2月12日は日産スタジアムへ。神奈川県サッカー選手権大会(日産カップ)は最終日。前日の準決勝で横浜F・マリノスプライマリーに敗れた川崎フロンターレU-12は、足柄フットボールクラブとの3位決定戦に臨みました。
【川崎フロンターレU-12 日産カップ争奪神奈川県サッカー選手権大会中央大会高学年の部3位決定戦 vs足柄フットボールクラブ】
2月12日(日)午前11時キックオフ 日産スタジアム 晴れ 11人制 20分ハーフ
フロンターレの先発はGK19長田澪、DFは右から7塩澤延有、3松長根悠仁、5高井幸大、6北村健、ボランチは4戸田将、10城田優、右MF11山下陽生、左MF2前田陽向、トップ下8茅野直希、FW9松尾凛久。メンバーは準決勝までと代わらないものの、ポジションをいくつか入れ換え、試合は始まりました。
フロンターレは、松長根、高井が左右に開き、塩澤と北村を高い位置に押し上げ、城田が両CBの間に下り、長田からパスを受けるなどして後ろからの組み立てを図っていきます。しかし、戸田や城田、茅野がかかわって中央からこじ開けにかかろうとすると、ボールを奪われて、サイドからクロスを入れられたり、自陣のエリア前でのパス交換を狙われて、足柄FCの攻勢を受ける場面が次第に増えていきます。7分には右からエリア内へクロスを入れられるも長田がキャッチ。8分にはエリア前でボールを奪われたところから、10池松聖那にシュートを打たれますが、これも長田が弾き出し、コーナーキックに。直後のコーナーキックは11に頭で合わせられるも左に。
12分には右からまたもクロスを入れられますが、松長根がクリア。さらに右サイドから12が仕掛けてきますが、高井がファールを受けながらもねばり強く対応。さらに15分にはカウンターから17が左サイドからドリブルでゴールへ迫りますが、松長根がスライディングでこれをカット。しのいでいきます。
フロンターレも18分には右サイド、山下が仕掛けて前へ。中盤の茅野を経由して左サイドへ展開。前田とのパス交換から北村が左サイドからクロスを入れますがシュートにはつながらず。しかし、テンポよくパスが回るようになり、ゴールへ迫っていきます。ここでフロンターレは前田に代わって、18名賀海月が入り、名賀がトップ下、茅野が左MFに。
19分には高い位置でセカンドボールを拾った塩澤がエリアやや右からシュートを放つと、ワンタッチありコーナーキックに。フロンターレは長田もエリア内へ上がって、先制点を狙っていくと、右から戸田が入れたボールに高井が合わせますが、ブロックに阻まれて枠はとらえられず。さらに続くコーナーキック、戸田のボールに再び高井が合わせますが、左へ。前半は0-0でタイムアップとなります。
後半のフロンターレは、GK長田、最終ラインは右から塩澤、松長根、高井、北村、ボランチを茅野と城田、右MF山下、左MF戸田、トップ下名賀、FW松尾。戸田と茅野を入れ換えて臨んでいきます。
立ち上がりには、名賀がドリブルで前へ運び、左へ展開すると戸田が左クロスを入れるなど攻勢に出たフロンターレでしたが、2分にはボールを足柄FCが奪ってカウンターに。フロンターレのゴールには長田と松長根のみ、という危ない場面でしたが、ここは松長根がねばり強く対応。最後はオフサイドに救われて、ゴールは許さず。5分にはエリア前でボールを失い、さらに足柄FCの攻勢を受けますがここも松長根がカバー。しかし、後ろから組み立てていこうとしても、少しパスがずれるなどして、足柄FCにボールが渡ってしまう場面が目立っていきます。
6分にはエリア右から足柄FC、リターンを受けた11がエリア前やや右からシュートを打つも上へ。さらにエリア前で8がカットしてそのままシュートに持ち込むもボールは右へ。足柄FCの攻勢が続いていくと、8分にはエリア前でこぼれ球を拾った池松がシュートを放つと、これが決まって0-1。先制点は足柄FCへ。
フロンターレはここで北村に代わって再び前田が入って右SB、塩澤が左SBへ。直後にもエリア前で足柄FCがボールをカットして、ゴールへ迫ってきますが、長田がここは対応。追加点にはつなげさせず。
足柄FCの鋭いカウンターをしのいでいくと、フロンターレも12分を過ぎたあたりからまた人数をかけて、前へ出られるように。城田のパスや茅野らが仕掛けるなどして攻勢に。しかし、エリア前での足柄FCの守りもかたく、なかなかこじ開けられず。16分には塩澤に代わり、北村。
18分には名賀が中央をドリブルで持ち上がってエリア前へスルーパス。松尾を経由してこれに抜け出したのは茅野、エリア右へ進入し、シュートを放つとついにゴールネットが揺れます。1-1。直後には足柄FCもカウンターからゴールへ迫りますが、高井がカバーして勝ち越し点は許さず。ともに2点目を入れることはなく、タイムアップ。試合はPK戦へ委ねらることになります。
先攻が足柄FC、後攻はフロンターレで行われたPK戦は、4人目を終えて全員が決めた足柄に対して、フロンターレは1人がバーに嫌われて決めることができず、4-3に。
これを決めれば終わる足柄FCの5人目のPKを、長田が止める好セーブ。直後のPKをフロンターレは決めて、6人目へ。ともに決めて5-5。
7人目、フロンターレは、再び長田が左を狙ったシュートを止める好守を見せますが、足柄FCのGK1も止めて決着はつかず。8人目も長田がこの日3度目のPKストップを見せますが、足柄FCのGK1もまたもPKをストップする、対戦相手ながら素晴らしいプレーで、決着はつかず。9人目は、足柄FCが決めたのに対して、フロンターレは決められず。ついに試合は決着。フロンターレは4位でこの大会を終えることになりました。
前半0ー0 後半1ー1 計1-1 PK5ー6
得点:茅野直希(フロンターレ)池松聖那(足柄FC)
フロンターレの先発:19長田澪、7塩澤延有、3松長根悠仁、5高井幸大、6北村健、4戸田将、10城田優、11山下陽生、2前田陽向、8茅野直希、9松尾凛久
交代:前田→18名賀海月 北村→前田 塩澤→北村
大会の最後を飾ることはできませんでしたが、あきらめることなく同点に持ち込み、最後までねばり強さを見せたフロンターレ。このことは、きっとこれからにもつながると思います。さらに試合を重ねてどんなチームになっていくのか、どんなプレーを見られるのか、とても楽しみにしています。
(文中敬称略)
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