1ショット日記「始まり」


8月26日から28日にかけ、静岡県内で行われたSBSカップ国際ユースサッカー。

川崎フロンターレU-18からは、DF高井幸大とFW五木田季晋の2選手が、U-18日本代表に選出され、U-18ウルグアイ代表、静岡ユース、U-18ウズベキスタン代表との試合に臨みました。

 

8月28日、エコパスタジアムで行われた第3戦、U-18ウズベキスタン代表戦では、高井、五木田は、ともに先発出場。

1勝1PK負け、勝ち点4の日本にとって、1勝1PK勝ち、勝ち点5のウズベキスタンに勝利すれば優勝、という一戦に臨みました。

CBの高井は、ウズベキスタンがゴール前に迫る場面では、厳しく粘り強い寄せから、何度もボールを奪い取り、また、鋭い縦パスを何度も通して、攻撃につながる場面を演出。

代表初選出となった五木田は、CFに入り、体を張ってボールをキープし、ウズベキスタンの最終ラインや中盤に対してプレス。プレミアリーグEASTなどのときと同じように献身的にプレーを重ね、後半には、決定的なヘディングシュートを打つ場面も。

ともにフル出場し、ときには声を張り上げ、体を張り、意欲的にプレーを重ねていきました。

 

試合は、17分に坂井駿也(サガン鳥栖U-18)のゴールで、日本が先制するも、60分にイスラモフ リアン(パフタコル)のミドルシュートが決まり、同点に。

80分では勝敗は決まらず、PK戦へもつれこみ、4-5で決着。ウズベキスタンが優勝し、日本は3位に。

国旗をまとい、監督やコーチとともに抱き合って、喜びを分かち合うウズベキスタンの選手たちを横目に、スタンドに詰めかけたサポーターへのあいさつを終え、引き上げていく日本の選手たちにとって、もちろん満足のいく結果ではなかったと思います。

 

それでも、チームに戻り、練習を重ね、それぞれの試合に臨んでいく選手たちにとって、終わりではない。

2015年のSBSカップで、4位に終わったU-18日本代表のメンバーだった板倉滉が、今や日本代表に欠かせない存在となりつつあるように。三好康児が、ベルギーのアントワープで奮闘しているように。

この先への始まりなのだと思います。

 

何年かたって、2022年のSBSカップを振り返るとき、フロンターレU-18の2人がどんな選手になっているのか。どんな舞台に立っているのか。どんな経験を重ねているのか。

その先を、とても楽しみにしています。

 

【SBSカップ国際ユースサッカー U-18日本代表 vs U-18ウズベキスタン代表】

8月28日(日)午後5時半キックオフ エコパスタジアム くもり 3215人 40分ハーフ

前半1-0 後半0-1 計1-1

得点:坂井駿也(U-18日本代表、サガン鳥栖U-18) イスラモフ リアン(U-18ウズベキスタン代表、パフタコル)

 

(文中敬称略)

高井幸大選手
五木田季晋選手

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