4月21日Anker フロンタウン生田で行われたプレミアリーグEAST第3節、前橋育英戦に2-1で勝利、開幕からの連勝を3にのばした川崎フロンターレU-18。
試合後に長橋康弘監督、2点目を決めた加治佐海、先制ゴールの八田秀斗、第2節に引き続き先発の楠田遥希の3選手に話を聞きました。
試合の記事はこちら ◇フロンターレU18 – 前橋育英 / プレミアリーグEAST第3節◇
「どうしても入らないゲームというのは、去年もおととしもあったんですけれども、
そういう難しいゲームでも1点差でも、勝ち抜ける。まだ1年間長いので、自信にしてもらえたらと思います」
長橋康弘監督
〇まずは今日の試合について、お願いします。
八田の素晴らしい先制点があって、選手も2点目取るまですごい、いいかたちで。波に乗れた部分はあるんですけど。
ただ、2-0になった後の時間帯。本来ならあそこで畳みかけるような、1点、もう2点というところで、やんなければいけないところを全体的に足が止まってしまい、難しいゲームにしてしまったのかな、という印象です。
ただ後半、そこのところを選手たちも意識しながら、立ち上がりからしっかり足を止めずに、頑張ってくれたのかなというふうに思っています。
〇今年初めての1点差の勝利でしたけど、また成長につながったと思うんですけど、どうですか?
こういうチャンスがあっても、どうしても入らないゲームというのは、去年もおととしもあったんですけれども、ただ、そういう難しいゲームでも1点差でも、勝ち抜ける。
まだ1年間長いので、自信にしてもらえたらと思います。
〇開幕戦で試合の入りが課題だ、ということがあって。今日とその前の試合はいかがでしたか?
立ち上がりの入り方はだいぶ目が合ってきて。選手たちも自分たちでやろうとしている部分がありますので。
成長しているかな、というふうに思っています。
〇2点取った後の試合の運び。そのへんの課題はどうでしょう?
とたんにみんな足が止まってしまってですね。やっぱりあのへんで前育さんに、「これ、1点入ったら分からないぞ」という勇気を与えてしまったのがあの時間帯なのかなというふうに思っています。
〇高体連のチーム、初めて戦いましたけど、前橋育英さんは印象はどうでしたか?
あの、プリンスで共に戦っているときからですね、ボールを大事にするようなコンセプトで、チームをつくってくるところは私たちも意識しているところであったので。
その当時から、何か学びながら、切磋琢磨しながらですね、お互いが成長して、という印象がありますので。
今日も絶対に難しい時間帯があるだろう、ということは想定しました。
〇今の4月の時期に積み上げているものはどんな部分ですか?
去年出た課題、ですね。後半足が止まってしまって、自分たちのサッカーがなかなか展開できない、ということで。
立ち上げから、後半足が止まらないチームづくりをしていこうと。というところで、かなり厳しいトレーニングをですね。選手たちと一緒にやっています。
そのへんの効果っていうのは、開幕から3試合ですけど、見られるのかなというふうに思っています。
〇楠田選手の印象というか、彼のいいところってどんなところですか?
あの、見てのとおりですね、素晴らしい活躍をしてくれて。守備もそうですし、奪った後の攻撃参加なんかも、非常に、試合に使っていくうちにどんどん余裕が出てきて。
「今、一番成長しているのかな」っていうふうに思っています。今日も素晴らしい活躍だったと思います。
〇開幕3連勝ですけど、そのなかでも課題ってありますか?
当然あります。先ほども言ったとおり、去年の課題でもあるんですけど、やっぱり何か点を取ったときに、満足してしまうというか、足が止まってしまう。
そういった時に相手に流れを持ってかれて、終盤に追いつかれるというゲームを、経験しておりますので。
やっぱりあのへんのゲームの決め方というところが、選手たち、これからトップ目指すうえでの、ゲームの流れっていうのは当然あるなかで、そういう時間帯に何をしなければならないのか、というところはちゃんと感じてやってほしいなって思います。
〇スピードを上げたりというのが、すごくよかったと思うんですけど、そのへんはどうですか?
選手たちのなかでは、その自分たちの距離感で、すごく面白いね、って言っているような部分がありますので、そこを尊重しながら。
ただ、やっぱりボールをつなぐことが勝敗を決めることではないので。ボールを握っている中でも、やっぱり相手を動かしながら。スピードアップするところをしっかり共有していこうというところで練習していますので。選手たちは、当然ゴールへ向かうプレーが増えるほど、奪われる確率は高くなって。
なので、トップ同様、即時奪回っていうところをセットに考えていこうというところでいうと、前半、特に加治佐海なんかは、奪われた瞬間にまた奪い返して。パスにつなげていくっていうところは、練習からもね、見られるので。
そのへんのところもまた全体で共有していきたい、と思います。
〇面白いなっていうのは選手たちも感じている?
そうですね。やっぱり自分たちがああいう距離感のなかで、こう、ボールをつないで、主体的に相手を動かすという部分は、すごく選手たちが本来、すごく面白いというですね。楽しいと思える瞬間らしくてですね。そのへんのところは武器にしていけるのかな、というのは試合でも見られるので。
継続して質を上げていきたいな、というふうに思っています。
〇面白くするためにも長橋さんがアプローチすることって何ですか?
いや、今年は選手たちが自分たちで話をしているので。
たとえば、ああいう自分たちの距離感でワンタッチ、ツータッチで動かしながらも、いつその、くさびを打ち込んでいくのか。
そこに対して誰がつながっていくのかっていうところを、私からではなく、彼らがちゃんと話をしながらやっているので。
どちらかというと、見守っているかなという。すごいなっていう時もありますし。
そのへんのところは継続して。選手たちが話しながらやってほしいなっていうふうに思います。
〇試合のところでいうと、ちょっと足が止まったところで恩田君を投入して、プレスっていうのがすごく相手にかかっていたんですけど、どういうふうに感じていますか?
ちょっと交代選手を相手が入れてくるだろう、というところはあったんですけど。
かなり長いボールを蹴ってくるなかで、その出し手を止めるか、構えて、行った先のところへ人数を増やすかっていうところでいうと、恩田はですね、かなり走力があって。
連続して追えるっていうところを考えたときに、彼の良さが出るのはあそこで。長いボールをできるだけ蹴らせない。
あのディフェンスがあるから、というところでセカンドディフェンダーがつながれるというのもありますので。
すごく今日もいいスイッチを、今日のゲームも入れてくれたのかなというふうに思っています。
〇改めて、去年は終盤まで1点差できて、追いつかれて勝ち点を落としてしまったゲームがあったと思うんですけど、今日は2-1で勝てたというのはとても大きいのかな、と思うんですけど、それについてはどうですか?
はい。きっと多分選手たちは、やな予感がしていたと思うんですよ。
去年を経験している選手はいたので。ただ、その感じを。僕もわかるんですけど、選手たちがそれを感じながら、2-1で勝ち切れたというのは、かなり自信になると思います。
そこの理由というのは選手たちもやっててわかっていると思うので。それを満足することなく、どんな相手でもできるようにしていくことが、この先へつなげることなのかなというふうに思っています。
〇すごくベンチとかピッチの選手たちが、すごく声が出ていたんですけど。
練習からすごい声が出ていて。何かチームの一体感というのでしょうかね。今年はものすごい感じるところであって。
そのへんでいうと、すごくきついトレーニングも、私ら、選手たちにはちょっとお願いしてやってもらっているんですけど。
そういうときにもすごくポジティブな声を出して、声を出しながらやってくれているので、私たちは大変助かるんですけど。
何とかしてあげたくなるような子たちだなというのは、今年はすごく感じる部分があります。継続してほしいです。
〇今日はたくさんのサポーターの人が来ていて。開幕戦の時にはトップの試合と重なってしまって来れなかった人も来たと思うんですけど。
雰囲気などについてはいかがでしたか?
はい、素晴らしい雰囲気をあんなにたくさんの方にですね、来ていただいて。本当にありがとうございます。
私らはとにかくフロンターレらしいサッカーで、内容と結果にこだわってですね、ああいう来てくれたサポーターに感謝の気持ちを伝えようとやっています。
ここから先、すごく厳しい戦いが待っていると思うんですけど、また継続して、応援をよろしくお願いします。
〇去年こういう施設(Anker フロンタウン生田)ができて。今年より結果につなげたい、というような思いもあるんですか?
はい、スタッフはものすごく感じています。本当に日本一の施設をつくっていただいて。そこをしっかり有効に使ってですね。
選手の成長とチームの成長につなげていかなければならない。やっぱりそのためには日常を変えていかなければならない、というところでいうと、選手たちは本当に意識的に、しっかりと終わった後の食事の量だったり、来てすぐに筋トレ始める子だったり、すごく結果に出てきているところはあるので。
何とか1年終わったあとに、日本一という結果を出せれば、というふうに思っています。
「相手に1点取られてすごい苦しい時間が続いてんですけど、チームでしっかり話し合って。
『まだ勝っているよ』というのと、みんなでゴール前で粘ったりして。粘り強く勝てたと思います」
FW7 加治佐海
〇得点シーン、振り返ってもらっていいですか?
そうですね。柴田が背後に抜けて、1対1になって、外して自分ところに来て決めた、という感じですけど、相手にさわられたのもあって、ちょっと危なかったですね。
〇前橋育英の5番と20番のCBとがいて、どんなことを心掛けてプレーしていましたか?
相手チームがすごいビルドアップが上手で。けっこうボール持たれる時間が長かったんですけど。
FWとしていくところを決めて。守備のところは行くところを決める、というのと。しっかり競るというのを意識しました。
〇崩しの狙いはどんなところがありましたか?
背後をすごい。前半の途中なくなってしまったので。背後を狙っていこうという話になりました。
〇2点取った後、1点取られて。チームの中で焦りというのは、どうでしたか?
2点取ったあとに、チームとして間延びしてしまって。相手に1点取られてすごい苦しい時間が続いてんですけど、チームでしっかり話し合って。
「まだ勝っているよ」というのと、みんなでゴール前で粘ったりして。粘り強く勝てたと思います。
〇開幕から3連勝ということですけど、そこについてはどう思いますか?
3連勝していて。チーム状態は引き締まっているんですけど。ここから4連勝、5連勝、目指していくうえで、やっぱり慢心は良くないなっていうので。
本当に来週の練習から締め直して。4連勝、5連勝目指していきたいと思います。
〇この施設ができて1年たつと思うんですけど。できる前とあとと両方知っていると思うんですけど。できてから食生活、強力なバックアップ受けて。自分で見たときに、それが結果とか体が強くなったって感じている部分ってありますか?
1年生のころは練習終わったあとにご飯が食べられなくて。家帰ってからおなかすかしてっていう感じでご飯を食べていたんですけど。
2,3年生ですぐご飯も食べられるし。筋トレ施設もすぐ近くにあって。すごく自分の体も1年生のころに比べると、キレが増していて。
この施設できてから、自分の体も変わったな、と思います。
〇当たり負けしないようなものも感じますか?
はい、やっぱり大きい相手でも当たり負けしなくなったな、というのはあります。
〇ご飯とか食べる量も増えたんですか?
はい。増えました。
〇どれぐらい増えたというのはあります?
そうですね、グラム数だったら毎晩800ぐらいは食べています。
〇今が800?
はい。
〇前は?
前は、500とかそのぐらいですね。
〇ご飯だけ、というのですか?
ご飯もそうですし、ヤスさん(長橋康弘監督)が、お茶漬けとかふりかけとか買ってくれて。
〇やっぱり食べるのも練習の一環というところがある?
そうですね、食べるのもトレーニングという。せっかく強度高いトレーニングしたんだから、ご飯食べろよ、というのは言われているので。
どんどん食べています。
〇沖縄の(トップチームの)合宿に参加していて。トップでの経験が今に生きているっていうのはあります?
一番衝撃を受けたのが、守備の基準だったりとかプレースピードというところで。
やっぱりユース帰ると、守備の基準だったりとかが、トップと比べて違う部分があるので。
本当にその感覚を残すためにも、自分は本当に、キャンプ行ってから守備の基準を上げて、高いところを維持できていると思いますし。
今日試合では守備であんまりボール奪うっていうシーンはなかったんですけど。これからどんどんつくっていきたいと思います。
〇土屋君がトップに行っている関係で、主軸選手が抜けていますけど。その穴をどう埋めようというのはあります?
そうですね、楠田が前節に続いてCBに入ったと思うんですけど。本当にボランチとかCB、どこでもできる選手で。
今日もすばらしい活躍だったと思うんですけど、どう土屋選手が埋めた穴を埋めようというのは、楠田がやってくれていたので。
あんまり考えていなかったですね。
〇じゃあ楠田君、けっこう頼りになる?
はい、頼りになります。
〇今年はFWでプレーするようになりましたけど、ここまでどうですか? 手ごたえとかつかめていたりします?
すごいFWへのコンバートはプラスに考えていて。やっぱり、今日もそうですけど、点をより求められるポジションになったので。
サイドハーフの時はアシストとか、ラストパスっていうのが多かったんですけど。FWになると点を求められるというのと、あとはやっぱり、守備のスイッチをかけるのもFWだと思っているので。守備のところは意識して、FWやっています。
〇今年は何点取りたいっていうのは?
2桁ゴール2桁アシスト目指します。
〇あと、今日ゲームキャプテン務めましたけど、たしか前J-VILLAGEのときは柴田君がやっていましたけど、あれってどうやって決めているんですか?
基本交互で巻くことになっていたんですけど、今回は巻いてくれって言われたので。巻きました。
〇 改めて今日はああしてたくさんのサポーターの前で喜べましたけど。それについてはどうでしたか?
たくさんのサポーターが来てくれて。本当に後押しになりましたし。試合の前にもみんなの前で「たくさんサポーターが来てくれているから。絶対に勝利届けよう」っていう気持ちで入って。苦しい時間帯、続いたんですけど、一緒に戦ってくれて、無事3連勝できて。本当に良かったです。
〇失点した後に円陣を組んでいたんですけど、あのあとにどういったことを話していたんですか?
失点した後、やっぱり自分ら、追加失点というのを去年やられている経験があって、一度失点したら、みんな集まろうというのは、ルールになっていて。
今日も集まって。「まだ勝っているから、大丈夫だよ」というのと、しっかりやること整理してっていうのは集まって、話しました。
「フロンターレらしいパスサッカーっていうのが、できている時間帯だったり、幹都とコンビネーションだったり
自分たち主導で、ボランチの2人主導でチームの攻撃動かしているときは、すごい楽しいなって感じます」
MF14 八田秀斗
〇先制点を振り返ってください。
もともと、コーナーキックで海(加治佐海)が遅れて、ヘディングで合わせるっていう作戦だったんですけど、そのボールが越えてきた時に念のためにいてってコーチに言われていて。そうしたら、うまくボールが来て、胸でちょっとずれして左足で、いいコース飛んで良かったです。
〇このポーズ(ハンドサインでMを示した)はどういうポーズ?
今リハビリで、もう復帰したんですけど、前十字やっていた増田陽太選手の“M”を。パフォーマンス頼まれていたので。
そのMです。
〇今日は前橋育英ということでどんな狙いというか、心がけて、自分の仕事をどう意識して試合に入りましたか?
J-VILLAGE CUPでも決勝戦で1回戦っていて。その時にセカンドボールの回収の面で、相手のボランチの選手に負けていたので。
そういうところで負けないように、という気持ちで今日は入りました。
〇これまでの大宮とFC東京との違いとか感じました?
そうですね、ボールつなぐスタイルだったので、前橋育英さんが。ちょっとボール握られちゃった部分はあったんですけど。
最後のゴール前での守備のところで、体張れて。1失点してしまったんですけど、抑えれて良かったかな、と思います。
〇今後4連勝、5連勝目指すうえでやんなければいけないことってどんなことですか?
ゲーム内容は全員満足していないと思うので。もっと自分たちのボール保持して、前を目指すサッカーというのを展開して、大量得点、無失点を目指しながら、攻守で圧倒できるように頑張りたいと思います。
〇2-1になってから向こうの圧もあって、みんなとどんなことを話しながら戦っていました?
ハーフタイムに、受けに回っちゃっていて。足が止まっているっていう話になったので。そこでしっかり体を動かそうというのと、3点目取れるように、しっかり全員で攻守に圧倒できるように、まず走り負けない、球際負けないというところを意識して、後半入りました。
〇去年までは攻撃的なMFやFWでも出ていて、今年はずっとボランチで出ている。それについては。だいぶいいプレーもしている、と思うんですけど。
守備の部分では、去年までは攻撃的な部分が求められていて。あんまりやってこなかったので、難しい部分もあるんですけど。
守備面でも、ボール奪うという部分と、セカンドボールというのは自分で1年間チャレンジしていこうと思うので。攻撃のいい部分も出しつつ。
自分の苦手な守備の部分も相手に負けないように、しっかりやっていければ、というのは意識してやっています。
〇FWよりもボランチで、という感じなんですか?
チームの状況というのもあるので。もちろんFWで出たら点も目指して頑張っていくんですけど。今はボランチで出る機会のほうが多いので。
しっかり攻守、両方戦える選手になりたいです。
〇ボランチをやっていて楽しいって感じるときってあります?
フロンターレらしいパスサッカーっていうのが、できている時間帯だったり、幹都(矢越幹都)とコンビネーションだったり、後半児玉にサイドチェンジする場面があったんですけど、ああやって自分たち主導で、ボランチの2人主導でチームの攻撃動かしているときは、すごい楽しいなって感じます。
〇じゃあ、ここまですごい手ごたえを感じてやっているような感じですかね?
まだミスが多いので。もっとミス減らしながら、得点にかかわっていけるよう、頑張っていきたいです。
〇矢越君とはどういう役割分担を心掛けているんですか?
幹都のほうがパスセンスとかそういう部分は絶対にあるので。少し自分はリスク管理というか、相手のFWを抑えながらも、幹都と距離感近くしてっていうのは2人で話しているので。少し自分が守備に回ることも多いんですけど、そこは臨機応変に対応しながら、どっちがどっちというのはあんまり決めていなくて。
ボール状況に合わせて、2人で合わせて、っていう感じです。
〇その中でもゴールへの意識、というか自分が点を取る意識っていうのは持っている?
はい、持っています。ミドルシュートとか最近では練習で決めれているんで。
今日みたいなセットプレーもそうですけど。しっかりミドルシュートというのは練習しながら、もっと点とれるように頑張りたいです。
〇1点差になったときに、押し込まれた時間も長くて。そこでどういう意識でやっていたんですかね、取りに行くのか?
取りに行くっていう意識で。3点目絶対に取りに行くっていう意識で。受けに回ると、やっぱり押し込まれるので。
自分たちが3点目を取って、相手の息の根を鎮めるっていうところは意識して、前から行きました。
〇リスクのある判断だと思うんですけど、そこらへんはフロンターレらしさということで?
はい、そうですね。今年からすごいきついトレーニングもしていて。走り負けない、という自信があるので。
そこはきつくても、前から行って、3点目を取りに行こうという話をしました。
〇最初今年、フィジカルをもっとという話があったんですけど、筋トレとかどうですか?
筋トレは本当に自分たちで増やして。トレーナーの方が。フィジカルコーチの方が付いたので。
一人一人が自分に足りないものを探して、練習前に自分たちでやって。火曜日水曜日にきついトレーニングをして、っていういいサイクルができているので。
それがつながってるかな、と思います。
〇その取り組みは、明らかに去年と変わってきました?
変わってきました。
〇体重とか増えてきました?
増えてます。5キロとか、入団した時とは体つきも違うと思うので。けっこうそこはいいかなと思います。
〇 個人的にどのへんを強化している?
胸の部分とか。上半身はベンチプレス、けっこう持てるようになったので。そういう部分は自分、足りなかったので。
当たり負けないっていう部分で上半身、変わったかなと思います。
〇立ち上げの火曜の練習、けっこう走りが多いじゃないですか? あの量が増えたっていうのもあるんですか?
あれも増えましたし、水曜日の最後にも、きついゲームというか、ハーフコートで、ジュニアのコートで6対6で、ひたすら走りながら、ボール使うっていうトレーニングもいれながら。前までは火曜日だけがきついトレーニングだったんですけど、今年から水曜日もきつくなって。週2回フィジカルやっているくらいの体感なので。
けっこうそういうのが後半足止まらないのに、効いてきているかなって思います。
〇 筋トレはこの施設ができて、より充実してやれるようになったということ。
そうですね。この施設のおかげで、機材も増えて、いろんな部位を鍛えられるので。
生田の施設のおかげかな、と思います。
〇自分だけじゃなくチームメートも全員?
はい、全員で。器具が空いていない時間も多いので。誰々が今使っているから、今は空いていないっていう時も。全員が鍛えようとしているので。
そういうのが出ているかなって。試合に出ているかなって思います。
〇順番待ちみたいな感じになる。
はい、そうです。
〇食事もかなり手厚いと思うんですけど。
練習終わってすぐ、全員がお代わりするっていうのもやっていますし。練習終わってすぐ食べれるのはすごくいいので。
ありがたいです。
〇さっき加治佐君が、ご飯食べる量が500から800に増えたと話していましたけど、そういう数字ってあります?
はい、お代わり表っていうのがあって。お代わりしたら“正”の字をつけてっていのがあって。体重の推移もしっかり紙でコントロールしていて。
1カ月で自分が体重どれだけ増えてっていうのもつけているので。そこを厳しくコントロールするようになってから、みんな、変わったと思います。
〇 必ず1回はお代わりをするくらい?
はい、そうです。
〇500とか800というのはお代わり1回すると何グラムとかわかる?
量る機械があるのと、体感でやっている人もいるんですけど。
〇普通の1杯だとどれぐらい?
750グラムが自分たちの茶碗の1杯なので。それで多分カウントしていると思います。
〇次は昌平高校戦ですけど、それに向けて目標などは?
昨年昌平高校はアウェーで朝早い時間で、負けちゃっていて。そこはそういう準備の部分は絶対に怠ってはいけないと思いますし。
4連勝できるように、しっかり1週間、またいい準備ができるように頑張っていきたいと思います。
〇今日はたくさんのサポーターが来ていましたけど、その雰囲気などはいかがでしたか?
この生田は声出し、できないんですけど、やっぱり声掛けだったり、拍手っていうので本当に背中押されて、それが本当に後半、守りきれたことにつながったと思うので。
本当にありがたいので。次も応援、お願いします。
「これ以上点決めさせないように、守備、もっと目を向けて、やるっていうことはチーム全体で共有していたので。
1点で流れを断ち切ったというのは良かったと思います」DF23 楠田遥希
〇今日は攻守にわたって大活躍でしたけど、自分で振り返ってみてどうですか?
そうですね、2試合目の先発ということで、前回の試合よりも緊張がない状態で、思いっきりプレーできたかなって思います。
〇前回は、FC東京戦はかなり緊張があった?
そうですね、初めてのスタートだったので。すごい緊張しました。
〇今日は自分の役割的にどんなことを意識してやっていました?
2トップの選手を抑えること、攻撃参加でチームに貢献するっていうことを意識してやりました。
〇 かなり攻撃参加が目立っていたんですけど、それは自分の武器として?
そうですね、今日は特に際立っていたかな、と思います。
〇自分の良さとか特長とかはどういうところ?
対人の部分だったり、パスだったり、というところは自分の武器だと思っています。
〇 今回土屋選手が抜けてということだったんですけど、競争意識、ライバル意識などはどう?
いや、自分はまだ、櫂大君(土屋櫂大)よりは全然なので。少しでも近づけるように頑張りたいです。
〇 今後に向けて取り組んでいることってどんなことですか?
もっと守備の部分だったり、攻撃の部分で、さらに今以上に向上させるところが目標です。
〇今日のドリブルでの攻撃参加、あの場面は自分でも点をとってやろうとか、そういうことを考えてやっていました?
特に、その場で「行こうかな」って考えていました。
〇 相手もロングボールとか狙っていたと思うんだけど、そこのリスクとかどう考えてやっていた?
ロングボールはちゃんと跳ね返して起点をつくらせないということを意識してやっていました。
〇足元もうまかったなあと思ったんですけど、自信はけっこうあるんですか?
もともと、ボランチからCBにっていうことで。まあ、ある程度は自信があります。
〇 目標にしている選手、参考にしている選手っていたりします?
あの守田選手とか。
〇英正?
はい、けっこう参考にしています。
〇パス出しができるっていうと高井幸大にも特長が通じるのかなと思ったんですけど。そこらへんは近すぎる?
身長とか…。まだまだ自分には足りないかなと思います。
〇もともとずっとDFだったんですか?
いや中学校のころはずっとボランチやっていて。ユースになってからCBやる回数が増えて。
〇 今日は1点取られて、相手がペースアップしてという時間がありましたけど、どういう意識をしてやっていました?
これ以上点決めさせないように、守備、もっと目を向けて、やるっていうことはチーム全体で共有していたので。
1点で流れを断ち切ったというのは良かったと思います。
〇そういう意味では自信になった? 守れたということは。
はい。
〇あの展開をもっとプッシュアップというか上げていくためには、もっと押し上げていくことが必要なんですかね。
そうですね、もっと前線でボールを奪取するということが、非常に大事だなって思います。
〇 さっき守田選手って言っていたんだけど、勝手にシティのストーンズ(マンチェスター・シティのジョン・ストーンズ)だなって思っていたんだけど。
それぐらい攻撃に参加していたし、守備も貢献していたと思うんだけど、今日意識的にやっていたことは?
前回、FC東京戦より、もっとできること増やしていこうと思っていて。どんどんチャレンジすることを意識してっていう感じです。
〇 できること増やすっていうと具体的にはどんな?
パスとか、安パイなプレーじゃなくて、ちょっとスルーパスとか。そういう感じで。どんどん普通じゃないプレーをしようかな、という感じで。
〇 そういう意味では今週の取り組みからは自信をもってやれていた?
はい、そうです。
〇次の昌平高校戦に向けて、意気込みなどを教えてもらってもいいですか?
次、出るかはわからないですけど、出たときには自分の持ち味だったり、攻撃だったり、守備だったり、そういうところでチームに貢献して。
勝利を目指して頑張りたいと思います。
〇 改めて、開幕の時はトップの試合と重なって。今日のほうがサポーターの数は多かったと思うんですけど、そのなかでプレーしてみてどうでしたか?
拍手だったり、声掛けとかしてもらって、力になりましたし。次も応援、アウェーですけど、お願いします。
◇
立ち上がりから攻守に相手を上回り、2点を先行したフロンターレ。しかし、2-0となったあとは少し足が止まり、前橋育英にも良さを出されたうえで1点差とされることに。しかし、そこからしっかり目を合わせ、崩れることはありませんでした。
試合内容としては満足いくものではなかったかもしれませんが、こうして1点差の試合を勝ち切ったということも、チームの成長した姿であり、「勝ち点を積みながら、成長していく」という目標を体現した結果だったと思います。
また、1週間トレーニングを積んで臨むのは、昌平高校戦。昨年は1-2と悔しい思いをしているアウェーの試合でどんな戦いを見せるのか。とても楽しみにしています。
次戦:プレミアリーグEAST第4節 vs 昌平高校
4月28日(日) 午前11時キックオフ 昌平高校グラウンド
(文中敬称略)
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