の浮き球を、土屋が折り返しますが、関東大学選抜はクリアしていきます。

土屋や林、森、中島もかかわり、自分たちでボールを動かす場面をつくっていくU-17日本代表。18分には、関東大学選抜が高い位置でボールをカット、エリア内へ森夲が抜け出しますが、林がカバーしていきます。
しかし、20分、関東大学選抜は、右サイド、下がり目から菅野がエリア内へ速いパス。これを林はカバーしようとするも、対応しきれず、鈴木のシュートが決まり、0-2。
関東大学選抜が突き放します。

22分にはさらに関東大学選抜、U-17日本代表のフリーキックをしのいで、東が右サイド、高い位置へ。これに対しては布施が対応。ボールをカットした布施から左サイド、吉永へつながり、吉永は高い位置からクロス。
GKの後藤のパンチングに阻まれたものの、U-17日本代表も、切り替えの速さからゴールに迫る場面をつくっていきます。

すると28分にはU-17日本代表、吉永が左サイド、高い位置へ。エリア正面のスペースにうまくパスを入れると、これをおさめた道脇がシュートを決め、1-2。
U-17日本代表も1点を返します。

関東大学選抜はさらに菅野が中盤からサイドに散らし、欠畑も機を見て浮き球のパスを入れるなど、ゴールに向かうプレーを続けていきますが、U-17日本代表は土屋や上林を中心にしっかりこれに対応していきます。

30分には、土屋から中央、井上へつながり、井上のパスに、前田がエリア右へ抜け出しますが、GKの後藤がセーブ。
セカンドボールを拾ったU-17日本代表は、左サイド、吉永が背後を取り、高い位置へ。しかし、関東大学選抜もこれにしっかり対応し、しのいでいきます。

途中で最終ラインは右から森、林、土屋、布施、ボランチは中島、佃と位置を入れ替えたU-17日本代表。
土屋、林が開いて、ボールを左右に動かしながら、前に出ていこうとしていきます。

しかし、36分、関東大学選抜は、エリア外正面でフリーキックを得ると、こぼれ球を拾った東がエリア外左からミドルシュート。これがゴール右を揺らし、1-3。

さらに関東大学選抜は、38分には、左サイドに展開すると、左クロスからボールがエリア内へ。これには林が対応。
39分には、右サイド、高い位置から松村が折り返し。正面にうまく入り込んだ東がシュートを打ちますが、上林がセーブ。

関東大学選抜の攻勢は続き、右サイドからクロスや折り返しが入りますが、土屋や林が対応していき、4本目はタイムアップ。1-3。

4本目後にはPK戦が行われ、1巡目はともに11人全員が成功。12人目は先行のU-17日本代表が成功。そのあとの関東大学選抜、鈴木のシュートを上林がストップ。
PK戦は12-11。U-17日本代表が制しました。

PKを決めた土屋櫂大選手
林駿佑選手もPKを決めた



1本目 1-2
得点:徳田誉(U-17日本代表) 溝口駿、古澤ナベル慈宇(関東大学選抜)

U-17日本代表:23後藤亘(FC東京U-18)、6柴田翔太郎(川崎フロンターレU-18)、4本多康太郎(湘南ベルマーレU-18)、3松本遥翔(鹿島アントラーズユース)、11小杉啓太=c(湘南ベルマーレU-18)、5矢田龍之介(清水エスパルスユース)、17山本丈偉(東京ヴェルディユース)、7佐藤龍之介(FC東京)、9川村楽人(東京ヴェルディユース)、14高岡伶颯(日章学園)、29徳田誉(鹿島アントラーズユース)


関東大学選抜:12笠原駿(東海大)、3沖田空(筑波大)、4照井佑亮(拓殖大)、5永田倖大(明治大)、6平松直也(国士舘大)、8常盤亨太(明治大)、7木村俊太(拓殖大)、10梅津凛太郎(東洋大)、左MF9溝口駿(法政大)、2中村翼(法政大)、11古澤ナベル慈宇(東京国際大)

2本目 1-3
得点:徳田誉(U-17日本代表) 渡邉啓吾、増田鈴太郎、常藤奏(関東大学選抜)

U-17日本代表:23後藤亘(FC東京U-18)、6柴田翔太郎(川崎フロンターレU-18)、4本多康太郎(湘南ベルマーレU-18)、24大川佑梧(鹿島アントラーズユース)、11小杉啓太=c(湘南ベルマーレU-18)、5矢田龍之介(清水エスパルスユース)、17山本丈偉(東京ヴェルディユース)、7佐藤龍之介(FC東京)、9川村楽人(東京ヴェルディユース)、13名和田我空(神村学園)、29徳田誉(鹿島アントラーズユース)
交代:徳田誉→高岡伶颯(日章学園) 佐藤→永野修都(FC東京U-18)


関東大学選抜:1彼島優(流通経済大)、12松本翔(東京国際大)、3木村恵風(法政大)、5照井佑亮(拓殖大)、6小澤亮太(日本体育大)、7木内達也(明治大)、8徳永涼(筑波大)、4増田鈴太郎(東洋大)、2永田亮輔(日本大)、10梅津凛太郎、9渡邉啓吾(桐蔭横浜大)
交代:照井→21常藤奏(中央大) 徳永→13光廣健利(流通経済大) 梅津→19持山匡佑(中央大)


3本目 0-0

U-17日本代表:1上林大誠(モンテディオ山形ユース)、3松本遥翔=c(鹿島アントラーズユース)、22永野修都(FC東京U-18)、24大川佑梧(鹿島アントラーズユース)、26森壮一朗(名古屋グランパスU-18)、10中島洋太朗(サンフレッチェ広島ユース)、18布施克真(日大藤沢)、13名和田我空、19佃颯太(横浜FCユース)、15井上愛簾(サンフレッチェ広島ユース)、16道脇豊(ロアッソ熊本)
交代:大川→21林駿佑(川崎フロンターレU-18) 佃→8吉永夢都(神村学園) 名和田→前田勘太朗(横浜FCユース)


関東大学選抜:1岩瀬陽(中央大)、6伊達由太嘉(明治大)、12常藤奏(中央大)、3松本翔(東京国際大)、4鷹取駿也(中央大)、8井野佑優(国士舘大)、10光廣健利(流通経済大)、7竹間永和(東京国際大)、左MF2大久保帆人(日本大)、前線には5持山匡佑(中央大)、9清水勇貴(順天堂大)
交代:松本→19太田和輝

4本目 1-3
得点:道脇豊(ロアッソ熊本) 鈴木大翔2、東廉(関東大学選抜)

U-17日本代表:1上林大誠、19佃颯太(横浜FCユース)、26森壮一朗(名古屋グランパスU-18)、2土屋櫂大=c(川崎フロンターレU-18)、18布施克真(日大藤沢)、21林駿佑(川崎フロンターレU-18)、10中島洋太朗(サンフレッチェ広島ユース)、25前田勘太朗(横浜FCユース)、8吉永夢都(神村学園)、15井上愛簾(サンフレッチェ広島ユース)、16道脇豊(ロアッソ熊本)

関東大学選抜:12後藤佑介(順天堂大)、2桒原陸人(明治大)、21田端琉聖(立正大)、3太田和輝(中央大)、5入江羚介(順天堂大)、4欠畑魁星(駒澤大)、7菅野隆星(日本体育大)、6松村晃助(法政大)、9東廉(早稲田大)、19森夲空斗(青山学院大)、23鈴木大翔(早稲田大)



関東大学サッカーリーグでも出場を重ねている多くの選手が出場するなか、奮闘したU-17日本代表。

年代が上でフィジカルでも上回る相手が多い中での試合は、身体能力で日本を上回るようなチームとの対戦も予想されるU-17ワールドカップに向けても、大きな経験になったのではないでしょうか。

ドリブルやクロスなどでチャンスをつくろうと奮闘。また守備でも踏ん張りを見せた柴田。多くのトレーニングパートナーの選手も出場したなか、キャプテンを務め、組み立てでも最終ラインに落ち着きを与えるなどした土屋。世界のサッカーのこれからを担っていく選手たちが集まる舞台で、きっと活躍してくれる、と思います。


また、初めての代表活動となった林も、大学生を相手に競り勝つ場面もあり、時には相手に上回れながらも、何度もいいプレーを見せたことが衣装に残りました。

これがまた、大きなきっかけになって、さらなる成長を遂げてくれるのではないでしょうか。


(文中敬称略)

 

柴田翔太郎選手

U-17日本代表。1本目のメンバー

右SBに入った柴田翔太郎選手
FC東京U-18の後藤亘選手
鹿島アントラーズユースの徳田誉選手
東京ヴェルディユースの川村楽人選手
徳田誉選手がゴールを決め、U-17日本代表が先制する

守備に追われる時間も多かったU-17日本代表。柴田翔太郎選手も粘り強い対応を見せた

日章学園の高岡伶颯選手
右サイドからいい仕掛けを見せた川村楽人選手
FC東京の佐藤龍之介選手
柴田翔太郎選手

川村楽人選手
柴田翔太郎選手

古澤ナベル慈宇選手のゴールで関東大学選抜が勝ち越し。1本目は1-2。

柴田翔太郎選手
キャプテンを務めた湘南ベルマーレU-18の小杉啓太選手
東京ヴェルディユースの山本丈偉選手
神村学園の名和田我空選手

トレーニングパートナーに選ばれた林駿佑選手
試合を見つめる土屋櫂大選手
終盤高い位置からクロスを入れる柴田翔太郎選手
PK戦に臨む柴田翔太郎選手

3本目のU-17日本代表のメンバー

林駿佑選手は途中出場

土屋櫂大選手は4本目から出場
キャプテンを務めた

土屋櫂大選手
ビルドアップで最終ラインに落ち着きをもたらした
林駿佑選手はボランチとしてもプレー

林駿佑選手

PK戦に臨むU-17日本代表
土屋櫂大選手

落ち着いてPKを決めた

PKに臨む林駿佑選手

相手をよく見て、PKに臨む

林駿佑選手もPKを決めた

 

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