多くのフロンターレアカデミー出身の選手たちが、それぞれのチームで、試合に臨んでいる大学サッカーリーグ。
2023年も多くの選手たちが、各地のリーグ戦に出場するなどしました。
この記事では、そういった選手たちのことをつづっていきたいと思います。
【関東大学サッカーリーグ1部】
関東大学サッカーリーグ1部は、日本大のDF栗田悠巨、MF田中慶汰、FW五木田季晋、桐蔭横浜大のMF山内日向汰、FWレオニ楓真、中央大のFW有田恵人、FW田中幹大、拓殖大のMF浅倉廉、MF田鎖勇作が試合に出場するなどしました。
4位 日本大 10勝7分け5敗 勝ち点37 得点42 失点27 得失点差+15
DF4 栗田悠巨 (4年) フロンターレU-18 出場22試合 先発22 2ゴール 3アシスト
MF/FW 15/14 田中慶汰 (2年) フロンターレU-18 出場18試合 先発11 途中出場7 SUB3試合 1ゴール
FW24/18 五木田季晋 (1年) フロンターレU-18 出場21試合 先発20 途中出場1 5ゴール 2アシスト
2004年以来18年ぶりの関東大学サッカーリーグ1部を4位、全日本大学サッカー選手権にも出場した日本大。
大学最後のシーズンとなった栗田は全22試合に出場し、2ゴール1アシスト。
田中慶汰は第1節の拓殖大で途中出場で初出場すると、最終節までメンバーに入り続け、18試合に出場。うち先発は11試合。トップ下として新境地を拓き、1ゴール。
五木田は、第2節の筑波大戦で先発し、リーグ戦初出場。以降は全ての試合に出場。21試合出場で先発は20試合。「目標としている」という5ゴールを記録。また、2アシストと結果を残しました。
6位 桐蔭横浜大 7勝7分け8敗 勝ち点28 得点41 失点38 得失点差+3
MF8 山内日向汰 (4年) フロンターレU-18 出場19試合 先発18 途中出場1 5ゴール 2アシスト 川崎フロンターレ加入内定
FW29 レオニ楓真 (2年) フロンターレU-15→流通経済大柏 出場2試合 途中出場2
6位の桐蔭横浜大。キャプテンを務めた山内は、19試合に出場し、5ゴール2アシストを記録。
さらに全日本大学選抜のメンバーとして、『DENSO CUP SOCCER 第22回大学日韓(韓日)定期戦』に出場。1ゴールを決め、優秀選手賞を受賞。
また、レオニは第13節の明治大戦で90+6分から出場し、関東大学サッカーリーグ初出場。第14節の東京国際大戦にも途中出場。2試合に出場しました。
10位 中央大 4勝7分け11敗 勝ち点19 得点27 失点40 得失点差-13
FW7 有田恵人 (4年) フロンターレU-18 出場4試合 先発2 途中出場2 1ゴール 1アシスト ベガルタ仙台加入内定
FW11 田中幹大 (2年) フロンターレU-18 出場15試合 先発11 途中出場4 SUB1試合 2ゴール
10位でリーグ戦を終え、2部の3位山梨学院大との1部参入プレーオフに1-0で勝利し、1部残留を決めた中央大。
有田は、第1節の流通経済大戦に後半から出場。しかし、以降は怪我のため、メンバー外。第17節の拓殖大で先発に入り、復帰をすると第18節の日本大戦では、先制ゴールを決め、第19節の筑波大戦では1アシスト。終盤の3試合は再びメンバー外となるも、1部参入プレーオフでは71分から出場しています。
田中幹大は、15試合に出場し、先発は11試合、途中出場は4試合で2ゴールを記録。1部参入プレーオフではフル出場。また、12月にはU-20関東大学選抜に選ばれ、「IBARAKI Next Generation Cup 2023」に出場しました。
11位 拓殖大 4勝5分け13敗 勝ち点17 得点22 失点58 得失点差-36
MF8 浅倉廉 (4年) フロンターレU-15→静岡学園 出場10試合 先発10 2アシスト 藤枝MYFC加入内定
MF23/6 田鎖勇作 (2年) フロンターレU-18 出場22試合 先発22 1ゴール
11位、2024年は2部で1部復帰を目指す拓殖大。
浅倉はリーグの後半戦は、加入が内定している藤枝MYFCでプレー(5試合に出場)していたこともあり、出場は10試合、2アシスト。
田鎖は全22試合に先発し、第17節の中央大戦では初ゴール。12月にはU-20関東大学選抜に選出され、「IBARAKI Next Generation Cup 2023」に出場しました。
【関東大学サッカーリーグ2部】
関東大学サッカーリーグ2部では、関東学院大のDF佐々木輝大、早稲田大のDF森璃太、DF神橋良汰、日本体育大のMF鈴木大登、GK青山海、立教大のMF宮本ディアウ勇守歩、産業能率大のFW猪狩祐真が試合に出場するなどしました。
2位 関東学院大 12勝3分け7敗 勝ち点39 得点54 失点33 得失点差+21
DF22 佐々木輝大 (2年) フロンターレU-15→鹿島学園 SUB16試合
2位となり、初の関東大学サッカーリーグ1部昇格を決めた関東学院大。
佐々木は出場機会はなかったものの、16試合でメンバーに入りました。
5位 早稲田大 10勝7分け5敗 勝ち点37 得点49 失点28 得失点差+21
DF2 森璃太 (4年) フロンターレU-18 出場22試合 先発20 途中出場2 1ゴール11アシスト アルビレックス新潟加入内定 アシスト王 ベストイレブン
DF27/4 神橋良汰 (3年) フロンターレU-18 出場11試合 先発10 途中出場1 SUB7試合 1アシスト
5位の早稲田大では、森が22試合に出場。11アシストはリーグトップの数字でベストイレブンに選出。
神橋は、11試合に出場し、先発は10試合。特に終盤の第17節から第22節にかけては、全ての試合に先発しています。
6位 日本体育大 10勝5分け7敗 勝ち点35 得点40 失点31 得失点差+9
MF18/16/14/13 鈴木大登 (3年) フロンターレU-18 出場2試合 途中出場2 SUB5試合
GK12 青山海 (2年) フロンターレU-18 出場1試合 先発1 SUB19
6位の日本体育大では、鈴木大登が2試合に出場。
青山は、第7節の立教大戦(〇3-0)に先発し、リーグ戦初出場。出場したのはこの1試合にとどまったものの、19試合で控えに入っています。
7位 立教大 9勝6分け7敗 勝ち点33 得点25 失点28 得失点差-3
FW/MF17 宮本ディアウ勇守歩 (4年) フロンターレU-18 出場6試合 先発4 途中出場2 1アシスト
7位の立教大では、宮本ディアウ勇守歩が4年目で初めてリーグ戦に出場し、計6試合に出場し、1アシストを記録。
8位 産業能率大 10勝1分け11敗 勝ち点31 得点39 失点40 得失点差-1
FW/MF10 猪狩祐真 (3年) フロンターレU-15→日大藤沢 出場20試合 先発20 14得点 7アシスト ベストイレブン
8位の産業能率大では、猪狩が20試合に出場。14得点はリーグのランキングトップタイ、7アシストは3位。規定により、順位で上回る駒澤大の鈴木心月が得点王となったものの、MFとしてベストイレブンに選出されました。
【関東大学サッカーリーグ3部】
2023年に新設された関東大学サッカーリーグ3部では、慶應義塾大のMF山崎健翔、MF小澤星夜、FW茅野優希、FW茅野直希、國學院大のDF橋本結人、明治学院大のMF澤田泰大が試合に出場しています。
3位 慶應義塾大 13勝3分け6敗 勝ち点42 得点42 失点23 得失点差+19
MF13 山崎健翔 (4年) フロンターレU-15→桐蔭学園 出場14試合 先発8 途中出場6 SUB1試合 1アシスト
MF4/8 小澤星夜 (4年) フロンターレU-15→慶應義塾高 出場3試合 先発2 途中出場1 SUB3試合
MF/FW23/29 茅野優希 (3年) フロンターレU-15→慶應義塾高 出場13試合 先発2 途中出場11 SUB3試合 4得点
FW26 茅野直希 (1年) フロンターレU-15→茅ケ崎中→慶應義塾高 出場2試合 先発1 途中出場1 SUB1試合
3位となり、青山学院大との2部参入プレーオフ決定戦に2-1で勝利し、2部昇格を決めた慶應義塾大。
山崎は、14試合に出場し、1アシスト。小澤は3試合に出場。
茅野優希は11試合に出場し、4ゴール。2部参入プレーオフ決定戦にも先発出場しています。
また、茅野直希は、第11節の城西大戦で先発し、1年目からリーグ戦初出場を果たしています。
6位 國學院大 10勝2分け10敗 勝ち点32 勝ち点32 得点27 失点31 得失点差-4
DF26/30 橋本結人 (3年) フロンターレU-15→市立船橋 出場1試合 先発1 SUB1試合
6位の國學院大では、橋本が第3節の慶應義塾大戦で、90+2分から出場し、1試合でメンバー入り。その後は、インディペンデンスリーグで多くの試合に出場しました。
9位 明治学院大 8勝2分け12敗 勝ち点26 得点30 失点39 得失点差-9
MF6 澤田泰大 (4年) フロンターレU-18 SUB1試合
9位の明治学院大では、澤田が第12節の東京経済大戦では先発したものの、出場資格のない選手を明治学院大が出場させた違反があったため、0-3で敗戦の扱いに。第18節の慶應義塾大戦では控えに入りました。
【東海学生サッカーリーグ1部】
東海学生サッカーリーグ1部では、東海学園大のMF常安澪が出場しました。
3位 東海学園大 14勝2分け5敗 勝ち点44 得点50 失点24 得失点差+26
MF13 常安澪 (4年) フロンターレU-18 出場18試合 先発18 4ゴール 4アシスト ガイナーレ鳥取加入内定 ベストイレブン
3位となった東海学園大。常安は18試合に先発し、4ゴール4アシストでベストイレブンを受賞。また、加入が内定しているガイナーレ鳥取では5試合に出場、2アシストを記録しました。
【北信越大学サッカーリーグ1部】
北信越大学サッカーリーグ1部では、新潟経営大のMF入江流星、金沢星稜大のMF小野寺瑠が試合に出場しています。
3位 新潟経営大 6勝4分け4敗 勝ち点22 得点31 失点19 得失点差+12
MF16 入江流星 (2年) フロンターレU-18 出場1試合 先発1 SUB1試合
3位の新潟経営大では、入江が1試合に先発出場。そのほかは、インディペンデンスリーグや新人戦が主な舞台に。新潟経営大は、北信越の大学サッカー新人戦で優勝し、全日本大学サッカー新人戦に出場。入江も2試合に出場しました。
7位 金沢星稜大 3勝3分け8敗 勝ち点12 得点17 失点25 得失点差-8
MF22 小野寺瑠 (2年) フロンターレU-18
7位となり、2024年は2部で臨む金沢星稜大。
北信越大学サッカー連盟が、シーズンの途中から公式記録をホームページに掲載することをやめ、金沢星稜大のホームページにも記載がないため、正確な数字は不明ですが、小野寺もチームが残留を争う終盤戦で先発するなどしました。
【関西学生サッカーリーグ1部】
関西学生サッカーリーグ1部では、立命館大のMF戸水利紀、MF秋葉拡人が試合に出場しました。
10位 立命館大 7勝4分け11敗 勝ち点25 得点34 失点49 得失点差-15
MF25 戸水利紀 (3年) フロンターレU-18 出場19試合 先発19 3ゴール 3アシスト
MF/DF24 秋葉拡人 (2年) フロンターレU-18 出場20試合 先発5 途中出場15 1ゴール 1アシスト
10位の立命館大。戸水は19試合に先発し、3ゴール3アシスト。関西学生選抜に選ばれ、関西ステップアップリーグのヴィッセル神戸戦では、ゴールを記録。
秋葉は、20試合に出場。後期第4節の京都産業大戦と第5節の関西学院大戦では右SBとして先発出場しました。
【関東大学サッカーリーグ東京・神奈川2部】
東京都大学サッカーリーグと神奈川県大学サッカーリーグを統合し、新設された関東大学サッカーリーグ東京・神奈川。
2部では、日本大文理学部のMF城田優、MF松尾凛久が試合に出場しました。
2位 日本大文理学部 16勝1分け5敗 勝ち点49 得点66 失点31 得失点差+35
MF4 城田優 (1年) フロンターレU-15→日大藤沢 出場14試合 先発11 途中出場2 SUB2 4ゴール
MF12 松尾凛久 (1年) フロンターレU-15→日大藤沢 出場2試合 先発2 SUB6試合 1ゴール
2位となり、1部昇格を決めた日本大文理学部。城田は14試合に出場し、4ゴール。松尾は2試合に出場、1ゴールを記録しました。
【関東大学サッカーリーグ東京・神奈川チャレンジリーグ】
同じく新設の関東大学サッカーリーグ東京・神奈川チャレンジリーグでは、創価大のDF鈴木康平、横浜商科大のGK福田開人が試合に出場しました。
2位 創価大 10勝2分け1敗 勝ち点32 得点52 失点10 得失点差+42
DF5 鈴木康平 (3年) フロンターレU-15→創価高 出場4試合 先発1 途中出場3 SUB5
2位の創価大。2022年は多くの試合に出場していた鈴木康平ですが、2023年は4試合の出場にとどまりました。
6位 横浜商科大 7勝1分け5敗 勝ち点22 得点32 失点30 得失点差+2
GK20 福田開人 (1年) フロンターレU-18 出場6試合 先発5 途中出場1 SUB6試合
6位の横浜商科大。福田は5試合に先発、1試合に途中出場し、6試合では控えに。1年目から多くの試合でメンバーに入っています。
◇
2023年大学での最後のシーズンを迎えた4年生は、入学した2020年は新型コロナウイルス禍で多くの試合が中止になったり、無観客での試合を強いられたりした選手たち。
2020年3月、東京国際大のグラウンドへ行ったところ、中へ入ることはできず、フェンス越しに、早稲田大のDF森璃太が東京国際大との練習試合でプレーするところを見たことが思い出されます。
そういった困難な状況を経験した選手たちが、徐々に日常を取り戻し、多くの仲間たちの声援を受け、ボールを追い、あるいはピッチに立つチームメートを応援して、最後のシーズンを送ることができたことは、とてもうれしいものがありました。
川崎そだちとしても、久しぶりに大学のグラウンドにも足を運ぶことができた一年になりました。
2024年は、多くのフロンターレU-18を卒団した選手たちが、新たに大学サッカーでプレーします。
今季もまた、時には会場に足を運んで、川崎そだちで、それぞれの今を伝えていきたいと思います。
◇2023年に、グラウンドなどで声をかけさせてもらったフロンターレアカデミー出身の選手たち
(文中敬称略)
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