フロンターレU18 – 青森山田 / プレミアリーグEAST第11節(監督・選手インタビュー)


 

6月29日青森山田高校グラウンドで行われたプレミアリーグEAST第11節、青森山田戦を1-3で終えた川崎フロンターレU-18。試合後に森勇介監督、先制点を決めた新堀翔、けがから復帰し、今季初出場となった関德晴の2選手に話を聞きました。

 

試合の記事は◇フロンターレU18 – 青森山田 / プレミアリーグEAST第11節

 

 

「この中断期間を利用して、もっと戦えるチームにしたいなと思います」

森勇介監督

 

森勇介監督

 

〇試合を振り返って、お願いします。

相手のやり方は分かっていたので。1-1になるまではほとんどやられていないし。ちょっと危ない場面はありましたけど、しっかり体も当てられているし。

自分たちでボールは少し動かしたり、握ったり、押し込む場面もあったので。

最後まで行きたかったなっていうのが正直なところです。

 

〇前半はだいぶやりたいことはできていたのかなという印象があったんですけど、どうですか?

いや、もっともっと。「シュート数は少ないよね」という話をハーフタイムにはしていたので。

ボールを動かしているだけじゃなくて、最後のところでリラックスして、欲を言えば、前半からもっと点を取りたかったなっていう話をしました。

 

〇失点してから立て続けにやられてしまうのが、前期ずっと残っている課題なのかなと思うんですけど、それはこれからどうしていきますか?

失点の仕方もやっぱり、あっちゃいけない失点の仕方だし。失点した時間帯も悪いし。

やっぱり落ちちゃうのは多少はしょうがないけど、そのあと連続失点というのは。

もっともっとしたたかにならないと。あんな1点を取られては絶対ダメでした。あんなのは絶対あってはならない点でした。

 

〇これから必要なのはもっとみんなで声を掛け合うこととかですかね?

声を掛け合うのもそうですけど。もう少ししたたかさ。向こうのほうが勝利の仕方を知っているという感じはしました。

 

〇今日は途中からペイシェンス君(ペイシェンス海翔)が、最初はフォワードで入りましたけど、あれはどういう?

1-0で勝っている状況だったので。結局最後はロングボールがもっと増えると思っていたので。

天海(全天海)とか、入れるかなあと思っていたんですけど。

1-0で勝っていて。最後押し込まれて。天海とか求(川村求)とかが後ろに下がってきてもあまり意味がないことなので。

最初はフォワードで使っていて、のちにロングキックが増えてきたらペイ(ペイシェンス)を下げて、スリー(3バック)で守り切ろうというプランで。

あとは、前半のうちにけが人が出ちゃったのが予想外だったので。

 

〇前半戦がこれで終わりになりますけど、ちょっとずつでもチームが成長しているところもあると思うんですけど、どうとらえています?

自分の経験不足と、あとは選手の日ごろの甘さ。まだまだトレーニングで、怒られているし。

技術的なところもそうですけど。でも徐々には、少しずつけが人も帰ってきて。徐々にはできているんですけど。まだまだ。

この中断期間を利用して、もっと戦えるチームにしたいなと思います。

 

〇今日は関君(関德晴)が途中から、アクシデントでというかたちではありましたけど、戻ってきました。

こんな長い時間で、本当に申し訳なくて。30分ぐらいから20分ぐらいの予定だったんですけど。

よくこういうアクシデントの中、やっぱり経験のある選手ですし。やっぱり能力もある選手だから。

そういう選手はできるんですよね、普通に。そういう選手がいないときに、前期苦しんでいるので。

ほかの選手もやっぱり「ああなれ」とは言わないですけど。もっともっとクオリティーを上げていかないと上を目指せないんじゃないか、と思いました。改めて。

 

〇新堀君(新堀翔)も今日は復帰戦で、すごい彼らしいゴールだったなあと思いました。

彼は90分持つと思わなかったので。途中から使うよりは最初から計算できる選手なので。アクセントをつけられる選手を使った方が、いいかなと思ったので。

その交代までは、想定内でした。

 

〇クラブユースに向けてはどう準備をしていきますか?

まずはもう1回、自分も含めて、もっともっとサッカーに真摯に向き合わないと、だめかなっていう。

何か真摯に向き合えていないなっていう選手もいるし。自分のやりたいことだけはやる。やりたくないことはやらない。状況が苦しくなったらやらないっていう選手もいるので。

そういう選手が浮くような状況をチームでつくっていかないと。チームとしても個人としてもレベルアップしていかないかなって。

ここの1カ月間をそこをベースで、やっていきたいと思います。

 

〇それをすることでクラブユース、連戦が続く中で乗り切れる?

まずは1戦目、仙台(ベガルタ仙台ユース)にしっかり。仙台にというよりは、しっかり1戦目勝てるように。

圧倒して勝てるように。自分たちの時間をもっと増やせるように。守備でも失点しないようにやっていきたいと思います。

 

〇またフロンターレのサポーターの方にメッセージをお願いします。

本当に謝ることしかできないし、申し訳ないということしかないんですけど。

それでも試合は続くし、選手もやっていますので。また引き続きよろしくお願いします。ありがとうございます。

 

 

「もっともっと決められる部分もあったと思いますし、今日だったら1対1も何回かあって。そういうところをもっともっと決めて、もっともっと違いを出せていけたらと思います」

MF8 新堀翔

 

 

新堀翔選手

 

〇まずは試合を振り返って。率直な感想などをお願いします。

入りの部分も悪くはなかったと思いますし。後半の失点するまでは自分たちのサッカーをできていたと思うんですけど。

やっぱり自分たちのミスでああやって失点してしまって。そこから落ちて、相手にぽんぽん決められて。

負けてしまったというのは本当に課題だと思うので。

また一から。クラブユースに向けて頑張っていきたいと思います。

 

〇本当に失点するまでは、完ぺきではないかもしれないけど、フロンターレがやりたいサッカーをできているような感じがしました。

失点するまでは、ある程度、自分たちがやりたいサッカーができいたんじゃないかなと思います。

 

〇ゴールシーンについて振り返ってもらってもいいですか?

最初もらって。打とうとしたんですけど。

相手が寄ってきたので。もう1回運んだら、シュートコースがニアに見えたので。打ったら入ったという感じです。

 

〇復帰戦になりましたけど。けがはどこをしていたんですか?

もも裏の肉離れをしてしまって。軽度だったので2週間ぐらいで復帰できたという感じです。

 

〇プレミア、前期はけっこうゴールを取っていて(5ゴール)。アシストもしていますけど、数字を残していることについては、どう受け止めています?

もっともっと決められる部分もあったと思いますし、今日だったら1対1も何回かあって。

そういうところをもっともっと決めて、もっともっと違いを出せていけたらと思います。

 

〇チームには、今失点してしまったらまた失点してしまうというのがあると思うんですけど、そういったところをなくしていくためには何が必要だと思います?

失点しても慌てずに、自分たちのサッカーをすることもそうですし。

まずは声を出して、自分たちが落ちないように、もっともっと。自分もそうですし、周りにももっとやらせていかないといけないと思います。

 

〇言われてやるんじゃなくて、それぞれが発信できるように、という感じですかね。

全員が。一人がやるだけじゃだめだと思うので。もう全員がひとつになってやっていかないといけないと思います。

 

〇クラブユースがあと3週間ほどしたら始まりますけど、それまでチームとしてどう取り組んでいきますか?

もう、チームはいい状態ではないので。また一から。自分たちを見つめ直して。

もっともっと戦う部分だったり。声出す部分だったりというのをやって。クラブユース、いい結果を出せるように頑張っていきたいと思います。

 

〇自分としてはどういったプレーをしたいですか?

得点だったりアシストだったりっていうので、結果を残して。得点王だったりを狙っていきたいと思います。

 

〇フロンターレのサポーターの方にメッセージをお願いします。

全然勝てていないので。クラブユースで立て直して、しっかり優勝して。後期、いい流れで一からやり直して、優勝まで持っていきたいと思います。

 

 

まずはいつものプレーを戻すことと。

さらにパワーアップして。チームに還元できるように、頑張りたいです

DF2 関德晴

 

関德晴選手

 

 

〇試合を振り返ってみて。率直な感想などをお願いします。

ゲーム的には、1週間準備してきたものを、最初の失点をするまでは。自分たちのゲームで、支配できていたと思うんですけど。

失点してから相手の流れに持っていかれてしまって。悔しいゲームだったかなと思います。

 

〇広島(サンフレッチェ広島ユース)との練習試合(3月20日)でけがをしてしまって。あれはどういったけがだったんですか?

第五中足骨の疲労骨折だったんですけど。けっこう長い期間チームを離れてしまって。

その間、勝てない試合が続いていて。自分的にももどかしさを感じていたんですけど。

今日ベンチに入ることになって、自分が活躍するつもりでやったんですけど。勝てなくて、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 

〇外から見ていて、チームについてどう考えて、どう発信をしていました?

途中けが人も多い時期があって。自分は副キャプテンという立場だったんですけど。

そこから、もっと失点を減らせ、とか。サイドバックの選手とかにアドバイスをしていたんですけど。

ピッチ内でもピッチ外でも自分の力不足を感じています。

 

〇試合としては苦しいものにはなったと思うんですけど、率直にピッチに戻ってきて、どんな思いですか?

やっぱり雰囲気とか良くしようという声掛けがあったので。

自分からポジティブな声を発信したり。あとはプレーでも違いというか。自分の良さを存分に出せるように、意識していたんですけど。

結局ボールロストだったり。ゴールにつながらない仕掛けとかが、今日は多かったので。

そこはもっともっと、良くできると思いますし。チームとしてもたくさん改善できる課題があると思います。

 

〇久しぶりの公式戦で、試合勘が、という部分もありました?

最初の入りは。先週の拓殖大との練習試合で15分しかできなかったので。

ゲーム勘とかがあまりなかったんですけど。

前半終わった後、後半からは「普段のプレーがちょっとずつ出せれているな」とは思っていました。

 

〇あと3週間ほどしたらクラブユースが始まりますけど、それまでにまずはチームとして、どういったことをしていきますか?

チームとしては、まずはゲームコントロールだったり。本当にやらなきゃいけないことがたくさんあって。

この3週間でもう1回自分たちを追い込んで。見つめ直していくべきかなと思います。

 

〇個人としてはどういったことを?

個人としては、まずはいつものプレーを戻すことと。

さらにパワーアップして。チームに還元できるように、頑張りたいです。

 

〇クラブユースはどういったことを目標にしていきます?

去年準優勝で。もちろん優勝目指すんですけど。まずは一歩一歩。目の前の試合を勝つことを意識しながら。

グループステージ突破。ベスト8。ベスト4。決勝と。一歩一歩、チームで一丸となって進んでいきたいです。

 

〇フロンターレのサポーターの方にメッセージをお願いします。

本当に、いつも熱い応援ありがとうございます。

今、チームとして勝てていない時期が続いていて。申し訳ないんですけど。

ここから僕たちも強くなるので。より一層熱い応援をお願いしたいです。

 

 

 

課題は残ったまま、プレミアリーグEASTの中断に入った川崎フロンターレU-18。

それでも、徐々にけが人も戻り、青森山田戦では、先制するまではフロンターレらしいサッカーをピッチの上で表現することができていたように思います。

日本クラブユース選手権は、タイトな日程の中、多くの選手の力が必要とされる大会。

1試合1試合を戦い抜いて、勝利も内容も、これからの浮上へのきっかけをつかむような、「あのクラ選があったからこそ」と思えるような大会になることを願っています。

 

 

 

(文中敬称略)

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