川崎フロンターレが柏レイソルとの天皇杯決勝に臨み、PK戦の末に七つ目のタイトルを勝ち取った12月9日。川崎フロンターレ生田の2年生は、神奈川県CJY U-14選手権の準決勝、バディージュニアユース横浜戦に臨みました。
この大会は、72のクラブチームが参加し、12ブロックに分かれて行われる神奈川県CJY U-14サッカーリーグの各ブロックの1位となった12チームと、前年から今年にかけ、関東ユース(U-13)サッカーリーグに所属するフロンターレ、横浜F・マリノスジュニアユース、横浜F・マリノスジュニアユース追浜、横浜FCジュニアユース、横浜FCジュニアユース、東急SレイエスFC U-15、湘南ベルマーレU-15の6チームの計18チームが出場。
準々決勝からの出場となったフロンターレ生田は、JFC FUTUROとの試合を3-1で制し、準決勝へ駒を進めました。
【川崎フロンターレU-15生田(2年) 神奈川県CJY U-14選手権大会準決勝 vs バディージュニアユース横浜】
12月9日(土)午前9時15分キックオフ かもめパーク 晴れ 35分ハーフ
フロンターレ生田の先発は、GK33加藤直介、最終ラインは右から26小田浩資、27笹倉拓真、28田中瑛登、29藤間貴洋、ボランチは34今廣遥碧、32加藤昊、右MF35渡部真己、左MF43木村風斗、前線には42全天海、38小田脩人。
青空が広がったかもめパーク。風も少なく穏やかな気候に。多くの両チームの選手の家族らが見守る中、キックオフの時を迎えました。
立ち上がり、チャンスを迎えたのはバディー。エリア外正面でフリーキックを得るも、加藤直介が対応。さらにラインを高め、前から奪いに来るバディー。しかし、フロンターレ生田は高い位置でカットし、右サイドからエリア右へ持ち込んでくる19に対し、今廣がカバー。攻撃の芽を摘んでいきます。
フロンターレ生田も、2分には、中央で小田脩人が受け、左へ展開。木村が正面へ持ち込み、左サイド、流れた全へ。全は正面左に持ち込み、折り返しますが、バディーの守りも集中しており、シュートにはつながらず。
うまく右サイド、流れて受けた全が仕掛け、また、小田浩資も高い位置へ上がり、右クロスを入れるなどしていくフロンターレ生田。
バディーもうまく中央にパスを入れていきますが、フロンターレ生田は加藤昊が体を入れ、マイボールに。
さらに高い位置へ24が動き出す場面をつくりますが、これには田中が対応。
バディーはさらに、右サイドでのスローインの流れから19がエリア右へ抜け出しますが、フロンターレ生田は体を張った守り。GKの1が正確なパスを左につけてくるバディー。しかし、渡部が出足よくパスをカットしていきます。
すると12分にはフロンターレ生田、笹倉が左サイドにフィードを入れると、セカンドボールを全がものにし、左サイド、高い位置で木村、加藤昊、小田脩人、藤間がかかわり、人数をかけた攻めに。
エリア内、抜け出した全がマイナスのボールを送ると、これを受けた藤間に対し、バディーのファールがあり、フロンターレ生田はPKを得ます。
キッカーは今廣。しかし、シュートはGK1がセーブ。こぼれ球に詰めた今廣は自らシュートを打ちますが、これもGK1が止める素晴らしい守りで、ゴールとはならず。
直後には、バディー、GK1から右サイドにボールが通り、高い位置からのクロス。しかし、フロンターレ生田は、渡部が低い位置まで戻りがバー。さらに中央、下がって受けた18がボールをおさめますが、渡部が中央に顔を出し、ボールを奪い、今廣に預けると、今廣の右サイドを突くパスに、渡部が抜け出し、仕掛ける姿勢を見せ、守備から攻撃へつなげていきます。
バディーも、17分には、再び中央でうまくボールを動かし、右へ展開。23がクロスを入れていきますが、田中がエリア内をカバー。
さらにバディーが、26のフィードに、左サイド、高い位置へ9が抜け出す場面をつくり、フロンターレ生田のファールを誘って、フリーキックを得ますが、それは決定的なシュートにはつながらず。
しかし、バディーも自らアクションを起こし、しっかりフロンターレ生田のゴール前に迫る場面をつくっていきます。
それでも、フロンターレ生田は、エリア内へ入ったボールに対しては田中や笹倉が対応。バディーが後ろから組み立てを図る場面では、全や木村、小田脩人らが連動してプレス。
高い位置でボールをものにし、再び自分たちでボールを持つ展開につなげていきます。
23分には、フロンターレ生田、藤間とのパス交換から加藤昊がエリア左へ。折り返しますが、これをカットしたバディーは、縦パスに7が正面へ。これに対しては、今廣が対応。
すると、フロンターレ生田は左サイドに展開。木村が背後を取り、高い位置から折り返すと、エリア正面でシュートを打ったのは全。これが決まり、1-0。
先制点はフロンターレ生田に入ります。
追いかける展開にも、しっかり後ろから組み立てを図ろうとするバディーに対し、高い位置からのプレスで追い込みにいくフロンターレ生田。
左サイドで木村や藤間が連係。木村が高い位置へ仕掛ける場面をつくり、セカンドボールは加藤昊や今廣が回収。26分には、左サイドから正面へつながり、エリア外正面で加藤昊がミドルシュート。しかし、GK1がセーブ。
27分にはさらに中央で加藤昊がカット。最終ラインの田中に預けた加藤昊は、中央、間で受け直し、そのスルーパスに小田脩人が正面へ動き出しますが、GK1がセーブ。
バディーも、28分には、右サイドに展開すると、18が流れて受けて、右クロス。しかし、これには田中が対応。
フロンターレ生田は、全が中央、下がり目にっ顔を出し、小田浩資や笹倉、田中とかかわって、組み立てを図り、間で受けた今廣の縦パスに、渡部が高い位置へ動き出す場面をつくり、追加点を狙う姿勢を見せていきます。
29分には、バディー、フィードに右サイドから斜めに、4が抜け出しそうになりますが、田中が対応。
ボールは笹倉につながり、笹倉のフィードに、渡部が右サイドから正面へ。これはGK1の対応に遭い、シュートにはつながりませんでしたが、長いボールからも、チャンスをつくろうとしていきます。
バディーも、高い位置へ7が持ち上がり、6や19とかかわって、高い位置での展開をつくっていきますが、フロンターレ生田は、渡部や全、木村も低い位置まで戻り、コンパクトにして対応。
32分には、セカンドボールをものにした加藤昊から最終ライン、笹倉、田中とつながり、田中から、うまく中央、間で受けた小田脩人が持ち上がり、右へ流れた全へ。
全はいったんはバディーに奪われるも、これを奪い返すと、バディーにファールがあり、フロンターレ生田は、エリア外右でのフリーキックを得ます。
キッカーは田中。左足で遠いサイドに精度の高いボールを供給。しかし、GK1がこれに対応し、シュートにはつながらず。
バディーも34分には、左サイドに展開すると、24がエリア外左へ。しかし、今廣が粘り強く体を入れ、ゴールキックにしていきます。
すると、36分にはフロンターレ生田。左サイドでボールをカットすると、全がエリア左へ仕掛け、折り返し。
これを正面、うまく入り込んだ小田脩人が左足で決めて、2-0。フロンターレ生田が突き放します。
バディーも、直後には右サイドから攻勢に出ますが、下がり目で2がスペースに出したパスは、藤間がカット。
前半は2-0。フロンターレがリードしてハーフタイムへ。
後半フロンターレ生田は、GKが加藤直介から21植木琉斗へ。
立ち上がり、前に出てくるのはバディー。フロンターレ生田の左サイドでのパス回しをコンパクトな、粘り強い対応で封じていくと、右サイドに展開。26や7ら最終ラインの選手も高い位置へ顔を出し、ボールを回していくなどしていきますが、フロンターレ生田は、藤間がしぼってマイボールにしていくなど、集中したいい守り。
3分には、下がり目で受けたバディー、24のパスに、4が右サイド、高い位置へ抜け出し、折り返し。しかし、田中が対応。
さらにうまく間にパスを入れ、右に開いた18が折り返していきますが、これには植木が対応していきます。
フロンターレ生田も、笹倉や小田浩資、渡部がかかわり、さらに植木がエリア外正面の加藤昊につけるなどし、前に出ていこうとしますが、バディーもすばやく、厳しい寄せからボールをものにし、7分には、中央、6から右へ展開すると、23が高い位置からクロス。しかし、フロンターレ生田はブロック。セカンドボールを拾ったバディーは2がフィードを入れていきますが、植木が対応していきます。
バディーの攻勢は続き、9分には、右サイド、低い位置から23が中央のスペースをうまく持ち上がり、フロンターレ生田のエリア前に迫ると、エリア外左、26がミドルシュート。これは枠内上をとらえますが、植木が粘り強く手を伸ばして、弾き出して阻む素晴らしい守り。
さらにバディーが7や19が小気味よくパス交換。フロンターレ生田のゴールの前に迫る時間をつくりますが、フロンターレ生田はコンパクトに。正面から迫る場面では笹倉が強さを見せ、右サイドに展開していく場面えでゃ、藤間が対応。守備でいいプレーが続いていきます。
フロンターレ生田は11分、渡部に代わり44西川航雅が入り、前線へ。木村が右MF、全が左MFに。
13分には、高い位置からのバディーのプレスを、うまく植木がかわし、左へ展開。藤間につながり、藤間の浮き球のパスに、西川が正面へ抜け出しますが、オフサイド。
さらにフロンターレ生田、植木の正確な浮き球のパスを、西川がおさめ、高い位置で起点をつくり、笹倉や田中に、下がり目に今廣も顔を出しながら、ボールを動かしていくと、16分には、フィードを西川がおさめ、小田脩人や全がかかわって、エリア前での場面をつくりますが、バディーもしっかりこれに対応していきます。
バディーも18分には、間でうまく受けた23が持ち上がり、そのパスに4がエリア正面やや右へ。しかし、これには田中が対応。
すると攻めに転じたフロンターレ生田は、スルーパスに、小田脩人が正面へ抜け出しますが、7がカバー。
攻勢に転じたバディーは、右サイドから23が中央に持ち込み、これに対してはフロンターレ生田の守備があり、右コーナーキックに。6が右足でボールを入れると、遠いサイドでシュートを打ちますが、フロンターレ生田はブロックしていきます。
バディーがたびたび高い位置での展開をつくるなか、粘り強く良い守りを見せ、しのいでいくフロンターレ生田。
21分には、高い位置で西川がプレス。小田脩人との連係から、エリア正面左へ抜け出した西川はシュートを打ちますが、上に。
バディーも、直後には2のフィードに、6がエリア内へ飛び出しますが、田中がカバー。右コーナーキックに。
6は遠いサイドにボールを供給。バディーはヘディングシュートを打ちますが、フロンターレ生田は体を張り、枠へは飛ばさせず。
しのいだフロンターレ生田は、全が自陣でマイボールに、西川につながり、西川は右サイドを突くパス。
木村が高い位置へ抜け出しますが、GK1が飛び出して、これに対応。GK1はそこから左へ展開しようとしていきますが、小田浩資が高い位置でボールをカット。
小田浩資は右サイドから折り返しますが、GK1がエリア内へ戻り、セーブしていきます。
25分にはさらにフロンターレ生田、右サイドで木村がカット。エリア外正面、西川につながり、西川に対しては、バディーがボールを奪うも、小田脩人が奪い返し、これに対して、バディーはファール。
キッカーは今廣。遠いサイドに、合わせてもらうようなボールを供給しますが、GK1が対応していきます。
しかし、直後、バディーがつなぎを図ったボールを、右サイドで今廣がカット。スルーパスに、エリア右へ抜け出したのは小田脩人。シュートを打つと、これが決まり、3-0。
さらにフロンターレ生田が突き放します。
バディーは、27分、途中出場の12が右サイドからクロスを入れると、エリア内右、うまく飛び出した6が合わせますが、わずかに右。
フロンターレ生田は、田中のフィードに、西川が高い位置へ動き出していきますが、GK1が阻み、そこからバディーは右サイドに展開。23が高い位置からクロスを入れていきますが、植木がセーブ。
さらに7が正面へ斜めに持ち出すなど、ゴールに迫るバディー。スルーパスに、19が正面へ抜け出しそうになりますが、今廣が対応していきます。
フロンターレ生田も、全が下がり目に顔を出し、自陣からつないでいくと、30分には、全のスルーパスに、小田脩人がエリア外正面へ。
小田脩人はミドルシュートを打ちますが、GK1がセーブ。右コーナーキックに。
フロンターレ生田はここで加藤昊に代わり36沓野楓。
右コーナーキック、キッカーは田中。セカンドボールを拾ったフロンターレ生田は、田中がクロス。遠いサイド、ボールをおさめた全がシュートを打ちますが、これはオフサイドに。
バディーがボールを持つ場面では、小田脩人や全も自陣に下がり、コンパクトにして対応していくフロンターレ生田。
33分には木村に代わり40オビオラ クリスティアン チノンソ龍が入ります。
バディーは34分、9のパスに19がエリア右へ。これに対しては、藤間・沓野が寄せに行き、シュートは打たせず。
さらに9が高い位置かラクロスを入れていきますが、左へ流れたボールはオビオラがカバーしていきます。
アディショナルタイムに入り、36分にはフロンターレ生田、小田脩人が競り、ボールは左へ。
全がエリア外左へ仕掛け、切り返しからシュートを打ちますが、これは上に。
バディーも、7や23、12や9が右サイドでかかわってボールを回していきますが、フロンターレ生田は藤間や全、今廣が対応。
さらに38分には左サイドでボールを回し、19がエリア正面へ迫る場面をつくりますが、笹倉が対応。最後は小田浩資がクリア。
試合はここでタイムアップとなり、3-0。
フロンターレ生田は決勝進出を決めました。
バディーも主体的にボールを回し、ゴールに迫る時間をつくる中、守備でもしっかり体を張り、エリア内へ入ったボールに対しても集中したいい対応をするなど、いいプレーを積み重ねていったことが印象的なフロンターレ生田。
攻撃でも素晴らしい連係からゴールをものにするなど、ここまで積み重ねてきたものが確かなものである、ということを感じさせられました。
12月17日、行われる決勝では、横浜F・マリノスジュニアユース追浜と対戦するフロンターレ生田。
ライバルを相手に、どんなプレーを見せていくのか、とても楽しみにしています。
前半2-0 後半1-0 計3-0
得点:全天海、小田脩人
フロンターレ生田の先発:33加藤直介 26小田浩資 27笹倉拓真 28田中瑛登 29藤間貴洋 34今廣遥碧 32加藤昊 35渡部真己 43木村風斗 42全天海 38小田脩人
交代:加藤直介→21植木琉斗 渡部→44西川航雅 加藤昊→36沓野楓 木村→40オビオラ クリスティアン チノンソ龍
控え:45荒井隆成
(文中敬称略)
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