8月26日法政大城山サッカー場で行われた法政大と立命館大との定期戦「第66回法政立命館定期戦」。
立命館大は、川崎フロンターレU-18出身のMF戸水利紀が出場。2本目と4本目、それぞれ1ゴールずつを決める活躍を見せました。
4年生の戸水にとっては、大学でのラストシーズンはあと少し。定期戦のあと、話を聞きました。
◇試合の記事は法政大 – 立命館大 / 第66回法政立命館定期戦
〇大学4年目終わろうとしていますけど、ここまで振り返ってみてどうですか?
そうですね、自分の毎試合毎試合課題が出る中で、ひとつひとつクリアしていくことがすごい大事だと思うんですけど、本当にけがとかもあってコンディションも上がらない部分もありましたけど。
自分のペースでこれからも一日一日成長できるよう頑張りたいと思います。
〇今年の立命館、春先に見たときにうまくいっていないのかな、と思ったんですけど、今日は内容もとても良くて、だんだん良くなってきたのかなと思ったんですけど、それについてはどうでしょう?
そうですね。監督が20年ぶりに代わったということで、スタートも実はすごい遅れて。チームで活動するのが1カ月ぐらい遅れたんですけど。
そのなかでも4回生中心にミーティング開いたり、先が見えないなかでも他回生が自主練やってくれたりとか、一人一人がチームのために行動するというのを意識してやってくれたので。
スタートは少し遅れてしまったんですけど、やるべきことっていうのはみんな整理できていますし、1試合1試合積み上がっているものがあると思うので。
そこは結果が出ていないのが現実ですけど、そこだけじゃなくて、自分たちを信じてやり続けるということが大事だと思うので。
引き続き、リーグまであと1か月あるので。自分たちでやっていきたいと思います。
〇ボールもだいぶつないでやりたいことができるようになってきたのかなと思ったんですけど、それについてはどうですか?
そうですね。本当夏前の数試合は、ちょっとあきらめるというか、結果が出ていなかったので。やっぱりリスクを負わないサッカーをやっていた部分もあったんですけど。
やっぱり選手でしっかりミーティングして、監督とも話して、自分たちがやりたいサッカー、やるべきことは何かということを、夏前に整理できて。
今その整理できた状態でできているので、それがいいサッカーというか、自分たちがやりたいところに向かっていっているんじゃないかと思います。
〇大学4年間で自分のこういうところが成長したなというところって何かあります?
もちろん元々フロンターレ時代で足元の技術というところは武器にしてやってきましたし、まだまだラストパスの精度だったり足りない部分はあるんですけど。
ほんとにそこはやっていくしかないんで。地道に日々練習していくしかないと思いますし。
あとは、けがしない体づくりというところで、食事だったり睡眠だったりというのを大学生はやっぱり時間があるので。そこはもっともっとこだわっていかないといけないと思いますし。
自分のなかでやっていると思っても、実際けがをしてしまっているので。そこはもっともっと突き詰められるところは突き詰めてやっていきたいと思います。
〇U-18出身の選手が活躍したり、U-18がタイトルを争ったり、この前もU-15がタイトルを取ったりとかしましたけど、それについてはどう受け止めています?
後輩たちだったり今プロの世界で一緒にプレーしていた選手たちが活躍しているのを見て、自分もすごい刺激になりますし。
やっぱり自分は負けず嫌いなので。「負けていられない」という気持ちが一番大きいので。
そこの根底の部分ですかね、メンタルのところは、本当に刺激になっているので。自分も負けないように、自分の成長速度で頑張っていきたいと思います。
〇大学、あと残りどんな目標をたててプレーしていきます?
もちろん個人としては今後のキャリアというところもそうですし。結果を出さないといけないと思うので。
チームの結果が出ていないのは自分の責任。自分が点を決めれば勝てると思うし。自分のプレーが、チームの結果に直結するポジションだと思うので。
そこはピッチ内とピッチ外で、やれることをやって、結果を出したいと思います。
〇今日も2点決めましたし、だいぶ点を取れるような手ごたえもつかめてきました?
そうですね。いつもよりひとつ前の、けが明けということもあって、ひとつ前のポジションだったんですけど、ゴールっていうところはずっと意識しているので。
そこは練習の中でやっている形だったり、自分で運んで決めるっていう部分は、結果につながって良かったと思います。
〇ポジションとしてはボランチでプレーする?
チームの状況によって役割も変わるので。そこは一概には言えないんですけど。自分の特徴はボールを受けてリズムをつくるところだと思いますし。
やっぱり今日みたいに自分が点を取れば、今日は引き分けでしたけど。勝ちに近づけると思うので。
そこはこだわっていきたいと思います。
〇またフロンターレのサポーターにメッセージをいただいてもいいですか?
自分は関西。川崎とは遠い地に行ってしまったんですけど。応援のメッセージだったり。試合を見に来てくださるサポーターがいて。
すごい感謝していますし。自分も本当に頑張らなきゃって思えるというか、本当に感謝しかないので。
引き続き自分の応援もしていただきたいですし。やっぱりいろんな、いい後輩というか、育っていると思うので。
そこに自分も負けないというのと、そういった選手たちの応援もしていただきたいですし。
本当に切磋琢磨、やっていくので。今後もよろしくお願いします。
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この日もゴールだけではなく、パスやうまく間で受けて前に持ち出すなどして、存在感を放っていた戸水利紀。
フロンターレで培ってきた技術は、大学でもさらに磨きがかかり、さらに成長を続けているように思います。
現在関西学生サッカーリーグ1部では10位の立命館大にとっては、9月から再開となるリーグ戦で目指すのはまずは残留。
キャプテンを務める戸水としては、より一層チームを1部に残したい、という気持ちが強いように思います。
シーズンを通して積み上げてきたものを発揮して、いい結果が出ますように。そして、そのなかでチームの勝利に直結するようなプレーを積み重ねていきますように。
大学最後のシーズンが、実りあるものであることを願っています。
(文中敬称略)
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