「周りの選手を使うというのは、フロンターレの時から課題だと思っていたので。 そこは桐蔭に来て意識してやっているところです」 / FW岡崎寅太郎


10月21日桐蔭学園第3グラウンドサッカー場で行われた関東大学サッカーリーグ新人戦準決勝、桐蔭横浜大 vs 国士舘大。桐蔭横浜大は川崎フロンターレU-18出身、FW岡崎寅太郎が先発。1アシストを記録しました。

 

岡崎寅太郎選手

試合は1-1でタイムアップとなり、PK戦を4-3で制した桐蔭横浜大が決勝進出と、全日本大学サッカー新人戦の出場を決めました。

桐蔭横浜大 – 国士舘大 / 関東大学サッカーリーグ新人戦準決勝

 

試合後に岡崎寅太郎に話を聞きました。

 

 

岡崎寅太郎選手

 

〇新人戦、全国大会行き決まっておめでとうございます。

ありがとうございます。

〇大会を通して自分のプレーはどうでした? けっこう得点も決めていたと思うんですけど。

そうですね、今日とかも攻撃の組み立ての部分とかで、アシストっていう形で得点に絡めたのは、すごい良かったですし。

守備の部分のハードワークも、多くできて。

新人戦、グループリーグから通して、そういうところはそれなりの存在感を出せたかなというふうに思っています。

〇今日もアシストをしましたけど、パスを今磨いている部分ってあります?

そうですね、けっこう自分の役割的に、一番前っていうよりは、1.5列目で受けて、前向いて仕掛けるところだったり。

もちろんボックスの中に入ったら、振るのが自分の仕事ですけど。

もちろんゴールを一番に考えてやっていくのと。自分がシュートを警戒されたときに、周りの選手を使うというのは、フロンターレの時から課題だと思っていたので。

そこは桐蔭に来て意識してやっているところです。

〇アシスト以外のところでもけっこういいパスが多かったと思うんですけど、そこのところは練習から意識してやっているところですか?

今日みたいに前向きで受けれて、自分にプレスが来ていなかったら、まだシュート打つ選択肢のほかにも、今日だったら後半一本ファーにいた、杉本英誉。

彼が空いていたりして。シュートにつながるようなラストパスは、「送れるな」とかそういうところを見ながら、やっています。

もちろん、でも自分も前半一本あったチャンスを決めきれていないので。自分の得点がないのが非常に悔しいですけど。

そこは意識しています。

〇関東リーグではやっとけっこういいかたちで点を決めたりしましたけど。(※第15節の東海大戦で90+6分に初ゴール、決勝点になった) それはどうでした?

結局あれ以降、なかなかチャンスに絡めていなくて。流れを変えるために投入された後も、なかなか自分らしさを出すことができていないですし。

チームも今連敗中なので。そっちの面はまだまだ改善しないといけないと思っています。

〇まだまだチームの力にはなりきれていない?

そうですね。まだ、関東リーグのほうでは自分の持っている力をチームに還元できていないと思っています。

 

〇新人戦はまだ続きますけど。(準決勝のもうひとつが)明治と東京国際大で、明治が勝ち上がれば濱﨑君(GK濱﨑知康)が相手になるのかなと思うんですけど、それについてはどうですか? やってみたい気持ちはあります?

めちゃくちゃあります。

めちゃくちゃありますし、正直ちょっとやりづらいところもあると思うんですけど、自分のシュートの癖だったりとか、多分どこ打ってくるとか、ここで仕掛けてくるとか、もうずっと一緒にやっているので。

手の内はお互い知っている中で、それでも大学入って6カ月ぐらい、どれぐらい成長しているかっていうのを勝負したい。試してみたいと思います。

 

〇逆にこう自分がどれだけ成長したというのを見るのに良いというか…。

そうですね、フロンターレの時から点を取るのが難しいキーパーだったので。

それを公式戦の舞台で、対戦相手としてできたらそれはすごい面白いことだなって思います。

 

〇全国大会に向けてこういったものを見せたいってものはありますか?

今日みたいに強度の高い試合だったりすると、なかなかゴールに向かう動きができても、決めきるところだったり、得点にかかわる部分をもう少し、必要だと思っているので。

ボール収めるところだったり、運動量の部分だったり、ボールが落ちてくる予測力だったりとか。

そういうのはすべて、レベルを上げていかないといけないと思います。

 

〇最近なかなかユースは勝ち切れていないところが続いていますけど、どう見ています?

結果だけしかまだ追っていなくて。ハイライトはちょくちょくしか見ていないんですけど。

昨日は知久がいい感じで決めて。知久のゴールは個人的にうれしいですけど。

自分的にはうれしかったんですけど、勝ち切るところだったりとか、クラブユースで見せていたような勝負強さっていうところが最近は出せていないのかなって思いますし。

もちろん今いる3年生も頑張らなきゃいけないと思うんですけど、この間途中出場で出ていた奥田君(奥田悠真)とか、そういう選手ももっとできる選手だと思うので。

頑張っていってほしいなって思っています。

〇またユースを応援しているサポーターの人にメッセージをいただいてもいいでしょうか?

いつもあたたかい応援ありがとうございます。

最近は関東リーグで結果を出した後、なかなか自分らしさが出せていないのが続いているんですけど、この間、関学戦でも足を運んでくれたサポーターのかたがいたりして。

自分のプレーをもっと発信していけるように、努力し続けていきますので。

あたたかい応援を続けてもらって、ありがたいです。

 

この日は前半見せた強烈なシュートに加え、先制点につながるパスなど周りを生かすプレーでも存在感を見せ、新たな強みも手に入れつつあるように思える岡崎寅太郎。

まだまだ大学サッカーで活躍するためには必要なものが多くあることを語ってくれたことも、印象に残るものがありました。

8位の桐蔭横浜大にとっては、来季も1部で戦うために大切な試合が試合が続く関東大学サッカーリーグの終盤戦、さらに全日本大学サッカー新人戦。どんな活躍を見せるのか。どんな進化を見せていくのか。

とても楽しみにしています。

 

 

(文中敬称略)

 

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