法政大 – 立命館大 / 第66回法政立命館定期戦


8月26日は法政大城山サッカー場へ。

1955年から行われている法政大と立命館大の定期戦、第66回法政立命館定期戦が行われ、法政大は川崎フロンターレU-18出身のFW髙橋宗杜、立命館大は川崎フロンターレU-18出身のMF戸水利紀、MF秋葉拡人、フロンターレU-15→尚志高校のDF安江海ラウルが出場しました。

【第66回法政立命館定期戦 法政大 vs 立命館大】
8月26日(月) 午後4時2分キックオフ 35分×4 法政大城山サッカー場 晴れ

新型コロナウイルスの影響を受けて、5年ぶりの開催となった定期戦は35分4本のうち、1本目と2本目が正式な試合という形式。

懸けるものは、トロフィー。そして、「法政立命館」にするのか、「立命館法政」にするかというこの定期戦の名称。

試合前には、立命館大に法政大からお土産が贈られるなど、和やかなムードも漂う一方、試合に出場しない法政大の選手たちが太鼓なども交えて、熱のこもった声援を送る。

非常にいい雰囲気の中、キックオフの時を迎えました。

 

秋葉拡人選手



1本目から出場したのは立命館大の秋葉拡人。昨年はSBとしてもプレー、今季はFWとして出場を重ねている秋葉。この試合では背番号18をつけてトップ下としての出場に。

試合は、立ち上がりは立命館大、左サイドでテンポの良いパス回し。リターンを受けた西村洸大がミドルシュートを打ちますが、上にそれていきます。

一方の法政大も、うまくペナルティーエリアの右を取り、折り返していきますが、立命館大はクリアしていきます。

最初の5分ほどは法政大が両サイドを使いながら、立命館大の陣内へ迫り、スルーパスに青木俊輔がエリア内へ進入する場面などをつくりますが、立命館大の守りも集中しており、得点には至らず。

すると立命館大も次第にボールを握られるように。最終ラインで組み立てを図り、下がり目で受けた西村がうまくサイドを変えるなどし、秋葉も中盤に下り、ボールに触れ、8分には、パス交換から、エリア内への動き出し。西村のスルーパスを引き出しますが、法政大の守りが阻んでいきます。


12分には法政大、左コーナーキックから大畑凜生が決定的なヘディングシュート。しかし、立命館大はブロック。
今度は右コーナーキックとなり、セカンドボールを拾った法政大は、エリア外正面左で溝口駿がシュート。枠をとらえますが、立命館大の守りがこれも阻んでいきます。

13分には立命館大。西村の縦パスから左サイドへ展開。折り返しは、法政大が阻むも、高い位置で奪い返した立命館大。西村がエリア外左でシュート。これは法政大が体を張り、ブロック。

うまく間を突いて前に出る立命館大。法政大も、スペースを突くパスからエリア近くに迫るなど、両チームがゴールへ迫る場面が続いていきます。

飲水タイムを挟んで、法政大は、スローインの流れから中川敦瑛がエリア右へ持ち込むなどしていきますが、立命館大の最後のところの守りが阻止。
右コーナーキックとなり、ヘディングシュートでゴールをおびやかしますが、枠はとらえられず。

立命館大も、26分には、右サイドから攻勢に出ると西村のパスに秋葉がエリア右への動き出し。しかし、法政大はカット。

29分には法政大、いったん左サイド、高い位置へ持ち込んだところからサイドを変え、荒井駿希が右クロス。中川のヘディングシュートは枠をとらえますが、立命館大はセーブ。

立命館大も直後にはスルーパスからゴールへ迫る場面をつくり、31分には中央でボールを奪い、秋葉がエリア外正面へ。ミドルシュートを打ちますが、わずかに左。

 

シュートを打つ秋葉拡人選手



さらにフィードから立命館大がゴール前に迫る場面をつくりますが、法政大のGKが前に出てこれを阻む好守。


アディショナルタイムに入り、36分にはパス交換からエリア外正面へ抜け出した立命館大、西村がシュート。しかし、右へ。
1本目は0-0でタイムアップとなります。



2本目引き続き秋葉は出場。
立ち上がりは、法政大がスローインの流れからシュートを打つなどしていくと、うまくフィードを交え、ボールをうまく動かしながら、立命館大のゴールへ迫る展開に。
しかし、立命館大もGKの好守や最後のところの体を張った守りでこれを阻止。

6分には法政大の攻勢をしのいだところから秋葉が前に持ち出し、パス交換から左サイドへ。そのパスにエリア内への飛び出しでゴールに迫りますが、法政大の守りが阻んでいきます。

すると10分には、法政大。エリア外左、シュートを打ったのは池端今汰。ゴール右を揺らす見事なゴールが決まり、先制点は法政大に入ります。

立命館大も、直後には高い位置でボールをカット。エリア正面でシュートを打ちますが、これは右に。

12分には立命館大は秋葉も含めて2人が下がり、ここで戸水利紀が背番号10をつけてピッチへ。

すると13分には、右サイドからのパスを、うまく正面で受けた戸水。シュートを打ちますが、ワンタッチあり、決まらず。

しかし、次第にボールを握る場面を増やしていく立命館大。戸水が相手にうまく寄せて、ボールを奪うなどし、戸水や西村、最終ラインの選手もかかわってボールを動かしていきます。

18分には、中盤でボールを奪い、うまく間で受けた戸水はエリア右を突くパス。しかし、シュートはブロック。

さらに最終ラインからもスルーパスを入れ、エリア内へ迫る場面をつくる立命館大。
うまくボールをつないでいき、セカンドボールを回収。24分には、左サイドから正面左、戸水につながり、戸水は右サイドに展開。カットインからシュートを打ちますが、GKがセーブ。左コーナーキックとなり、セカンドボールを拾い、高い位置でプレーを続けていく立命館大。

すると27分には、正面から右サイドに展開。折り返しに、ゴール左へ飛び込んだのは戸水。ボールはゴールの中へ。1-1。立命館大がついに追いつきます。

 

戸水利紀選手が決めて1-1
戸水利紀選手



たたみかけるようにさらに前に出ていく立命館大。後ろからつないでいこうとする法政大に対して、プレス。右SBも高い位置へ動き出し、ゴールへ迫るなどしていきます。

32分には右コーナーキックから決定的なヘディングシュート。しかし、GKがセーブ。

すると法政大も、フィードから立命館大の陣内へ。パス交換からエリア内へ飛び出した場面はオフサイドを取られますが、終盤にはさらにミドルシュートを打つなど、法政大がゴールの前に。しかし、得点には至らず。試合は1-1でタイムアップ。

この結果、トロフィーは両チームが分け合うことに。



練習試合として行われた3本目に出場したのは、法政大のFW髙橋宗杜。背番号66をつけて前線に。一方立命館大のDF安江海ラウルは、背番号54をつけて、右のCBとして出場しました。

 

安江海ラウル選手
髙橋宗杜選手



立ち上がり、後ろからつないでいこうとする立命館大に対して、プレスをかけにいく法政大。
フロンターレU-18時代と同様、髙橋宗杜は高い位置から追い込んでいき、体をうまく入れ、マイボールにする場面をつくっていきます。

ボランチの2人を中心にリズムをつくる法政大に対し、立命館大はカウンターからシュートを打つ場面をつくりますが、枠はとらえられず。

すると法政大は右サイドへ流れた髙橋宗杜がボールを引き出し、エリア右へ石原和磨が迫る場面をつくりますが、安江がカバー。

すると再び立命館大がボールを動かしていきますが、髙橋宗杜が中央に戻り、カット。守備でも貢献していきます。

10分には立命館大、右コーナーキックから遠いサイドで折り返し。エリア正面右でシュートを打ちますが、これは左に。

法政大も、GKの諏訪部隼が正確なボールを入れるなどし、ゴールへ迫り、13分には、左サイドを突くパスから高い位置から折り返し。
しかし、エリア内で安江が対応。

さらに縦パスをおさめた髙橋宗杜が前に持ち出し、そのパスから石原がエリア右でシュート。しかし、右に。


18分には、左サイドからのフィードに、髙橋宗杜がエリア前に。うまく体を使い、ボールをおさめますが、安江が厳しく寄せ、ボールを奪っていきます。


すると20分には立命館大。安江の縦パスに、正面で守岡晃希が鋭いターンからシュート。枠をとらえますが、諏訪部が手一本ではじき出す好守。
これでコーナーキックを得た立命館大。

ヘディングシュートは枠をとらえますが、法政大はブロック。

法政大もサイドをうまく突いて、24分には、塩田悠人のパスに、左サイド、抜け出した石原が折り返し。浅田悠翔がシュートを打ちますが、これは上に。

さらに塩田から左サイドを突くパス。石川玄大が高い位置へ。しかし、安江が粘り強く対応していきます。


すると27分には立命館大。エリア右へパスが通り、そこから正面でシュートを打つとこれが決まり、3本目は0-1。

さらに立命館大が高い位置でボールを奪い、クロスからゴールへ迫りますが、法政大は体を張り阻んでいきます。


31分には法政大、石原が高い位置でキープ。佐藤凜音が右サイドからクロスを入れていきますが、安江が対応。していきます。

さらに終盤には立命館大はフリーキック、法政大はコーナーキックを得て、ゴールに迫りますが、ゴールには至らず。
3本目は0-0でタイムアップとなります。


4本目、立命館大は再び10戸水利紀がピッチへ。

立ち上がりには、法政大、右サイドからエリア右へパスが通り、菅原太一がシュート。ニアをとらえますが、GKがセーブ。

さらに左サイド、黒瀬舜がエリア内への動き出し。しかし、立命館大は粘り強くこれに対応、

4分には左コーナーキックを得た法政大。菅原がボールを入れると、遠いサイドで野見山蒼麻がシュート。しかし、上に。

すると今度は立命館大。6分には、浮き球のパスから右サイドにつながると、折り返しに正面へうまく抜け出した戸水がシュート。しかし、右に。

さらに中盤にうまくボールを差し込んで、前に出ていく立命館大。7分には、縦パスを正面で受けた戸水がやや右に持ち込んでシュート。これがゴールへ決まり、0-1。
3本目に続き、4本目も立命館大がゴールをものにします。

戸水利紀選手がシュート

戸水利紀選手はこの日2ゴール



法政大も、9分には、右サイドに展開すると、折り返しから馬目隼乃介がシュート。しかし、立命館大は体を張りブロック。

すると立命館大は再び、中央間でうまく受け、サイドに展開するなどして、法政大の陣内へ。
戸水の浮き球のパスからゴールへ迫るなどし、14分には、右クロスから枠をとらえたヘディングシュートを打ちますが、GK川﨑淳がセーブ。


16分には法政大、左サイド、裏を突くパスに田中恵大が抜け出し折り返し、エリア右、菅原が粘り強くおさめて、シュートを打ちますが、左にそれていきます。

17分にはさらに法政大。菅原が前に持ち出し、右サイドに展開すると長い距離を走った熊谷康正がシュート。しかし、上に。

ここで法政大は3人を交代。髙橋宗杜が再びピッチに入ります。


うまく右サイドに展開し、正面でシュートを打つなどゴールへ迫る立命館大。戸水も間でうまくボールを受け、相手にわたっても体をうまく入れマイボールにするなどしていきます。

24分には法政大、エリア外右で髙橋宗杜がカット。ミドルシュートは枠をとらえますが、GKがセーブ。

ボールをつないでいこうとする立命館大に対し、うまくプレスをかけてボールを奪う場面を増やしていく法政大。

下がり目で髙橋宗杜が受け、そこからサイドに展開するなどしていきます。

29分には髙橋宗杜と馬目隼乃介の連係から高い位置でボールを奪った法政大。エリア外右で熊谷がシュートを打ちますが、枠はとらえられず。、

すると30分には立命館大、法政大が後ろでボールをつなごうとしたところ、戸水が粘り強く体を入れてマイボールに。
法政大の守りに遭い、シュートにこそいけませんでしたが、高い位置からボールを奪い、ゴールに迫る場面をつくっていきます。

32分には法政大、浮き球のパスから黒瀬が左サイドから折り返すと、ニアで馬目がシュートを打ちますが、これは上。

終盤には立命館大がチャンスをつくり、34分には正面からのパスに、戸水が右サイドへ。戸水の折り返しから正面でシュートを打ちますが、これは上に。
試合はタイムアップとなり、4本目は0-1。この日の試合が終わりました。


①0-0

②1-1

③0-1

④0-1



関東大学サッカーリーグと関西学生サッカーリーグの再開まであと1カ月ほど。2部で4位につける法政大は目指すのは1部復帰、1部で10位の立命館大は、残留を懸けた戦いが待っています。

それぞれがいい準備をして、活躍をしていきますように。4人のそれぞれの場所での活躍を楽しみにしています。





(文中敬称略)



秋葉拡人選手

 

トップ下での出場となった秋葉拡人選手

シュートを打つ秋葉拡人選手

ハーフタイム、出場に備える安江海ラウル選手
戸水利紀選手

秋葉拡人選手

戸水利紀選手
先制点は法政大へ
ゴールを決めた池端今汰選手

戸水利紀選手
戸水利紀選手が決めて1-1

戸水利紀選手

1-1でタイムアップ

髙橋宗杜選手
3本目から出場する髙橋宗杜選手
安江海ラウル選手もピッチへ
髙橋宗杜選手

安江海ラウル選手
髙橋宗杜選手

安江海ラウル選手

マッチアップする安江海ラウル選手と髙橋宗杜選手

安江海ラウル選手

4本目戸水利紀選手がシュート

戸水利紀選手はこの日2ゴール
4本目再び出場する髙橋宗杜選手

戸水利紀選手

表彰式に臨む戸水利紀選手

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