フロンターレU12 / ダノンネーションズカップ2017 2日目(決勝トーナメント)


3月26日、ダノンネーションズカップの2日目は決勝トーナメントへ。決勝リーグを首位で突破した川崎フロンターレU-12はサンフレッチェ広島ジュニアとの準々決勝に臨みました。

【川崎フロンターレU-12 ダノンネーションズカップ in Japan vs サンフレッチェ広島ジュニア】
3月26日(日)午後1時45分キックオフ 雨 駒沢第二球技場 20分 8人制

フロンターレの先発はGK7深澤陽太、最終ラインに3藤野心魂、キャプテン5由井航太、右サイド9尾川丈、左サイド11志村海里、中盤8田中陸人、前線は10名賀海月、13岡野一恭平。

降り続いた雨のためか、午前中よりも肌寒く感じられるなかで試合は始まりました。

フロンターレは立ち上がりから前線の岡野一や名賀を起点に前へ。1分には左からドリブルで名賀が仕掛けて折り返すと、岡野一が最後はシュートを打ちますが、ここはブロック。さらにコンパクトにして前へ押し込んでいくと、3分、名賀が左サイドのスペースをつき、折り返すと最後は志村が押し込み、ゴールネットを揺らします。1-0。先制点はフロンターレへ。

サンフレッチェは前線の9や10が抜け出して同点を狙ってきますが、由井や藤野がよくカバー。球際でも強く対応しボールを取り返すと、田中が藤野や由井、深澤とかかわって後ろから組み立てていきます。

8分には藤野が持ち上がって縦パスを入れると、エリア右から田中がシュートを打つもGK1の正面。9分には右サイドからエリア前へ仕掛けた尾川がスルーパスを出すと、ボールはエリア右、うまく抜け出した名賀のもとへ。シュートを放つと、ボールはゴールの中へ。2-0。

サンフレッチェはパスに左サイドから10が抜け出して、ゴールへ迫りますが、深澤が前へ出て対応。11分には、右から名賀がコーナーキックを蹴ると、エリア内、由井が右足で合わせ枠をとらえますが、ここはGK1が対応して追加点とはならず。

13分には志村に代わって14永田滉太朗が左サイドに。さらに尾川が右から中へ切れ込んで、エリア右の岡野一へパスを出すもシュートには至らず。

15分には岡野一に代わり6前野康成、17分には尾川に代わり2伊藤颯飛。さらに名賀に代わって4相ヶ瀬亮太もピッチへ。永田がよく仕掛けてコーナーキックを得て、伊藤も攻守の切り替えがよく、右サイドから前へ運ぶなどしてゴールをさらに狙っていきます。

サンフレッチェも、前へさらに出てくるフロンターレに対して、19分には9が右サイドから抜け出てゴールへ迫ってきますが、ここは深澤が飛び出してシュートは打たせず。さらにエリア左、10が抜け出してきますが、藤野がよくカバー。試合は2-0でタイムアップ。フロンターレは準決勝へ進むことになりました。

2-0
得点:志村海里、名賀海月

フロンターレの先発:7深澤陽太、3藤野心魂、5由井航太(c)、9尾川丈、11志村海里、8田中陸人、10名賀海月、13岡野一恭平
交代:志村→14永田滉太朗 岡野一→6前野康成 尾川→2伊藤颯飛 名賀→4相ヶ瀬亮太

(文中敬称略)

深澤陽太選手
試合を前にした選手たち
準々決勝へ
深澤陽太選手
藤野心魂選手
尾川丈選手
志村海里選手のゴールで先制

岡野一恭平選手
名賀海月選手が決め2-0

深澤陽太選手
岡野一恭平選手
永田滉太朗選手
前野康成選手
永田滉太朗選手
相ヶ瀬亮太選手
伊藤颯飛選手
2-0でタイムアップ

【川崎フロンターレU-12 ダノンネーションズカップ準決勝 vs レジスタFC】
3月26日(日)午後2時半キックオフ 雨 駒沢第二球技場 20分 8人制

準決勝の対戦相手は、2012年にこの大会を制した埼玉県八潮市の強豪レジスタFC。フロンターレの先発はGK7深澤陽太、最終ラインに3藤野心魂、キャプテン5由井航太、右サイド9尾川丈、左サイド11志村海里、中盤は8田中陸人、前線に10名賀海月、13岡野一恭平。

フロンターレのキックオフで始まった試合。立ち上がりセンターサークル付近から藤野がゴールを狙いますが、これはGK1がキャッチ。一方のレジスタは3分にはエリア右、10が抜け出してシュートを打ちますが、ここは深澤が好守。さらに左サイドから8が仕掛けてシュートを打ちますが、ここも深澤がわずかに触り、ゴールは許さず。5分にも10がエリア左へ抜け出しますが、深澤がよく前へ出て、シュートは打たせず。由井も前線へ入れてくるボールをよくカットし、しのいでいきます。

フロンターレも6分には中盤でボールを拾った田中が前へ仕掛けてシュート。こぼれ球を尾川が拾い、エリア右からシュートを打つも右へ。

一方のレジスタは7分、右から10が抜け出てエリア右へ。ニアを狙ってシュートを打つもサイドネットに。

フロンターレも9分に右サイドでファールを受けると、名賀のフリーキックに由井が飛び込みますが、ボールは右へ。

10分には再びレジスタの10がエリア右へ抜け出てループシュートで狙ってきますが、これは上に。さらに左からのコーナーキック、深澤がパンチングで弾き出したボールを5が拾ってシュートを打つも上へ。

12分には再びセットプレーからフロンターレ、センターライン手前の右サイド寄りでファールを受けると、藤野のフリーキックのこぼれ球に尾川が詰めますが、ここはレジスタのGK1がボールに触るのが先。さらに自陣から由井が前線へ入れたボールに、岡野一が抜け出しますが、レジスタの選手に対応されて、シュートには至らず。

前線の8や10を起点にさらに攻勢に出てくるレジスタに対して、フロンターレは戻りも速く、由井や田中、藤野がよくカバー。14分にはカウンターに移ると、右から尾川が仕掛けて折り返したボール、エリア左で名賀が反応するもブロックされ、枠へは飛ばせず。

それでもさらにフロンターレは攻勢に。岡野一が右サイドをドリブルで突破、折り返したボールをエリア正面、反応したのは名賀。シュートを放つとついにゴールネットが揺れます。1-0。

ここでフロンターレは志村に代わって6前野康成がピッチへ。

フロンターレはさらに名賀のパスにエリア右、岡野一が抜け出しますが、シュートはGK1がキャッチ。

終盤のレジスタの攻勢もしのぎ、優勝した2015年以来の決勝へ、駒を進めることになりました。

1-0
得点:名賀海月

フロンターレの先発:7深澤陽太、3藤野心魂、5由井航太(c)、9尾川丈、11志村海里、8田中陸人、10名賀海月、13岡野一恭平
交代:志村→6前野康成

(文中敬称略)

スタンドからはフロンターレのアカデミーの各年代が声援を送った

準決勝へ臨む選手たち

由井航太選手
尾川丈選手

名賀海月選手が決めて1-0

尾川丈選手
名賀海月選手
尾川丈選手
1-0でタイムアップ

決勝へ

【川崎フロンターレU-12 ダノンネーションズカップ決勝 vs 柏レイソルU-12】
3月26日(日)午後3時20分キックオフ 雨 駒沢第二球技場 前後半計20分 8人制

決勝の対戦相手は柏レイソルU-12。この大会の決勝トーナメントなどで顔を合わせることが多く、2015年には決勝、2011年も準決勝で対戦しています。

フロンターレの先発はGK7深澤陽太、最終ラインは3藤野心魂、5キャプテン由井航太、右サイド9尾川丈、左サイド11志村海里、中盤8田中陸人、前線は10名賀海月、13岡野一恭平。

フロンターレボールで始まった試合。キックオフとともに藤野がセンターサークル付近から直接ゴールを狙っていくと、ボールは枠をとらえますが、レイソルのGK21村田侑大がこれを上へはじき出し決めることはできず。

レイソルは3分にはエリア右、9が抜け出してシュートを打つも右へ。前線の11と9がよく動き出して二列目の10や7伊達歩由登もよくかかわってゴールへ迫っていきます。3分には、エリア右、伊達が抜け出して1対1に。これを制してゴールネットを揺らして0-1。先制点はレイソルへ。

4分にはセンターサークル手前左サイド寄りで名賀がファールを受け、フロンターレにフリーキック。キッカーは藤野。右足を振り抜くとボールは見事にゴールネットを揺らします。昨年味の素スタジアムで行われた多摩川コラシコを思い出させるような見事な直接フリーキックで、1-1。追いつきます。フロンターレはさらに由井が前へ出て右サイドの尾川へ展開。尾川のパスに岡野一が右から抜け出しますが、これはオフサイド。一方のレイソルもエリア外左でフリーキックを得ると、4が直接狙いますが、深澤がキャッチ。

前半は1-1でタイムアップとなります。

後半、立ち上がりから前へ出てきたのはレイソル。左から9がドリブルで仕掛けて迫るも藤野がカバー。3分には左コーナーキックに合わされてニアへシュートを打たれますが深澤が好セーブ。

フロンターレは志村に代わり6前野康成が左サイドへ。

さらにレイソルは6分カウンターから9がエリア右、シュートを打つもここも深澤が反応、枠へは飛ばさせず。

フロンターレは前野、尾川の両サイドにボールを入れていきますが、なかなかシュートを打つには至らず。7分にはエリア外左、ファールを受けると再び藤野が直接フリーキックを蹴ると、GK村田の頭上をとらえますが、弾き出されてこれは決まらず。ここで得た左コーナーキック、名賀が入れたボールを拾い前野がシュートを打つも右へ。

試合は0-0でタイムアップ。決着はPK戦に委ねられることになりました。

両チームまずは3人が蹴るPK戦。先攻のフロンターレは全員が決めたのに対し、後攻のレイソルも全員が成功。レイソルの2人目に対しては深澤が良く反応したものの強いシュートにわずかに触ることはできず。

4人目、フロンターレのシュートをレイソルのGK村田が右へ飛んで止め、レイソルは4人目が決め、3-4。優勝は柏レイソルに。アメリカで行われる世界大会に出場することになりました。

前半1-1 後半0-0 計1-1 PK3-4
得点:藤野心魂(川崎) 伊達歩由登(柏)

フロンターレの先発:7深澤陽太、3藤野心魂、5由井航太(c)、9尾川丈、11志村海里、8田中陸人、10名賀海月、13岡野一恭平
交代:志村→6前野康成

優勝を果たすことはできませんでしたが、本来はフィールドプレーヤーの深澤がGKとして好セーブでゴールを守り、由井や藤野らも何度も好守を見せ、勝ち上がっていったフロンターレの戦いぶりはとても見事なものでした。決勝を終えて、涙を流すなかでも、レイソルの選手に握手を求めて、相手を祝福することを忘れなかったことも印象的でした。まだ、シーズンは始まったばかり。今回のダノンネーションズカップのように試合を重ねていき、成長していく選手やチームの姿を目の当たりにすることを、とても楽しみにしています。

なお、この大会で表彰を受けた選手は次の通り。フロンターレからは名賀海月がベストイレブンにあたるベスト8に選ばれました。

・大会MVP 伊達歩由登(柏レイソルU-12)
・得点王 石井久継(福山ローザス・セレソン) 貴田遼河(東京ヴェルディジュニア)
・大会ベスト8
伊達歩由登、村田侑大(柏レイソルU-12) 名賀海月(川崎フロンターレU-12)
二平昂大(レジスタFC) 橋本陸斗(東京ヴェルディジュニア)
石井久継、早間美空(福山ローザス・セレソン) 齋藤俊輔(横浜F・マリノスプライマリー)

(文中敬称略)

決勝へ臨む選手たち

深澤陽太選手

志村海里選手
深澤陽太選手
岡野一恭平選手
名賀海月選手
先制点は柏レイソルへ
名賀海月選手
藤野心魂選手のフリーキックがゴールをとらえる

由井航太選手
藤野心魂選手
由井航太選手

深澤陽太選手
志村海里選手
藤野心魂選手
尾川丈選手
藤野心魂選手
前野康成選手
前野康成選手
由井航太選手
前野康成選手
名賀海月選手
PK戦へ
深澤陽太選手
優勝を果たしたのは柏レイソル
由井航太選手

応援した家族やフロンターレの選手らにあいさつをする
佐原秀樹監督
表彰を受けた選手たち

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