国士舘大 – 神奈川大 / 関東大学サッカーリーグ2部第6節


5月20日は保土ヶ谷公園サッカー場へ。関東大学サッカーリーグは、前期の折り返し、第6節に。1部でも2部でも川崎フロンターレU-18出身の選手たちがそれぞれのチームで、それぞれのプレーを磨いています。

【関東大学サッカーリーグ2部第6節 国士舘大 vs 神奈川大】
5月20日(土)午前11時半キックオフ 保土ヶ谷公園サッカー場 晴れ

この日の保土ヶ谷公園サッカー場の第1試合は昨年1部から降格、ここまで2部で昇格圏の2位の国士舘大と6位の神奈川大が対戦。

国士舘大の先発はGK1野澤幹陽、DFは右から20山岸瑠、25住吉ジェラニレーション、4花房稔、12平野智也、ボランチはキャプテン10平野佑一、22諸岡裕人、右MF14大石竜平、左MF7荒木翔、FWは8山口和樹、19高橋利樹。

神奈川大の先発はGK12山川卓己、DFは右から17小池雄大、4白井達也、キャプテン5寺前光太、3石渡旭、ボランチは6河村知侑、32金子大毅、右MF8野澤祐弥、左MF7河村英侑、FW25長澤翔太、9吉田蓮。フロンターレU-18出身の四年生、2013年にJユースカップ準決勝に進出した際には坂口正高(現桐蔭横浜大)とともにCBを担った河村知侑、吉田武史とともに左SBとして攻撃を演出した河村英侑の双子の兄弟がそろって先発に入りました。

好天に恵まれ、夏のような日差しが降り注ぐなか、始まった試合。立ち上がりからゴールに迫ったのは神奈川大。1分にはエリア外左へ河村英侑が抜け出し仕掛けていくも、国士舘大は住吉がクリア。4分には長澤から左へ展開、河村英侑が左サイド高い位置からボールを戻すと、エリア外左、河村知侑が受けるもファールを受けてシュートには至らず。ここで得たフリーキック、河村知侑がエリア内、ファーサイドへボールを入れ、こぼれたボールを拾った野澤がエリア外正面からシュートを打つもGK野津の正面。6分にはエリア左でうまく前を向いた河村英侑がシュートを打つもサイドネットに。

一方の国士舘大も平野佑一から左へ展開、荒木が仕掛けるもここは神奈川大のGK山川が前へ出てシュートは打たせず。さらに11分にはカウンターからエリア外左、山口へボールが渡り、右へ展開。大石がミドルシュートを打つも枠はとらえられず。

ここから国士舘大が平野佑一や諸岡がパスを散らして、山口や荒木らがうまくボールを受けて前を向き、前線では長身の高橋が体を張ってゴールへ迫る場面が続いていきます。18分には高橋が競り勝って落としたボール、エリア外から山口がミドルシュートで狙うもここはGK山川の好セーブ。さらに山口が左サイドから仕掛けて、エリア右へパスを送ると、諸岡がシュートを打つもワンタッチあり決まらず。

気温が上昇して取られた給水タイムを挟んだ33分には花房が高い位置まで上がって縦パスを入れ、エリア外左でうまく前を向いた荒木がシュート。GK山川はこれに反応できませんでしたが、ボールはわずかに右へ。

直後には神奈川大、長澤がうまく抜け出してGKと1対1になるもシュートは野津に防がれて決めることはできず。これで得たコーナーキック、左から河村知侑が入れたボール、こぼれ球を河村英侑が右サイドで拾ってエリア内へ入れると、野澤が抜け出しますがこれはオフサイドに。

ともに攻守に好プレーが続いて、前半は0ー0でタイムアップとなります。

ともに交代はなく始まった後半。先にゴールへ迫ったのは神奈川大。金子が縦にパスを入れて長澤が抜け出し右からドリブルで仕掛けたのに対して、国士舘大はクリア。右コーナーキック、野澤が右足でボールを入れると、エリア外へボールはこぼれますが、そこに待ちかまえていた河村英侑がダイレクトで右足を振り抜くと、クロスバーをたたきながらゴールの中へ、シュートが決まります。0-1。河村英侑の今季3ゴール目で先制点は神奈川大へ。

神奈川大は直後にも長澤から左へ展開、河村英侑が折り返すもこれはシュートには至らず。

長身の吉田が時には中盤まで守備に戻り、スピードのある長澤が前線でうまく動き出して起点をつくっていく神奈川大。国士舘大は山岸が大石との連係から高い位置へ上がり、クロスを入れていきますが、エリア内では神奈川大は白井や寺前がしっかり対応。8分には諸岡が左サイドの高い位置へ上がってクロスを入れると、大石がエリア右、シュートを打つも右に。神奈川大も金子から左へ展開、河村英侑が抜け出して折り返すもこれもまたシュートにはつながらず。

さらにGK山川が前線へボールを入れると、長澤がエリア外右抜け出し仕掛けていきますがここは住吉がねばり強く対応。国士舘大も13分には花房のフィードに、高橋が抜け出すもここはGK山川がボールへ触るのが先。16分にはエリア外左でファールを受けると、荒木が直接左足で狙いますがこれは枠外。さらに21分にもエリア外右でファールを受けると、平野がすらしたボール、再び荒木が左足でシュートを打つもうまくミートできず、枠外に。国士舘大は右に荒木、左に大石を入れて打開を図りに。28分には右から荒木がクロスを入れると、高橋が頭で合わせますがこれは山川の正面。

32分には大石に代わって9本間達耶がピッチへ。ポジションは入れ替わって、左に荒木が戻って右に本間が回ります。

荒木と本間が左右から仕掛けてゴールへ迫る国士舘大。時には吉田が自陣まで戻って本間の右サイドからのドリブルに対応するなど、神奈川大はねばり強く対応していきます。しかし、37分、エリア外左抜け出したのは荒木。左足を振り抜くと、GK山川の頭上を抜くループシュートとなり、ボールはゴールの中へ吸い込まれていきます。1-1。国士舘大が同点に。

神奈川大は41分には河村英侑に代えて11橋口元樹がピッチへ。ともに勝ち越しを狙ってオープンな展開に。43分にはカウンターから国士舘、山口が左から仕掛けてエリア右、高橋がシュートを打つも神奈川大は寺前がブロック。さらにエリア右、本間が抜け出してシュートを打つも白井がこれをブロック。

国士舘大は高橋に代えて11田場ディエゴを入れてさらに攻勢に。荒木を起点にゴールへ迫ると、48分には右コーナーキック、荒木のボールにエリア左、花房がダイレクトボレーを打つもこれは左に。試合はここでタイムアップ。最後まで目の離せない好ゲームは、1-1。ともに勝ち点1を分け合う形で、タイムアップとなりました。

前半0-0 後半1-1 計1-1
得点:荒木翔(国士舘大)河村英侑(神奈川大)

国士舘大の先発:1野澤幹陽、20山岸瑠、25住吉ジェラニレーション、4花房稔、12平野智也、10平野佑一(c)、22諸岡裕人、14大石竜平、7荒木翔、8山口和樹、19高橋利樹
交代:大石→9本間達耶 高橋→11田場ディエゴ
控え:21岩渕航平 5吉田健 6大森遊音 17近藤大貴 24谷村海那

神奈川大の先発:12山川卓己、17小池雄大、4白井達也、5寺前光太(c)、3石渡旭、6河村知侑、32金子大毅、8野澤祐弥、7河村英侑、25長澤翔太、9吉田蓮
交代:河村英侑→11橋口元樹
控え:21坂口璃久 2久保秀介 20吉川航平 30後藤祐哉 15鵜澤恵太 

左SBではなく、左MFとして何度もチャンスメーク、すばらしいゴールを決めた河村英侑。CBではなく、ボランチ、さらにはセットプレーのキッカーをつとめた河村知侑。フロンターレU-18のころとは違った形で、それぞれポジションをつかみ大学最後のシーズンを迎えていることに、うれしさを感じました。

(文中敬称略)

神奈川大学のS煙波詰めんバー

河村英侑選手
ゴール前での攻防が続く
河村知侑選手
河村英侑選手
ねばり強く守る神奈川大の選手たち
河村知侑選手
河村英侑選手

国士舘大もGK野津幹陽選手が好セーブを見せる
河村英侑選手のゴールで神奈川大が先制する

河村知侑選手

ボランチとしての出場

河村英侑選手
コーナーキックを蹴る河村知侑選手

荒木翔選手が決め国士舘大が追いつく
終盤までゴール前での攻防が続いた

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