2月17日は、愛知県刈谷市の刈谷市総合運動公園へ。全日本大学選抜と北海道・東北から九州まで各地区の大学サッカーの選抜7チームの計8チームがトーナメントと順位決定戦を行って1位から8位までを決める、デンソーカップチャレンジサッカー刈谷大会が始まり、川崎フロンターレU-18出身の3人の選手もそれぞれ初戦を迎えました。
【デンソーカップチャレンジサッカー刈谷大会1回戦 全日本大学選抜 vs 九州選抜】
2月17日(金)午前10時キックオフ ウェーブスタジアム刈谷 曇り時々雨
大会のオープニングゲームとして行われた全日本大学選抜と九州選抜との試合。全日本大学選抜は、川崎フロンターレU-18出身の選手では、阪南大の3年生、14脇坂泰斗と筑波大の2年生、17三笘薫の2選手がメンバーに選ばれましたが、この日はベンチスタート。GK1永石拓海、DF15岩武克弥、5鈴木準弥、22宮大樹、20黒川圭介、ボランチ7重廣卓也、10松田天馬、右MF11山口一真、左MF19米田隼也、FW13中野誠也、18矢島輝一が先発。
九州選抜はGK12末次敦貴、DF15綿引康、3奥田雄大、5三浦秀弥、13福森勇太、ボランチ14末永巧、16樋口雄太、右MF7片井巧、左MF18今井一希、トップ下8佐々木亜門、FW10児玉怜音が先発。
全日本は長身の矢島に中野、山口がよく絡んで、ボランチの重廣や松田がよくボールを奪って序盤は攻勢に。中野や矢島、山口がシュートを打つも、なかなか最後のところで決めることはできず。一方の九州選抜も綿引や福森が高い位置までよく上がり、クロスを送ると児玉がエリア内でチャンスを迎えるなどしますが、永石の好守や鈴木の好カバー。児玉や佐々木がよくエリア前で起点とはなりますが、こちらもゴールには至らず。
互いに一進一退といった印象の試合を先に動かしたのは、全日本。40分、自陣の深い位置からボールを前線へ山口が送ると、九州のDF陣がエリア前でボールを処理しきれず、こぼれ球を拾った中野がループシュートを放つと、これが決まって1-0。先制します。
もったいない形で追いかける展開となった九州選抜がなかなか落ち着けないところを突いて、全日本はさらにゴールへ迫りますが、追加点を奪うにはいたらず。前半は1-0でタイムアップとなります。
後半は、今村に代えて9北村知也を入れFW、佐々木が右MFとした九州選抜は、北村が前線で動き出したり、最終ラインからつないでいこうとする全日本に前からプレッシャーをかけて同点を狙っていきますが、4分に次の1点を奪ったのは全日本。岩武が右からクロスを入れると、米田が頭で合わせてゴールネットを揺らします。2-0。さらに畳みかける全日本は、最終ラインからボールを奪った中野がGKとの1対1を制して、この日2点目を決めて3ー0。
その後も矢島、中野、米田に左右いろんな場所にポジションチェンジを繰り返す山口、さらに重廣や黒川が積極的に攻撃参加するなどして、押し込んでいく全日本。
メンバーを入れ換えて打開を図る九州選抜は児玉らを起点にゴールへ迫りますが、鈴木らの好対応でなかなかシュートを枠にとばせず。31分には、全日本がエリア内に押し込んだところ、最後は岩武がこぼれ球を拾い、シュートを放つとこれも決まって4-0。
全日本はここで松田に代えて4柴戸海、矢島に代えて9ジャーメイン良。さらに39分には米田に代わり17三笘薫と次々に選手を入れ換え、九州選抜の反撃をうまくしのいで、カウンターでさらにゴールへ迫るなどしながら、試合を進めていきます。試合は4-0でタイムアップ。全日本が準決勝へ駒を進めることになりました。
前半1-0 後半3-0 計4-0
得点:中野誠也2 米田隼也 岩武克弥(全日本大学選抜)
全日本大学選抜の先発:GK1永石拓海、15岩武克弥、5鈴木準弥、22宮大樹、20黒川圭介、7重廣卓也=cap、10松田天馬、11山口一真、19米田隼也、13中野誠也、18矢島輝一
交代:松田→4柴戸海 矢島→9ジャーメイン良 米田→17三笘薫
控え:12小島亨介 2小池裕太 3今津佑太 6高尾瑠 8名古新太郎 14脇坂泰斗 16旗手怜央
九州選抜の先発:12末次敦貴、15綿引康、3奥田雄大、5三浦秀弥=cap、13福森勇太、14末永巧、16樋口雄太、7片井巧、18今井一希、8佐々木亜門、10児玉怜音
交代:今村→9北村知也 末永→17横道恭輔 片井→20儀保幸英 北村→22赤木翼
控え:1加藤大喜 2宮本敏広
【デンソーカップチャレンジサッカー刈谷大会1回戦 東海選抜 vs 関西選抜】
2月17日(金)午後2時キックオフ グリーングラウンド刈谷(人工芝) 雨
午後2時からウェーブスタジアム刈谷のそばにあるグリーングラウンド刈谷(人工芝)で行われた試合では、東海選抜と関西選抜が対戦。東海選抜はGK1三輪和希、DFは右から3鹿山拓真、4渡邊翔太、川崎フロンターレU-18出身、静岡産業大の2年生DF5諏訪部徹、ボランチは7渡邉柊斗、8濱田恭輔、右サイド18大村海太、左サイド2本多琢人、FWは10武田拓真、17榎本大輝、14遠山拓民
関西選抜はGK1上田智輝、DFは2吉村弦、3菊池流帆、14荒木隼人、16小川原一輝、ボランチ18田中駿汰、8藤原奏哉、右MF10國分将、左MF6末吉塁、FW15長谷川覚之、11竹下玲王
雨が断続的に降り続き、気温がだんだん下がるなか、始まった試合。東海は最終ラインに渡邉と濱田の両ボランチが絡んでラインを押し上げて、左サイドの本多が高い位置取り、さらに大村が右から仕掛けるなどして関西のゴールへ迫っていきますが、「どりゃー」と叫び声を上げながら迫力ある守備を見せる菊池、さらには荒木らの前になかなかシュートには持ち込めず。関西は、國分と吉村の右からの連係、さらに竹下を起点に仕掛けていきますが、東海も諏訪部が好カバーを見せるなどして、しのいでいきます。
しかし、14分に関西はコーナーキックを得ると、左から田中が入れたボールに小川原が合わせてゴールネットを揺らします。0-1。先制点は関西へ。
東海は19分には右から大村が仕掛けてシュートを放つもDFに当たって枠をとらえることはできず。さらに20分には右から渡邉がシュートに持ち込みますがGK上田の正面。関西も30分には藤原のミドルシュートがポストに阻まれ、31分には左から仕掛けた末吉がエリア内へボールを入れるも諏訪部がカバーしシュートにはつながらず。前半は0-1でタイムアップとなります。
後半の東海は濱田に代えて16村瀬大地を入れ左のCB、諏訪部がボランチに。遠山に代えて9水野翔太をFWに入れてのスタート。
諏訪部と渡邉の中盤がかかわって打開を図っていく東海でしたが、次の1点は関西へ。コーナーキックを得ると右から田中が入れたボールを荒木が折り返し最後はヒールキックで竹下が流し込んで、これが決まって0-2。さらに11分にはエリア内で東海にハンドがあり、関西はPKを得ると、竹下がこれも決めて0ー3。突き放します。
東海は本多に代えて13藤田脩人が左サイド。関西は18分には藤原に代えて7清水航輔。東海は23分には榎本に代えて22栗田マーク。
直後にはフリーキックを得るとエリア右、こぼれ球に諏訪部が飛び込むもブロックされて決めることはできず。
その後も長谷川に代わって出場した13草野侑己がゴールへ迫り、竹下に代わって登場した長身のFW9和田健太郎が前線でよくボールを納めた関西に対して、東海は水野や栗田らの連係からゴールを目指すものの、ゴールネットを揺らすには至らず。試合は0ー3でタイムアップ。関西選抜が準決勝へ駒を進め、東海選抜は敗戦チームによって行われる順位決定戦へ回ることになりました。
前半0ー1 後半0-2 計0-3
得点:小川原一輝、竹下玲王2(関西選抜)
東海選抜の先発:1三輪和希、3鹿山拓真、4渡邊翔太、5諏訪部徹、7渡邉柊斗、8濱田恭輔、18大村海太=cap、2本多琢人、10武田拓真、17榎本大輝、14遠山拓民
交代:濱田→16村瀬大地 遠山→9水野翔太 本多→13藤田脩人 榎本→22栗田マーク 武田→19内海徹也
控え:1高橋巧 20速見聖矢 11谷口海斗
関西選抜の先発:1上田智輝、2吉村弦、3菊池流帆、14荒木隼人、16小川原一輝、18田中駿汰、8藤原奏哉、10國分将、6末吉塁、15長谷川覚之、11竹下玲王=cap
交代:藤原→7清水航輔 長谷川→15草野侑己 吉村→5大野佑哉 竹下→19和田健太郎 國分→20山本悠樹
控え:12白坂楓馬 4岩崎尚将 17橋本侑紀 22下川陽太 9木藤舜介
この日はリードしている状況での短い時間での出場だった三笘、出場のなかった脇坂。そしてふたつのポジションをこなした諏訪部、3選手それぞれにこの大会がさらなる飛躍のきっかけになることを願っています。
(文中敬称略)
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