「数字のところはまだまだ足りていないと思うので。数字を残していきたいと思います」 / FW田中幹大


9月2日から静岡県御殿場市の時之栖スポーツセンターうさぎ島グラウンドで関東、東海、北信越、関西、九州の16大学が競い合った「サマーユニバーズフェスタ 2024 Presented by スポナビ」。

最終日の6日の7位決定戦、中央大 vs 大阪体育大で先発したのは、川崎フロンターレU-18出身、中央大のFW田中幹大。

関東大学サッカーリーグ1部では、ここまでサイドハーフとしてプレーすることの多い田中幹大は、この試合では前線でプレー。

 

大阪体育大戦で先発した田中幹大選手

前半は大阪体育大の厳しいマークに遭いながらも、ボールを懸命にキープ。その動き出しから、ゴールに迫る場面をつくると、前半終了間際の46分にはエリア右へ抜け出して、決定的なシュート。これは決めきることはできませんでしたが、0-1で迎えた後半立ち上がりにはスルーパスに抜け出して1対1に。

これを決めて、1-1に。その後も連係からエリア左への飛び出しでファールを受けてフリーキックを得るなど、ゴールに迫る場面を演出し、後半19分までプレーを続けました。

 

前半は厳しいマークに遭いながらも、ボールをキープ

0-1で迎えた後半、スルーパスに抜け出しシュートを打つ田中幹大選手

同点のゴールとなった

 

試合はいったんは大阪体育大が勝ち越すも、終了間際に古川大洋がゴールを決めて中央大が追いつき、2-2に。PK戦を5-4で制し、中央大が5位となりました。

 

試合後に田中幹大に話を聞きました。

 

 

田中幹大選手



〇お疲れさまでした。まずはこの大会振り返ってみてどうでした?

けが明けだったので、けがをしないこと。しっかりコンディションを上げるということで、毎日分数を少しずつ増やしながら、プレーして少しずつコンディションも上がってきたので。

あとは関東リーグに向けて、やっていきたいなと思います。


〇最後の試合はゴールも決めましたけど、まずはゴールシーンを振り返ってもらっていいですか?

スルーパスが出て、完全どフリーだったので。何本も外してチームも負けていたので。気持ちで押し込んだ感じです。

〇久しぶりにセンターフォワードでプレーしているところを見たんですけど、後半はフォワードで出そうな感じですか?

フォワード少なかったので。この大会。

〇じゃあ、前半戦同様いろんなポジションで。

はい。多分いろんなところで出ると思います。


〇今日、前半はあまりうまくいっていないのかなと思って、後半は距離感も良くなったなあ、と思ったんですけど、それは何かハーフタイムに?

ハーフタイム、まず暗いというか、声が少ないみたいな感じでなっていたので。しっかり修正して。やっていることは間違っていないので。

そこでしっかりハーフタイムに修正できたので良かったかなと思います。


〇中央大学出だしはあまり良くなかったと思うんですけど、連勝もあって、順位も上がってきて (13節を終えて、7勝1分け5敗、4位につける)。その要因は何だと思いますか?


やっぱり去年とは違って、自分たちのサッカーができなくても勝ち切ったりとか。最後、イチゼロでも相手にボールを持たれても、勝ち癖が付いたのかなと思います。
それが多分つながっているんだと思います。


〇後半戦に向けて目標とかってありますか?

前半戦はけがもあったりして。数字のところはまだまだ足りていないと思うので。数字を残していきたいと思います。


〇この大会、フロンターレにいた選手がけっこういましたけど (田中幹大の同期では、関東学院大のDF佐々木輝大や新潟経営大のMF入江流星がプレー。桐蔭横浜大のMFレオニ楓真も練習試合に出場) どうでした? 3年生の交流会もあったと聞いたんですけど。

会ったりとかはして、プレーはあんまり見ていないんですけど、やっぱりみんなこうやっていろんな場所で頑張っているので。

自分もやっぱりみんなでプロの舞台で会えるように、頑張っていきたいと思います。


〇昨日高井君が代表デビューしましたけど、それは見てました?

見てました。

〇どう思いました?

一緒にやっていた人がああやって日本代表になって、すごい刺激になりますし。チャンスも転がっていると思うので、自分もそこを目指しながら、早く追いついて、追い抜けるようにやっていきたいです。

〇この夏は、U-18も準優勝して、U-15生田は優勝して、結果を残しましたけど、それについてはどう感じました?

試合見たりしていたので。刺激になったところはありました。

〇後半戦、またフロンターレのサポーターも見に行くと思います。フロンターレのサポーターにメッセージをいただけますか?

ここでしっかり結果を残して成長して、あそこで、等々力のピッチでプレーできるように、頑張るんで応援よろしくお願いします。




この日はどちらかといえば、前半は大阪体育大が良さを出す中で、ボールを粘り強くキープ。ここぞというところでの動き出しでチャンスもつくっていた田中幹大。

中央大の距離感がよくなり、リズムも出てきたなかでの後半に決めたゴールは、絶対的なFWとして活躍していたフロンターレU-18時代を思い起こさせるものがありました。

リーグ戦の後半での活躍をとても楽しみにしています。

 

田中幹大選手と、U-18の同期、新潟経営大のMF入江流星選手

(文中敬称略)

 

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