4月28日、昌平高校グラウンドで行われたプレミアリーグEAST第4節、昌平高校戦(•1-3)。試合後に、キャプテンの土屋櫂大、今季2ゴール目を決めた恩田裕太郎、1アシストの児玉昌太郎の3選手と、長橋康弘監督に話を聞きました。
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「自分たちから発信して、ゴールを守るという意識がちょっと薄れていた。
そういうのもあって、最初失点してしまったので。そういったところが、試合の入り方もそうですけど。
来週に向けて見つめ直さないといけない、と思います」
DF5 土屋櫂大
○お疲れさまでした。まず試合を振り返って。お願いします。
そうですね、今日は試合の入りというのをみんなで意識して入ったんですけど。
相手にボールを持たれる時間が続いたなかで、セットプレーとかも続いて。
そういったところで自分たちから発信して、ゴールを守るという意識がちょっと薄れていた。
そういうのもあって、最初失点してしまったので。そういったところが、試合の入り方もそうですけど。
来週に向けて見つめ直さないといけない、と思います。
○土屋君としてはトップチームでの活動が続いて、久しぶりのプレミアリーグでしたけど、個人としてどういったところを意識していましたか?
自分がいないなかで2連勝していたところもあったんですけど。自分が帰ってきて、そこで波に。もっとチームを波に乗らせてあげないといけない、という責任感もありましたし。
やっぱり、ここで自分がキャプテンとしてチームを引っ張っていかなきゃ、というようなことは自分で思っていたので。
そういったなかで、負けたということは自分自身、本当に悔しいですし。これからも、もっともっと自分なりに考えて。チームを引っ張っていかなきゃいけないな、改めて感じました。
○確かに前半は良くなくて、とはいえ、後半点も取れて、自分たちの流れに持って行けた時間帯もあったのかな、と思うんですけど、それはどうですか?
後半も、自分たちハーフタイムで「後半の立ち上がり、ここからならまだひっくり返せる」って言ったなかでの、後半の入りのあの失点の仕方だったので。
やはり、そこは本当に、チーム全体で意識したなかでの失点だったので。今はまだ原因、探せていないですけど、そこをまたチーム全体で見つめ直さないといけない。
本当にそこは思っています。
○課題が多く出た試合ではあったとは思うんですけど。途中から出た恩田君が点を取ったりしたことは次につながる部分もあるんじゃないか、と思うんですけど、それはどうですか?
そうですね。本当に途中に入ってくる選手っていうのは。今日もそうでしたけど、チームの流れを変えてくれる選手がいっぱいいるので。
そういったところは自分たちの自信になっていますけど。
今日の試合に関しては、恩田が点を取ってくれたなかで、もう1点って続かなかったので。
そこは最初から出ていた選手が、暑いなかで疲れていたとはいえ、あそこでもう一個ギアを上げられたらな、と思っています。
○次は柏が相手になりますけど、それに向けてどういったことを準備していきますか?
去年から柏は、自分たちと同じ代が多く出ていたということもあって、今年は力強いチームっていうのは自分たちも認識しているところではあるので。
まず1週間、その試合に向けて勝つために、チーム全体で勝つことだけを意識して。1週間やっていけたらな、と思っています。
○また、サポーターにメッセージなどをいただけますか?
今日この昌平。埼玉まで足を運んでくれたサポーターがいるなかで、勝利を届けられなかったっていうのは本当に悔しいですし。
そういったところで来週、そこで勝って行けたらなって思います。
「自分がとにかくゴールを決めて、早い段階でゴールを決めて、自分たちのサッカーを取り戻すために、自分がどうにかしようという気持ちでピッチに入りました」
FW17 恩田裕太郎
○まずは試合を振り返ってお願いします。
まずは自分たちが入りから、自分たちのサッカーができずに、受け身になってしまって。自分たちのサッカー、攻撃的なサッカーができなかったので。
1失点目してしまって。後半の入り、2失点目してしまって。そこから自分たちのスイッチが入った部分があって。
少し自分たちが変わるのが遅かったかな、と思いますし。もっと自分たちが前半の最初から、自分たちのサッカーができていたら、もっといい試合運びができたのかなと思います。
○後半はどういった意識でピッチに入りました?
大宮戦の時も自分は負けている状況から入って。そういう意識があったので。「自分のゴールで勝たせてやろう」とか、前も武さん(香取武)にアシストしましたし。
武さんに預けたら、決めてくれるっていうのがあったので。自分がとにかくゴールを決めて、早い段階でゴールを決めて、自分たちのサッカーを取り戻すために、自分がどうにかしようという気持ちでピッチに入りました。
○ゴールシーンについて、振り返ってもらえますか?
児玉さんが抜け出してきて。練習の時から児玉さんは「自分が抜けたときに、間に入ってくれ」っていうことを言っていたので。
自分がそこでのぞいてボールを受けることができて。フリーなところでシュートコースが空いていたので。
思い切って振りました。
○じゃあ、練習でやっていたからこそ。できたかたち、ですかね。
はい。児玉さんの声がけがあったからこそ、あのゴールが生まれたんだな、って思います。
○ここまで途中出場が続いていますけど。もちろん先発で出たいという気持ちもあるんじゃないか、と思います。それについてはどうですか?
もちろんありますし、先発から出て、自分のゴールでチームを勝たせたいっていう気持ちもありますけど。
やっぱり武さんとか海君(加治佐海)がいるので。そこに入っていくのはとても難しいと思うので。
とにかく、こういう途中出場した時に結果を残して。早くスタメンになれるように頑張っていきたいと思います。
○今日プレーしてみて。ゴールも取りましたけど。今自分に足りていないなっていうところって何かありますか?
技術面はまだまだ、海さんや武さんに全然かなわないですし。ヘディングのところもまだ相手に負けているところがあったので。
そこは自分のストロングであると思うので。そこは絶対勝って。チームにいい影響を与えられたらな、って思います。
○今日は2ゴール目になりましたけど、個人的に今年は何点取りたいとか、そういったものってあったりします?
シーズン始まる前はとにかく、「1点とれればいいかな」みたいなところがあったんですけど。
開幕戦で決めて、自分の目標も達成できて。これからもっと高い目標でやっていかなければ、と思っているので。
10点とか2桁ゴールとか狙っていきたいですし。まだ試合があるので。結果を残していきたいと思います。
○次の柏戦。去年も柏戦、アウェーで途中出場しましたけど。その柏戦に向けて何か目標など、教えてください。
去年の柏戦、出たときなんですけど、1対1で外してしまったところがあったので。そこで悔しい思いをしたので。
次リベンジできるように、自分が主役で勝たせられるように頑張っていきたいと思います。
○サポーターの人にメッセージなどいただけますか?
今日も暑いなか、応援ありがとうございました。負けてしまったんですけど、切り替えて次の柏戦、絶対に勝ちたいと思うので、また応援よろしくお願いします。
「最初から自分たちのサッカーをやれば、絶対に勝利につながると思っているので。
とにかく自分たちのサッカーに集中してやりたいと思います」MF11 児玉昌太郎
○まずは試合を振り返って、お願いします。
入りから自分たちのサッカーがなかなかできていなくて。相手のポゼッションに対して受けてしまったところがあったので。
そこはもう入りから、自分たちのフロンターレのサッカーで圧倒して、勝たなきゃいけないかなって試合でした。
○前半なかなかうまくいかないなかで、自分としてはどうしようとしていました? こういうプレーをしよう、とか。
単純に自分の特長、スピードを生かして、縦の仕掛けだったり、背後へのランニングだったりっていうのは、意識して入っていたんですけど。
そこも本数的には多くなくて。個人的には悔しい感じでした。
○後半は恩田君のゴールをアシストしましたし。仕掛ける場面も増えたのかなって思うんですけど、それについてはどう考えていますか?
得点シーンはシンプルに相手の背後を取って、剝がして。自分の特長が出た、良かったシーンかなって思うんですけど。
もっともっとやれたっていうのが個人的な感想になります。
○ここまで4試合スタメンで出て、自分のプレーで手ごたえを感じてる部分と、あとまだまだ、課題と感じている部分ってあります?
手ごたえとしてはやっぱり縦の仕掛け。そしてクロスだったり。あとはシュートまでもっていくところまでは、4試合自分の特長を出せていると思うんですけど。
やっぱり最後のフィニッシュのところで、今までチャンスがあったなかで決めきれていないっていうのが自分の課題なので。
しっかりゴールに結びつけられるようにしたいと思います。
○個人的に今年は数字的な目標ってあったりますか?
目標は10ゴール。取りたいっていうか、今までいろんな先輩見てきて。結果残している選手が、ずっとスタメンでいられるし、上にいっているなっていうのが見ていて分かるので。しっかり自分も10ゴール、狙いたいと思います。
○次は柏戦になりますけど、それに向けてどういったプレーをしたいですか?
今日みたいな入りは絶対にないように。最初から自分たちのサッカーをやれば、絶対に勝利につながると思っているので。
とにかく自分たちのサッカーに集中してやりたいと思います。
○またサポーターの人に。今日もたくさん来ていましたけど。メッセージなどいただけますか?
今日は朝早いなか、わざわざアウェーの地まで足を運んでいただき、ありがとうございます。
勝利を届けることはできませんでしたが、次節はかならず勝利を届けたいと思うので。応援、引き続きお願いします。
「まだまだできると思うし、自分たちからゲームを動かしていくっていうところはまだまだ、足りない」
長橋康弘監督
○まずは試合を振り返ってお願いします。
もう今日は選手たちが、自分たちが持っている力で最初から圧倒する気持ちでやろうというところに対して、入れなかったな、と。受けてしまった、ということかなというふうに思います。
こういうゲームは絶対にしてはいけないと思っていて。やっぱり、やらないと改善点って見えてこなくて。成長につながらなくて。
彼らがまだまだ育ってくれなきゃ困るなかで、チャレンジしない1試合っていうのは、やってほしくないですね。
なので、本当にサポーターの方には本当に来ていただいたのに、一番見せてはいけない姿を見せてしまったというしかない。本当に申し訳ない。
○開幕から連勝が続いていたなかでの初の黒星と思うんですけど、一番の原因は、今までの3試合と違った部分があれば教えてください。
まず自分たちのサッカーをやる勇気が突然なくなってしまったなっていうので。何か会場の雰囲気だったりも、すごく独特な雰囲気で。
何も声がないなかで、進んでいく。何かそういうような空気感に呑まれたという印象があるし。
ただ、それは関係ないよなっていう。サッカー選手を目指しているので。選手たちは。
そのことは関係ないかなって。ただ、関係がないことなんですけど、彼らには関係があったのかなって思ってしまう試合の流れでしたね。
なんと声をかけていいのか分からない。「君らこんなもんじゃないだろ、何してるんだ」しか思い浮かばない前半でしたね。
○ああいった前半を踏まえて、ハーフタイムには何か選手たちに声をかけたりしたんですか?
まずは受けないように。自分たちのサッカーをちゃんとしよう、と。そこかなって。
戻ってきた選手たちが、戦術的なことを言っていたんですけど、僕はそこじゃないって思っていて。やるべきことをやっていない。
それは対戦相手がどこだろうと、難しいゲームをやってしまう。相手とかやり方じゃなくて、自分たちが招いているっていう部分。
まずは目の前の敵を倒そうっていう気持ちだったり、圧倒しようという気持ちがないのに、勝とうということ自体がおかしいっていうところは思ったので。
彼らに「自分たちのサッカー、やろう」と言いましたね。
○また去年と流れが似ていて。後半失点してしまったあとは、フロンターレの流れがあって。あれについてはどう思っていましたか?
シンプルに0-1で折り返して。開始早々、後半立ち上がりでやられて。そこから選手たちが自分たちがやるしかないっていうスイッチが見えたところで。
逆に昌平さんの足が止まったという印象があって。どちらかというと、自分たちがあの状態に引き込んだ、というよりかは昌平さんが元気がなくなったのかなっていう。
まだまだできると思うし、自分たちからゲームを動かしていくっていうところはまだまだ、足りないっていう感じで見ていましたね。
○じゃあ、昌平さんが足が止まったからこそ、もう一段ギアを上げないといけない、というような感じですかね。
はい。もう一個ギアがなかったかなっていう。まだ、そのへんも未熟なところかなっていうふうに思います。
○この敗戦を踏まえて、1週間どういった準備をしていきますか?
選手たちには言ったんですけど、まずは優勝するチームでしてはいけないことは連敗すること。
連敗だけは避けなくてはいけない。勝ちにいくための1週間。そこに対して、しっかりチェックしていこう、という話はしたんですけど。
次はレイソル。非常にいい相手なので。まずはスコアなので。90分戦って勝った負けたはあるんですけど、そこの責任は私に任せてもらってですね。
選手たちはまず自分たちの持っている力をやるっていう。自分自身に勝ってほしいですね。そこを求めていきたいです。
○今日もサポーターの方が来ていましたけど、そういったサポーターの方にメッセージなどいただけますか?
今日もトップチームがあって。こっちに来てくださったサポーターのみなさんに、本当に見せていけない姿を見せてしまいました。
大変申し訳なく思っています。選手たちはここから顔を上げて、前を向いて、さらに成長していくと思っています。
ただこういう試合は絶対1試合もしない、というところを約束したいと思います。
申し訳なかったです。すいませんでした。
◇
1-3。試合の入り方や後半の立ち上がり、フロンターレらしいサッカーをできなかった時間が長かったことなど、多くの課題が出た敗戦とはなりましたが、試合後の言葉からは、しっかり自分たちにベクトルを向けて、また、前を向こうとするチームの姿があるように思います。
この敗戦があったからこそ。そう言えるようなシーズンになりますように。ここからの成長をとても楽しみにしています。
次戦:プレミアリーグEAST第5節 vs 柏レイソルU-18
5月5日(日) 午後4時キックオフ 日立柏総合グランド(人工芝)
(文中敬称略)
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