全日本大学サッカー選手権に出場するチームの川崎フロンターレU-18出身の選手たち


この投稿は川崎フロンターレ Advent Calendar 20165日目に寄稿するものです。

4日目はmiyamai89さんの川崎フロンターレ☆2016☆プレイバックでした。

J1リーグの優勝は鹿島アントラーズが飾り、J1昇格の最後の一枠はセレッソ大阪に決まり、ツエーゲン金沢のJ2残留やHonda FCのJFL優勝も決定、と2016年のサッカーシーズンも差し迫ってきました。大学サッカーも全国各地のリーグ戦が終わり、12月7日には全日本大学サッカー選手権、通称インカレが都内などで始まります。

昨年は長谷川竜也が順天堂大の選手として出場したこの大会。今年の大会には来季フロンターレに加入する選手こそいませんが、何人かの川崎フロンターレU-18出身の選手たちが臨むことになります。

今回のエントリーではリーグ戦で出場登録され、インカレにも出場する可能性のある選手たちを、開幕を前に紹介してみようと思います。

インカレのトーナメント表
インカレのトーナメント表

・西原樹(金沢星稜大4年FW)

西原樹選手
西原樹選手

日程:1回戦 金沢星稜大(北信越)vs仙台大(東北1)
12月7日午前11時キックオフ ゼットエーオリプリスタジアム(旧市原臨海)

北信越大学リーグを制して初めてのインカレに出場する金沢星稜大に所属するのは西原樹。沖縄から川崎へ来てフロンターレU-18に加入。プレースタイルは違いますが、同じく沖縄出身の我那覇和樹のように背番号27をつけたのち、3年時には9番をつけてプレーをしました。昨年リーグ戦2位となった金沢星稜大は出場権をかけたプレーオフで長谷川竜也のいる順天堂大に0-1で敗れ(長谷川が決勝点を決めた)、あと一歩のところでインカレ出場には届かず。人目をはばからず涙を流す西原の姿が心に残っています。
今季リーグ戦では、得点ランキング2位となる15点を決めている西原。インカレ常連の強豪チーム、仙台大を相手にどんなプレーをするのか、楽しみです。

なお、金沢星稜大を指導するのはかつてフロンターレでプレーした小松崎保監督。

小松崎保監督
小松崎保監督

・小口大貴(専修大4年DF)
・玉永大地(専修大3年GK)
・岸晃司(専修大1年FW)

小口大貴選手
小口大貴選手
玉永大地選手
玉永大地選手
岸晃司選手
岸晃司選手

日程:1回戦 専修大(プレーオフ枠)vs日本文理大(九州2)
12月7日午前11時キックオフ 味の素フィールド西が丘

プレーオフを制して2年ぶりのインカレ出場を果たした専修大。キャプテンを務めるのは小口大貴。フロンターレU-18在籍時は1年生から左SBなどで先発出場。2011年、等々力陸上競技場で行われた横浜FCとの東日本大震災の復興支援試合では、U-18から当時のキャプテン萩間大樹とともに出場したことも。U-18の3年時にはキャプテンを務め、大学進学後は1年から主軸に。新人賞を受賞し、大学サッカーの選抜にも名前をつらねました。今季は、リーグ戦最多出場の表彰も受けました。

玉永はフロンターレU-18在籍時、岡本享也(現日本大3年)、深谷星太(現東京農業大2年)とともに2013年にJユースカップでベスト4に入るなどしたチームの最後尾を担った選手。専修では昨年リーグ戦に初出場、今季は前半戦は他のGKとスタメンを争いました。

昨年フロンターレU-18では、負傷した長谷川隼(現阪南大1年)に代わりゲームキャプテンを務め、ここぞというところでインパクトを残すゴールを決めた岸。専修進学後、開幕戦から出場を果たし、2ゴールを挙げるなど活躍。後半戦は怪我のため、なかなか出場できませんでしたが、インカレの出場を決めた新潟医療福祉大とのプレーオフでは逆転ゴールを決めました。初めてのインカレでも勝負強さを発揮してくれるのか。期待が高まります。

なお、専修大を率いるのはフロンターレOB、源平貴久監督。

・諏訪部徹(静岡産業大2年DF)

日程:1回戦 静岡産業大(東海1)vsIPU・環太平洋大(中国1)

東海学生サッカーリーグ1部の優勝チーム、静岡産業大の最終ラインに入るのは諏訪部徹。フロンターレU-18では三好康児や板倉滉と同期で、U-12からの川崎育ち。ダノンネーションズカップなどを経験。U-18の3年生時には背番号5を付け、CBとして活躍。大学進学後は1年生からスタメンをつかみ、今年は初めてのインカレ出場となります。

なお、対戦相手のIPU・環太平洋大を率いるのは、フロンターレでもかつてプレーした、桂秀樹監督。

・高田一輝(法政大4年)
・土橋優樹(法政大3年MF)

土橋優樹選手
土橋優樹選手

日程:1回戦 法政大(関東5)vs高知大(四国1) 
12月7日午後1時半キックオフ 江戸川陸上競技場

本田拓也(現清水エスパルス)が在籍した2007年以来のインカレに挑む法政大には、高田一輝と土橋優樹の2選手。高田一輝は、出番こそ少ないものの昨年から途中出場で決勝点を決めるなどリーグ戦で活躍。今季は登録がFWからDFに変更されもしました。
土橋優樹は、Jユースカップ四強に入ったフロンターレU-18では、板倉滉とボランチを組み、豊富な運動量でチームを支えた選手。大学では、リーグ戦での出場機会はなかなかありませんでしたが、再び大きな大会を経験する時がめぐってくるでしょうか。

・太田賢吾(大阪体育大3年DF)

太田賢吾選手
太田賢吾選手

日程:2回戦 大阪体育大(関西3)vs【法政大vs高知大の勝者】
12月10日午前11時キックオフ 町田市陸上競技場

3年連続のインカレに出場する太田賢吾は、U-18では1年目から最終ラインを担った選手。昨年の大会の準々決勝では退場となり、大阪体育大は延長戦の末に敗退。苦い経験とはなったことと思いますが、今季も開幕から徐々に出番を増やすと後期は先発に再び定着。昨年の雪辱を果たしてもらいたいものです。

・脇坂泰斗(阪南大3年MF)
・長谷川隼(阪南大1年DF)
・名良橋拓真(阪南大1年GK)

脇坂泰斗選手
脇坂泰斗選手
長谷川隼選手
長谷川隼選手
名良橋拓真選手
名良橋拓真選手

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日程:2回戦 阪南大(関西1)vs【金沢星稜大vs仙台大の勝者】
12月10日午後1時半キックオフ 味の素フィールド西が丘

関西学生サッカーリーグを制した阪南大からは3選手。2013年にフロンターレU-18のキャプテンを務めた脇坂泰斗は、今季リーグ戦では7ゴール、9アシスト、優秀選手賞と最優秀選手賞(MVP)を受賞しました。昨年も阪南大はインカレに出場したものの脇坂自身は、開幕直前に負傷し欠場。1年生の時以来の2年ぶりの関東での大きな舞台となります。なお、大学サッカーの中断期間の今年夏には、麻生グラウンドへ戻り、フロンターレのトップチームに練習参加もしています。

昨年のフロンターレU-18のキャプテン長谷川隼と正GK名良橋拓真は出場機会はなかなかめぐってきてはいないもののコンスタントにベンチ入り。今大会でも出番はなくとも関東の地で元気な姿を見せてくれるかもしれません。

・吉田直矢(筑波大4年MF)
・三笘薫(筑波大1年MF)

吉田直矢選手
吉田直矢選手
三笘薫選手
三笘薫選手

日程:2回戦 筑波大(関東2)vs【中京大vs札幌大の勝者】
12月10日午後1時半キックオフ 夢の島

かつては風間八宏監督が指導し、森谷賢太郎、谷口彰悟や車屋紳太郎、山越享太郎(現栃木SC)らが在籍した筑波大からは2選手。
吉田直矢はフロンターレU-18のころのようにボランチとしてプレー。ゲームキャプテンも務め、試合では球際での強さを発揮。関東大学サッカーリーグを後援する東京中日スポーツから与えられる、東京中日スポーツ賞にも選出されました。
昨年U-18で10番をつけた三笘薫も、岸と同様に大学サッカーリーグの前期から出場機会を得て、夏の大学サッカーの頂点を決める総理大臣杯も経験しU-19大学サッカー代表に選ばれるなど1年目から活躍しました。インカレもさらなる飛躍のきっかけになるでしょうか。

このほか、インカレに出場するチームでは日本体育大に2年生の金子俊志、慶應義塾大に1年生の渡邉啓太郎が在籍していますが、今季はリーグ戦では登録はされませんでした。

インカレの詳しい日程などは公式サイトで確認できます。お時間があれば競技場へ足を運んで、フロンターレで育った選手たちの今の姿を、ぜひ見てみてください。

競技場で選手紹介のときにアナウンスされる「川崎フロンターレU-18出身」。耳にするのは嬉しいことです。

(文中敬称略)

明日の川崎フロンターレ Advent Calendar 2016はfrclsupさんの「クリーンサポーターズのこれまでを振り返る」です。

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