12月11日はAnkerフロンタウン生田へ。
週末にプレミアリーグEASTを3連勝で終えた川崎フロンターレU-18は、最終節をもって3年生が卒団となり、この日が新チームとして最初の試合となりました。
【神奈川県クラブユースリーグ 川崎フロンターレU-18 vs YSCCユース】
12月11日(水) 18:30 キックオフ Ankerフロンタウン生田 Anker Field 晴れ 40分ハーフ
前節の横浜Fマリノスユース戦は大雨、この日は真冬の冷え込みのなか、グループ突破を掛けYSCCユースを迎えました。
川崎フロンターレの先発はGK21 岩田幹太郎、DFラインは右から24 柏村涼太、22 ペイシェンス海翔、31 山川陽平、30 菊池京、ダブルボランチに26 新堀翔(c)、23 楠田遥希、右MFに28 平塚隼人、左に25 平内一聖、2トップは20 藤井漣祐、38 奥田悠真となりました。
対するYSCCユースはGK38 渡邉風我、15 宮澤明夢、3 高橋蒼樹、42 藤間琉成、45 江森祐馬、34 山内稀斗、28 前川晄太郎、21 ティーネンカンプ健造、30 鈴木琉斗、10 藤澤健人、29 大庭クリステンセン伶音。
キックオフ直後、まずチャンスを作ったのはYSCC。
30 鈴木琉斗が中央から左サイドに流れた10 藤澤健人にスルーパスを渡すも、ここは川崎DF22 ペイシェンス海翔が並走してブロック。落ち着いて相手のチャンスを潰していきます。
2分には川崎。31 山川陽平からのサイドチェンジのロングパスは左サイドに走った25 平内一聖へ。平内はインサイドに切り返し、中央の38 奥田悠真へ。しかしこれは届かず、YSCC DF15 宮澤明夢にクリアされ、チャンスとはならず。
4分にはYSCC。宮澤の右サイドへのロングパスに29 大庭クリステンセン伶音が抜け出そうとしますが、これは川崎GK21 岩田幹太郎が前に出て処理。事なきを得ます。そのトランジションから24 柏村涼太、20 藤井漣祐とつなぎ、ペナルティエリアに迫りますが、ここはうまく収まらず。序盤は両チームとも主導権を完全に握るには至らず、中盤での争いが続きます。
川崎は16分、山川から右サイドの28 平塚隼のにつなぎ、後方から走り込んだ柏村とのワンツーでシュートを放ちますが、これは左へ。最初のシュートをものにできません。しかし再び川崎にチャンス。中央でボールを受けた23 楠田遥希から平塚、奥田とつないで再度平塚へ。平塚のシュートはYSCC DFにブロックされますが、跳ね返りを楠田が狙うも、これはゴール左へ。立て続けにチャンスを作っていきます。
そして迎えた18分、26 新堀翔の配球からペナルティエリア付近で奥田、藤井とつなぎ、左サイドの平内へ。ファーストタッチで相手の逆をとり、完全にフリーになった平内は難なくシュートをゴールに流し込み、川崎が先制します。
ボールを握れるものの、フィニッシュがうまく行かず、ペナルティエリア付近まで攻め込まれることもあった序盤。しかし先制点をきっかけに、ここから川崎が左サイドを中心に攻勢を強めます。
19分、左サイドでボールを受けた平内はコーナー付近をえぐるようにドリブル。中央へクロスを入れますが、これはYSCC DFにブロックされます。跳ね返りを拾った楠田が中盤で新堀とテンポよくボールを回していきます。また、先制点を奪われたものの、YSCCはGK38 渡邉風我を中心に守備陣から常に声が出て、チームを鼓舞していきます。
25分、川崎は最終ラインの22 ペイシェンス海翔からのロングボールを藤井が収め、サイドに走った新堀へ。更に後方から走り込んだ柏村へ渡すと、クロス。しかしこれはブロックされ左CKに。キッカーは新堀。中央で山川がヘッドで狙いますが、うまく合わず。追加点とはなりません。
しかし直後、右サイドで柏村がインターセプトすると、そのままペナルティエリアに持ち込み、右サイドに走り込んだ平内へ。今回は直接合わせてゴール。平内は早くもこの試合2得点目をあげます。
28分にも川崎。右サイドで平塚がインターセプトすると、中央に持ち込みスルーパス。これには奥田が反応しますが、YSCC GK渡邉が素早く反応。チャンスとはなりません。
31分にはYSCC。前線から激しい守備を見せていた藤澤にビルドアップを止められると、そのままドリブルで左サイドをえぐられますが、ここは新堀が戻って対応。チャンスとはさせません。
そして迎えた34分、川崎は新堀と藤井、奥田のパス交換から最後は奥田が抜け出し、GKとの1対1を制してゴール。3得点目でYSCCを突き放します。
攻勢を強めた川崎はここから柏村、藤井、平塚がシュートを放ちますが、いずれも枠を外れ、ゴールとはならず。39分にも川崎。平内のアーリークロスから藤井が頭で合わせて狙いますが、ここはYSCC GK渡邉が鋭く反応し、しっかりとキャッチされてしまいます。直後にも平内が左サイドをえぐって中央の藤井へつなぎ、奥田から楠田とボールを回してシュートを放ちますが、これはゴール上方へ。
前半の中盤以降は主導権を奪い3得点をあげた川崎。しかしYSCCも粘り強い守備で3失点に抑えた、といってもいい内容で後半へ向かいます。
後半、川崎は楠田、平内に代わって39廣瀬寧生、32長崎亘佑を投入。
藤井がボランチに移動し、廣瀬は2トップの一角に。菊池が左サイドハーフに上がり、長崎は左サイドバックという布陣になりました。
まず仕掛けたのは川崎。4分、藤井から平塚、藤井とワンツーで前進すると、DFにブロックされるものの、こぼれ球を拾った柏村のクロスに中央で合わせたのは入ったばかりの廣瀬。しかしこれはゴール上方へ。
7分にはYSCC。藤澤がインターセプトしたところからドリブルでボールを進めると、ペナルティエリア角から距離がありましたが、鋭いシュート。これはゴール右へ逸れ、得点とはなりません。
11分には川崎。ペイシェンスがハーフライン付近でインターセプトすると、左に走っていた奥田へ。奥田はドリブルで仕掛け、シュートを放ちますが、これはYSCC GK渡邉に阻まれます。しかし次の得点も川崎でした。直前のプレーで得た右CK。キッカーの平塚は左足でゴールに向かっていくボールを蹴ります。中央で合わせたのはペイシェンス。完全にフリーになっているところ、ヘディングシュートでゴール中央に突き刺し追加点。
13分にも川崎。右サイドでボールを受けた廣瀬はドリブルでYSCC DFを振り切りグラウンダーのクロス。廣瀬と入れ替わるように中央へ走っていた平塚はこのボールをスルーし、後方の奥田へ。しかし奥田のシュートは惜しくもゴール左へ。更に18分、前線からの守備で相手のミスを誘った廣瀬がボールを奪い、そのままカウンターへ。GKと1対1になりますが、タッチが大きくなったところをブロックされ、ゴールとはならず。
川崎は23分、右CKがブロックされたこぼれ球を山川がシュート。しかしこれはゴール上へ。
25分、川崎はまたもペイシェンスがハーフライン付近でインターセプト。前方にスペースを見つけたペイシェンスは、ボールを運び、ペナルティエリア前からロングシュート。鋭いボールがゴールに向かいますが、これは左に逸れ得点にならず。
YSCCは27分、ペナルティエリア外で粘ってボールをキープした藤澤が17 中村憲太とのパス交換から右サイドで正面を向き、中央へクロス。しかしこれは川崎GK岩田がキャッチし得点を与えず。
そして川崎は28分、新堀が深い位置から左サイド前線へ走っていた菊池へミドルパス。浮き球を足元に収めた菊池は内側へ切り返し、そのままミドルシュート。これが見事にゴールマウスに吸い込まれ、ゴール。川崎は5得点目を得ます。
しかし1得点を諦めないYSCC。35分の藤澤のシュートは山川がブロックすると、立て続けのカウンターも山川、ペイシェンスが対応し、得点の芽を摘んでいきます。
38分には川崎。平塚から新堀、菊池とつないだボールを最後は廣瀬に託しますが、これにはわずかに届かず。40分にも川崎は柏村から逆サイドの菊池へのサイドチェンジからチャンスを作りますが、ここも得点には結びつかず。ここで試合は終了となりました。
横浜Fマリノスユースとの第1節に続き、5-0という快勝を収めた川崎フロンターレU-18。長短のパスからサイド攻撃を活用した試合運びで、多くのチャンスをものにしました。しかし、粘り強い守備から、最後まで得点を狙いに来たYSCCの戦う姿も気持ちいいものでした。
これで川崎はグループリーグ2連勝となり、12月22日(日)10:00から三度Ankerフロンタウン生田で開催されるSC相模原戦で3連勝に挑みます。
試合後、この試合2得点で勝利に貢献した平内一聖選手に話を伺いました。
◯ 平内一聖選手
– プレミアリーグ最終節が終わって、すぐの試合でした。新チームとしての初戦でしたが、どんな気持ちで試合に臨みましたか?
3年生がいなくなって、自分たちが最高学年になって、もう来年のプレミアリーグに向けて、今日はしっかり勝とう。勝利っていうのを目標にやっていました。
– 長橋監督からはどんなメッセージがありましたか?
自分たちの良さ、一人ひとりの良さを全面に出そう、というふうに言われました。
– 序盤の硬さが取れてからは、平内選手のサイドで崩しが多くなりましたが、試合をやりながらチームの中で意識合わせなんかがあったんですか?
そうですね。今日は風が強くて。自分の(左)サイドも、右サイドも、後ろから裏を狙うのに最初は抵抗があったと思うんですけど、ボランチの2人(楠田選手・新堀選手)がいい距離感でつないで、自分のところまで持ってきてくれました。自分は仕掛けるのが得意なので、そこからいい感じで仕掛けられたのが良かったです。
– 2ゴール、振り返ってください。
1点目も2点目も、味方からいいボールが来たので、ほんとうに流し込むだけでした。
– 今年はプレミアリーグでの出場もありました。これからは最高学年として臨むわけですけど、意気込みをお願いします。
最高学年になって、試合に出る時間も長くなると思います。そのなかで、1年を通してずっとスタメンで出るというのを当たり前にしていきたいです。個人の目標としては、得点を多く取って、得点王になりたいです。チームとしては、ここ2年、優勝できていないので、リーグ優勝をして、ファイナルでも勝てるように頑張りたいです。
– ちなみに目標としている、憧れている選手はいますか?
目標にしているのはほんとにずっと三笘薫選手で、中学校で(フロンターレに)入ったときから意識していて。(トップチームの試合での)三笘選手のゴールやアシストに影響を受けています。見ていてワクワクするプレーがすごくいいなって思っているので、僕も日頃の練習から頑張りたいなと思っています。
– ありがとうございます。今後も頑張ってください!
ありがとうございました!
前半3-0 後半2-0 計5-0
得点:平内一聖2、奥田悠真、ペイシェンス海翔、菊池京(フロンターレ)
川崎の先発:21岩田幹太郎 24柏村涼太 22ペイシェンス海翔 31山川陽平 30菊池京 26新堀翔(c) 23楠田遥希 28平塚隼人 25平内一聖 20藤井漣祐 38奥田悠真
交代:平内→39廣瀬寧生 楠田→32長崎亘佑
控え:4林駿佑 15関徳晴 16松澤成音 17恩田裕太郎
YSCCの先発:38渡邉風我 15宮澤明夢 3高橋蒼樹 42藤間琉成 45江森祐馬 34山内稀斗 28前川晄太郎 21ティーネンカンプ健造 30鈴木琉斗 10藤澤健人 29大庭クリステンセン伶音
(文中敬称略)
写真はまゆげかわうそさんに撮影いただきました。いつもありがとうございます!
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