3月10日、Uvance とどろきスタジアム by Fujitsuで行われたハンガリー大使館杯チャンピオンシップ。
クラブ・ドラゴンズ柏U-12との準決勝に5-0で勝利した川崎フロンターレU-15生田と川崎フロンターレU-15等々力の新1年生たちは、FC.Vinculoとの決勝に臨みました。
FC.Vinculoは、相模原市を拠点としたチームで、Vinculo (ヴィンクーロ)とはスペイン語で「絆」という意味。準決勝では二俣川SCに2-0で勝利し、決勝へ駒を進めてきました。
【川崎フロンターレU-15生田(1年)・川崎フロンターレU-15等々力(1年) ハンガリー大使館杯チャンピオンシップ決勝 vs FC.Vinculo】
3月10日(日) 午後2時キックオフ Uvance とどろきスタジアム by Fujitsu 晴れ 20分ハーフ
クラブ・ドラゴンズ柏U-12が、二俣川SCに6-3で勝利した3位決定戦に続いての決勝。
フロンターレの先発は、GKキャプテンの51根岸佑成、最終ラインは右から3土本琉斗、2川上琉偉、4藤崎琉久、15月見里遥希、ボランチは10時松隼跳、6我妻光、右MF7新堀隼、左MF8永田怜大、前線には9荻原光惺、18都島ダヒル光真。
準決勝が行われていたころに比べると、メインスタンドは日陰となり、少し肌寒さを感じる気候に。
それでも、多くの選手の家族らが見守る中、キックオフのときを迎えました。
立ち上がりは、フロンターレ、月見里が左サイド、高い位置へ。うまく持ち込み、折り返しますが、GK1が集中した守り。
一方のVinculoも、左サイドからのパスに、17がうまくエリアの前に。しかし、川上が厳しく寄せていき、前には行かせず。シュートは打たせずに対応していきます。
すると2分にはフロンターレ、左サイド、高い位置で受けた荻原が仕掛けて、エリア前に折り返すと、右サイドからエリア内へ入り込んだ新堀がシュート。
これが決まり、1-0。フロンターレが先制します。
直後にもフロンターレは新堀が右サイドから背後を取り、エリア右への仕掛け。これにはVinculoも守備での粘り強さを見せ、シュートは打てず。
さらに新堀とのパス交換から、時松が右サイド、高い位置へ。エリア外右からエリア内へ折り返していきますが、ここでもVinculoの集中した守りが阻んでいきます。
5分にはVinculo、左MFに入った21がうまく背後を取り、前への仕掛け。これに対しては土本が粘り強く寄せていくと、21は右サイドに展開。9につながり、9は前に持ち込もうとしていきますが、永田がカバー。
さらにGK1の正確なフィードに、9が右サイド、高い位置へ抜け出しそうになりますが、月見里がカバーしていきます。
VinculoはしっかりGK1にCBの14や28がかかわり、後ろからの組み立てを図りますが、フロンターレはそれに対して、前から連動してプレス。
6分には正面で速い寄せからボールを奪った新堀がミドルシュート。枠をとらえますが、GK1がセーブしていきます。
フロンターレも、7分に土本が中央にも顔を出し、中へ寄った永田が縦パス。これに荻原が抜け出しそうになりますが、Vinculoの守備の対応に遭い、前には行けず。
それでも、フロンターレはVinculoが左サイドに展開しようとする場面では、新堀がカバー。しっかりボールを奪い返し、自分たちで動かす時間につなげていきます。
8分には、左サイドからの攻勢に出たフロンターレ。月見里が永田とのパス交換から、エリア外正面左へ。シュートを打ちますが、GK1がセーブ。
さらにエリア外右で受けた土本がミドルシュート。GK1が阻んだところ、こぼれ球をエリア内で拾った荻原もシュートを打ちますが、これもまたGK1がセーブ。
チャンスが続いていきますが、Vinculoも最後のところで素晴らしい守りを見せていきます。
9分には時松の縦パスを都島がやや下がり目で受け、左サイドに展開。永田が抜け出し、エリア正面へ持ち込み、シュートを打ちますが、GK1がセーブ。
さらに中央でボールを前に運んだ時松のパスに、新堀が右サイドからエリア右へ切れ込んで、シュート。これもまたGK1がセーブ。
フロンターレは、GKの根岸も時松や荻原に正確なボールを供給。長いボールも交え、前に出ていこうとします。
Vinculoも11分には、中央でボールをものにすると、27とのパス交換から19がエリア正面へ進入。しかし、藤崎がカバー。
フロンターレは12分、時松から左サイドに展開。月見里が左サイドから中央へ持ち込み、その縦パスを正面で受けた荻原に対して、Vinculoにファールがあり、フリーキックに。キッカーは我妻。直接狙いますが、これは枠はとらえられず。
すると13分には、Vinculo、左サイドで21がカット。正面の17につながり、27がエリア内へ動き出す動きを使い、エリア内正面やや左へ持ち込んだ17は地を這うようなシュート。
これはわずかに右。Vinculoも、チャンスをつくり、フロンターレのゴールをおびやかしていきます。
難を逃れたフロンターレは、14分には、中央に顔を出した永田のパスに、新堀が右サイド、高い位置へ。仕掛けた新堀は鋭い切り返しで翻弄。
シュートを打ちますが、これは左に。
15分には、中央の時松から受けた土本が右サイドからドリブルで前へ。その縦パスを、エリア外正面、うまく間で受けた都島はターンから左足のシュート。
しかし、これは上。
VInculoも、16分には、21がボールを奪い、その縦パスを脩面で17がキープ。粘り強いキープからミドルシュートを打ちますが、ワンタッチあり、右コーナーキックに。
キッカーの28が右足でボールを入れると、これは根岸がパンチング。
そこから左サイドで都島がボールをおさめ、都島は右サイドに正確なお明日。抜け出した永田がエリア右へ持ち込み、折り返すと、遠いサイド、荻原が詰めますが、惜しくもさわることはできず。しかし、守備から攻撃への切り替えの速さで決定機をつくったフロンターレ。直後にも、月見里との連係からエリア左へ荻原が進入。
シュートはVinculoの粘り強い対応に遭い、ゴールには結びつかず。
20分には、左サイド、月見里から時松へつながり、そのパスに荻原がエリア内へ。シュートまで持ち込みますが、これは右。
前半は1-0でタイムアップとなります。
後半フロンターレはメンバーを11人入れ替え。
GKはキャプテンの16佐藤至琉、最終ラインは右から15久村航大、3望月輝夢、5上野煌士郎、4梶優翔、ボランチは14大寺楓真、6戸澤蓮太、右MF13渋谷昇汰、左MF13志田龍彦、前線には11北田章将、18後藤丈人。
望月、上野、渋谷、志田、北田とU-12から昇格する5人に、新たに加わる6人が入る構成で臨みました。
立ち上がりからボールを動かしていくのはフロンターレ。望月や久村、上野がかかわり、梶が左サイドから中央へ持ち込む動きを見せ、北田がやや下がり目、間でうまく受けるなどしていきます。
Vinculoも、ボールをカット、左サイドから11が仕掛けていきますが、久村がカバー。久村は志田につなげ、志田から正面で受けた北田はスルーパス。
これには、後藤は反応しきれませんでしたが、メンバーを入れ替えても、しっかり守備から攻撃へ、つなげようとする姿勢を見せていきます。
3分には、戸澤の縦パスに、梶がエリア左へ進入。これにはVinculoが体を張った守り。左コーナーキックとなり、戸澤がボールを入れると、セカンドボールを拾ったフロンターレは、志田が左サイドから正面へ持ち込み、そのスルーパスに、後藤がエリア左へ。シュートは、GK1の好セーブに遭い、ゴールとはなりませんでしたが、素晴らしい連係を見せていき正宇。
6分には、右サイド、流れてキープした後藤。エリア内へパスを入れると、北田、大寺が飛び出しますが、これはVinculoの守備の対応に遭い、シュートにはつながらず。
フロンターレは、さらに左サイドから梶が斜めに持ち込む動きや、望月が中央をドリブルで持ち上がるなどして、ゴールへ向かう動きを見せていきます。
Vinculoも、8分には、縦パスに27が正面へ抜け出しそうになりますが、これには望月が対応。
9分には、右サイド、渋谷から正面の北田へうまくつながり、北田はシュート。しかし、ここでもVinculoの守備の対応が勝り、最後にはGK1がセーブ。
すると10分には、Vinculo、フロンターレに中央でファールがあり、フリーキックに。
キッカーは28。右足でエリア内へボールを入れると、うまくエリア正面右へ抜け出した27がシュート。これは佐藤がセーブし、左コーナーキックに。
しかし、正確なキックと、出し手と受け手の好連係からゴールをおびやかしていきます。
フロンターレはここで北田に代わり10吉澤映杜。大寺に代わり8笠倉蓮央。
コーナーキックをしのいだフロンターレは、吉澤から左サイド、梶へ。梶から志田につながり、前に仕掛けた志田が折り返すと、右サイドに流れたボールを渋谷が拾い、そのパスに戸澤がエリア外正面でミドルシュート。これは上。
さらに右サイド、渋谷から正面の戸澤から、笠倉とつながり、笠倉の縦パスに、吉澤がエリア正面へ。
これに対しては、Vinculoがファール。フリーキックを得たフロンターレは吉澤が直接シュートを打ちますが、左にそれていきます。
Vinculoも、直後には、縦へのパスからエリア前に迫ると、フロンターレはファール。Vinculoのフリーキックに。
キッカーは28。先ほどの決定機と同様、エリア内にきわどいボールを入れていきますが、佐藤がしっかり対応していきます。
フロンターレは志田が左SB、梶が左MFとポジションを入れ替え。
吉澤が左サイド寄りでボールを引き出し、うまくドリブルで仕掛けるなどしていくと、15分には、いったんVinculoがボールを奪ったところ、志田が奪い返し、間を縫うようにして、仕掛け、エリア外左へ。ミドルシュートを打つと、これがゴールネットを揺らし、2-0。ついにフロンターレが突き放します。
17分にはさらにフロンターレ、左サイド、後藤のパスに吉澤がエリア左へ進入。角度のあまりないところからシュートを打つと、これが決まり、3-0。
直後にもフロンターレ。中央へのボール、上野がヘディングで前へ送ると、エリア正面、ダイレクトで反応したのは吉澤。このシュートも決まり、4-0。
立て続けのゴールで、フロンターレが突き放します。
戸澤や笠倉が多く触れ、梶が斜めに動き出し、アクセントを加えるなどし、ボールを回していくフロンターレ。
19分には、左サイド、梶から正面の後藤、後藤から右サイド、渋谷につながり、渋谷からエリア外正面で受けた笠倉のミドルシュートは枠をとらえますが、GK1がセーブ。
さらにフロンターレは、志田との連係から梶がエリア正面左をうかがうなど、ゴールに迫っていきます。
アディショナルタイム、GK1もかかわって組み立てを図るVinculoに対し、渋谷が出足よくボールをカットしたり、吉澤が中央でプレスバックにいくなどしていくフロンターレ。、すると22分、フロンターレは笠倉から左サイド、下がり目に顔を出した吉澤とつながり、吉澤から受けた志田は左クロス。
これをエリア内でおさめたのは渋谷。シュートを打つとこれが決まり、5-0。
試合はタイムアップとなり、5-0。
フロンターレは昨年に続いて、ハンガリー大使館杯チャンピオンシップを制することになりました。
FC.Vinculoも、しっかり自分たちでボールを回し、ここぞというところでゴールをおびやかす場面もつくる素晴らしい相手。
準決勝で対戦したクラブ・ドラゴンズ柏U-12もまた、技術の高い選手が多い好チーム。
フロンターレと対戦することはありませんでしたが、4位となった二俣川SCも、ボールを持った時に何かやってくれる、と思わされるような選手のいる、これもまた好チームでした。
チャンピオンシップという名前にふさわしいと思わされるようなチームが集まったこの大会を、メンバーを入れ替えながら一戦一戦戦い、優勝をしたフロンターレ。この先待っている多くの試合でも、さまざまなスタイルを持った素晴らしいチームと対戦し、切磋琢磨することになると思います。
そうした日々を重ねて、選手たちが、チームが、どんな進化を遂げていくのか、とても楽しみにしています。
前半1-0 後半4-0 計5-0
得点:新堀隼、志田龍彦、吉澤映杜2、渋谷昇汰
前半のメンバー:51根岸佑成(c) 3土本琉斗 2川上琉偉 4藤崎琉久 15月見里遥希 10時松隼跳 6我妻光 7新堀隼 8永田怜大 9荻原光惺 18都島ダヒル光真
後半のメンバー:16佐藤至琉(c) 15久村航大 3望月輝夢 5上野煌士郎 4梶優翔 14大寺楓真 6戸澤蓮太 13渋谷昇汰 13志田龍彦 11北田章将 18後藤丈人
交代:北田→10吉澤映杜 大寺→8笠倉蓮央
(文中敬称略)
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