4月2日は、Anker フロンタウン生田へ。
日本のU-18年代の最高峰のリーグ、プレミアリーグは開幕を迎え、川崎フロンターレU-18は、プレミアリーグEAST第1節、前橋育英戦に臨みました。
【川崎フロンターレU-18 プレミアリーグEAST第1節 vs 前橋育英】
4月2日(日) 午後2時キックオフ Anker フロンタウン生田 Anker Field くもり 376人
昨年初挑戦のプレミアリーグEASTで優勝。連覇と、プレミアリーグファイナルでの優勝を目指し、「再チャレンジ」のシーズンに臨むフロンターレ。
先発は、キャプテンのGK1濱﨑知康、最終ラインは右から2江原叡志、20山中大輝、5土屋櫂大、4元木湊大、ボランチは6由井航太、8名賀海月、右MF22加治佐海、左MF7志村海里、前線には10尾川丈、9岡崎寅太郎。
フロンターレにとっては、プリンスリーグ関東に在籍していたころから、長年競い合ってきた前橋育英は、昨年のプレミアリーグEASTでは6位。
先発は、GKキャプテンの1雨野颯真、最終ラインは右から24清水大幹、5青木蓮人、4熊谷康正、3山田佳、2斉藤希明、ボランチは7石井陽、30篠﨑遥斗、右に17黒沢佑成、左に14山﨑勇誠、前線には15佐藤耕太。
3月25日にグランドオープンを迎えたばかりのAnker フロンタウン生田で行われる初めてのフロンターレアカデミーの公式戦。
ピッチ脇に設けられた観客席には、両チームの選手の家族ら、また、抽選に当選したサポーターらが集まり、Anker Fieldの外にも多くのフロンターレ、そして前橋育英の姿も。
さらに、フロンターレのベンチ側のゴール裏などでは、練習を終えたばかりのフロンターレアカデミーの選手たちも見守る、U-12からU-18まで、各世代が集まる練習拠点としてのすばらしさを感じさせられる。とてもいい雰囲気の中、試合は始まりました。
立ち上がりは、前橋育英がラインを高め、サイドに展開。そこからクロスを入れてくる展開に。
しかし、フロンターレは、濱﨑がセーブ。シュートは打たせず、安定した守りを見せていきます。
前線の佐藤のポストプレーを起点に、前橋育英は、エリア前に迫ろうとしていきますが、フロンターレはコンパクトに。名賀がエリア前をカバーするなどして、しのいでいきます。
4分には、最終ラインの土屋が左サイドを突くフィード。これに志村が抜け出しそうになりますが、前橋育英もしっかりカバーし、それをさせず。
それでも、中盤でいい形でボールが入らない中で、フロンターレは、長いボールも使い、打開を図ろうとしていきます。
6分には、前橋育英、縦パスを山﨑が間で受け、山﨑のパスに、佐藤がエリア外左へ。
山﨑は折り返していきますが、フロンターレは体を張って阻み、左コーナーキックに。
前橋育英のキッカーは、篠﨑。右足でボールを入れると、ニアで斉藤がヘディングシュート。しかし、サイドネットを叩き、枠はとらえられず。
さらに前橋育英は、佐藤がおさめ、リターンを受けた石井が日在に展開。斉藤が高い位置へ上がっていきますが、クロスはラインを割り、シュートには結びつけられず。
すると、フロンターレは、岡崎が下がり目でボールをキープ。そこから名賀や由井、最終ラインの山中や土屋がボールをつないでいく時間をつくっていきます。
10分には、左サイド、下がり目の元木がエリア外左のスペースへ、尾川、志村を走らせるようなパスを出し、左サイドでのスローインに。
その流れから、志村がエリア外左へ。エリア左へ向かい、仕掛けていき、シュートを打ちますが、前橋育英の体を張った守りが阻んで、左コーナーキックに。
キッカーは名賀。右足でボールを入れると、ニアで岡崎がヘディングシュート。ボールはゴールへ入りますが、フロンターレにファールがあったとの判定で、認められず。
加治佐も中へ寄り、山中や土屋、時には濱﨑もボールに触れながら、動かしていこうとするフロンターレ。
下がり目で受けた名賀が、尾川を走らせるような浮き球を入れ、また、中央で受けた由井がスルーパス。それに尾川が動き出したりするなど、間を突きながら、前へ出ていこうとします。
16分には、右サイドから攻めに持ち込んだ前橋育英。清水が右クロスを入れていきますが、これをしのいだフロンターレ。
下がり目で岡崎が前を向き、志村へ。中央を志村が運んで、ボールは尾川へ。
前に持ち出した尾川は、右に展開。エリア外右、受けた江原が折り返しますが、前橋育英はブロック。
左コーナーキックとなり、名賀がボールを入れると、エリア外右で志村、さらにエリア左で尾川がシュートを打ちますが、いずれも前橋育英が体を張っての守り。
さらにエリア内、正面、岡崎がシュートを打ちますが、雨野がセーブ。
フロンターレにとっては大きな決定機。そして、前橋育英にとっては、試合開始後、初めてのピンチ。それをしのいだ前橋育英は、佐藤がボールをおさめ、中央で石井、山﨑が動かし、右に展開。
高い位置へ清水が抜け出して、クロスを入れていきますが、フロンターレはコンパクトに、人数をかけての守り。最後は、中央で加治佐がボールをおさめ、再び自分たちでつないでいく時間をつくっていきます。
21分には、岡崎から左サイド、志村へ。志村から中央の名賀、尾川とつなぎ、左サイド、下がり目の元木へ。
元木がクロスを入れると、エリア内へ加治佐が動き出しますが、雨野がセーブ。
22分には、土屋のフィードに、正面へ岡崎が抜け出しそうになりますが、オフサイド。
フロンターレは、さらに由井が間に降り、左の志村へ。中央で加治佐が縦に運ぼうとしていきますが、前橋育英も距離感の良い守りを見せ、これをカット。
それでも、フロンターレは、下がり目で岡崎がカバーし、左の元木へつなげ、なかなか、人をかけ、前には出られないなかでも、焦れずに守備でいい対応を続けていきます。
26分には、中央で前を向いた岡崎から、右に開いた加治佐へ。
加治佐のパスに、エリア外右に抜け出した江原に対しては、前橋育英が体を張って、阻んで右コーナーキックに。
キッカー、名賀がボールを入れると、山中がヘディングシュート。しかし、雨野がセーブ。
サイドから中央へボールを入れ、前に出ていこうとする前橋育英に対し、名賀や尾川、由井が囲い込んで、自由にはやらせず、そこから自分たちで動かそうとしていくフロンターレ。
ボールを前橋育英が、奪い、前につけようとする場面では、江原がしぼってカット。
前橋育英の最終ライン、青木が右サイド、高い位置のスペースを突くボールを入れる場面では、元木がカバー。岡崎へつながるようにして、対応。攻撃へつなげようとしていきます。
35分には、下がり目でセカンドボールを拾い、ボールは岡崎へ。岡崎は、エリア外正面やや右へ持ち込み、ミドルシュート。しかし、上に。
直後には前橋育英、左サイド、裏を突くパスに、斉藤が高い位置へ抜け出しそうになりますが、江原が粘り強く体を入れ、マイボールに、1対1の強さを見せていきます。
37分には、フロンターレ、左サイド、志村が仕掛け、折り返すと、ボールはエリア外正面やや右、尾川へ。
尾川は前へ持ち出し、シュートを打ちますが、右に。
さらにフロンターレは、志村が左サイドから中央へ運び、加治佐や由井、名賀が動かし、機を見て名賀が縦へ持ち出すなどしていきますが、なかなか決定的なかたちはつくられず。
42分には名賀の縦パスに、岡崎がエリア内へ。岡崎は、鋭いターンから剝がして、前に持ち込もうとしていきますが、前橋育英の厳しい守りが阻んでいきます。
43分には、名賀の浮き球のパスに、志村、加治佐がエリア左への飛び出し。前橋育英の守りが阻んで、左コーナーキックに。
名賀がボールを入れると、こぼれ球を正面で拾った由井がミドルシュート。しかし、上に。
前橋育英も直後には、左サイド、裏を突くパスに山﨑が動き出しますが、山中がカバー。
前半は0-0でタイムアップとなります。
後半、フロンターレは元木に代わり17柴田翔太郎が左SBに。前橋育英は、交代はなしでのスタート。
立ち上がりのフロンターレ。正面を志村が運んで、受けた尾川は左へ展開。受けた柴田に対しては、前橋育英はしっかりカバーし、前にはいけませんでしたが、さっそく柴田が高い位置へ顔を出し、ゴールをうかがう場面をつくっていきます。
最終ラインの土屋が、正確なフィードを右サイド、高い位置へ通し、受けた加治佐が縦への仕掛けを見せるなど、フロンターレは、高い位置でのプレーを増やしていきます。
2分には、下がり目で受けた尾川が浮き球のパス。岡崎がエリア内へ抜け出しますが、オフサイド。
3分には、左サイドで尾川から志村とつながり、ボールは高い位置へ抜け出した柴田へ。
柴田が折り返すと、エリア内、岡崎が迫りますが、前橋育英は必死の守り。
しのいだ前橋育英も、最終ラインで動かし、中盤の石井、篠﨑を経由して、前へつけようとしていきますが、山中が前に出てカットしていきます。
最終ラインの土屋から柴田とつながり、柴田が裏を突く速いパスを出して、これに岡崎が動き出すなどし、前に出ていくフロンターレ。縦パスを、岡崎がエリア外右で受けるなど、相手エリア近くでのプレーが増えていきます。
すると、7分、フロンターレは由井がボールをカット、そこから左サイドの志村へ。志村が高い位置へ仕掛けて折り返すと、岡崎がヒールでシュート。これがポストを叩きながらも決まり、1-0。
ついに一歩前に出たのはフロンターレ。Anker フロンタウン生田のこけら落とし、第1号となるゴールは、岡崎。フロンターレが先制します。
前橋育英はここで、清水に代わり20遠藤琢馬。
前橋育英は、直後には右サイドでのスローイン。遠藤のロングスローからチャンスをつくろうとしますが、フロンターレはコンパクトに。下がり目で岡崎がボールをキープ。しのいでいきます。。
ボールを動かしていこうとする前橋育英に対し、名賀がうまく間でボールをカット。そこから加治佐、由井とつなぎ、ボールを動かしながら前に出ていくフロンターレ。
志村から高い位置の柴田へつながり、柴田が意欲的に仕掛け、ゴールに迫っていきます。。
12分には、右サイド、江原がクロスを入れると、ゴール左で志村が折り返し。エリア内、岡崎が抜け出しますが、オフサイド。
前橋育英は、雨野から最終ラインで動かし、前へ出ていこうとしますが、フロンターレは高い位置からプレス。加治佐がすばやい寄せからブロックにいき、集まったフロンターレサポーターの拍手を起こすなど、献身的に、プレーを重ねていきます。
13分には、前橋育英、石井のパスに、斉藤がエリア左へ抜け出しそうになりますが、江原がカバー。最後は山中がクリア。
すると15分には、フロンターレ、中央で由井が前を向き、前橋育英の選手たちを引き付け、ボールは左サイド、柴田へ。高い位置へ持ち込んだ柴田がクロスを入れると、エリア内、飛び出した岡崎がシュート。
ボールがバーを叩いたところ、岡崎自らが押し込み、2-0。フロンターレが突き放します。
17分には、さらにフロンターレ、エリア外正面で岡崎がカット。岡崎は前に持ち出し、ボールは加治佐へ。エリア外右へ持ち込んだ加治佐はミドルシュートで狙いますが、雨野がセーブ。
フロンターレは、さらに下がり目で尾川や岡崎がプレスバック。前線の選手たちも献身的にプレーすることでマイボールに、
そこから名賀、志村とつながり、柴田が高い位置へ仕掛け、エリア近くへ迫っていきます。
前橋育英は、下がり目で佐藤が受け、左へ展開しようとしていきますが、フロンターレは山中がカバー。
さらに中央で前橋育英は、ボールをカットする場面をつくっていきますが、名賀が奪い返し、前へ行かせず。
攻めに転じたフロンターレは、由井や名賀、加治佐が中央で動かしながら、土屋のフィードに、志村が高い位置へ抜け出しそうになる場面をつくるなど、長短のボールを使い分け、ゴールへ向かい、プレーを続けていきます。
すると24分、フロンターレは、名賀から左へ展開。柴田が高い位置へ持ち込んで、クロス。
これは前橋育英が阻むも、セカンドボールをものにしたフロンターレは、由井から再び、左サイド、柴田へ。柴田がクロスを入れると、高い打点のヘディングでシュートを打ったのは、加治佐。
ゴールネットが揺れ、3-0。
フロンターレがさらに突き放します。
前橋育英はここで石井に代わり13桒田大翔、黒沢に代わり10松下拓夢。
フロンターレは、加治佐に代わり13髙橋宗杜が入り、前線、尾川が右MF。さらに名賀に代わり、一年生の30林駿佑が入り、ボランチに。
26分には、前橋育英、エリア外正面やや左でフロンターレにファールがあり、フリーキックに。キッカーの篠﨑は右足で直接狙いますが、濱﨑がセーブ。
さらに前橋育英は、右サイド、遠藤が高い位置へ仕掛けていきますが、柴田が体を入れ、最後は遠藤のファールに。いい対応を続けていきます。
29分には、フロンターレ、中央で髙橋宗杜が粘り強く競ると、尾川が正面へ。
エリア内へ持ち込んだ尾川はシュート。雨野が阻んだところ、詰めた尾川は再びシュートを打ちますが、枠はとらえられず。
さらに下がり目で林、高橋宗杜もかかわりながら、ボールをつないでいくフロンターレ。前橋育英が前に持ち込もうとする場面では、土屋がカバーしていきます。
33分には、前橋育英、山﨑から斉藤とつながり、斉藤は左クロス。しかし、山中が対応。
34分には、フロンターレ、髙橋宗杜がおさめ、ボールは志村へ。志村が仕掛け、左コーナーキックに。
柴田が右足でボールを入れると、セカンドボールを拾ったフロンターレ。林が左へ展開、柴田がクロスを入れると、エリア外右、土屋が粘りますが、シュートには結びつけられず。
それでも、一歩、あと一歩足を出して、攻撃へ結びつける粘り強さを見せていきます。
林や山中、GKの濱﨑も加わり、うまく間で由井が受けるなどし、動かしていくフロンターレ。下がり目で受けた尾川が浮き球のパスを、左サイドへ入れ、それに岡崎が動き出すなどして、前へ出ていきます。
36分には由井が前に浮き球を入れると、志村から髙橋宗杜とつながり、最後は岡崎がエリア外左でシュートを打つも右へ。
フロンターレはここで志村に代わり14岡田泰輝。
39分には、前橋育英、エリア外左でフロンターレにファールがあり、フリーキックに。
前橋育英は、濱﨑のパンチングで、右へ流れたボールを拾い、クロスを入れてきますが、山中が跳ね返し、カウンターに。
岡田から尾川とつながり、左へ流れた岡崎から柴田へ。
柴田は折り返しますが、前橋育英はカバーしていきます。
41分には、土屋のパスを間で岡田がおさめ、林がエリア前に浮き球を入れると、髙橋宗杜が競り、最後は岡田がエリア内に。
しかし、ハンドがあり、シュートまでは行けず。それでも、それぞれの持っているものが合わさって、ゴール前での場面をつくっていきます。
前橋育英の攻めに対して、岡崎が下がり目でボールをカット。また、由井がエリア前でカバーするなどし、阻んでいくフロンターレ。髙橋宗杜も、下がり目でボールをキープ。
いい距離感で対応していきます。
アディショナルタイムは3分。
前橋育英の左サイドからの折り返しを、正面で岡田がカバーするなど、落ち着いた対応をフロンターレは見せていきます。
江原が高い位置へ尾川を走らせるようなボールを入れ、また、右サイドでのスローインから岡崎がエリア右へ抜け出し、シュートを打つなど、ゴールへ向かう姿勢も続け、試合はタイムアップ。。
3-0。
フロンターレは開幕戦を飾りました。
この日、初めての公式戦を迎えたAnker フロンタウン生田には、多くのサポーターらがつくりだす、選手たちへの期待と希望が込められた、熱を帯びた素晴らしい雰囲気がありました。
さらに、ピッチのすぐそばには、試合を見つめるU-12やU-15の選手たちの姿もありました。
普段身近な場所で練習をしているU-18の選手たちが、サポーターたちのつくりだす雰囲気の中で、フロンターレのアカデミーを代表して、試合に臨むところを目の当たりにすることは、今後への大きな刺激にもなる、と思います。
さまざまな視線のなかで、新たなシーズンを戦っていくフロンターレU-18の選手たち。
連覇への再チャレンジ、日本一への再チャレンジを掲げる今季が、どんなものになっていくのか。とても楽しみにしています。
前半0-0 後半3-0 計3-0
得点:岡崎寅太郎2、加治佐海
フロンターレの先発:1濱﨑知康(c) 2江原叡志 20山中大輝 5土屋櫂大 4元木湊大 6由井航太 8名賀海月 22加治佐海 7志村海里 10尾川丈 9岡崎寅太郎
交代:元木→17柴田翔太郎 加治佐→13髙橋宗杜 名賀→30林駿佑 志村→14岡田泰輝
控え:16菊池悠斗 3髙橋悠斗 25矢越幹都
前橋育英の先発:1雨野颯真(c) 24清水大幹 5青木蓮人 4熊谷康正 3山田佳 2斉藤希明 7石井陽 30篠﨑遥斗 17黒沢佑成 14山﨑勇誠 15佐藤耕太
交代:清水→20遠藤琢馬 石井→13桒田大翔 黒沢→10松下拓夢
控え:12藤原優希 6立木尭斗 18野口浩 23小高海翔
試合後、長橋康弘監督と、濱﨑知康、柴田翔太郎、岡崎寅太郎、土屋櫂大の4選手に話を聞きました。
多少硬く入るのかなっていうことは、あの、少し想定していたんですが、 それを上回るほどのあの硬さですね、なかなか、あの前半はあの思うように、自分たちのサッカーができなかったんですけれども。
ただあの後半選手たちも「このままじゃいけない」というところでスイッチ入れて。後半はようやく自分たちがこう、やってきたことが、あの少しは出せたのかな、というふうに思っています。
〇やってきたことを言える範囲で。どういったことをやってきたんですか?
まず、やはりあの守備の強度というものを、今年は去年以上にしていこうということで。やっぱり、こうトレーニングから去年できていたこともできないと、「これじゃまだまだ足りない」ということで、その基準を 私らスタッフと、そして、選手とで、「上げていこう」っていう話は常にしてます。そういったところが、少し「出せたのかな」というふうに思いますけど、「まだまだやっていかなければならないな」というふうに思います。
〇「前半は硬さがあった」ということなんですが、ハーフタイムに選手にかけられた言葉は?
はい、あの、やはり、ちょっとボールをこう、自分たちが持っている時に、ミスを恐れて、なかなかこうボールを受け入れられない選手っていうのが、たくさん見られたので。
それじゃあ、やっぱり後悔するばっかりですし、「やってきたことをとにかくやろう」ということで、後半は、もう「ミスをしても構わない」と。その代わり、やっぱり守備のところで、切り替えの速さだったりっていうところで、そこをこうチームとして、チーム全体として保証してあげようというところで。「勇気を持ってプレーしよう」という話をしました。よくやってくれたと思います。
〇今日はたくさんのお客さんも来てくださったということで。しかも、フロンタウン生田のこけら落とし、という大事な試合でもありました。
そうですね。あの、本当に去年から引き続き、本当にこうありがたいことで。あの、今回はあの、こんなね日本一の施設の中でですね、初めてやる公式戦というところで。サポーターの方もやっぱりこう、見に来ていただいて、 その中でやる。このやっぱり、こう感謝の気持ちっていうのを忘れずに、選手たちはやってほしいなということは、伝えてあるんですけど。
そういった部分で、「多少、さらに硬くなった部分もちょっと見られたのかな」なんていうことは思いましたが、こういうような施設を使わせていただいてますし。
さらにフロンターレらしいサッカーを。内容と結果っていうものにこだわっていきたいと思います。
〇専用グラウンドができたことで、こう改めて、どういったことがメリットとしてありますか?
まずトレーニングも、あの筋トレのその施設もですね。素晴らしいものになっておりますし。トレーニングが終わった後に、すぐ 食堂でですね。ご飯を取れるようにもなってます。
私たちはコロナの時にですね。筋トレをこう、やる時間だとか、終わってからも、やっぱりすぐ帰さなければいけないっていうところで。なかなか30分以内に食事を取るっていうことはできない選手も多かった中で、 この施設ができたらですね。全てがかなう、というところで。そのへんのところも、今年は フジカルの強化っていうものも、言い訳ができないぐらいのものが整っていますので。やっていこうと。
「目指せ、青森山田」じゃないですけど。もう本当にもうあそこをね。あの、フィジカル的なところで目指してるところもありますので。そこを真剣に、目標にしていきたい、と思っています。
〇去年はチャレンジャーのつもりで、そういうメンタルで1年間やってきましたけど、今日はどんな気持ちでやっていたんですか?
もう、今日も「チャレンジ」っていうテーマでですね。今年はこう、「再チャレンジ」っていうところで。
やはり、こうファイナルで、悔しい思いをしている選手たちがまた今年もいますので。あの、「 まだ、もっとチャレンジしなきゃいけないよね」っていうところで、目標を立てました。
そういうようなところは、もうトレーニングからも意識してやってもらっています。
〇相手ももちろん対策してくると思うんですけど、前橋育英に感じたことはありますか?
そうですね、やはりあの私らは、あのプリンスリーグから一緒に戦ってるチームなんですけれど。前育さんのこれまでのイメージとは、少しちょっとこう違ってですね。
やはりこう、あの、しっかりいい守備をつくってきたんだなと。そういうところがこう、見て取れました。
そんな中で 私たちがどうやって崩していくかということで。前半は 何もできずというところで。ただ後半でしっかりと選手たちが、そういったところをこう自分たちでこう改善していけたのでよかったと思います。
〇今日のゲームでいうと、去年1年間、プレミアで戦ったことのアドバンテージみたいなものは感じる部分がありましたか?
そうですね、試合にやっぱりこう出場していた選手も去年多かったので。そのへんの選手たちがやっぱり後半、徐々に、自分たちがやろうとしてるサッカーっていうのを、こう意欲的にこうやってくれたのかな、ミスを恐れずにやってくれたのかな、 というところで。そこでこう「周りが一緒についてきたのかな」っていうようなイメージは少しありましたけど、はい。
〇後半、柴田君がすごくいい仕事をしたかなと思うんですけど。
はい、そうですね。もう彼の持ち味は本当、前にかかったとき、クロスで終わったりとかね。あの、そういったプレーがもう特長ですので。
前半見た中で、やはり柴田の特長というのは「後半生きるのかな」というところで、本当に本人はよくやってくれたと思います。
〇後半良くなったのが、柴田君の交代のところの部分と、メンタルの部分の混合なのかな、というふうに思ったんですけど。前半と後半の違いは。
本当に、おっしゃる通りで。5-4-1のブロックを崩すというところで、 やはり本当にこう等間隔でボールを回していても、何も怖くないというところで。前半でいうと、ボランチの2人がですね。あの、かなりこう距離が開いた中でボールを回してたところを。あそこで距離を縮めたりすると、 ダブルブランチの距離を縮めることで、周りの距離が少しずつ変わってくる。
そこで外が空いてきて、「柴田の良さが出る」みたいな感じを。簡単に言うと。まあ、簡単にはいかないんですけど。よくやってくれたと思います。
〇ダブルボランチのところが縮まって3点取れたと。
はい、よく頑張ってくれたと思います。
〇今シーズン、大事な開幕戦を勝ち切りました。残りの試合に向けて意気込みをお願いします。
本当にこう開幕戦。たくさんの人が見に来てくれて。本当にもう感謝の気持ちでいっぱいなんですけれども。 やっぱりこう感謝の気持ちを忘れずに、これが当たり前にならないようにですね。そういう気持ちを常に持ちながら。私たちはこう成長して、結果と内容で応えられるように、引き続き頑張っていきたいと思います。 また、応援をよろしくお願いいたします。
〇次の流通経済大柏戦に向けて、どういったことをピッチで見せていきますか?
流経さんはあの伝統のですね。本当にこうボールに対してこう、かなりこう、強度の高い、インテンシティーの高い守備っていうものが特徴だと思います。
奪ってから縦に速い攻撃っていうところも含めてですね。 そこをこう自分たちはやっぱりこう上回る、自分たちのサッカーということと、やはり、あの流経さんがやってくる、その良さっていうところも、どのようにこう消していくか、というところも継続してやっていかなければいけないのかな、というふうに思います。
〇今日の試合に関して。
最初、立ち上がり、うまく入れなかったっていうところは、少し課題ではありますけど、後半の部分で勢いをもって、連続で点を取れたのは良かった、と思います。
〇後半、どんな修正をして、臨んでいきましたか?
自分たちのサッカーを前半の途中からできてたので、そこで 焦れたら、失点してしまうってところだったので。「焦れずにやろう」としていきました。
〇監督はちょっと硬さもあったと話していました。緊張感などはどうでしたか?
開幕戦ってやっぱり簡単じゃないですし。そこはみんな、分かっていたところなので、そこで硬くなるっていうのも想定できていたところなので。みんなで意識を揃えてできたので、そこが失点せずにうまくできたところなのかな、と思います。
〇実際に後ろから見ていても、「みんな緊張しているな」というのはありましたか?
そうですね、やっぱりつけれるところもつけずに、前に蹴っちゃったり。そういうところもあったので。本当は、もっと落ち着いてできる、というのはあったと思います。
〇開幕戦の緊張感に、こけら落としだから、というのはありましたか?
あんまり、そういうのは感じていなくて。このフィールドも2週間くらいなので。少し、まだ慣れていない部分もありますけど。いいグラウンドなので。
〇後半は柴田君が入ったことで、全体のギアが上がった、というイメージもありましたか?
そうですね、やっぱり、柴田のところで攻撃が うまくいくっていうところは、チームでも共有できてましたし。そこで、左サイドから起点できるっていうところで、そこをみんなで揃えて、できたかなと思います。
〇守備で考えると、無失点で終えられたということは、大きいかなと思うんですけれど。手ごたえはありますか?
そうですね、自分のところまで飛んできてないので。その前で完結できているのは、いいところかなっていうのは思います。
〇クロスボールはビュンビュン、飛んでくる展開はあったと思いますが?
そうですね、立ち上がり、サイドを攻略されて。そこで 自分が出れるボールは、出ればうまく対処できますし。そこで味方のクリアっていうところもしっかりできていましたし。そこはいいところかな、と思います。
〇まだ開幕戦ですけど、連覇というものを目標にしているチームと思うのですが、そのあたりはいかがですか?
そうですね、最終的な目標はファイナル優勝ですけど。そこの前にEAST優勝があって。この前にやっぱり1試合1試合勝っていかないと、 やっぱりその優勝には近づけないので。この1試合1試合、目の前の1試合1試合をしっかり集中していければなっていうのはあります。
〇経験が生きている、というのはありますか?
やっぱり、その自分たちのサッカーをやっている以上、引いてくる場合も多いと思うので、そこで焦れてしまうと、やっぱり相手のペースになってしまって、ミスが多くなってしまうので。その焦れずにというところは、去年から継続してできてるかなっていうのはあります。
〇キャプテンとして初勝利というのは、自分としてはどうですか?
そうですね。やっぱり、自分がキャプテンになって負けるというのは。あんまり…。大関選手とか高井選手の方が良かったというのは…。
やっぱり、自分がキャプテンで良かったっていうのを、最後言ってもらえるように。 コツコツやっていきます。
〇ファイナル優勝というのが、そういうことになる?
そうですね、そこを目指して、やりたい、と思います。
〇改めて、今回こういったグラウンドができて、選手目線でどういったメリットを感じていますか?
そうですね、やっぱり、トラップしたあとに浮くことがないですし。フロンターレらしいサッカーを、うまくやりやすいグラウンドなのかな、と思います。
〇環境面はどうですか? 食事などもすぐにとれますが。
そうですね、サッカーのための、自分たちのための施設なので。すごくいい環境でできている、というのはあります。いい感じで体も仕上がっていますし。そういうところを実感しています。
〇一番便利になったのはどういうところですか?
やっぱり食事の面なのかな、と。まだ、食べてないですけど、食事の面ですぐに取れるということは、体づくりにいいと思うので。
まだ、食事はとれていないですけど、いい部分なのかなと思います。
〇さっきそこで、ジュニアやスクール生かな、話しながら食事を取っていて、いわゆるアカデミーの中で今まで、なかったような人たちと関われるというのは大きい?
そうですね。やっぱり、U10から、ジュニアのところからユースまでっていうところ、なので、その自分たちは見られていると思うし、参考になると思うので。そういうところを意識しながら、少し会話をしながらできると思います。
〇ご自身のことでいうと、今年はシーズン前にトップの合宿にも参加しました。トップのレベルを体感したと思うんですけど、そういうものが今に生きている、という何かはありますか?
そうですね。やっぱり、スピード感がちょっとユースとではまた違うので。そのトップのスピード感で、ユースでやれれば多分問題なくできるので、そこは意識しながらやっています。
〇目が慣れた、みたいなところはある?
そうですね、少しその1週間ではありましたけど、僕のスピードとか強度に少し、対応は、最後の方できてたので、そのところで、やっぱり今に生きているのかな、と少し思います。
〇改めてこの施設で2週間練習してみて、どうでしたか?
やっぱりこういういいグラウンドなので。こういう、いいグラウンドで毎日できたことがあんまりなかったので。そこでできるっていうところで、その技術上達っていうのは、少し感じてる部分あるので、そういうところを感じてます。
〇今日はあの中に入れない人でも、詰めかけたりとかして。身近にこう川崎のサポーターとか、あと、地域の人々とかそういう存在を感じると思うんですけど、それはどうですか。
そうですね、やっぱり自分たちは川崎フロンターレっていう、川崎を代表しているクラブなので。そういう人たちの期待も背負ってプレーできていると思います。
〇今日は有観客での開催になりましたけど、あの雰囲気とか、入った時はどうでしたか?
そうですね。去年とまた見られ方は変わって、その勝たなきゃいけないっていうところがあるので、ちょっと緊張する部分ありました。けど、皆さんの拍手だったりとかが聞こえて、力になりました。
〇次は流通経済大柏戦ですけど、それに向けて。こういったものを見せたいというものはありますか?
流通経済大柏はやっぱり強度高くなると思いますし、その前線からのプレスだったりとか、そういう球際の部分で負けてしまうと、相手のペースになってしまうので、そこで しっかりと、球際にしっかり行って、戦うっていうところを見せていければ、また勝利につながってくると思うので、1週間。また強度高い練習をして、試合に臨みたいと思います。
〇仕事をしましたね。
ベンチだったので。アルジェリア(U-17日本代表のアルジェリア遠征)から帰ってきて、2日目なんですけど、相手の雨野(雨野颯真、U-17日本代表)だったり、カイト(土屋櫂大、U-17日本代表)っていうのはスタメンで出ていたので。自分、悔しい思いがあったんで。「もう、今日しかない」と思っていたので、結果残して良かったな、と思いました。
〇特にどういうところを意識して入りましたか?
相手は5枚並べてきていて、5-4-1のセットした形だったんですけど、サイドから入れるところはあるなっていうのは、前半から見ていて思っていたので。
海里君(志村海里)と自分の関係のところで、サイド攻略できるな、と思っていたので。それが早い段階でできて、それが点につながったので良かったと思います。
〇ゴールに絡んだプレー、改めて振り返ってみてどうですか?
1個目、決めたのはカウンター気味というか、結構相手が帰陣する前に受けれて、ちょっと外して、DFとキーパーの前に流し込むスペースあるな、と思っていたので。
(岡崎寅太郎と)試合前からずっと話していて、「入ってこい」と言っていたので。良かったです。決めてくれたんで。
〇ちゃんと決めてくれれば、アシストついたのに。
さっき、「決めてくれ」とは言いました。でも、決めてくれたので。感謝しています。
〇2点目は、ばしっと。
そうですね、海(加治佐海)から声が聞こえたので。神奈川県の新人戦のときにも同じようなかたちで、呼んでくれていたので。
そこはずっと紅白戦だったり、練習だったり、意識はしていたので。力抜いて、放るだけでした。
〇自分が出てから3得点、というのは気持ちいいんじゃないですか?
アピールしたいな、と思っていたので。結果的に3得点、左からというのはあったんですけど。まだまだ、後半の最後の方、チャンスのところでロストの回数も多かったんですけど。
引っかけてしまうところもあったので、そこの精度というのは、上げていきたいと思います。
〇とはいえ、「今日はヒーローになった」というのはあると思うんですけど。
やっぱり、決めてくれる、 クロスも決めてくれる中の人がいて、なんぼなんで。
〇海外帰ってきてからすぐですけど、クラブでも、代表でも、海外でも。今後どういう選手になっていきたい、というのはありますか?
まずは代表っていうのに行ってるのも、このクラブで育ててもらったというのはあるので。まずはトップ昇格して、自分が等々力のピッチで活躍して。スタッフの方々に恩返ししたいっていうのはあるんですけど。
目の前の目標として、代表としてワールドカップ(U-17ワールドカップ)があるので。6月にアジアカップというところで、まずは出場権を獲得しないといけないので。
自分が日本のためにも活躍して、しっかりワールドカップで優勝っていうところも話しているので、チャンピオン取ってトップ昇格してということを、あんまり深く考えすぎずに、昇格というところだけを見て、しっかり努力していきたいと思います。
〇自分のプレーの面で、もっと武器として見せたいところと、変えていきたいところというのは?
攻撃のところが一番大きくて、仕掛けるというところだったり、クロスのところだったり、両足蹴れる、というところだったり、ハードワークできるっていうところは自分の武器だと思うので。
守備の強度であったり、守備範囲の広さっていうのは課題なんで、守備も攻撃もどっちも持っていたら、スタートから文句なしに使われると思うので。そういう面は、守備の面は特にがんばりたいと思います。
〇施設ができて、筋トレもできる。
そうですね、富士通(富士通スタジアム川崎)から変わって、本当にいつ来ても、筋トレできますし。すばらしいピッチで、これを使わない手はないので。活用していきたいと思います。
〇まだ、高校2年というところで、キャプテンシー的なところをどういうふうに発揮していこうというのはありますか? 次の年に向けてというのはいかがですか?
キャプテンキャラじゃないので、でもコミュニケーション取って、しゃべれるというのは持っているので。2年生になると、遠慮せずにコミュニケーションの面も自分が先頭に立ってやっていきたいと思います。
〇両足ってどうやって蹴れるようになった?
小学校の頃から左右両足持っていたら武器になるな、と思っていて。ひたすら蹴っていました。
〇誰かに言われて、それとも自分で?
一番大きかったのは、このクラブ、中1で入ったんですけど、 左やるようになったときにクロス蹴れなきゃ、サイドバックは武器ないな、と思っていて。1年の頃はゴールライン割っちゃうこともあったんですけど。
ひたすら練習して、蹴ってという感じでした。
〇改めて今日たくさんサポーターの人も来ましたけど。実際に今日初めての公式戦で、雰囲気はどうでしたな、
最高でした。本当に。声出し今日なかったと思うんですけど。歓声っていうのが聞こえたんで、自分たちホームでしたし。まずは開幕戦とることで、勝利を届けたかったっていうのを、試合の前から話していたんで。
3-0って出来過ぎかもしれないですけど、それをサポーターの皆さんに届けられたというのは、良かったと思います。
〇次に向けてサポーターの人に何かコメントいただけますか。
2試合連続でホームでできるっていうのは大きいですし。今日勝ちで終えられたので。期待してくれているサポーターも多いと思うので。優勝に向けても、ホームで負けていいわけはないので。次節もしっかり勝って、今日のように無失点で終えられたらいいと思うので。勝利を届けられたらいいと思います。
〇今日の試合を振り返って。
序盤から相手にボールを握られる展開で。かなり守備から入る時間が長かったんですけど。そこはしっかりチームで、焦れないように、というふうにみんなで言っていたので。
そこをしっかりしのげたのが、後半の攻撃の時間につながっていったと思います。
〇後半来たチャンスをしとめて。改めてその場面を振り返ってもらえますか?
そうですね。1点目も2点目も、どっちもクロスからだったんですけど。1点目は普段から、一緒に仲良くしてる海里(志村海里)からのボールだったので。海里が縦へ行ったら、いつも、あのへんにボールを放ってくれるので。
そこへ飛び込んでいこうと思ってて。その飛び込んだのが信じて正解でした。
〇あの最後、戻りながらのヒール、ボレーがすごいなあと思ったんですが。
練習とかでも、普通に打っている場面はもちろん打っているんですけど、無理なボールも対応するようにしてたので。試合前とかにもラウタロ・マルティネスのボレーとかを見ていて、結構インスピレーション感じたので。
いい感じに出たのかなと思います。
〇とっさに足が出たイメージ?
そうですね、かかとで先に「触れるかな」と思って、触ったら、いいとこに飛んでくれて、という感じです。
〇この前、右からチャンスあって、そこはキーパーに止められて、「こんな難しいの入れるんかい!」と思ったんですけど。
そうですね、1本目のシュートより、決まったやつの方が、キーパーとしても読みづらいシュートだったので。そこは大きかった、と思います。
〇無理なボールというのを練習していた、ということなんだけれど、なんで、そういうふうに練習するようになったんですか?
自分としては、去年は大関君とか松長根君とかいる中で、ボールをしっかり受けてから勝負することが多かったですけど、今年は、やっぱりこういう強力なパサーというか、ゲームをコントロールする選手がいない中で、サイドからのクロスとかそういう、「こぼれてくるボールが多くなってくるな」って感じていたので。なので、そこは練習でも監督の長橋さんが、「そこをやれば点数が増えてくる」と言われていたので。普段からやっていました。
〇2点目も振り返ってもらえますか?
2点目は後半から入ってくる柴田が、もう「クロス入ってきてくれ」と言っていて。
「やってくるんだろうな」 と思って。案の定いいボールが来たんですけど。由井が前にいて、由井がうまく触るから、最初は由井が触ってこぼれたのをやろうとしていたんですけど、由井が触らなくて、そのまま来て、「やったあ」と思って、打ったんですけど、バーに当たっちゃって、1回当たっちゃって。当たったところに由井がもう1回体張ってくれて。あとはぶち込むだけでした。
〇柴田選手は一発で決めてくれたら、アシストがついた。
そうなんですよね、ロッカーでさっき言われたんですけど。「アシスト消えちゃった」と言われて。そこは申し訳ないので、次までに改善して。次はアシストつけてあげたいです。
〇今年は自分がエースだと思ってると思うし、ここで開幕戦で結果出したっていうのは、心の部分でも大きいのかな、と思うんですが。
そうですね。去年は開幕戦のちょっと前に怪我してしまって、開幕かなり出遅れた部分があって。 今年は絶対に開幕戦は結果にこだわってやろう、と思っていたので。そうですね。ゴールという形で表せたのは、自分にとっては最高に近いんじゃないか、と思っています。
〇9番っていう新しい背番号に関しては、自分の中ではどういう思いがありますか?
自分が1年生の時に、あこがれ、目標だった田中幹大君が背負った番号だし、去年だったら季晋君(五木田季晋)が背負った番号で。「点を取らなきゃいけない番号だ」と思ってるんで。
そこは責任持ってしっかりチームを勝たせられる点を、取らなきゃいけない、と思っています。
〇自分の武器と課題は、なんだと思いますか?
自分の武器は、ボールを受けた時のアイデアだったり。ゴール前での突破力とか、フィニッシュの部分は強みだと思っているので。もっと伸ばしていかなきゃいけないですし。
弱みは今日も結構あったと思うんですけど、ボール受けてから判断が遅くて、味方につけられるところを奪われたり。ロングボールとかもっと、ポストになっておさめられなかった場面が多かったと思うので。
そこは修正しなきゃいけないと思っています。
〇後ろ向きのプレーはちょっと課題?
そうですね。味方につけるとか、 自分がつぶれるのはまだまだ雑な部分が多いので。そこは修正しなきゃいけないと思っています。
〇得点王目指すうえで、今後この2得点をどのようにつなげていきたいか、意気込みをお願いします。
今日は2得点という形で良かったんですけど、得点王を取るには毎試合2得点とか大事なところのゴールをこだわらなきゃいけないと思っているので。そこはぶれずにやっていきたいと思います。
〇今日はタフな展開になりましたけど、改めて試合全体の印象として、振り返ってどうですか?
そうですね。こう、前半、攻め込まれることが多くて。やっぱりみんな、緊張して硬くなったというのはあるんですけど。そこでハーフタイムで、話して。「まだまだできる」というところで。
後半は硬くならずに入れたのかな、と思います。
〇後半、ビルドアップのところから強気のプレーが増えたように思ったんですが。
相手が引き込んで、というのもあったので。自分たちが相手のいやなところを、危険なところをしないと、点数に、点が動かないと思っていたので。縦パスだったりとか背後のところを意識して。チーム全体で、そういうところは意識してやっていました。
〇結構相手があの15番(佐藤耕太)にシンプル入れてくることが多かったと思うんですけど、そこで守備で一番考えていたことは、どうですか?
そうですね、やっぱり、まずは自分とCBの山中でつぶしきるっていうのは そこは徹底してやっていたんで、チャレンジ・アンド・カバーのところはしっかりできて、15番のところをつぶしきって攻撃の起点にはさせないというのは、一番頭に入れてやっていました。
〇無失点というところに関しては。
やっぱり、DFとしてゼロに終えたというのは、うれしいことですし、でも、やっぱり危険な、後半もラストあったし、前半の立ち上がりも危険なプレーがあったので。そこは課題として、チームとして意識してやっていかなきゃと思います。
〇すごいCB2人(高井幸大、松長根悠仁)と比べられるっていうのもあれだけど、負けないようにしてかなきゃ、みたいな意識あるんじゃないかなって思うんですが。
そうですね。去年高井君とナガネさんがって、そこは今年も見本として去年の映像見返したりして、やっているんですけど。
やっぱりそこに追いつかないといけない、と言いますか。そこに負けず、とやっているところはあるんで。目標としてはいるんですけど、そこは選手として越していけたらな、と思っています。
〇去年はSBをやることが比較的多かったと思うんですけど、CBの方がやりやすさがあったりというのはありますか?
そうですね、自分の本職はCBなので。でもSBも後ろ、4枚どこでもできるっていうのは、自分の強みでもあるわけで。そういったところでいろんな出てきた選手に共通して指示も出さなきゃ、と思っています。
〇あのチームでSBをやったから、今年このチームで生かせそうなところもあったりするのかな?
そうですね。やっぱり、自分が去年経験してきたことを、去年高井君とかナガネさんからも、SBやって、指示出してくれるところあるんで、そういった指示を、自分が今年はそのSBの選手に出せたらな、と思っています。
〇柴田選手との連係のところで、後半柴田選手が出てきて、土屋選手が入れたボールが柴田選手のアシストにつながったと思うんですけど、それはどう考えて、そういうプレーになったんですか?
そうですね。やっぱり、自分も柴田の特徴は理解しているので。なるべくどれだけ柴田を前線に送り出すか、アシストにつなげられるかっていうのは考えていて。
そこは柴田を見ながら。自分はできるだけ高い位置をとって、柴田にボールをつなげることを意識していました。
〇右サイドの方で、ドリブルでチャレンジする場面もあった。攻撃に関する部分ではいかがでしたか?
あまり攻撃が得意というわけじゃないんですけど、ああいうところはチャレンジしていかないと。カウンターというところだったり、できるだけ前につなげようと意識しているので、ああいうところはチャレンジできて良かったかな、と思います。
〇今年、個人として新しく身につけたいというもの、強化したかったり、改善したかったりというものはありますか?
やっぱり、体の部分では、まだまだ 筋トレのところとかも、まだ筋力つけていかないといけないと思うんで。今後戦って、フィジカルの強い選手だったり、スピードの速い選手だったりというのは、まだまだたくさんいると思うので。
そういう選手に対応できるような、体の強化に重点を置いて、取り組んでいきたいと思っています。
〇身長はまだ伸びてます?
そうですね、まだ止まってはいないです。
〇体づくりという部分では、こういう施設ができて、ご飯も食べれて。
練習後も食事が取れて、またその中に筋トレルームも充実しているので。こういった施設を造っていただけたので。そういったところは有効活用して、自分の成長につなげていきたいと思います。
〇実際中見た時ってどんな感想でした?
そうですね、去年はこういった施設はなかったので、今年これを見て、やっぱりすごい自分自身、施設を設けてくれたことにありがたいな、と思いました。
〇モチベーション上がるよね。
上がります。
〇自分の代から使えて。
そうですね、来年も今年も使えて。
〇着替える場所も全然違う。
そうですね、ロッカールームもつけてくれて。そういった部分では、とてもモチベーションが上がるな、というのはあります。
〇自分のロッカーの場所とかは決まったんですか?
いや、まだ決まってない、これからですね。
〇あとやっぱり今年はU-17のアジアカップ、ワールドカップがあって、そこはひとつの大きな目標となると思うんですけど。
そうですね、そこはひとつの目標としてやっているので。
でも自チームで活躍して。自チームの優勝、去年プレミアファイナル優勝できなかったので。そこが一番大きな目標で。そこにつなげられるように。代表も自チームの活動も、代表で経験したことをチームに還元できるようなプレーをしていきたいと思います。
〇前橋育英にも代表の選手がいましたけど、そこはやっぱり意識して?
そうですね、3日前まで一緒にやった仲間が相手になって、そこは負けたくなかったし。そこは今日、勝てて良かったんじゃないかな、と思います。
〇どういう刺激を受けましたか、代表活動は。
そうですね、やっぱり、相手、海外の選手と対戦できるということが。本当にフィジカルの強い選手もいますし。スピードも自分より全然速い選手もいたので。そういったところはすごいいい経験ができて。
刺激になったと思います。
〇次の試合に向けてサポーターに何かコメントをいただけますか。
今日もたくさんのサポーターが来てくれて、自分たちの背中を押してくれるのはすごいありがたいので。そのサポーターの期待に応えられるように、次の試合に向かっていきたいと思います。
(文中敬称略)
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