阪南大 – 姫路獨協大 / 関西学生サッカーリーグ1部第2節


4月に入り、大学サッカーのリーグ戦も各地で始まり、川崎フロンターレU-18出身の選手たちも新しいシーズンを迎えました。4月19日はヤンマーフィールド長居へ。関西学生サッカーリーグは2節を迎え、フロンターレU-18出身の選手が3人在籍する阪南大は、姫路獨協大との試合に臨みました。

【関西学生サッカーリーグ1部第2節 阪南大 vs 姫路獨協大】
4月19日(水)午後6時キックオフ 晴れ ヤンマーフィールド長居

昨年リーグ優勝を果たした阪南大の先発はGK21渡邉健太郎、DFは右から12岡部拓実、4大野佑哉、5長谷川隼、3吹ヶ徳喜、ボランチは6藤原奏哉、8重廣卓也、右MF15山口拓真、左MF18田中彰馬、トップ下14脇坂泰斗、FW10山口一真。フロンターレU-18出身の2年生長谷川は7-0で勝利した大阪経済大との開幕戦に続いての先発。また4年生となった脇坂は今年からキャプテンに。GK1名良橋拓真はサブに入りました。

鹿島アントラーズのDF昌子源の父である昌子力監督が指導する姫路獨協大は、GK51酒井拓海、DFは右からキャプテン22田村広大、5鎌田晃企、6石本翔也、ボランチは16三木勇人、50稲邪健巨、右MF30佐々木拓真、左MF8永井悠輝、トップ下12澄谷一貴、FW7小田和祈、9田村瑛次

スタンドではフロンターレの向島建、伊藤宏樹の両スカウト、また、昨年限りで引退しガンバ大阪のスタッフとなった中澤聡太も見つめる中、始まった試合。

立ち上がりには、エリア前で姫路獨協大がマイボールに、永井が抜け出してシュートを打つも渡邉がこれをはじきながら止め、こぼれたボールも長谷川がライン上でクリアする好カバー。姫路獨協大は前線の小田、田村瑛次、澄谷に加えて永井も高い位置取りで前から圧力をかけていきますが、阪南はこれをしのいで、脇坂を起点にエリア左へ山口一真が抜け出すなど、しだいにゴールへ迫っていきます。5分にはコーナーキックを得ると、エリア右でのこぼれ球、脇坂がダイレクトでシュートを打つもこれは上に。さらにカウンター、脇坂から右へ展開し、山口一真のパスに弟、山口拓真が抜け出しシュートを打つも姫路獨協大の選手もねばり強くブロック。

11分には、姫路獨協大も阪南代のエリア前でのミスから、小田がシュートを打ち、こぼれ球に永井が迫りますが、ここは渡邉が先に出てボールをキャッチ。

14分には阪南大、長谷川のフィードに右から山口拓真が抜け出して、折り返しに脇坂が合わせるもGK酒井の正面。17分から20分にかけては阪南大が立て続けに8回のコーナーキック。長谷川や大野がエリア内で合わせたり、ショートコーナーから揺さぶるなどするのに対して、姫路獨協大が何とかブロックし、しのいでいきます。

それでも先制点は阪南大へ。山口一真が左からクロスを上げると、エリア右うまく入り込んで合わせたのは重廣。GK酒井は手を伸ばすものの触ることはできず、ボールはゴールの中へ。1ー0。

姫路獨協大も稲邪が右からクロスを上げたり、カウンターから石本がエリア右へ迫るなどしますが、長谷川や岡部がカット。攻撃だけではなく、自陣のエリア前にも顔を出す重廣がよくカバーし、阪南大はペースを渡さず。マイボールにすると脇坂が最終ラインまで下りてボールを触るなどして、後ろから組み立て。長谷川のフィードに山口一真が抜け出すなど、長いボールも交えて揺さぶっていきます。

32分にはエリア左、山口一真とのパス交換から吹ヶがエリア内へ。しかし、GK酒井の好守に阻まれて追加点とはならず。35分には岡部の右クロスをエリア左で拾った田中がシュートを打つもGK酒井の正面に。36分にはエリア前でうまくボールを受けた脇坂がミドルシュートを放つとボールはクロスバーに。40分には藤原から右の脇坂へ展開。いったん山口一真に預けて、右から脇坂が折り返すもクリアされてシュートには結びつかず。追加点こそなりませんでしたが、前半は1-0。阪南大がリードしてタイムアップとなります。

後半立ち上がりには姫路獨協大、田村瑛次や佐々木、小田らがゴールへ迫りますが、重廣がよくカバーし、阪南大は同点とはさせず。裏を狙って後ろからボールを入れてきますが、長谷川もよくカバーし、起点をつくらせず。12分には姫路獨協大は永井に代えて38松井瞭汰がピッチへ。

打開を図ろうとした姫路獨協大でしたが、その間隙を突くように追加点は阪南大へ。右へ展開すると、山口一真のクロスから山口拓真がゴールネットを揺らして2-0。突き放します。阪南大はここで田中に代えて13和田凌が入りFW、山口一真が右MFに。さらに人数をかけて分厚く前へ。15分には左SB吹ヶのクロスに右SB岡部が合わせるなどダイナミックな攻撃も見せていきます。17分にはエリア外距離のあるところで藤原からボールを受けた山口一真が右足を振り抜くと、これがGK酒井の右を抜けてゴールの中へ。3-0。

姫路獨協大も田村瑛次が左から仕掛けてゴールへ迫りますが、大野と重廣の連係でこれを許さず。長谷川がボールをカットしていったん預けてエリア前に迫るなど、さらに攻撃に変化をつけて、追加点を狙っていきます。23分にはエリア右へ脇坂が抜け出して、そのパスにエリア内、和田がシュートを打つもGK酒井が好守。31分には右クロスに山口拓真がエリア内左へ抜け出しシュートを打つも、ここもまた酒井の好守。33分には脇坂から右へ展開。岡部が抜け出してシュートを打つもブロック。36分には姫路獨協大、エリア外右でファールを受けると、石本のフリーキックからゴールへ迫るもエリア内でファールがありシュートには結びつかず。接触があって少し痛そうにしていた長谷川に対しては、阪南大のベンチから「頑張れ! 頑張れ!」。励ましの言葉がかけられます。

39分には阪南大は山口拓真に代えて7四ヶ所昌宏がピッチへ。41分には姫路獨協大、三木に代わり15住田宗斗、田村瑛次に代わり、14川口洋平。45分には阪南大、藤原に代わり28吉森海斗。ともに交代を重ねていきます。ロスタイムにさしかかって姫路獨協大は右クロスに小田が合わせ、さらにこぼれ球を拾って佐々木がエリア右へ進入しますが、シュートはまたも重廣がブロック。点差がついても最後まで手をゆるめなかった阪南大が3-0。開幕から2連勝を飾りました。

前半1-0 後半2-0 計3-0

得点:重廣卓也、山口拓真、山口一真(阪南大)

阪南大の先発:21渡邉健太郎、12岡部拓実、4大野佑哉、5長谷川隼、3吹ヶ徳喜、6藤原奏哉、8重廣卓也、15山口拓真、18田中彰馬、14脇坂泰斗(c)、10山口一真
交代:田中→13和田凌 山口拓真→四ヶ所昌宏 藤原→28吉森海斗
控え:1名良橋拓真 20濱野雄太 25川崎祐一郎 19金来遠

姫路獨協大の先発:51酒井拓海、22田村広大(c)、5鎌田晃企、6石本翔也、16三木勇人、50稲邪健巨、30佐々木拓真、8永井悠輝、12澄谷一貴、7小田和祈、9田村瑛次
交代:永井→38松井瞭汰 三木→15住田宗斗 田村瑛次→14川口洋平
控え:1瀬川拓磨 4簔城賢 27前田航希 19橘航平

連覇へ向けて好スタートを切った阪南大。フロンターレがアウェー・セレッソ大阪戦に臨む4月30日には午後2時、キンチョウスタジアムにて桃山学院大と対戦します。お時間があれば、大学最後のシーズン、キャプテンとして臨む脇坂、二年生となりポジションをつかみつつある長谷川、そして、出番をうかがう名良橋の3選手の姿を見に、ぜひ足をお運びください。

(文中敬称略)

名良橋拓真選手
長谷川隼選手
阪南大の先発メンバー
名良橋拓真選手
キャプテンとしてコイントスに臨む脇坂泰斗選手

好守を見せた長谷川隼選手

重廣卓也選手のゴールで阪南大が先制する
脇坂泰斗選手

3ゴールすべてにかかわった阪南大の山口一真選手
前半を終えた選手を出迎える名良橋拓真選手
後半へ
長谷川隼選手。最終ラインから前へボールを運ぶ場面も
脇坂泰斗選手
長谷川隼選手
シュートに対してよく体を張った

山口一真選手が決めて3-0

開幕から2連勝

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