フロンターレU18 – F・マリノスユース / プリンスリーグ関東第1節


【川崎フロンターレU-18 プリンスリーグ関東第1節vs横浜F・マリノスユース】
4月12日(日)午後2時キックオフ 麻生グラウンド 晴れ

前半1-0後半2-0計3-0 得点:岸晃司2 宮代大聖
先発:1名良橋拓真 3島崎竜 4長谷川隼=cap 5武田太一 7原島亨太 18田中碧 32村田聖樹 8渡邉啓太郎 10三笘薫 9岸晃司 38宮代大聖
交代:三笘→6柴原周平 宮代→23藤井柾人
控え:21早坂勇希 2粕川雄哉 24川崎晶弘 26伊従啓太郎 14猪狩和真 25栗脇拓人 37奥山璃空 ※数字は背番号

等々力で浦和レッズとの大一番が午後5時に予定されたこの日、U-18が大事な公式戦の開幕を迎えました。10チーム、ホーム&アウェーの総当たりで12月まで行われるプリンスリーグ。昨年は前半戦はなかなか勝てずに降格圏に低迷したものの、後半戦は勝ち星を重ねて5位で日程を終え今年もこのリーグへ参戦できることになりました。今季は「タフ」のチームスローガンを掲げているというフロンターレU-18。開幕戦からどんな試合を見せてくれるのか、期待と不安が入り交じった気持ちで林と畑を抜けて麻生グラウンドへ。

相手は白いユニホームのF・マリノス。昨年の対戦は前半戦がマリノスの勝利。互いに降格する可能性も残っていた最終戦ではフロンターレが2点をリードしたものの、マリノスが追いつき2-2で引き分け。

トップチームと同じく大塚いちおさんデザインの青と黒のユニホームのフロンターレは、GKが名良橋、DFは右SBに島崎、左SBに原島、CBが長谷川と武田。ボランチに田中、新1年の村田。右サイドに渡邉、左サイドに三笘。FWは岸と中学3年の宮代。

等々力での試合を前に駆けつけたフロンターレのサポーターが幕を出し、マリノスのサポーターも「生まれながらのトリコロール」の幕を掲げ、両チームの選手の家族やトップの練習を終えた昨年のU-18のキャプテン板倉滉も見つめるなか、キックオフ。

最初のチャンスはフロンターレ。7分に渡邉が右から仕掛けて、岸を経由して三笘がエリア左から放ったシュートはGKが弾く。9分には田中がエリア右で倒され、長谷川がFK。ファーサイドへ放ったボールはGKがキャッチ。

一方のマリノスは、19分10番和田昌士が倒されエリア正面でFKを得るもボールは枠をとらえることはできず。パスを細かくつなぐフロンターレに対し、ドリブルと裏へのボールでゴールに迫るマリノス。35分にはマリノス7番遠藤渓太が右サイドからミドルを放つも枠をとらえることはできず。

試合が動いたのは39分。エリア前、マリノスが押し込んできたところを長谷川がボールを拾い前線へ。ボールはマリノスの最終ラインの裏へ抜け出した岸のもとへ。先に触ろうと飛び出してきたGKが空けたゴールへ、エリア左から岸が決めて1-0。ゴールを守っていた名良橋はこれを見届けてガッツポーズ! 昨年も何度かゴールを生み出してきた長谷川と岸のコンビネーションからフロンターレが、先制しました。

後半は和田をはじめ2人を交代したマリノスに立ち上がりからチャンス。4分、エリア右で得たFK、27番根本圭輔が蹴ったボールはゴール右をとらえる。が、名良橋が弾き出し同点とはならず。

ゴールキックではなかなか起点にはなれなかったものの、好守で活躍した名良橋選手
ゴールキックではなかなか起点にはなれなかったものの、好守で活躍した名良橋選手

7分にはパス交換からフロンターレ。細かいパス回しからエリア内へ田中碧が飛び出しゴールに迫るもこれはオフサイド。
12分にはマリノス。右サイドの仕掛けから最後はエリア左で1対1となった11番中杉雄貴がシュートを放つもボールは右へ。さらにロングボールをうまくフロンターレが処理できなかったところを中杉が拾い、名良橋と1対1になるもこれは左へ外れ、同点とはならず。20分もエリア右で得たFK。12番阿部隼人がポストへ当てる際どいシュート。肝を冷やす場面が続きました。

苦しい時間帯をしのぐと、24分フロンターレはカウンターから追加点。前線へボールが渡ると岸が最終ラインの裏へパス。うまく相手DFのマークを外した宮代が抜け出しGKと1対1に。エリア左からのシュートはゴール右すみへ。2-0。宮代は飛び上がってガッツポーズ。喜びを全身で表します。

2トップを組んだのは高校3年の岸選手と中学3年宮代選手
2トップを組んだのは高校3年の岸選手と中学3年宮代選手

33分には田中を起点にさらに追加点。奪ったボールが岸へ渡り、エリア前で岸が宮代とのパス交換からエリア内左でGKと1対1になり、これを流し込んで3-0。

3点目の起点となったボール奪取を見せた田中碧選手
3点目の起点となったボール奪取を見せた田中碧選手

33分には三笘に代わり、柴原が左サイドへ。45分には宮代が下がり藤井がFWに。アディショナルタイムは2分。麻生グラウンドにアバンテのチャントの歌声と手拍子が響き、間もなく試合は終わりました。見届けたフロンターレサポーターは一斉に等々力へ-。

狭いスペースでパスを回しゴールへ迫っていく、らしさを見せつつも、手数を掛けない攻撃から2トップの決定力で3得点。ピンチもありましたが、DFラインの裏を勇気ある飛び出しでカバーした名良橋、後半増えたマリノスの裏を狙ったボールにも落ち着いて対応したDFも光りました。

狭いスペースでのパス回しからチャンスをうかがう島崎選手
狭いスペースでのパス回しからチャンスをうかがう島崎選手

次節は19日、アウェーでヴァンフォーレ甲府戦。なお、宮代はU-15日本代表に選ばれインドネシア遠征にいっているため不在となります。誰が出てどんな試合になるのか、楽しみです。
(文中敬称略)
写真はanzaiさん撮影のものを使わせていただきました。お疲れさまでした!

CC BY-NC-ND 4.0 This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International License.

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